LIVING IN PEACE BLOG

日頃の活動2011年9月1日 20:44

ナイジェリアで思うこと

こんにちは。Living in Peaceの森田です。

西アフリカのナイジェリア人の友人を通じて、現在、ナイジェリアの田舎に個人で来て、生活や文化の違いに格闘しながら現地の方の家で共に生活をしています。村で同じような店が立ち並ぶ中、ここにはまだない低コストで始められそうな新しい産業を生み出せたらと、村で初のスムージー屋の開店に奮闘したり、その他の事業開始のための調査をしたりしています。

LIP

さっきまで、電気が無く真っ暗闇の中、Koperik(http://kopernik.info/)から提供されたランタンを使いながら、米を炊く前の作業として、米に交じったネズミの糞や蟻をひとつひとつ取り除く作業に30-60分も費やしていました。

LIP
(ケロシンランタンを使う様子)

今回は、ここで生活をするなか、日本に住む皆さんに改めて伝えたいことがあり、ブログを書かせてもらいました。

ここで生活をし、たくさんの方々と時間を共に過ごす中、身体で感じることのひとつは、貧困は、人が作ったもので、他人を思いやる気持ちの欠如から起きているということです。

LIP

自分の満足にばかり目を向け、賄賂や汚職が横行し、政治がうまく機能せず、あってはならないほどの格差がうまれ、貧しい生活を強いられ困難に向き合わなければならない人々が世界に溢れています。本当は、皆が豊かで満たされた生活を営めるはずが、それが未だ叶っていません。現在も、ナイジェリア北部のジョスでは宗教対立による争いがたえず、今年の大統領選挙後は小さな子どもや妊婦さんまで手足や首を切断されたり生きたまま焼かれたりなど残酷なジェノサイドの被害者になっています。

それにも関わらず、政府や大手メディアによる暴力阻止運動が活発に行われていません。このような被害を止めたいという思いでイベントを企画する地元の方も、資金面の問題があったり、知り合いでないと話を聞いてもらえないことが多く、計画が順調に進んでいない状況です。

LIP

日本で生まれ育ち、自分が世界でどれだけ恵まれているか、どれだけ幸せなことなのか、改めて考えてほしいと思います。そして、深い感謝の気持ちを持ち、恵まれた環境にいられることに対する責任というものを改めて考えてみてほしいです。

もしも今お金あるいは時間に余裕があるなら、少しでも他を思いやり、分け合う気持ちをもってほしいと思います。そして行動してほしいと思います。ひとりでも多くの方に。

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Chance Maker マンスリーニュースレター2011年8月17日 15:39

Chance Maker マンスリーニュースレター vol.7

チャンスメーカーの皆様へ、ニュースレター第7号(2011年7月号)をお届けします。
Chance Maker Monthly Newletter vol.7
平素よりLiving in Peaceをご支援いただき、誠にありがとうございます。
ニュースレター第7号をお届けいたします。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
目 次
(1)寄付の状況
(2)筑波愛児園 S先生インタビュー①
 ~第1回キャリアセッションを終えて~
(3)LIPメンバーからのメッセージ
第7回 木下 祐馬(きのした・ゆうま)
(4)活動報告 「第1回筑波愛児園スタディツアー」参加者の声
(5)今月の記事 「児童養護施設と社会的排除 家族依存社会の臨界」
(6)LIPメンバー募集のお知らせ 



(1)寄付の状況

寄付者数     74名
寄付金総額    593,000円
※6月の寄付金 104,000円
(※2011年6月30日現在)

なお、先月のニュースレターでご報告させて頂いた、5月分の寄付の状況に一部誤りがございましたので下記にて訂正させて頂きます。

寄付者数     誤:71名 正:72名
寄付金総額    誤:488,000円 正:489,000円
※5月の寄付金 誤:99,000円 正:100,000円
(※2011年5月31日現在)


(2)筑波愛児園 S先生インタビュー①
~第1回キャリアセッションを終えて~

茨城県つくば市にある「児童養護施設 筑波愛児園」のS先生にお話を伺いました。シリーズでお届けします。今回は5月22日に開催した第1回キャリアセッションについてです。

なお、第1回キャリアセッションでは、東京に子どもたちを招き、クイズ形式でLIPメンバーの仕事について子どもたちに知ってもらう機会を作りました。


T.S氏 生活ホーム担当職員
大学を卒業後、筑波愛児園に勤務し今年で10年目を迎える。児童指導員、自立支援指導員として従事し現在に至る。

東京での初めてのセッションで、1番身になったこととしては、「実体験として電車に乗ること」だと思います。子どもたちは「都内に行き慣れていない」ということ以前に、
電車に乗る機会がほとんどありません。ですので、「こんな感じで乗ってきた」「セッションをやってきた」という経験が、子どもたちの自信になったと思います。

セッションの内容については、「仕事」というキーワードでクイズ形式で行われ、子どもたちからは、「楽しかった」という感想がありました。実際に子どもたちが、このセッションを終えて感じたことをどう捉え、どうこの先につながっていくのか、ということを知るのは、時間がかかることだと思います。でもそれは仕方のないことで、「職業について知る」ということについては、実際に働いてみないとわからないこともある、と私自身思います。

ただ、セッションを繰り返していくことでわかっていくことがあり、理解を深めていくと思っています。今後もわかりやすく楽しく発展させていけたらいいのかな、と思っております。  

次回は、施設でのワークスタイルについてお届けします。
 
 

(3)LIPメンバーからのメッセージ

第7回 木下 祐馬(きのした・ゆうま)

私はLiving in Peace設立当時からメンバーで、当初はマイクロファイナンスプロジェクト(http://www.living-in-peace.org/mftop/)に従事していましたが、児童養護施設向けの支援を行う教育プロジェクトが発足してからはどちらにも参加するようになりました。

