旧セキュリテニュース
2015年2月24日 13:47
「タイにおける農業とマーケットの実態」
皆様お世話になっております。
本日は、タイにおけます農業とマーケットの実態を少しご紹介させていただきます。
先ずタイと日本との大きな違いは、タイにも農協はありますが日本のようなしっかりとした農協といった存在がありません! 日本の場合は、農家さんが野菜、果物、米などを生産するにあたり生産の指導、資材、農産機械の販売と融資、 農産物の輸送販売業務、営農指導から生活指導、金融から共済保険業務と隅々にまで行き渡り管理され、国からの支援金、補助金まで貰える「農業協同組合」(JA) が存在しています。
ところがタイの場合、生産者は設備、生産、、販売の全ての業務などを自分で行い、もちろん国からの支援金も助成金もありません! 生産方法に至っては近隣農家で上手に作っている農家に訪ねたりしながら、これと言った専門知識も無いままに生産作業を行います。 そしてタイ農家で多々目にしますのが、農産物の発育が悪ければ化成肥料をどんどん投入し、害虫が発生すれば農薬をシュパシュパ撒き散らします。 雑草が生えれば除草剤を撒き、収穫を終えれば焼いてしまいます。
なかでも最悪な事は、文字の読み書きが出来ない人が農薬などの劇薬の希釈をしている場合があり、年に数件の事故が発生しているのです。 又、多々ある傾向が生産過程に置いて問題が発生すれば肥料が足らない、農薬をもっと沢山撒くといった極めて単純な判断をおこなってしまいます。
そして、販路に関しては各農家が村の小さな市場へ野菜を並べ自分で売る地産地消や親族や友人にバンコクの中央市場内に売り場を持っている人を頼って実費で搬送しています。 もしくは、スーパーやデパートで販売する会社から契約生産を受けている農家や外資系食品会社などと契約生産をしているというのが主な現状です。日本のお寿司屋さんで見る「がり」生姜などです。 その上、輸送は雨風さらしのトラックで行われ、保冷車はまだ少ししか存在していません!そのような事から鮮度や衛生面にも問題があると言えます。
ところが最近では、高級デパートやスーパーでは販売されている野菜を予告なしの抜き打ちで突然農薬検査を行っています。 それによって販売禁止になった同業会社も何社か出てきています。
特にチェンマイのリンピンマーケットでは、農薬に対する意識が高く、販売の契約前には現地農家を視察し野菜の農薬検査を行い、5段階のランク別されたシールを貼って販売しています。 特にオーガニックの場合は、オーガニック認定書を提出しなければならず非常に明確にしています。もちろん弊社MY FOODはトップランクのオーガニック100%シールを頂き輸送も保冷車を使用しています。 そのようにここ近年ではタイの高級デパートやマーケット側には徐々に食の高品質と安全性の意識が高まってきています。
ここで言える事は、タイでは日本の農協が行なっている指導や管理業務を生産契約する企業が行わなければいけないと言う事であり、その企業が間違った指導を行えば安全性、 高品質の確保も然る事ながら農家さんの生活水準の向上も危うい事となりうるのであります。 私がよく耳にしますのは、企業は何軒もの農家さんと契約を行い、豊作で沢山生産が出来た場合は初期契約価格を大きく下回る価格でしか購入してもらえず、 最悪の時は全く買い取ってもらえない場合もあるという事です。 せっかく作った作物を企業が買い取ってくれずに泣く泣く自らの手で作物を処分する農家さんも見た事があります。 日本では補助金が出るでしょうが、ここにそんな制度はなく、農薬を使用している限り私としても買い取ってあげれる事は出来ず何度となく残念に思う事がありました。
そして現在、MY FOOD関連農家さんでは徐々に若者が故郷に戻りつつあります。農家さんにビジネスとして食の安全と品質の意識を高める指導を行い利益が向上すれば農家に若者が戻り活気が戻ります。 農業を第一次産業として縛るのではなく第二次、第三次を得て第六次産業に育ていかなければなりません! そこでMY FOODは契約農家さんに生産指導や管理のみならずMY FOODの社員として取り入れ社会保険を取得できる体制にしています。 それによって医療費は免除され農家さんが安心して日々の生活ができるように努めております。そしてそれが本来あるべき企業ビジネスの姿であり支援に繋がるのではないかと思われます。 ビジネスと支援は両輪であるべきだと私は考えます。
