LIVING IN PEACE BLOG 2011年09月

Chance Maker マンスリーニュースレター2011年9月11日 01:03

Chance Maker マンスリーニュースレター vol.8

チャンスメーカーの皆様へ、ニュースレター第8号(2011年8月号)をお届けします。
Chance Maker Monthly Newletter vol.8
平素よりLiving in Peaceをご支援いただき、誠にありがとうございます。
ニュースレター第8号をお届けいたします。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
目 次
(1)寄付の状況
(2)筑波愛児園 S先生インタビュー②
(3)LIPメンバーからのメッセージ
(4)活動報告 六本木ヒルズ見学
(5)今月の一冊
(6)教育フォーラム開催決定のお知らせ
(7)LIPの活動をお話させてくれませんか?
(8)Chance Makerアワーのお知らせ
(9)愛児園ニュース 納涼祭のお知らせ
(10)LIPメンバー募集のお知らせ


(1)寄付の状況

寄付者数     82名(74名)
寄付金総額   713,000円(593,000円)
※7月の寄付金 120,000円(104,000円)
(※2011年7月31日現在)


(2)筑波愛児園 S先生インタビュー②
~お仕事の様子[前編]~

茨城県つくば市にある「児童養護施設 筑波愛児園」のS先生にお話を伺いました。今回はお仕事の様子を前編と後編に分けてお届け致します。
 


 T.S氏 生活ホーム担当職員
大学を卒業後、筑波愛児園に勤務し今年で10年目を迎える。児童指導員、自立支援指導員として従事し現在に至る。

-鈴木先生の愛児園でのキャリアと役割を教えてください。

愛児園が初めての就職先で、勤続年数は今年で10年目になります。職場内における役割は、子どもたちと一緒に生活をしながら、子どもたちの生活を支援することです。

-進路指導を担当されているのですか?

「養育していく」ということの中には、家族再統合であったり、心理的ケアであったり、社会的自立であったり、様々な内容が含まれています。そして進路指導もその中のひとつです。「仕事につくこと」を目標と定めた時に年齢に応じた支援をしていきます。例えば職場体験を通じて職業感を養っていくこと。高校進学に向けて学習をすること。学力向上のために小学生の時から学習習慣を身につけること。礼儀や感謝といった社会性を身につけることなどが考えられます。これらのことは、日々の生活の積み重ねによるものなので、私個人ではなく、施設全員が目的を持って行っております。

-なんでもやられるということですよね?

そうですね。子どもたちと一緒に生活をしていれば、中高生だけでなく小学生もいるので、なんでもやる、ということは多いですね。ただその中で、性別を含めて職員の得手不得手や特色もあります。ですので、チームで分担しながら行っています。

 
(3)LIPメンバーからのメッセージ
第8回 藤巻 裕子

私は2009年10月にLIPへ参加しました。
幼い頃から、家庭は心の休まる場ではありませんでした。その後、両親は離婚しました。そんな経験もあり、子どもたちが楽しく幸せに暮らせるようになれば良い、そのために何かできないかと思うようになりました。ちょうどその頃、LIPが国内の子どもたちへの活動を始めることを知りました。私もまずは、自分自身が生まれ育ち、生活しているこの国の子どもたちのために何かしたいという思いがあったので参加しました。
それぞれ異なる背景や価値観、動機を持った人々が同じ目的を共有し、それに向かうことは、想像以上に楽しいものです。家や職場のみではなく、LIPのような第三の場所を得ること、それが個人の自由意思に基づく行動で、ひとりではなく他者との活動であることは、自分自身の日々の生活をより豊かで創造的なものにすると感じています。

 
(4)活動報告
「六本木ヒルズ見学」

今回の交流会では、アカデミーヒルズ様のご厚意により、筑波愛児園の子どもたち6名と六本木ヒルズ49階にある会員制自習室・図書館のアカデミーヒルズ、森美術館、六本木ヒルズ展望台の見学をさせていただきました。天空からの眺望はもちろん、アカデミーヒルズが提供している勉強環境、難解な現代美術の展示にも子どもたちは興味をもって見学を楽しんでいたようです。LIPはこれからも子どもたちが興味・関心をもてるような刺激的な機会を提供していきます。LIPメンバーの方がしどろもどろになりながらも、芸術に関する会話も少しできて、子どもたちの意外な一面を知ることもできた充実した一日でした。(十倉)