主にプロジェクト内ではセミナーやイベントを担当しているのですが、正直最初は児童養護施設への様々な取り組みについて、どれだけの人が関心を持っているのか不安でもありました。しかし今ではイベントを開催する度に多くの人に集まっていただき、さらに主体的に児童養護施設の抱える問題を考えていただけるようになってきています。

この流れを大きなうねりに変えるのが私たちの役割だと思っていますので、今後とも皆様と一緒に前に進み、大きな目標を達成できれば幸いです。
 

(4)活動報告
「第1回筑波愛児園スタディツアー」参加者の声


先月のニュースレターでご紹介した通り、6月5日(日)Living in Peaceでは児童養護施設 筑波愛児園にてスタディツアーを開催しました。

今月号では、参加者の方から頂いたご感想を掲載させて頂きます。

新施設建築予定地にて

  • 一般の家庭で育っている子供たちと何ら変わりなく遊び、走り、笑っている姿がとても印象的でした。純粋に自分達を見て欲しい、褒めて欲しい、一緒にいて欲しい…こんな子供としては当たり前な感情がひしひしと伝わってきました。これは個々の問題ではなく社会全体が生み出してしまっている負の面ではないか、いつでも自分が同じ状況に陥る可能性もあるということを感じました。(20代女性)

  • 最初にスタディーツアーのご案内をいただいたとき大変興味を抱いたのですが、申し込むべきか少し迷いました。私は学生のころに都内の児童養護施設で2年間ほどボランティアをしていたので、施設の職員の方々がとてもお忙しいことや、年頃の子どもたちが部屋の中などをじろじろと見学されることに嫌悪感を覚えるであろうことは想像がつきました。しかしながら結果的には、子どもたちの元気な様子を知ることができ、職員の方々から詳しい説明をうかがうことができて大変勉強になりました。(20代男性・一部抜粋)

  • 参加する前にはどのような支援が必要なのか、インターネットで調べてみたり、頭の中で想像してみたりしていました。特に教育支援プログラムは我々年寄り(61才)には、勉強を見て上げられるわけでもなく、寄付程度かなと参加する前は漠然と考えていました。しかし参加してみて、子供達の顔、愛児園の先生方との会話から、教育プログラムと言っても、子供達が健やかに育つための環境を皆がそれぞれ出来る範囲で色々支援していけばよいのだと、何となく実感しました。やはり実体験は必要だなとこの年になってもまだ感じました。(60代男性・一部抜粋)

 
 
(5)今月の記事 

「児童養護施設と社会的排除 家族依存社会の臨界」




全高卒の大学進学率(平成21年度末に高等学校等を卒業した児童のうち、平成22年5月1日現在の進路)が54.3%であるのに対し、児童養護施設の子どもたちは13.0%だ。本書「児童養護施設と社会的排除 家族依存社会の臨界」第二部では、児童養護施設の子どもたちのうち大学等への進学を成し遂げた子どもたちに焦点を当て、その背景を描き出す。

大学等へ進学した児童養護施設の子どもたちは、もともと大学進学を企図していたものが少なく、「偶然」の出会いによって進学を企図することが多い。

例えば、大学進学に対する肯定的なメッセージ、信頼できる他者との出会い、具体的な職業像との出会いなど、施設で生活していても「進学は可能である」というイメージを、「たまたま」持つ機会があったかが大きな分かれ道となる。そして、そうしたイメージを持てたとしても、教育費用の負担が家族に課される日本社会では、児童養護施設の子どもたちが進学を達成するためには、人並み以上の頑張りを強いられることになる。

そうした彼ら・彼女らの想いをサポートする、社会的資源と人的ネットワークも必要不可欠だ。(のりこ)
 

 
(6)LIPメンバー募集のお知らせ

LIP教育プロジェクトチームは、一緒に活動してくれる仲間を募集しています。
見学も随時受け付けておりますので、ご興味のある方は、下記フォームから是非お気軽にご連絡ください。
 http://goo.gl/de2nr

このニュースレターはLiving In Peaceマンスリー寄付プログラム「Chance Maker」に参加されている皆様にお送りしております。

Copyright (C) 2010 特定非営利活動法人LIVING IN PEACE All rights reserved.

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お知らせ2011年8月2日 23:29

児童養護施設 筑波愛児園 スタディツアーのお知らせ

Living in Peaceは、8月21日に、筑波愛児園のスタディツアーを下記の要領で開催いたします。
施設の見学、職員との懇談、子どもたちとの交流などを通じて、児童養護施設の今を知ることができる絶好の機会です。
また、スタディツアー終了後、希望者向けに児童養護施設の職員との懇親会も企画する予定です。
お申込みをお待ちしております。

お申込は、こちら。

●開催要領

催行日 2011年8月21日(日)
費 用  2,000円程度(各自でご負担いただく昼食代及び交通費です)
※ご自宅から集合場所、解散場所からご自宅までの交通費は上記費用には含まれません
※移動にタクシーを利用するコースがあるため参加人数によっては上記費用に多少の変更があります
※解散後、懇親会へ参加を希望される方は別途夕食代をご負担いただきます
定 員  6人

日程表
11:45 つくばエクスプレス「つくば駅」(バスターミナル⑤)に集合
12:00 筑波愛児園へ出発(12:00発「下妻駅行き」関東鉄道バス乗車)
※各自運賃560円をご準備ください(ICカード非対応につき硬貨をご準備ください)
12:20 筑波愛児園に到着
12:30 筑波愛児園にて昼食(子どもたちと同じ食事を用意しております)
        ※昼食代400円を担当者へお支払いください
13:30 統括主任小林弘典先生をはじめ愛児園の先生方と懇談
※事前にメールでお送りした資料①~②に沿ってご説明いただきます。資料をお手許にご用意ください
15:00 施設内見学
16:00 子どもたちとの交流
17:00 グループホーム「つくし」へ移動(タクシー乗車)
       ※各自運賃800円程度をご準備ください
17:10 グループホーム「つくし」に到着、見学
17:30 つくばエクスプレス「つくば駅」へ出発
(徒歩10分のバス停「大穂庁舎」へ移動、17:50分発「つくばセンター行き」つくバス乗車)
       ※各自運賃200円をご準備ください(ICカード非対応につき硬貨をご準備ください)
18:05 つくばエクスプレス「つくば駅」に到着 解散
希望者
18:05 愛児園先生方との懇親会お店へ移動
※夕食代は3,000円程度の予定です