そして更に今、設備資金に余裕のない途上国農家であっても今まで農薬を使ってきた農家であっても直ぐに無農薬有機栽培がスタートできる生産方法の試験栽培をこのモデル農場で行っています。 知識も資金もない途上国農家さんにコンピューターで管理できるような野菜工場を設備できるだけの資金の調達は不可能と考えられるからです。 そんな低リスク、低コストで高利益が出るような新たな農業という第六次産業をタイを始めとする東南アジアの農家さん、若い農民の人達に営農の指導、育成し、 高齢化が進む日本農家へ即戦力としてお手伝いに行ける!互いに無いものを補い合える農業国際交流が出来るような時代が訪れる事を願っております。 それを実現に近づけるには、途上国で農業を行う人達に模範となる生産から販売に至るまでのノウハウを「マイフードモデル農場」によって日本で農業を学ばれた人達、現地農業大学の教授と生徒達、 そして現地農家の人々が集まり互いに協力し学びあえる事が第一だと考えます。互いに助け合い学び合う事が、同じ地球に暮らす人と人とのあり方だと私は信じています。 それには先ず過去の問題点を見つけ出し修復して行かなければなりません!それが「マイフードモデル農場」設立の目的としています。
次回は「慣行農業と循環農業」について私個人的な意見ではございますが、ご紹介させて頂きたく思っております。 ご愛読頂きました事、心から感謝いたしております。
--------------
本日は以上でございます。
引き続き、「タイで作る無農薬有機野菜ファンド」への
ご支援、何卒宜しくお願い致します。
【ファンドの詳細・お申込みはこちらから】
http://www.musicsecurities.com/communityfund/details.php?st=a&fid=461
本日は、タイにおけます農業とマーケットの実態を少しご紹介させていただきます。
先ずタイと日本との大きな違いは、タイにも農協はありますが日本のようなしっかりとした農協といった存在がありません! 日本の場合は、農家さんが野菜、果物、米などを生産するにあたり生産の指導、資材、農産機械の販売と融資、 農産物の輸送販売業務、営農指導から生活指導、金融から共済保険業務と隅々にまで行き渡り管理され、国からの支援金、補助金まで貰える「農業協同組合」(JA) が存在しています。
ところがタイの場合、生産者は設備、生産、、販売の全ての業務などを自分で行い、もちろん国からの支援金も助成金もありません! 生産方法に至っては近隣農家で上手に作っている農家に訪ねたりしながら、これと言った専門知識も無いままに生産作業を行います。 そしてタイ農家で多々目にしますのが、農産物の発育が悪ければ化成肥料をどんどん投入し、害虫が発生すれば農薬をシュパシュパ撒き散らします。 雑草が生えれば除草剤を撒き、収穫を終えれば焼いてしまいます。
なかでも最悪な事は、文字の読み書きが出来ない人が農薬などの劇薬の希釈をしている場合があり、年に数件の事故が発生しているのです。 又、多々ある傾向が生産過程に置いて問題が発生すれば肥料が足らない、農薬をもっと沢山撒くといった極めて単純な判断をおこなってしまいます。
そして、販路に関しては各農家が村の小さな市場へ野菜を並べ自分で売る地産地消や親族や友人にバンコクの中央市場内に売り場を持っている人を頼って実費で搬送しています。 もしくは、スーパーやデパートで販売する会社から契約生産を受けている農家や外資系食品会社などと契約生産をしているというのが主な現状です。日本のお寿司屋さんで見る「がり」生姜などです。 その上、輸送は雨風さらしのトラックで行われ、保冷車はまだ少ししか存在していません!そのような事から鮮度や衛生面にも問題があると言えます。
