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西日本支社2016年2月4日 10:08

若林社長にインタビュー!



株式会社オーエフティー若林社長に聞く、従業員と一丸になって取組む新たな挑戦について

~自社ブランドの確立に向けた第一歩~
 

今回は、兵庫県が実施しているキラリひょうごプロジェクトに選定され、新たな事業にチャレンジしている株式会社オーエフティー代表取締役 若林昇さんのインタビューをお届けします。

代表者である若林さんは商社勤務を経て、平成7年に機械部品の輸入販売業として独立開業します。
その後、ペット用品の輸入、卸売を専門に手掛ける卸売業として事業展開され、平成27年1月からはインターネットによる小売事業を始めています。

インタビューの聞き手は、キラリひょうごプロジェクトの協力機関である但馬銀行川西支店の担当者、長谷川さんです。

長谷川さん
オーエフティーの事務所は倉庫の2階にあります。
2棟ある倉庫は多くの商品であふれていて、いつも社員の方が梱包や発送に忙しくされています。
担当者である私が訪問すると、いつも社長は商品を見せながら、商品の特徴や利便性などを熱く語ってくれます。
特に新しい商品を企画・販売していく様子はいつも新鮮であり、ひたむきにチャレンジする姿を見ているうちに、純粋に応援したいという気持ちが強くなりました。
折しもネット販売を始めたばかりであり、顧客数も少ないなかで、販路拡大につながる方法はないかどうか考えた結果、キラリひょうごプロジェクトを提案させていただきました。

自社開発の商品の割合を増やすことで、新たな顧客やファン層の獲得を目指す株式会社オーエフティーとその社員の方たちを影ながら応援していきたいと思います。

なぜ、新たな事業に取り組もうと考えられたのでしょうか?

長谷川さん
今回のファンドでは、ペット用の新しいキャリーバッグの製造・販売を手掛けられると聞いています。
これまでと違う新たな取組みとはどういう内容でしょうか。

若林社長
これまでは海外から買い付けた商品を卸売業者として国内の小売業者に販売するといったビジネスモデルが中心でしたが、これからは自社製品や日本製のオリジナル商品の開発・販売に力を入れていきたいと考えています。

長谷川さん
ペット用品は海外の商品が主流なのでしょうか?

若林社長
日本に比べて欧米の方がペット先進国であるという気がします。
その分、種類やデザインも面白いものがあると思います。

長谷川さん
若林社長は商社勤務もあり、現地で商品を買付されるなど、経験も豊富とお聞きしました。
なぜ、新たな事業に取り組もうと考えられたのでしょうか?

若林社長
直接の要因は3年前くらいからの急激な円安で仕入れ価格が上昇したことです。

ただ、それ以前にも海外製の製品には日本製のようなきめ細やかさがないというか、少し雑な部分もあって・・・何か、こう、かゆいところに手が届かないみたいな感覚です。
私自身が、デザインや設計が好きなこともあり、もう少し工夫を加えたら、便利な商品になるのに・・・みたいなことを考えながらずっと仕事をしていました。

だから、円安がきっかけでしたが、いい機会と捉えて、これはやるしかないって思いました。

ひとつひとつの商品の特徴を語る若林社長(左)

長谷川さん
その第一歩がキャリーバッグということでしょうか?

若林社長
はい、実は昨年1月から始めたインターネット通販(小売事業)の売上金額ベースではキャリーバッグが全体の2割程度を占めていまして、お客様からのニーズが高いことがわかりました。

長谷川さん
そういえば、最近は電車のなかでもキャリーバッグにペットを入れた人を目にすることがあります。

若林社長
最近では、ペットが家族の一員として認められるような生活スタイルが普及していて、ペットと一緒におでかけするのが当たり前となりました。街中や公園、電車や車での移動などではどうしてもキャリーバッグが必要になります。

キャリーバッグは、中に入るペットにとって居心地がいいのが第一で、加えて安全性と耐久性が求められます。

また、鞄として持った時の見た目、ファッション性も重要視されます。


長谷川さん
これまでのキャリーバッグは主に海外からの輸入製品を扱っておられると思いますが、販売単価はどれくらいするのですか?