主催 : 特定非営利活動法人 Living in Peace 教育プロジェクト

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勉強会・セミナー2011年8月1日 22:42

8月のChance Maker アワー

LIP教育プロジェクトでは、毎月1回「Chance Maker アワー」を開催しており、8月も開催いたします!

この「Chance Maker アワー」では、LIP教育プロジェクトの児童養護施設向け
寄付プログラム「Chance Maker」に込めた思いやその仕組みなどについて、
メンバーから直接お話をさせていただきます。
また、ご参加の皆様から、ご意見やご質問もお伺いします。
 
教育プロジェクトに関心を持ってくださっている方、寄付をご検討くださっている方、
「Chance Maker」としてご寄付いただいている方など、ぜひお気軽にお立ち寄りください。

◆日時 : 2011年8月21日(日)15:00~16:00 (受付14:45~)

◆ 会場 : 糀屋箱機構 Creator's District 901号室
(東京都渋谷区渋谷1-17-1 TOC第2ビル)

◆ 定員 : 10名

◆ 参加費 : 無料

◆ 参加お申込フォームはこちら → http://goo.gl/hrnG0

お名前(ふりがな)、ご所属、連絡先メールアドレス、本イベントを知ったきっかけを明記下さい。
※定員に達した場合はお断りさせて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。

◆ 主催 : 特定非営利活動法人 Living in Peace 教育プロジェクト

☆彡 LIP寄付プログラム Chance Maker(チャンスメーカー)

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勉強会・セミナー2011年7月23日 09:46

【LIPセミナー案内】8/6(土) ベトナムMFI報告会

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆ Living in Peace マイクロファイナンスプロジェクト主催セミナー ◆

 ◇ マイクロファイナンスはベトナムの現場で貧困削減に貢献しているか?
~「0からのマイクロファイナンス説明」から「ベトナムMFIのDD報告」まで~ ◇

 ◆ 8/6(土) 14:00~@渋谷 Creator's District 1002◆
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

皆様こんにちは。
8月6日(土)渋谷にて、日本では聞けるチャンスの少ない
ベトナムでのマイクロファイナンスをまとめた報告会を行います。

【概要】
政治的・経済的な背景を交えてベトナムにおけるマイクロファイナンスの現状と、
現地のマイクロファイナンス機関・TYMについてお伝えします。

今回のセミナーの特徴は次の3つです。
・今回はマイクロファイナンスを全く知らない人でもわかように説明をします。
・現地で撮った動画をまじえた報告をします。
・現地ベトナムMFIの財務諸表分析・内部統制チェックも含めたDD報告もします。

【対象】
・マイクロファイナンス・国際協力に興味のある方
・途上国(特にアジア、ベトナム)に興味のある方
・現地のリアルな肌感覚に少しでも触れたい方

マイクロファイナンスのことがあまり良く分からない方でも分かるるように説明致しますし、
逆に現地の詳しい状況についての質問にもお答えするので、是非お気軽にお越し下さい。
 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【開催概要】

◆ 日時 : 2011年8月6日(土) 14:00~15:30 (受付13:30~)

◆ 会場 : 糀屋箱機構 Creator's District 1002号室
東京都渋谷区渋谷1-17-1 TOC第2ビル (渋谷駅より徒歩7分)

◆ プログラム内容:
第一部:Living in Peaceの活動について
第二部:① マイクロファイナンスとは?
② ベトナムのマイクロファイナンスの今
第三部:まとめ・質疑応答

◆ 定員 : 約40名

◆ 参加料 : 1,000円
※領収書がご入用の方は、受付にて係の者にお申し付けください。

◆ 参加お申込フォームはこちら → http://goo.gl/u8mx3
お名前(ふりがな)、所属、連絡先メールアドレス、本セミナーを知ったきっかけを明記下さい。

※定員に達した場合はお断りさせて頂く場合がございます。予めご了承ください。
※当日はUstreamとTwitter(@lipjapan)による中継を行う予定です。

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ◆ 主催 : 特定非営利活動法人 Living in Peace
 貧困削減を目的として設立された特定非営利活動法人。海外ではマイクロファイナンス、
 日本国内では教育というそれぞれの手段を用いたプロジェクト下でその達成を目指している。
 マイクロファイナンスプロジェクトでは、2009年に日本で初となったマイクロファイナンス
 ファンドの企画に参画。セミナーやフォーラムを通しての普及活動、ローコストのマイクロ
 ファイナンス機関調査システムの開発を通じて、少額の金融サービスを貧困層に提供し、
 自立する機会を提供する支援を行っている。教育プロジェクトでは、「子どもたちが等しく
 自分の存在意義を感じ、夢を与えてくれる大人に出会う場の提供」を目標に、主に児童養護
 施設の子どもたち向けの活動を展開している。
 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

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Chance Maker マンスリーニュースレター2011年7月10日 00:42