ところが最近では、高級デパートやスーパーでは販売されている野菜を予告なしの抜き打ちで突然農薬検査を行っています。 それによって販売禁止になった同業会社も何社か出てきています。
特にチェンマイのリンピンマーケットでは、農薬に対する意識が高く、販売の契約前には現地農家を視察し野菜の農薬検査を行い、5段階のランク別されたシールを貼って販売しています。 特にオーガニックの場合は、オーガニック認定書を提出しなければならず非常に明確にしています。もちろん弊社MY FOODはトップランクのオーガニック100%シールを頂き輸送も保冷車を使用しています。 そのようにここ近年ではタイの高級デパートやマーケット側には徐々に食の高品質と安全性の意識が高まってきています。
ここで言える事は、タイでは日本の農協が行なっている指導や管理業務を生産契約する企業が行わなければいけないと言う事であり、その企業が間違った指導を行えば安全性、 高品質の確保も然る事ながら農家さんの生活水準の向上も危うい事となりうるのであります。 私がよく耳にしますのは、企業は何軒もの農家さんと契約を行い、豊作で沢山生産が出来た場合は初期契約価格を大きく下回る価格でしか購入してもらえず、 最悪の時は全く買い取ってもらえない場合もあるという事です。 せっかく作った作物を企業が買い取ってくれずに泣く泣く自らの手で作物を処分する農家さんも見た事があります。 日本では補助金が出るでしょうが、ここにそんな制度はなく、農薬を使用している限り私としても買い取ってあげれる事は出来ず何度となく残念に思う事がありました。
そして現在、MY FOOD関連農家さんでは徐々に若者が故郷に戻りつつあります。農家さんにビジネスとして食の安全と品質の意識を高める指導を行い利益が向上すれば農家に若者が戻り活気が戻ります。 農業を第一次産業として縛るのではなく第二次、第三次を得て第六次産業に育ていかなければなりません! そこでMY FOODは契約農家さんに生産指導や管理のみならずMY FOODの社員として取り入れ社会保険を取得できる体制にしています。 それによって医療費は免除され農家さんが安心して日々の生活ができるように努めております。そしてそれが本来あるべき企業ビジネスの姿であり支援に繋がるのではないかと思われます。 ビジネスと支援は両輪であるべきだと私は考えます。
そして更に今、設備資金に余裕のない途上国農家であっても今まで農薬を使ってきた農家であっても直ぐに無農薬有機栽培がスタートできる生産方法の試験栽培をこのモデル農場で行っています。 知識も資金もない途上国農家さんにコンピューターで管理できるような野菜工場を設備できるだけの資金の調達は不可能と考えられるからです。 そんな低リスク、低コストで高利益が出るような新たな農業という第六次産業をタイを始めとする東南アジアの農家さん、若い農民の人達に営農の指導、育成し、 高齢化が進む日本農家へ即戦力としてお手伝いに行ける!互いに無いものを補い合える農業国際交流が出来るような時代が訪れる事を願っております。 それを実現に近づけるには、途上国で農業を行う人達に模範となる生産から販売に至るまでのノウハウを「マイフードモデル農場」によって日本で農業を学ばれた人達、現地農業大学の教授と生徒達、 そして現地農家の人々が集まり互いに協力し学びあえる事が第一だと考えます。互いに助け合い学び合う事が、同じ地球に暮らす人と人とのあり方だと私は信じています。 それには先ず過去の問題点を見つけ出し修復して行かなければなりません!それが「マイフードモデル農場」設立の目的としています。
次回は「慣行農業と循環農業」について私個人的な意見ではございますが、ご紹介させて頂きたく思っております。 ご愛読頂きました事、心から感謝いたしております。
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本日は以上でございます。
引き続き、「タイで作る無農薬有機野菜ファンド」への
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