LIVING IN PEACE BLOG 2010年08月

勉強会・セミナー2010年8月31日 08:07

8/6 LIPコミュニティメンバー懇親会報告

皆さん こんにちは。
残暑厳しい折、いかがお過ごしでしょうか。

今日は、8月6日に行われた、第二回コミュニティメンバー交流会の様子をお伝えしたいと思います。

今回も、昨年と同様、LIPのコミュニティメンバーに登録して下さっている方をお招きし、恵比寿のイタリア料理店「カチャトラ」で開催しました。

 カチャトラ2

なお、昨年の様子はこちらからご覧いただけます。http://bit.ly/E1u0t


交流会は、代表の慎、杉山およびミュージックセキュリティーズ株式会社社長である小松氏の挨拶を皮切りに、世界銀行福井氏が乾杯の音頭をとられました。その後の歓談タイムでは、自己紹介を行ったり、なぜマイクロファイナンスに興味を持ったかなどを思い思いに話したりと、会場はとても賑やかでした。あらためて、多くの方が、マイクロファイナンスや社会問題に興味を持たれているということに気づかされて感動しました。


また、来場者の方たちには、LIPが今回初めて発行するニュースレターをお配りし、感想やアドバイスなど貴重なご意見を頂くこともできました。


せっかく多くの方に集まって頂いたので、是非皆さんの考えを会場で共有したい!という想いから、「アンケート大会」を開催しました。今回司会、インタビューを行ったLIPのメンバーは大変緊張をしていたのですが、皆さんの温かいご支援により、会場はとても盛り上がりました。


共有できたもので印象的だったのは、私たちからの「LIPから今後どのような情報が欲しいか」という質問に対して、来場者の方からは、「マイクロファイナンスの利用者がその後どうなったか」など、顧客の詳細情報を知りたい方が多かったということでした。
たしかに、コミュニティメンバーの方にとって現地の顧客の様子は、とても気になるところですよね。
私たちにとっても、マイクロファイナンスによってもたらされる現地の人々の生活の具体的な変化は大変興味がありますし、人々の自立への手段としてこの手法がどのように用いられているかを知ることは、LIPの活動の励みにもなります。


「マイクロファイナンス利用者のビフォー&アフター」は、ぜひお届けしたいと思いますので、どうぞお楽しみに!


さて、今回の交流会は、LIPの活動に関心を持ってくださる方と直接意見を交換できるとても貴重な場となりました。得られたアイディアは、今後に活かしていきたいと思います。

カチャトラ1

 

お忙しい中ご参加下さった皆さん、本当にありがとうございました。
また、今回参加できなかった方も、是非次回のイベントにお越しください。
LIPをこれからもどうぞ宜しくお願い致します。

文責:兵藤桃子、高橋正子

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勉強会・セミナー2010年8月15日 21:11

8/29LIP主催セミナー&ワークショップのご案内

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◆Living in Peace 主催 セミナー&ワークショップ◆
ファンドレイジング×自立支援=スマイル
◆8/29(日) 14:00~17:00@CANPANセンター(虎ノ門)◆
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私たちLiving in Peace(以下、LIP)は日本国内での活動として、「すべての子どもに、
夢をくれる大人との出会いを」を合言葉に、児童養護施設の子どもたちの自立を支援する
活動を行っています。このたび、同じく児童養護施設の子どもたちの自立を支援している
NPOの大先輩、ブリッジフォースマイル代表の林恵子氏をゲストスピーカーにお迎えして、
セミナー&ワークショップを開催することといたしました。
(NPO法人ブリッジフォースマイル http://www.b4s.jp/)

LIPとブリッジフォースマイルは、児童養護施設の子どもたちの自立支援という共通した
目的をもってそれぞれの活動に取り組んでいます。子どもたちの自立を効果的に支援する
ためには、彼らが置かれている環境をよく理解する必要がありますが、解決すべき問題の
ひとつは、経済的な基盤の弱さです。多くの児童養護施設は、資金・人員とも著しく欠乏
した状態にあります。退所後の子どもたちも、貯蓄や収入がほとんどない状態から社会生活
をスタートしなければいけません。そこで、今回のセミナー&ワークショップでは、自立
支援のためのファンドレイジング(資金調達)という側面にスポットライトを当てたいと
思います。

第一部では、林氏から、児童養護施設の子どもたちが置かれている環境と、子どもたちの
可能性を広げて自立を促すためのブリッジフォースマイルの現在の取組みについて、主に
ファンドレイジングの観点からお話をしていただきます。第二部のワークショップでは、
児童養護施設の子どもたちに必要な資金援助がいきわたるためにどのような仕組みが可能か、
参加者の皆さんと一緒に知恵を出し合いたいと思います。