Chance Maker マンスリーニュースレター vol.6

チャンスメーカーの皆様へ、ニュースレター第6号(2011年6月号)をお届けします。
平素よりLiving in Peaceをご支援いただき、誠にありがとうございます。
ニュースレター第6号をお届けいたします。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
目 次
(1)寄付の状況
(2)LIPメンバーからのメッセージ
第6回 クッキー
(3)活動報告1 「第1回キャリアセッション」
(4)活動報告2 「第1回筑波愛児園スタディツアー」
(5)今月の記事 『The Economist』
(6)ニュースレター バックナンバー公開開始のお知らせ
(7)今月の愛児園ニュース
(8)LIPメンバー募集のお知らせ 



(1)寄付の状況

寄付者数     71名
寄付金総額   488,000円
※5月の寄付金 99,000円
(※2011年5月31日現在)

 

(2)LIPメンバーからのメッセージ

第6回 クッキー
 
私がLIPの活動を始めた経緯は、現在の支援先である筑波愛児園を初めて訪問した時「楽しかった!またこの子どもたちに会いたいな!」と感じ、あまり深く考えずに活動への参加を決めたのが正直なところです。始まりはそのような軽いノリでしたが、気付けば活動を始めて1年半も経っていました。その過程で、昔は知りえなかった子どもたちが抱える問題を目の当たりにすることにはなりましたが、結局のところ、今も毎月子どもたちに会うのが楽しみで、終わった後は会えてよかったなと思えること、それがLIPを続ける上で一番のモチベーションとなっています。今関わっている子どもたちが大人になったら、一緒にご飯食べたり、呑みに行ったりできるような関係を築くことが目標です!
 

(3)活動報告1-5月22日(日)「第1回キャリアセッション」

これまで、子どもたちとは月一回のペースで食事会を半年間重ね、関係作りをしてきましたが、今回初めて、筑波愛児園の中高生を対象にキャリアセッションを開催しました。また、これまでのセッションはつくば周辺で行ってきましたが、今回は社会勉強も兼ねて子どもたちを東京に招くことを試みました。セッションでは、LIPメンバーの職業についてクイズ形式で考えてもらい、子どもたちに様々な職業について知ってもらう機会をつくりました。途中、子どもたちが自発的に場を盛り上げてくれることも多く、終始リラックスしたムードで会を進めることができました。当日同行してくださった愛児園の職員の方にも好評でした。今後も楽しみながらできるセッションを開催していく予定です。
 

(4)活動報告2-6月5日(日)「第1回筑波愛児園スタディツアー」



6月5日(日)Living in Peace 教育プロジェクト主催 児童養護施設 筑波愛児園スタディツアーを開催しました。 第1回目の今回は、今後定期的にスタディツアーを行っていくために、これまでLIPが開催した「Chance Maker Night」と「Chance Maker Hour」にご参加いただいた方の中から希望者を募り、開催致しました。参加者6名と共につくば駅から20分ほどバスに揺られ、筑波山の麓に位置する愛児園に到着すると窓から子どもたちが手を振って迎えてくれました。子どもたちと同じ昼食をいただき、園長先生、統括主任(H.K)先生と懇談させていただきました。児童養護施設が抱えている課題やとりまく状況をお話いただき、スタディツアー参加者との意見交換や質問に丁寧に応じていただきました。その後の施設内見学や子どもたちとの交流を通し、児童養護施設が直面している課題がより身近なものであると気付くきっかけとなりました。
 
次回号では参加者からの感想をご紹介いたします。ご期待ください。また、今回の参加者や施設側のご意見を取り入れ、今後も引き続き児童養護施設スタディツアーを企画して参りたいと思います。皆様のご参加をお待ちしております。
 
 
(5)今月の記事



今月はイギリスのビジネス誌『The Economist』から、寄付の在り方について考える記事を紹介させて頂きます。
http://www.economist.com/node/18679019
 
この記事は「従来の寄付は本当に役に立っているのか?」という問題を投げかけ、慈善活動(philanthropy)やその活動を行う人々(philanthropist)に対して、記事内で紹介している3冊の関連書籍からの引用も含めて、以下の批評をしています。
 
●“役に立つ”寄付をするのは、お金を稼ぐより難しい
世界トップクラスの資産を持つアメリカの著名投資家、ウォーレン・バフェットは「お金を稼ぐより、そのお金を役立つよう寄付することの方がはるかに難しい。」と断言し、その理由を「ビジネスでは実行可能なプランを遂行すればいいが、慈善活動は “モチベーションを失った都市部の子供への教育法”や“地方の貧困の撲滅”という、本質的に難しい問題に取り組んでいるからだ」としています。
●誰のための寄付か?
寄付は往々にしてその活動に携わる人たちの精神的な自己満足に終わってしまい、実際にどれくらいの効果があったかのチェックがほとんどなされていません。「意味のあるものにするためには、心と同時に頭も使って考えるべき」と指摘しています。
●目標設定の大切さ
記事では最後に「多くの慈善活動参加者や非営利団体は、目標設定や過去の反省を怠っているが、これを行うことによって緊急かつ重要な問題においても大発展が遂げられる」と提言しています。
 
記事を読んでいて、私たちLiving in Peaceにとっても非常に示唆が多い内容だと感じました。特に「誰のための寄付か」は私たちの活動でも常に重要なポイントです。メンバーだけで議論をしていると、子どもたちや施設の職員の皆さんが本当に必要としていることとのズレが生じる可能性もあるので、常に彼らとコンタクトをとりながら進めることを心がけています。(Aotearoa
 


(6)ニュースレター バックナンバーの公開開始のお知らせ

2010年12月より、Chance Makerにご登録いただいている方を対象に、このChance Maker Newsletterを毎月お送りして参りましたが、今月より、そのバックナンバーをLIPサイトにて公開させていただくことといたしました。

ニュースレターの情報を公開することにより、寄付をこれから検討してくださる方を含めたより多くの皆様に私たちの活動について知っていただき、施設の子どもたちの養育環境の改善につなげていきたいという思いから、バックナンバーを公開することといたしました。バックナンバーは今月より順次公開して参ります。これを機に、より一層皆様に楽しみにしていただけるような情報をお伝えして参りたいと思います。これからもよろしくお願いいたします。

