西日本支社
2017年6月9日 19:32
(6月5日大阪)ペルーの投資先紹介!「Abaco小さな農家応援ファンド」セミナーのご報告
みなさま、こんにちは。西日本支社です。
6月5日(月)に、西日本支社にアバコ貯蓄信用協同組合「Cooperativa de Ahorro y Cre‘dito ABACO」(以下、Abaco)のメンバーが日本を訪れ、「ペルーの投資先紹介!「Abaco小さな農家応援ファンド」セミナー」が開催されました!本日はその開催報告をさせて頂きます。
2013年にセキュリテで募集した「Abaco小さな農家応援ファンド」は、ペルーの日系人が設立したAbacoが、パートナーのNGO等と連携し、既存の金融システムではカバーできない地方の小規模農業生産者・事業者へ行う融資プログラムをサポートするためのファンドです。
本ファンドは、ミュージックセキュリティーズ株式会社と米州開発銀行(Inter America Development Bank, IDB)の多数国間投資基金(Multilateral Investment Fund, MIF)の連携による第1号ファンドです。IDB/MIFがAbacoの資本増強を行う一方(500万ドル=約5億円)、本ファンドは日本の個人による匿名組合出資にて小規模農業生産者・事業者向け融資プログラムへの原資を提供するものです。
Abacoでは、金融システムの未発達により今まで資金調達が難しかった事業者に対して、技術支援を行うとともに融資を行い、設備を近代化し生産性の向上に貢献しています。その結果、雇用を創出し地域の発展を促しています。本ファンドの資金は、ペルーのAbaco(アバコ)を通じて、例えば、ここチチカカ湖でマスの養殖事業を行う事業者の支援に活用されています。
本セミナーでは、Abaco信用組合 組合理事ヘルマン・マツムラ氏より移民した日系人が始めたAbaco信用組合設立までの経緯やここまでのミュージックセキュリティーズとの出会い、そしてプロジェクトに至るまで道のりなど、多彩にお話を頂きました。
(左:Abaco理事 マツムラ ヘルマン氏)
ペルーにおいては、国として一定の経済力は備わったものの、金融サービスへのアクセスがまだまだ不十分であり、その仕組み自体の革新、組織化が大きな課題となっています。現状における高金利、生産性のない貸付や価格交渉力の不足の状況下で、事業展開を図らなければならない現状ついても言及されていました。
「適切な金融サイクルの構築こそが今後欠かせない要素であり、ファイナンスの重要性を説き、国内外でのペルー成長促進する経済活動こそが我々の挑戦です。」
今後も「Abaco小さな農家応援ファンド」で実現できたことも事例に、ペルーの農産物や漁業産品の豊富さを国内外にアピールし、生産事業者に対して上質な資金調達をサポートする金融機関となっていきたいと力強くお話されていました。
質疑応答では、ペルーのインフレ事情について言及があったり、ファンドの詳細や分配指標等について非常に鋭い質問も参加者より問いかけられました。日本と比べて事業にかかる金利はどれくらいなのか、という質問も出ました(極端な例でいえば日利8%、一般的には金貸しの年利は50%、本件ミュージックセキュリティーズで集めた資金でのAbaco信用組合のファイナンシングでは年利16%で実施されています。)
「世界的にマイクロファイナンス業界でいえば年利20~30%がスタンダードな水準と言えるが、マイクロ投資の普及が進むペルーのなかでもこれ(本ファンド)は非常に功利な例だと言える。」(成田MIFスペシャリスト談)
他にも、当社代表の小松よりはペルー現地訪問の報告も行われました。
ファンドにおけるマスの養殖事業支援で、実際に現地雇用がどのように創出されているかの事例、近々東北へも行って感じた日本の技術が現地事業にも必要ではないか、マスの養殖協業、日本への輸入など事業展開も日本で出来る可能性についても触れました。
(現地事業者と 右:小松)
以上が「ペルーの投資先紹介!「Abaco小さな農家応援ファンド」セミナー」の開催のご報告となります。
当日は多くの方にお越しいただきました。改めてご参加いただいたみなさまに、感謝申し上げます。