 
 
(5)今月の一冊

「Rethinking Residential Child Care: Positive Perspectives. -Mark Smith」



英国の児童養護施設にて約20年勤務し、現在はエディンバラ大学で教鞭をとるマーク・スミス氏が、英国における児童養護施設の今後のあり方について述べた本です。
本書で紹介されている概念の1つとして、ドイツやデンマークなど大陸ヨーロッパを中心に発展してきた"Social Pedagogy"があります。これは、子どもの抱える問題に着目するのではなく、子どもを1人の人間として多面的に捉えるアプローチです。身体的発育、心の成長、学業、周囲の人たちとの関係構築など、全てを包括的に捉えることが子どもにとって大切である、という概念です。
こうした考え方に立つと、家族や児童養護施設で働く児童指導員の方々、学校の先生のみならず、地域のコミュニティやNPOなど、社会全体で子どもたちを支えていくことが重要だと言えると思います。チャンスメーカーの皆さまにも、こうしたステークホルダーの一部分を構成して頂いていることから、LIPは個々のリソースを最大限に活用できるような提案をしていきたいと思います。(chie)
 
 
(6)LIP教育フォーラム開催決定のお知らせ

昨年に引き続き、11月3日(祝)に教育フォーラムを都内で開催します! 今年のゲストは『子どもの貧困』を出版された阿部彩氏、チャンスメーカーに応援メッセージをくださっているヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表の土井香苗氏、イラン・イラク戦争によって幼少期にご家族を亡くされたサヘル・ローズ氏、筑波愛児園の山口園長をお招きする予定です。お申し込み方法など詳細が決まり次第、ニュースレターでもご報告いたします。
昨年の教育フォーラムの様子は、こちらのブログ記事をご覧ください。
http://bit.ly/qGCm1R
※ゲストは変更になる可能性もございます。あらかじめご了承ください。

 
(7)LIPの活動をお話させてくれませんか?

私たちLIPは、自分たちの活動や児童養護施設の課題を紹介できる機会を探しています。
各種勉強会やセミナー、イベント等、幹事様がいらっしゃいましたら、livinginpeace.edu@gmail.com までお気軽にご連絡ください。施設支援の輪が広がっていくことを期待しております。

(8)Chance Makerアワーのお知らせ

LIP教育プロジェクトでは、毎月1回「Chance Maker アワー」を開催しています。
この「Chance Maker アワー」では、LIP教育プロジェクトの児童養護施設向け寄付プログラム「Chance Maker」に込めた思いやその仕組みなどについて、メンバーから直接お話させていただきます。
教育プロジェクトに関心を持ってくださっている方、寄付をご検討くださっている方、「Chance Maker」としてご寄付いただいている方など、ぜひお気軽にお立ち寄りください。
 
日時 : 2011年8月21日(日)15:00~16:00@渋谷 Creator's District 901
参加お申込フォームはこちら
 
(9)愛児園ニュース 納涼祭のお知らせ

8月25日(木)午後5時より、筑波愛児園にて納涼祭が開催されます。施設の子どもたちや地元の方の出し物、たくさんの屋台など年に一度のビッグイベントだそうです。皆様もぜひお越しください! なお、雨天の場合は、26日(金)に順延となります。
昨年の納涼祭の様子は、こちらのブログ記事をご覧ください。
 

(10)LIPメンバー募集のお知らせ


LIP教育プロジェクトチームは、一緒に活動してくれる仲間を募集しています。

見学も随時受け付けておりますので、ご興味のある方は、下記フォームから是非お気軽にご連絡ください。

 


このニュースレターはLiving In Peaceマンスリー寄付プログラム「Chance Maker」に参加されている皆様にお送りしております。

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勉強会・セミナー2011年9月5日 23:29

9月のChance Maker アワー

コミュニティメンバーの皆さま

いつもLiving in Peaceの活動をサポート頂き、誠にありがとうございます。

さてLIP教育プロジェクトでは、毎月1回「Chance Maker アワー」を開催しており、
9月も開催いたします!