 

(7)今月の愛児園ニュース

今月から、Chance Makerの皆様にご支援いただいている愛児園の出来事や子どもたちの様子について、お届けして参ります。
 
『施設の移転改築が大きく前進!』
Chance Makerを通じて皆様にご支援いただいている筑波愛児園の施設の移転改築事業について、愛児園より嬉しいお知らせが届きました。施設の移転改築について交渉が難航していた地域の同意書をついに得ることができ、順調に進めば平成25年度内に移転を終えられる見通しが立ちました。施設の移転そしてグループホームへの改築により、子どもたちはより家庭環境に近い少人数の施設で暮らすことが可能になり、また、職員の人数も増やすことができるため、養育環境の大きな改善が期待できます。LIPではこれからもChance Makerを通じて、移転改築事業の支援を続けて参ります。皆様の引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。
 

(8)LIPメンバー募集のお知らせ

LIP教育プロジェクトチームは、一緒に活動してくれる仲間を募集しています。
見学も随時受け付けておりますので、ご興味のある方は、下記フォームから是非お気軽にご連絡ください。
 http://goo.gl/de2nr

このニュースレターはLiving In Peaceマンスリー寄付プログラム「Chance Maker」に参加されている皆様にお送りしております。


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勉強会・セミナー2011年7月3日 21:33

7月のChance Maker アワー

LIP教育プロジェクトでは、毎月1回「Chance Maker アワー」を開催しており、7月も開催いたします!

この「Chance Maker アワー」では、LIP教育プロジェクトの児童養護施設向け
寄付プログラム「Chance Maker」に込めた思いやその仕組みなどについて、
メンバーから直接お話をさせていただきます。
また、ご参加の皆様から、ご意見やご質問もお伺いします。
 
教育プロジェクトに関心を持ってくださっている方、寄付をご検討くださっている方、
「Chance Maker」としてご寄付いただいている方など、ぜひお気軽にお立ち寄りください。

◆日時 : 2011年7月24日(日)15:00~16:00 (受付14:45~)

◆ 会場 : 糀屋箱機構 Creator's District 901号室
(東京都渋谷区渋谷1-17-1 TOC第2ビル)

◆ 定員 : 10名

◆ 参加費 : 無料

◆ 参加お申込フォームはこちら → http://goo.gl/LoaXN

お名前(ふりがな)、ご所属、連絡先メールアドレス、本イベントを知ったきっかけを明記下さい。
※定員に達した場合はお断りさせて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。

◆ 主催 : 特定非営利活動法人 Living in Peace 教育プロジェクト

☆彡 LIP寄付プログラム Chance Maker(チャンスメーカー)

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Chance Maker マンスリーニュースレター2011年6月26日 19:35

Chance Maker マンスリーニュースレター vol.5

チャンスメーカーの皆様へ、ニュースレター第5号(2011年5月号)をお届けします。
平素よりLiving in Peaceをご支援いただき、誠にありがとうございます。
ニュースレター第5号をお届けいたします。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
目 次
(1)寄付の状況
(2)いま何が必要か(下)
   児童養護施設 筑波愛児園 H.K先生 インタビュー
(3)LIPメンバーからのメッセージ
第5回 ジョニー
(4)活動報告「サヘル・ローズさん、土井香苗さんと筑波愛児園訪問」
(5)今月の一冊『伝える 阪神・淡路大震災の教訓』
(6)イベントのご報告
     4/15(金) 「Chance Maker Night ~震災を経た今、私たちができること~」
(7)教育プロジェクトリーダー のりこ 『25ans(ヴァンサンカン) 6月号』掲載のお知らせ
(8)酒井穣さん講演『なぜ、今、コミュニティー論が熱いのか』のお知らせ
(9)Chance Makerアワーのお知らせ
(10)LIPメンバー募集のお知らせ


(1)寄付の状況

寄付者数     62名
寄付金総額   389,000円
先月の寄付金 86,000円
(※2011年4月30日現在)

(2)いま何が必要か(
茨城県つくば市にある「児童養護施設 筑波愛児園」のH.K先生に現状と課題を伺いました。今回が最終回となります。

LIPに期待すること
子どもが自分の存在を大切だと感じられるような機会を提供して頂きたいです。そのためには、関係を継続することが必要です。
まずは身近なお兄さんお姉さんのような、子どもが「この人いいな」と思えるような存在になってもらいたいです。関係を継続していくと、その人の背景や仕事に関心が広がると思います。子どもたちも、毎月実施して頂いている交流会を楽しみにしていて、人に興味を持ち始めているので今後の広がりにとても期待しています。ぜひ長く関わっていただき、今後もずっと子どもを支えてくれる存在になって頂けたらと思います。


終わりに
暖房があまり効いていないのか、施設の室内はとても寒かったです。壁にヒビが入ったこともあるそうです。ここで子どもが生活しているのかと思うと、胸が痛みました。
皆様から頂いた寄付金は、筑波愛児園の施設の建て替えに使わせて頂きます。形態が変われば、人手不足が解消され、子ども一人ひとりをより家庭に近い状態で育てることができます。一緒にこの未来を実現させましょう。
今後とも、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

【プロフィール】

H.K氏 筑波愛児園統括主任
1993年、淑徳大学社会福祉学部を卒業後、児童養護施設で児童指導員として従事。2000年4月より筑波愛児園で児童指導員、ファミリーソーシャルワーカーとして従事し現在に至る。