若林社長
単価は平均で1万7千円前後ですが、商品価格帯は5千円~4万円程度まであります。

長谷川さん
今回製造されたキャリーバッグは豊岡製だとお聞きしました。

若林社長
国内でキャリーバッグを製作できるところを探す中で、鞄の街豊岡のメーカーに依頼することにしました。

鞄は毎日使うものなので、特に耐久性を重視し、鞄としての機能をあらゆる面から追求している豊岡製の鞄に惹かれました。

豊岡市は昔から収納に使う柳行李の生産が盛んで、現在でも国内のおよそ50%の鞄を製造する鞄の町です。

私どものペット用キャリーバッグに要求される項目に対して、難しいことでもきっと実現してくれるものと感じていました。
長谷川さん
既存の商品と比べた違いは何ですか?

若林社長
何より、丈夫です。とにかく頑丈に作ってもらいました。
当たり前のことですが、縫い目もきちんとしていて、生地も耐久性のあるものを使用しています。
中のトレイ部分も受け皿にしてもらい、丸洗いできるように素材もこだわったものにしています。


長谷川さん
海外商品との違いは感じましたか?

若林社長
国内であれば、生地サンプルをじかに見て、すぐに生地を選ぶことができ開発に有利です。高機能な素材や、日本人好みのカラーバリエーションを選ぶことができます。

海外では生地サンプルを見ることができないので、生地や素材の選択肢などが限られ思い切った開発ができません。

また、海外の工場ではどうしてもロットについて大きな要求をされますので、リスクが大きくなります。

その点で、国内生産は小ロットでの製造も可能であり、より短期間でお客様の声を反映した改良ができます。今回のキャリーバッグでは、生地や縫い目、中敷の改良といったところです。



オリジナル商品を開発し事業を拡大

長谷川さん
なるほど。顧客の声に素早く反応することで、よりニーズに沿ったものが開発できますね。
では、御社は20年の業績がありますが、ペット用品の販売・企画に参入したきっかけは何だったのでしょうか。また、これまで事業を成長させてきた経緯について教えてください。

若林社長
創業当初は機械部品の輸入を手掛けていたのですが、ペット用品のカタログ通信販売をする会社に出会い、ペット用のドライヤーを輸入する仕事を依頼されたことがきっかけです。

その後、ペットブームの波に乗り、多くの種類のペット用品を扱うようになりました。

また、私は工学部出身とういこともあり、自ら図面を引いて商品開発を行ってきましたので、他社にはないオリジナル商品をもうひとつの強みとして事業を拡大してまいりました。

ペット用品を取扱う業者はたくさんありますが、自分たちで企画して、海外から輸入し、修理やメンテナンスにも対応し、商品開発、販売・物流まで全部自前でしている会社は少ないので、それが弊社の強みです。

フジテレビの人気ドラマ「オトナ女子」にも登場したペット用自動給餌機「NEWビストロ ブラック」

若い人たちが能力を発揮できる職場づくり

長谷川さん
ペット用品を扱い、事業を拡大してきた御社ですが、いま御社をとりまく環境、業界の動向はどうなりましたか。

若林社長
ペットブームの時期はありましたが、右肩上がりで大きくなる市場では参入する企業が多くなり、競争は激化しています。

現状では高品質で低価格のものがたくさん供給されています。

弊社はその中でも、さらにデザイン性や機能性を追求して差別化を図っていこうと考えています。

長谷川さん
デザイン等の差別化に取組むにあたって、どういったことに取り組まれていますか。

若林社長
若い人たちが能力を発揮できる職場にしたいと考えており、特にデザイン系の大学出身者を積極的に採用しています。常に新しくて、珍しい商品に囲まれた職場で、企画・開発への刺激となるよう工夫しています。

長谷川さん
そういえば、若い社員の方が多いような気がします。
社長もエネルギーをもらっているのですね。

若林社長
ええ、そうですね。(笑)
それと、社員教育で、英会話にも力を入れています。
毎朝、学習時間を設けて、ビジネス(取引)に必要な会話ができるように勉強しています。

長谷川さん
社員の方も前向きですね。
継続されていることが素晴らしいことだと思います。

若林社長
弊社は従業員20名ほどの小規模な企業体ですが、ようやく、Webデザイン、商品開発、貿易実務、国内営業、物流と倉庫といった基本的な部署を自前でもてるようになりました。

これらの部署が自立してレベルアップしていくことによって、競争に打ち勝つことができると考えています。
オーエフティーでは、若くて元気な社員の方がたくさん働いています。

