旧セキュリテニュース 2013年8月29日 23:30

阪神・淡路大震災からの歩み

「神戸のやさしい靴工房ファンド」を募集する株式会社ベルは、2011年に設立した会社ですが、その前身のベルシューズが、震災後、事業を継続し、ここまでくるには多くの困難にぶつかってきました。

皆が忘れた頃に、得意先が次々と倒産。資金繰りが困難に

阪神大震災後4年間はなんとか自力で踏ん張るも、次々と得意先が倒産し数億円の手形が紙切れとなり、そして販売先の激減によりついにベルシューズも不渡りを出してしまいます。それでも利益を出していたことや、ヒットメーカーであったという信頼から、仕入先の協力でなんとか工房の解散を免れました。

しかし、過去の不渡りの事実はいつまでたっても金融機関の判断材料からは消えず、株式会社ベルの立ちあげまでは、常に資金繰りに苦しむ自転車操業を余儀なくされてきたのです。

ベル


「とことん良い商品づくり」で適正価格への引き上げに成功

販売先が減る中、インターネット販売を通じ、対一般消費者販売を地道に続けた結果、完全に卸問屋やチェーン店からの注文なしにやっていける体制を確立しました。しかし、インターネット販売の拡大に伴い、他社の製品や輸入品の仕入れをした結果、自社の「手作りでほんとうに柔らかく快適なカジュアルシューズ」というコンセプトが見えづらくなってしまいました。

そこで改めて自社のコンセプト、ターゲットからブレない靴作り・販売をすべく思い切って商品点数を絞り込み、「とことん良い商品づくり」に徹しました。惜しみなく良い材料を使い、開発費を注ぎ、「更にこのパーツに100円のコストをかければどれほど靴の機能を向上させることができるか?」という考え方に転換し、デフレ脱却の先陣をきって適正価格に引き上げて行くことに成功しました。


ベル


東北の震災で想う。復興のキーワードは、世間体を捨て協力を仰ぐこと
 
資金的な問題を抱えたまま幾度と無く困難を乗り越えられたのも、社員を含め家族、仕入先、他事業に関わるすべての人の助け、協力があったからです。

東北でも震災後3年、4年と経ってから、同じような境遇にあう企業の方がたくさんいらっしゃると思いますが、良い意味で「あらゆる人を巻き込んで突き進む」という強い意思で挫けずあきらめないでほしいのです。

日本人は「遠慮」や「世間体」「恥じらい」などをどうしても持ってしまいますが、ビジネスで本当にやりたいことが世の中の役に立つなら、革命を起こすようなことなら、そのようなためらいは捨て、協力を積極的に仰いでください。その勇気と行動力があれば、再建・復興は必ず、そして早く達成されます。

今回のファンドで私たちが協力を仰ぐこともまた、まだまだ果たすことができずにある大きな夢と社会への貢献を自負しているからなのです。

 


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https://www.securite.jp/fund/detail/418
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