※LIPの寄付プログラムの詳細 http://www.living-in-peace.org/donation/

(3)LIPメンバーからのメッセージ

第5回 ジョニー

児童養護施設の子供たちって接するのに難しいというイメージがありました。そんなイメージを抱きつつ、
初めて参加した児童養護施設の子どもたちとの交流会で話をしてみるとフツーの子どもと変わりなく、思っていた以上に素直な子どもたちという印象を持ちました。 しかし、児童養護施設の子どもたちは、生活する施設の環境や高校卒業時に施設をでなくてはいけない等、生きていくうえでフツーの子どもたちと比べると越えなければならない壁が非常に高いという事実があります。私は教育分野とは全く違う分野で仕事をしていますが、そんな自分と異なったバックグラウンドを持つとても素敵なLIPメンバーと一緒に、児童養護施設の子どもたちが越えなければならない壁をフツーの子どもと同じ高さにしていけたらと思っています。


(4)活動報告-「サヘル・ローズさん、土井香苗さんと筑波愛児園訪問」

女優のサヘル・ローズさんと弁護士の土井香苗さんとともに、
震災後の児童養護施設を訪問してきました。イラン・イラク戦争で家族を失ってしまったサヘル・ローズさんは、イランの児童養護施設を継続的に支援しています。声をあげられない被害者に代って人権が踏みにじられている現実を世界に知らせるNGO、ヒューマン・ライツ・ウォッチのディレクターである土井香苗さんは、チャンス・メーカーにも参加して頂いています。
震災後も子どもたちは変わらずに元気に過ごしています。サヘルさんと土井さんは子どもたちに大人気で、周りには人だかりができていました。サヘルさんを尊敬していた子どもにとっては感動の出会いとなりました。
しかし、築38年になる建物への影響は大きく、筑波愛児園の建物には、至るところに大きなヒビが入り、今にも崩れそうな部屋もあります。一日も早い新施設の建設が必要だと改めて強く思う訪問となりました。

(5)今月の一冊

伝える―阪神・淡路大震災の教訓

伝える 阪神・淡路大震災の教訓』 阪神淡路大震災復興フォローアップ委員会 (著)、 兵庫県 (編集) 

阪神・淡路大震災での教訓を、救助、住宅、産業雇用、コミュニティーなど様々な観点から、震災から15年を経てまとめた本です。
子どもについての記述では、特に”こころのケア”にスポットがあてられています。あしなが育英会の調べによると、同震災にて保護者をなくした子ども達は573人にのぼり、死傷者を目の当たりにしたり自宅の倒壊を経験した子ども達は大きな精神的ショックを受け、不眠、食欲不振、嘔吐など様々な症状を見せました。
そのような子ども達には、信頼できる人に、自らのペースでつらかった出来事を語り、ありのままの感情を認めてもらうことや、学校を早期に再開し、子ども達を日常に戻すことが非常に重要だったとのことです。児童養護施設でも近年、心のケアが重要視されてきており、より家庭に近い環境を子ども達に用意することが望ましいとされてきています。
信頼できる大人と、安心できる環境というものが、子ども達の生活の安定のためには極めて重要なのでしょう。(Sho)

(6)イベントのご報告 4/15(金) 「Chance Maker Night ~震災を経た今、私たちができること~」



渋谷の糀屋箱機構 Creator's District 1002号室にて、Chance Makerの皆さまやLiving in Peaceの活動に興味をお持ち頂いた方々をお呼びしてChance Maker Nightを開催しました。
約25名のお客様をお迎えして、LIPの活動内容や寄付プログラムChance Makerのご案内をするとともに立食形式の懇親会を行いました。
今後も同様のイベントを開催していく予定ですので、皆さまのご参加をお待ちしております。
当日使用した震災後の愛児園の様子と私たの活動を紹介した動画をフェイスブックに掲載しております。http://on.fb.me/jAJF28
イベントの様子はブログ記事をご覧ください。http://bit.ly/jrn4ER

(7)教育プロジェクトリーダー 『25ans(ヴァンサンカン) 6月号』掲載のお知らせ

4月27日(水)発売の女性誌「25ans(ヴァンサンカン)に、モデルの杏さんとLIP教育プロジェクトリーダーとの対談が掲載されました。
「杏のパッション・トーク」という、杏さんが各ジャンルで活躍する25歳に出会い、夢やチャレンジについて熱く語り合うという連載の第6回です。
チャリティのあり方、日本のこれからを杏さんとのりこが語ります。ぜひご覧ください!

(8)酒井穣さん講演『なぜ、今、コミュニティー論が熱いのか』のお知らせ
今年3月には最新刊『リーダーシップでいちばん大切なこと』
を発売された酒井氏。
実はその本の中でLIP代表の慎も取り上げられているのですが、
今回のセミナーにおいて、組織におけるリーダーの役割やマネジメントについてもお伺いできるかと思います。
酒井氏のプロフィール及びイベントの詳細はこちらをご覧ください。http://bit.ly/kEdwpO
日時 :5/21(土) 17:00〜18:30@渋谷 Creator's District1002
参加お申込フォームはこちら

(9)Chance Makerアワーのお知らせ
LIP教育プロジェクトでは、毎月1回「Chance Maker アワー」を開催します。
この「Chance Maker アワー」では、LIP教育プロジェクトの児童養護施設向け寄付プログラム「Chance Maker」に込めた思いやその仕組みなどについて、メンバーから直接お話をさせていただきます。
教育プロジェクトに関心を持ってくださっている方、寄付をご検討くださっている方、「Chance Maker」としてご寄付いただいている方など、ぜひお気軽にお立ち寄りください。

日時 : 2011年5月15日(日)15:00~16:00@渋谷 Creator's District 901
参加お申込フォームはこちら

(10)LIPメンバー募集のお知らせ
LIP教育プロジェクトでは、私たちと一緒に活動してくれる仲間を募集しています。
見学も随時受け付けておりますので、ご興味のある方は、下記フォームから是非お気軽にご連絡ください。
 http://goo.gl/de2nr
このニュースレターはLiving In Peaceマンスリー寄付プログラム「Chance Maker」に参加されている皆様にお送りしております。