長谷川さん
ネット販売で小売事業を始めたのは昨年からでしたね。きっかけはどこにあったのでしょうか。

若林社長
小売を始めたきっかけはWebの力が想像以上に広がりを見せていることを認識したからです。

従来のカタログ通信ですと、編集・印刷までの時間がかかり、企画からお客様に認知されるまで最短でも6カ月必要になります。

今の時代、その間にお客様のニーズが多少変わることもあり、これまでよりスピードをもった開発に取り組む必要を感じたことが要因です。

お客様と直接取引ができるスピード感がネット事業の最大の魅力です。

長谷川さん
ネット販売事業では月間で500万円程度の売上があるとお聞きしましたが、ネット販売事業の既存顧客は何名くらいいらっしゃいますか。

若林社長
ネット販売事業を始めてからちょうど一年になります。
楽天モールに出店していますが、当初の4ヵ月間は全く売れませんでした。

試行錯誤を繰り返すうちに、8月ぐらいから売れるようになり、月間400~500万円は売り上げるようになりました。

先月の12月に関しても500万円を超えるくらいになってきて、手ごたえを感じているところです。


顧客数の正確な数字はわかりませんが、大体3,000名くらいのお客様を抱えていると推計しています。
平均すると毎日30名くらいのお客様にご購入いただいております。

長谷川さん
その中でも、ネット販売の売れ筋商品はどういったものがあるのでしょうか。

若林社長
販売件数ベースでは50%がペットフードになります。

金額ベースでは、60%くらいがペット用品であり、先ほど申し上げたとおり、その中でも最大の実績を上げているのは、キャリーバッグということになります。

長谷川さん
今回のプロジェクトでは、キャリーバッグの販売目標はどれくらいに設定していますか。
またターゲットとする顧客層はどういったものでしょうか。

若林社長
月間の販売目標は100万円程度に設定しています。こういった高品質のものは専門小売店でも置いているところは少なく、こだわりを持っているお客様はネットで検索することになります。

ペットを家族の一員として大切に扱っておられて、高品質でおしゃれな商品を求めていらっしゃるお客さまに手に取っていただきたいと考えています。

また、そういったお客様をターゲットにしていますので、価格は33,000円と高めに設定していますが、価格に見合った商品を提供しておりますので、自信を持って販売しています。

どのようにアプローチしていくかが今後の課題

長谷川さん
では、今回のプロジェクトを実施するにあたり、ぶつかった壁や課題・問題点などはありましたでしょうか。

若林社長
今回の豊岡製のキャリーバッグの品質の良さや利便性をどうやって表現して伝えていくかが課題です。
特にネット販売による小売を初めて1年と日が浅く、PR方法もどのような方法がいいのかもよくわからない状態です。

高品質であり、高価格帯の商品を求められるお客様に、どのようにアプローチしていくかが今後の課題と考えています。

長谷川さん
そういった点では、ファンドを活用していくことで、多くの方に知ってもらいたい商品ですね。

若林社長
オーエフティーがどういった会社で、どういったことをやろうとしているのか、多くの方に知ってもらいたいです。

毎月更新される社員の方および社長の目標

海外進出の足掛かりにしていきたい

長谷川さん
ファンドの資金を活用して展開していく事業とはどんなものでしょうか?

若林社長
現時点では、やっと第1号のキャリーバッグが完成したばかりなので、ファンドの資金を開発に投入して、カラーバリエーションを増やしたり、新たなデザインを設計したり、素材や機能性を高めたり、新たな商品開発を継続していくことで、お客様に多くの選択肢を提供したいと考えています。

また、将来的には日本製の素晴らしさを米国での展示会などでアピールし、海外進出の足掛かりにしていきたいと考えています。

長谷川さん
今回のファンドでの取組みを通じて、伝えたいことや実現したいことは何でしょうか。


若林社長
弊社は、ペット業界という専門的な分野に特化している会社ですが、若くてやる気のある社員たちが毎日、汗を流してがんばっている会社です。

今後は、若手の社員たちにも企画や商品設計などのさまざまな経験を積ませていきたいと考えています。

そのうえで、お客様に喜んでもらえる商品を提供し続けられる会社でありたいと考えており、弊社が成長していくためには、皆さまのご支援が必要であると考えています。

長谷川さん
ペットが大好きな方たちにも御社の取組みを知ってもらいたいですね。

若林社長
そうですね。
弊社の通販サイトでいつもお買いものをしてくださるお客様にも投資していただければと思っています。

お客様には、ペットを家族の一員として、より良いものを求める気持ちがあると思いますので、今回のキャリーバッグの開発にしても、弊社がオリジナルの商品を提供することで、そうした気持ちに応えていきたいと考えています。