被災地応援ファンド 2019年2月26日 11:21

【通潤酒造 新しい物語ファンド】世界に通用する酒蔵ツーリズムとは

2月5日、6日に「セキュリテ熊本地震被災地応援ファンドセミナー2019」が行われました。
熊本地震を受け、震災前への復旧だけでなく、世界に通用する酒蔵ツーリズムを目指す通潤酒造の事業プランと想いとは。
スピーチをそのまま記事にしました。ぜひご一読ください。

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皆さん、こんばんは。
ただいま、ご紹介を賜りました、通潤酒造の社長で、山下(やました)と申します。
本日は、こういうような機会を作っていただきまして、ありがとうございます。
今日は、現状私共の状況と、それから今後の展開につきまして、皆様方に発表させていただきたいと思っております。
 
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 通潤酒造株式会社 代表取締役 山下 泰雄(やました やすお)様
 
熊本地震復興 造酒屋の大冒険
題名がですね、「造り酒屋の大冒険」ということで、去年こういうプレゼンをしました時は「造酒屋(つくりざかや)の冒険」でしたけど、今年は「大」を付けさせていただきました。
私共の会社の紹介でございますが、創業は明和7年、1770年に創業いたしております。日本酒の製造の専業メーカーでございます。

グループの売上約9億円で、社員約30名でございます。私が社長で12代目でございますが、このKPPクラブの会員になっておりまして、ファンクラブの方に入らせていただいております。
この2年10か月、このきゃりーぱみゅぱみゅの歌を歌いながら、なんとか精神的に持ちこたえておりますので、今日はきっときゃりーちゃんのおかげで最後までプレゼンできるかなという風に思っております。
 
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被害の方は、全部で13棟が被害を受け、3棟が倒壊致しました。
非常に古い蔵で、多くの建物、土蔵(どぞう)が木造でございますので大変な被害を受けました。
そういう中で、今復旧計画の方では、修理費用だけで2億1700万、そのうち1億5200万を県のグループ補助※という形で頂戴いたしております。それから自己資金が6500万で、これは熊本県の大変ありがたい制度で、20年の無利息弁済という形でございますので、復旧に関しまして財務的なダメージは非常に少なく済んでいるという状況でございます。そして昨年の12月に、すべての修理を完了いたしました。

そして、ただ単に修理するだけでは復興につながりませんので、古くから建て増し建て増しで江戸時代からきておりました蔵の壁を抜いて、一体感が出るようにして、製造設備を集約し、寛政蔵をエンターテインメント施設に生まれ変わらせるようにしております。
ほぼ順調に計画が進んでおり、この紹介を今からさせていただきます。
 
昨年12月の16日は私どもの町まで高速道路が開通いたしまして、福岡から2時間圏内ということで、非常に今観光客の方も増えてきております。

※熊本県が実施する被災復興に係る補助金制度「グループ補助金」のこと。補助金額の4分の1の自己資金が必要となる。
 
U.S.Aはワインツーリズムが沸騰している!
アメリカのナパというところがあります。ここはワインツーリズムで世界の最先端を走っているところでございますが、非常にexcitingなところでございます。きゃりーちゃんも少しエキサイティングな顔に変えました。
 
(会場笑い)
 
フランシスコッポラが持ってるイングルヌークというワイナリーですけども、ナパは30年前は何にもないところでしたが、今はこういう風に急にお城が出てきています。
お城どうしたかって聞いたら、これはイタリアから持ってきたそうですね。

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そしてこういうしつらえの中で、左の写真は私の家内でとなりにトム・クルーズのようなかっこいいお兄さんが、1本1本きちんと説明してくれる。
そしてここはレストランでなくて、ワインの試飲場なんですね、ものすごいしつらえをしてワインを試飲する、そして一人当たり70ドルくらいでした。
4杯飲むだけで8,000円取られます。めちゃめちゃぼろ儲けですね。
 
(会場笑い)
 
ほんともう、こういうしつらえの中で、やっぱり外国から来たら80ドル払わざるを得ないんで、2人で160ドル払って、そしてワインも200ドルくらいするのを買わされてしまいまして、非常にあの、商売上手だなと思いました。

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これは日本でも有名なオーパスワンというところですね、1本3万も4万もします。こちらの左側のところが、まあるいワイナリーで道がまっすぐ伸びていまして、ドローンで見るとちょうどワイングラスの形をしている。
真ん中の写真はワインを寝かせている樽ですけど、これもずらーっと並んでまして、この美人のお姉さんがですね、1杯65ドルでした。1本65ドルでもたばかるのにですね、ほんのわずか注いで65ドル、非常にびっくりした体験でございます。
 
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これがですね、フランスの泡系のワイナリーから撮ってきたんですが、何しろ若い社員がいっぱいいます。「ワイナリーで勤めるのがあこがれの職業だ。給料も高いし、そしてexcitingだ」と言う人たちがどんどんここに来ています。
それは、ここ(胸元)に名札を付けて、買ってもらったらバックマージンをもらえるという、非常にアメリカらしいやり方でやってましたけども。みんな若い人たちが頑張ってワイン説明してました。