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Chance Maker マンスリーニュースレター2011年6月26日 19:31

Chance Maker マンスリーニュースレター vol.4

チャンスメーカーの皆様へ、ニュースレター第4号(2011年4月号)をお届けします。
平素よりLiving in Peaceをご支援いただき、誠にありがとうございます。
ニュースレター第4号をお届けいたします。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

目 次
(1)寄付の状況
(2)いま何が必要か(中)
   児童養護施設 筑波愛児園 H.K先生 インタビュー
(3)LIPメンバーからのメッセージ
第4回 菅原 崇(すがわら・たかし)
(4)活動報告「歩け歩け大会2011」
(5)今月の一冊『子どもが語る施設の暮らし』
(6)イベントのお知らせ
     4/15(金) 「Chance Maker Night ~震災を経た今、私たちができること~」
(7)Facebookファンページ開設のお知らせ
(8)LIPメンバー募集のお知らせ


(1)寄付の状況

寄付者数     55名
寄付金総額   303,000円
先月の寄付金 73,000円
(※2011年3月31日現在)

(2)いま何が必要か(

茨城県つくば市にある「児童養護施設 筑波愛児園」のH.K先生に現状と課題を伺いました。3回シリーズでお届けします。



建て替えと人手不足
築38年の施設は老朽化が進んでいます。子どもにとって良い環境を整えるために建て替えを計画しているのですが、莫大な費用がかかります。

人手不足も課題です。子どもと長く関係を続けることが重要なので、人件費の不足からくる慢性的な人手不足を改善する必要があります。平均勤続年数は8年位です。

13人の寮に職員が4人いて、交代で24時間365日回すので、1人で一度に13人の子どもを見る必要があります。慢性的にストレスを抱えてバーンアウトしてしまいます。子どもに思いがあって、サポートしたくて来ているのに、不幸なことです。また、宿直があるので女性は家庭の事情で辞めることが多いです。

一方、このような環境は子どもにとっても不幸です。虐待等でダメージを受け、自分の存在を否定している子どもなので、いつも誰かが傍にいて支える必要があります。しかし、行政が配置基準を決めているので、人はこれ以上増やせません。これでも東京都から補助金をもらっている ので、職員の数は少し多い方です。

【プロフィール】
H.K 氏 筑波愛児園統括主任
1993年、淑徳大学社会福祉学部を卒業後、児童養護施設で児童指導員として従事。2000年4月より筑波愛児園で児童指導員、ファミリーソーシャルワーカーとして従事し現在に至る。

(3)LIPメンバーからのメッセージ

第4回 菅原 崇


私は児童養護施設の職員の方に、「施設のことを何も知らないただのサラリーマンでも、何かできることがあるのでしょうか?」とお伺いしました。職員の方は、「施設には虐待を受けた子どもが少なくありません。外部の人だからこそ、子どもたちに施設の外の大人や世界は安全だよ、というメッセージを伝えられることができます。」と言葉をかけてくださいました。
愛児園に行くと、異常に人懐っこい子どもたちに囲まれます。縄跳びやサッカーなど少し遊んだだけで、子どもたちは大喜びしてくれました。子どもたちに必要とされているとわかって、少し自信になりました。
この体験をたくさんの人に伝え、もっと多くの大人が子どもたちに何かできるような社会を目指したいです。



(4)活動報告-2月5日(土)「歩け歩け大会2011」

筑波山

筑波愛児園が企画してくださった「歩け歩け大会2011」。
LIPの仲間5人と共に参加しました。
晴天の2月の土曜日、人懐っこく元気な子供たちとのんびりゴミ拾いをしながら爽やかな土曜のひと時を過ごす、今日はいい一日になりそうだ…、と感じたのもつかの間、最後まで諦めない心が必要なのは大人の方でした。
ジワジワと疲れが膝を襲い、元気な子供たちに次々と追い抜かれ、年を感じながらマイペースで植栽豊かな筑波山の冬を楽しみました。
登りのワクワク、冷えて疲れた体を癒してくれた休憩所での豚汁、口数が少なくなりながらも共にゴールを目指した下りの道、そして何より子供たちの元気な姿、久々に感じた心地よい疲れ、本当に楽しい一日でした。



(5)今月の一冊

子どもが語る施設の暮らし

『子どもが語る施設の暮らし』編集委員会/編
http://amzn.to/fA05gl

児童養護施設で生活した経験を持つ子どもたちが、作文やマンガなど思い思いの方法で、施設での暮らしや自分の人生への思いを語る本です。

親からの虐待に怯えていた日々と比べ、「施設に来て本当によかった」と語る子どももいれば、世間が抱く「施設出身」という偏見に苦しむ子ども
もいます。そんな中で、多くの子どもが訴えるのが、私たちは他のみんなと何も変わらない。私たちはかわいそうでもないし、施設出身だから何かが違うなんて思わないでほしい。そんな声です。

私たちが毎月会いに行く愛児園の子どもたちも同じ。友達と遊んだり、おいしいものを食べたりするのが大好きで、無限の可能性に溢れています。
そう、あの頃の私たちと何も変わらないのです。(Chie)


(6)イベントのお知らせ 
     4/15(金) 「Chance Maker Night ~震災を経た今、私たちができること~」


震災を経た今、大切な仲間たちと共に過ごし、語り合えることのありがたみを感じます。
LIPにとって大事な存在であるチャンスメーカーおよびコミュニティメンバーの皆さまをお呼びして語らいの場を持つとともに、支援先の児童養護施設「筑波愛児園」の震災後の状況をご報告させて頂きたいと思います。

日時 : 2011年4月15日(金) 19:30~ (受付19:00~)
会場 : 糀屋箱機構 Creator's District 1002号室  東京都渋谷区渋谷1-17-1 TOC第2ビル (渋谷駅より徒歩7分)
           http://www.koujiyahakokikou.com/2010/12/1002.html
定員 : 約30名
参加料 :4000円(飲食代込)

