影山の木曜カフェタイム 2022年9月15日 18:30

vol17.【うまくいくかもしれないし、うまくいかないかもしれない】

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こんにちは。影山知明です。
木曜カフェタイム、17回目の投稿となります。
なんだか9月は祝日が多くて、うれしいような、忙しいようなですね。

事業者の立場で、何か事業を始めるに際し、資金が必要となった場合、銀行や信用金庫から借りる(融資)か、資本金として集めるかというのが大きな選択肢です。
今ですと、寄付型・購入型のクラウドファンディングという手も思い浮かびますが、大きな金額の調達は難しかったり、そのやり方特有の難しさがあったりすることについては、かつて自分もこのコーナーで触れたことがありました(→セキュリテはクラウドファンディングか?)。
資本金として集めるというのもそう簡単には使えない手です。
それは経営権の一部を渡すということでもありますし、出す側としても、出した後、株式公開でもしてくれない限り現金化が難しいという事態になります。

……と考えてくると、「銀行や信用金庫から借りる(融資)」が、多くの場合、事業者にとっての現実的な一手ということになります。
ただ、融資が難しいケースもあります。それは典型的には、「実績のない、新規事業に進出するような場合」です。
カフェをやってきた自分が、2店目をつくるということであれば話はまとまりやすい。ですがこれが出版事業を始めるとか、農業を始めるとか、実績がなく、「うまくいく根拠」の説明が難しい分野となるとそう簡単ではなくなるわけです。

当たり前ですが、新しい事業、新しい挑戦をするとき、それはうまくいく可能性もありますが、うまくいかない可能性もあります。
「うまくいかなかったとしても、お金は全額返してね、返せないときは代表者が個人で連帯保証して返してね」しか、資金を調達する選択肢がないのだとすると、新しい事業、新しい挑戦はどうしてもしにくくなると思います。
実際、そういう目線で見渡すと、世に「失敗を許してくれるお金」の選択肢はかなり限られていることに気が付きます。
業を起こす当人がリスクを負う必要があるのは当然としても、お金を出す側にも「同じ船に乗る」感覚、リスクとリターンとを共有する感覚をもってもらえるのだとすると、一定のリスクある挑戦もしやすくなり、挑戦する側の孤独感も少しは癒されるだろうになと思うのです。

セキュリテはまさにそのような、借入(融資)と資本との間のような関係を、お金の出し手との間で結ぶことを想定しています。
ただ、そのつなぎ役であるプラットフォーム運営者として、まだまだ担える、担うべき役割があると思っています。
1つには、ファンド組成の段階で、取るべきリスクと取るべきでないリスクを見極める目利き力。そしてもう1つは、事業がうまくいかなくなったときでも、そのことをオープンにしながら、理解していただけるよう努める、事業者─出資者間の対話の関係性づくり。
特に後者は、悪い情報ほど隠したくなるのが人の気持ちでしょうから、そうした情報でもきちんと開示されるよう、事業者─出資者間の信頼関係を醸成していくことこそ、セキュリテの果たすべき責任の一つだろうと思います。

そして、出資者の方にリスクを負っていただくのに相応するだけ、うまくいった場合のリターンの魅力を高めることも大事だろうと思います。
100が70になってしまうリスクがあるのと同じように、130になる可能性があってこそ、そのリスクもシェアしてもらえるというのが、金融スキームとしてのスタートラインなのだろうと思うのです。

新型コロナ、ウクライナ情勢、円安……と、事業を続けることだけでも大変、ましてや、新しい事業を起こすだなんてもっと大変というビジネス環境がしばらく続きそうです。
ですが、そういう状況だからこそ、新しい挑戦が必要だとも思うのです。
新しい事業は、その事業そのものだけでなく、その周囲に、関係する全方位に対して新しい刺激を生み、新たな流れをつくっていきます。
みなが縮みがち、滞りがちな今日のような状況だからこそ、そこに新たな<血流>をもたらす、新しい挑戦が必要なのです。

そうした際のリスクとうまく付き合える金融。
成功を共によろこび、不成功を共に悔しがれるプラットフォーム。
セキュリテの果たすべき役割は、そんな言い方もできるのではないかと思います。


 

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