この「Chance Maker アワー」では、LIP教育プロジェクトの児童養護施設向け
寄付プログラム「Chance Maker」に込めた思いやその仕組みなどについて、
メンバーから直接お話をさせていただきます。
また、ご参加の皆様から、ご意見やご質問もお伺いします。
 
教育プロジェクトに関心を持ってくださっている方、寄付をご検討くださっている方、
「Chance Maker」としてご寄付いただいている方など、ぜひお気軽にお立ち寄りください。

◆日時 : 2011年9月18日(日)15:00~16:00 (受付14:45~)

◆ 会場 : Creator's District 901
(東京都渋谷区渋谷1-17-1 TOC第2ビル)

◆ 定員 : 10名

◆ 参加費 : 無料

◆ 参加お申込フォームはこちら → http://goo.gl/eWOcz

お名前(ふりがな)、ご所属、連絡先メールアドレス、本イベントを知ったきっかけを明記下さい。
※定員に達した場合はお断りさせて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。

◆ 主催 : 特定非営利活動法人 Living in Peace 教育プロジェクト

☆彡 LIP寄付プログラム Chance Maker(チャンスメーカー)

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日頃の活動2011年9月1日 20:44

ナイジェリアで思うこと

こんにちは。Living in Peaceの森田です。

西アフリカのナイジェリア人の友人を通じて、現在、ナイジェリアの田舎に個人で来て、生活や文化の違いに格闘しながら現地の方の家で共に生活をしています。村で同じような店が立ち並ぶ中、ここにはまだない低コストで始められそうな新しい産業を生み出せたらと、村で初のスムージー屋の開店に奮闘したり、その他の事業開始のための調査をしたりしています。

LIP

さっきまで、電気が無く真っ暗闇の中、Koperik(http://kopernik.info/)から提供されたランタンを使いながら、米を炊く前の作業として、米に交じったネズミの糞や蟻をひとつひとつ取り除く作業に30-60分も費やしていました。

LIP
(ケロシンランタンを使う様子)

今回は、ここで生活をするなか、日本に住む皆さんに改めて伝えたいことがあり、ブログを書かせてもらいました。

ここで生活をし、たくさんの方々と時間を共に過ごす中、身体で感じることのひとつは、貧困は、人が作ったもので、他人を思いやる気持ちの欠如から起きているということです。

LIP

自分の満足にばかり目を向け、賄賂や汚職が横行し、政治がうまく機能せず、あってはならないほどの格差がうまれ、貧しい生活を強いられ困難に向き合わなければならない人々が世界に溢れています。本当は、皆が豊かで満たされた生活を営めるはずが、それが未だ叶っていません。現在も、ナイジェリア北部のジョスでは宗教対立による争いがたえず、今年の大統領選挙後は小さな子どもや妊婦さんまで手足や首を切断されたり生きたまま焼かれたりなど残酷なジェノサイドの被害者になっています。

それにも関わらず、政府や大手メディアによる暴力阻止運動が活発に行われていません。このような被害を止めたいという思いでイベントを企画する地元の方も、資金面の問題があったり、知り合いでないと話を聞いてもらえないことが多く、計画が順調に進んでいない状況です。

LIP

日本で生まれ育ち、自分が世界でどれだけ恵まれているか、どれだけ幸せなことなのか、改めて考えてほしいと思います。そして、深い感謝の気持ちを持ち、恵まれた環境にいられることに対する責任というものを改めて考えてみてほしいです。

もしも今お金あるいは時間に余裕があるなら、少しでも他を思いやり、分け合う気持ちをもってほしいと思います。そして行動してほしいと思います。ひとりでも多くの方に。

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