◆参加お申込フォームはこちら
 http://goo.gl/2xNZw

※定員に達した場合はお断りさせて頂く場合がございます。予めご了承ください。

(7)Facebookファンページ開設のお知らせ

この度、Facebookに「LIP寄付プログラム Chance Maker」のファンページを作成致しました。
このページではチャンスメーカーについてのみならず、広く子供の貧困に関するニュース等を発信し、皆様と共有出来ればと思っております。
また、LIPセミナーやその他イベントの告知も行っていく予定ですのでFacebookアカウントをお持ちの方は一度是非訪れてください!
 http://linktraq.net/2wi

(8)LIPメンバー募集のお知らせ

LIP教育プロジェクトでは、私たちと一緒に活動してくれる仲間を募集しています。
見学も随時受け付けておりますので、ご興味のある方は、下記フォームから是非お気軽にご連絡ください。
 http://goo.gl/de2nr

このニュースレターはLiving In Peaceマンスリー寄付プログラム「Chance Maker」に参加されている皆様にお送りしております。

Copyright (C) 2010 特定非営利活動法人LIVING IN PEACE All rights reserved.

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Chance Maker マンスリーニュースレター2011年6月26日 19:23

Chance Maker マンスリーニュースレター vol.3

チャンスメーカーの皆様へ、ニュースレター第3号(2011年2月号)をお届けします。
Chance Maker Monthly Newsletter vol.3
平素よりLiving in Peaceをご支援いただき、誠にありがとうございます。
ニュースレター第3号をお届けいたします。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
目 次
(1)寄付の状況
(2)いま何が必要か(上)
   「児童養護施設 筑波愛児園」 H.Y先生 インタビュー
(3)LIPメンバーからのメッセージ
第3回 まりこ
(4)今月の一冊『犬として育てられた少年 子どもの脳とトラウマ』
(5)LIPメンバー募集のお知らせ

(1)寄付の状況

寄付者数     50名
寄付金総額   230,000円
今月の寄付金 71,000円
(※2011年2月20日現在)

(2)いま何が必要か(

茨城県つくば市にある「児童養護施設 筑波愛児園」のH.Y先生に現状や課題を伺いました。

H.K氏
筑波愛児園統括主任
1993年、淑徳大学社会福祉学部を卒業後、児童養護施設で児童指導員として従事。2000年4月より筑波愛児園で児童指導員、ファミリーソーシャルワーカーとして従事し現在に至る。



筑波愛児園の子どもたち
筑波愛児園では、様々な家庭の事情で親元で暮らせない、3歳から高校2年生までの44人の子どもたちが生活しています。このうち、23人が虐待、17人が親の経済的な理由や疾病、4人がその他の理由で入所しています。
 
退所後の子どもの進路
平成21年度は、施設を退所した11人のうち、2人が高校を卒業して牧場と本屋に就職しました。7人が家庭に戻り、2人が高校を中退しました。
早期に子どもを家庭に帰すことも施設の役割なので、家庭環境が整えば家庭に戻る子どももいます。高校を中退した子どもは、職場体験やアルバイトをしながら1人でアパートを借りて生活を始めるか、自立援助ホームに移動することが多いです。中退後に再受験をする子どもは殆どいません。

(3)LIPメンバーからのメッセージ

第3回  まりこ

LIPと出会った大学3年の夏、私は教師になるか一般企業に勤めるかで迷っていました。「教師ではない職業でも子どもの未来は応援できる?」その問いをずっと考えていました。

LIPがくれた答えはもちろんYes。企業で働きながらでも出来ることはある。むしろ、教育はみんなが関わるもの、今はそう感じます。親や学校に任せっきりにするのではなく、それぞれが自分なりのやり方で子どもを見守ることが大切ではないでしょうか。

一人ひとりが子どもに関われる時間は少ないけれど、たくさんの思いが集まることが子どもの笑顔につながる、そう信じてこれからも皆さんと一緒に活動を続けていきたいと思います。そして、より多くの人とこの思いを共有していきたいです。

(4)今月の一冊



『犬として育てられた少年 子どもの脳とトラウマ』
ブルース・D.ペリー、マイア・サラヴイッツ/著


虐待や犯罪などの被害にあった児童の治療に長年携わった児童精神科医である筆者が、実際に体験したエピソードをつづったノンフィクションです。傷ついた子どもたちの回復と再生を描いた心温まるドキュメンタリーであると同時に、子どもの脳の発達のプロセスに焦点をあてたサイエンス本でもあります。脳の発育期にある子どもにとって、虐待等で受けるダメージは極めて深刻なことがわかります。
 
本書を読むと、児童虐待に対する理解が得られます。虐待が子どもの脳の成長に及ぼす深刻な影響についての理解に加えて、適切な治療と養育環境さえあれば回復が可能であることも分かります。専門用語抜きのとても平易な言葉で解説してくれているので、身構える必要もありません。子育て中の方にとっては、子どもへの接し方のヒントもたっぷりつまっていると思います。
 
上に述べたような非常に憂鬱なテーマにもかかわらず、読み物として純粋に面白く、楽しい読書体験とさわやかな読後感が得られることをお約束します。(
kaziida

 
LIP代表の慎が本書を紹介したブログ記事は、こちら

(5)LIPメンバー募集のお知らせ

LIP教育プロジェクトでは、私たちと一緒に活動してくれる仲間を募集しています。

見学も随時受け付けておりますので、ご興味のある方は、下記フォームから是非お気軽にご連絡くださ い。
http://goo.gl/de2nr

このニュースレターはLiving In Peaceマンスリー寄付プログラム「Chance Maker」に参加されている皆様にお送りしております。

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