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このお城のようなところもフランスから移築して、これ月曜日ですけどアメリカの若い人たちがどんどん来てワインを飲んでました。そして写真撮って、SNSに上げて、「このワイナリー来て、このワイン飲んでる。」というのが、ものすごくステータスになってる。
ある程度の階級がある人は、クラフトビールを飲む、そして「どの程度のワインを飲む」っていうの(文化)が出来ています。そして日本も必ずそういう時代になってくるんではないかと、思っております。
今後日本酒も、必ずそういう「ブランド化」というのを果たしていかないといけないなと、思った次第でございます。
 
 
日本にも世界の人に楽しんでもらえる酒蔵を

でですね、日本とアメリカのワイナリーを比較してみますと、アメリカ型のワインツーリズムっていうのは何しろ楽しいです。
行ってですね、きれいなお兄さんお姉さん含めて、ワインの知識をものすごく説明してくれます。
「これはどんなワインで、どういう風に作って、どういう土で生まれました、何の料理に合います、香りがどうです」とかいう説明を丁寧にしてくれる。大体1つのワイナリーで1時間くらいかかります。そして全部有料です。一番安いところでも、1人30ドルくらいでしたから。高いところになるとですね、150ドルですとか、たった3杯で取りますんでですね。

そして先ほど見ていただいたような、ものすごく立派な建物を使って、徹底的な情報発信をしています。SNSを使って、「こんなワイナリーがあって、ここで作られて、こんなにおいしいんですよ。こんなに格好いいんですよ」「飲んでる自分たち格好いいでしょ」と、全部ワイングラスで飲んでます。
で、そういう風な形に比べて日本の方の酒蔵見学は全部社会科見学ですね。「こんなやってタンクはこうあって、酒造りはこうやって蒸します~なんやかんや」って、難しい作り方を説明して、紙コップで試飲して・・・すみません、今日も紙コップなんですけど
 
(会場笑い)
 
紙コップで無料試飲して、最後お土産買ってくださいみたいな形でですね。
これ、上(アメリカ型)と下(日本型)で見ますと、ビジネスモデルとして全く違います。

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上は確実に利益を上げながら、しつらえをどんどん新しくしていって、情報発信をしてる。
下の方は、いつまで経っても無料試飲をしている以上は無料ですし、それから半分以上は実は買って頂けませんので、ただ単に無駄な時間を使ってるということです。社会科見学をいくらしてもお金にならないということが、はっきり私も思いました。
そういう意味で、今から世界に発信していく為には、私は酒蔵を徹底的に変えなければならない、という気がしております。
 
で、売上目標は(平成)32年 5,500万、33年 7,200万、34年9,500万とありますが、私はもっといけるという風に思っております。
阿蘇に非常に近いし、高千穂に近いので、観光客どんどん来ていただけると思います。何より、インバウンドの方の対応ができると思っております。

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完成イメージ
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これが全体の配置図ですけれども、約3,000坪の敷地の中で、寛政蔵という1792年に出来た建物をリノベーションしております。全部石畳にしまして、池には鯉が泳いで、こういうのを見ながら、ゆっくり試飲をしていただくような全体配置をしております。
中は、このようにフローリングにして、レストランには致しません。レストランは昼にしかご飯を食べに行きませんけど、ワインの試飲場を見ましたら一日中にぎわってますから。
絶対そっちの方が効率がいいので、私どももここでは試飲だけで。
ちょっと、地元の簡単な野菜やつまみは出していきたいと思っております。
 
寛政蔵内部
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それから、家具のイメージもですね、これは木下家具というところでお願いして、「まーるい時間」を過ごしていただくということで、出来るだけテーブルとか椅子をまーるい感じにしまして、ゆっくり1時間ほど過ごしていただいて、大体3杯で1,000円くらいのレベルでおります。まだ、残念ながら日本では5,000円取りたいんですが取れないんでですね、1,000円くらいです。
 
一階家具イメージ
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そして2階はギャラリーにします。
現在の蔵の状況ですけれども、蔵の方は大分修復できております。
今、肝心の蔵の、このあたりの石畳でありますとか、池のところとかにファンドのお金を使わせていただいております。
 
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それから、VIPルームを作ろうと思っていまして、和紙デザイナーの堀木エリ子さんという方にご協力をいただいて、和紙照明をしております。
これは、西郷隆盛が泊まったところでございますので、もし出資いただいた方がいらっしゃいましたら、こういう部屋にもお通ししたいという風に思っております。
 
VIPルーム和室                     和紙照明
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中にチラシが入っておりますけれども、3月30日の午後オープンを致す予定でございます。これに向けて今、頑張っております。
で、おもてなしについては、こういった風に着物でおもてなしをするように準備をしております。英語の勉強もさせておりますので、世界一の酒蔵を作っていきたいと思っております。
 
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皆さま、どうぞ夢の実現にご協力をお願い致します。

(会場拍手)



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