6月5日(月)に、西日本支社にアバコ貯蓄信用協同組合「Cooperativa de Ahorro y Cre‘dito ABACO」(以下、Abaco)のメンバーが日本を訪れ、「ペルーの投資先紹介!「Abaco小さな農家応援ファンド」セミナー」が開催されました!本日はその開催報告をさせて頂きます。
2013年にセキュリテで募集した「Abaco小さな農家応援ファンド」は、ペルーの日系人が設立したAbacoが、パートナーのNGO等と連携し、既存の金融システムではカバーできない地方の小規模農業生産者・事業者へ行う融資プログラムをサポートするためのファンドです。
本ファンドは、ミュージックセキュリティーズ株式会社と米州開発銀行(Inter America Development Bank, IDB)の多数国間投資基金(Multilateral Investment Fund, MIF)の連携による第1号ファンドです。IDB/MIFがAbacoの資本増強を行う一方(500万ドル=約5億円)、本ファンドは日本の個人による匿名組合出資にて小規模農業生産者・事業者向け融資プログラムへの原資を提供するものです。
Abacoでは、金融システムの未発達により今まで資金調達が難しかった事業者に対して、技術支援を行うとともに融資を行い、設備を近代化し生産性の向上に貢献しています。その結果、雇用を創出し地域の発展を促しています。本ファンドの資金は、ペルーのAbaco(アバコ)を通じて、例えば、ここチチカカ湖でマスの養殖事業を行う事業者の支援に活用されています。
本セミナーでは、Abaco信用組合 組合理事ヘルマン・マツムラ氏より移民した日系人が始めたAbaco信用組合設立までの経緯やここまでのミュージックセキュリティーズとの出会い、そしてプロジェクトに至るまで道のりなど、多彩にお話を頂きました。
(左:Abaco理事 マツムラ ヘルマン氏)
ペルーにおいては、国として一定の経済力は備わったものの、金融サービスへのアクセスがまだまだ不十分であり、その仕組み自体の革新、組織化が大きな課題となっています。現状における高金利、生産性のない貸付や価格交渉力の不足の状況下で、事業展開を図らなければならない現状ついても言及されていました。
「適切な金融サイクルの構築こそが今後欠かせない要素であり、ファイナンスの重要性を説き、国内外でのペルー成長促進する経済活動こそが我々の挑戦です。」
今後も「Abaco小さな農家応援ファンド」で実現できたことも事例に、ペルーの農産物や漁業産品の豊富さを国内外にアピールし、生産事業者に対して上質な資金調達をサポートする金融機関となっていきたいと力強くお話されていました。
質疑応答では、ペルーのインフレ事情について言及があったり、ファンドの詳細や分配指標等について非常に鋭い質問も参加者より問いかけられました。日本と比べて事業にかかる金利はどれくらいなのか、という質問も出ました(極端な例でいえば日利8%、一般的には金貸しの年利は50%、本件ミュージックセキュリティーズで集めた資金でのAbaco信用組合のファイナンシングでは年利16%で実施されています。)
「世界的にマイクロファイナンス業界でいえば年利20~30%がスタンダードな水準と言えるが、マイクロ投資の普及が進むペルーのなかでもこれ(本ファンド)は非常に功利な例だと言える。」(成田MIFスペシャリスト談)
他にも、当社代表の小松よりはペルー現地訪問の報告も行われました。
ファンドにおけるマスの養殖事業支援で、実際に現地雇用がどのように創出されているかの事例、近々東北へも行って感じた日本の技術が現地事業にも必要ではないか、マスの養殖協業、日本への輸入など事業展開も日本で出来る可能性についても触れました。
(現地事業者と 右:小松)
以上が「ペルーの投資先紹介!「Abaco小さな農家応援ファンド」セミナー」の開催のご報告となります。
当日は多くの方にお越しいただきました。改めてご参加いただいたみなさまに、感謝申し上げます。
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