このセミナーを通して日本の子どもたちの現状を共有し、仕事を持って働く私たちに何が
できるか、ワークショップで一緒に考えられたらと思います。そして、この機会がより多く
の支援を必要としている子どもたちへの一助となることを願います。

多くの皆さまのご参加をお待ちしています。

【開催概要】

◆日時 : 2010年8月29日(日) 14:00~17:00 (受付13:30~)
※セミナー終了後、同会場で飲み物を用意した簡単な懇親会を予定しております。

◆ 会場 : CANPANセンター 海洋船舶ビル10階
(東京メトロ銀座線 虎ノ門駅4番出口より徒歩2分)
◆ アクセス : https://canpan.info/onlinehelp/info/about_us.html

◆ 内容 :ファンドレイジング×自立支援=スマイル
第一部: 子どもたちの自立のために必要な支援(スピーカー:林恵子氏)
第二部: ファンドレイジングのワークショップ
※第一部はUstreamによる配信を予定しております。URLは当日のTwitter実況(@lipjapan)
をご確認下さい。

◆ 定員 : 100名

◆ 参加料 : 1,000円

◆ 参加お申込フォームはこちら → http://bit.ly/d5Tnn7
お名前(ふりがな)、所属、連絡先メールアドレス、参加人数、本セミナーを知った
きっかけを明記下さい。
※定員に達した場合はお断りさせて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。

◆協力 : NPO法人ブリッジフォースマイル、日本財団 CANPAN プロジェクト


◆林恵子氏プロフィール
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津田塾大学卒業後、株式会社パソナに入社。
副社長秘書、営業、面接、契約管理、人事などを担当。
二児の子育てと仕事を両立させながら、社会起業家になるためにMBA留学を計画。
英語力を磨く目的で参加した研修で児童養護施設と出会う。
2004年12月、NPOブリッジフォースマイル創設。現在に至る。
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◆ 主催 : 特定非営利活動法人 Living in Peace
HP : http://www.living-in-peace.org/
Twitter : http://twitter.com/lipjapan
貧困削減を目的として設立された特定非営利活動法人。海外ではマイクロファイナンス、
日本国内では教育というそれぞれの手段を用いたプロジェクト下でその達成を目指して
いる。マイクロファイナンスプロジェクトでは、2009年に日本で初となったマイクロ
ファイナンスファンドの企画に参画。セミナーやフォーラムを通しての普及活動、ロー
コストのマイクロファイナンス機関調査システムの開発を通じて、少額の金融サービスを
貧困層に提供し、自立する機会を提供する支援を行っている。教育プロジェクトでは、
「子どもたちが等しく自分の存在意義を感じ、夢を与えてくれる大人に出会う場の提供」
を目標に、主に児童養護施設の子どもたち向けの活動を展開している。
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勉強会・セミナー2010年8月4日 00:57

7/10 LIPマイクロファイナンス主催イベント報告

皆さん、こんにちは。
Living in Peaceの高橋です。
毎日本当に暑いですね。冷たいものについ手が伸びてしまいます。


さて、今日は、7月10日に行われたLIP主催イベント「マイクロファイナンス機関現地報告会」についてお伝えします。


こちらの報告会で私の心に残ったのは、「誰にとっての何のためのマイクロファイナンスか」ということです。


まず、カンボジアの農村地域に滞在した代表の慎は、「マイクロファイナンスの意義を強く感じた」と言っています。
理由は、気候等に左右されやすい農村での生活において、金融インフラの役割の大切さを実感したこと。金融制度が整うことで、人々の消費が平準化し、安定した生活につながること。そのために、マイクロファイナンスが果たす意義は大きいということでした。


生活の安定とマイクロファイナンスということについては、続く内田からの説明にもありました。マイクロファイナンス機関が展開する融資以外のサービスとして保険、貯蓄、送金等があります。様々な金融サービスにより、借り手は資産形成の機会を得ることができ、その結果、健康状態の維持や子どもへの教育機会提供へとつながっています。


さて、プログラムは二つの現地報告へと続き、初めに、フィリピンを訪問した藤原からの発表がありました。
研修を受けた「CARD-MRI」はフィリピン最大のマイクロファイナンス機関であり、多くの顧客を抱えています。現地では、職員を伴い借り手の様子を調査しました。CARDは幅広いビジネス展開をしており、マイクロファイナンス業のほかに預金等の銀行業、保険、コンサルティング等を行っています。


特徴のひとつは、事業立ち上げよりも事業の継続希望者のための貸付に重点に置いていることです。なお、借り手は毎週開催されるミーティグへの参加義務がありますが、妊娠中や家族の介護等で参加が難しい場合は、免責されるなど、借り手に対して柔軟な対応がされています。定例ミーティングでは、誓いの言葉をのべ、歌を歌い、返済額を公表するなど返済への意識を高く保つ工夫もなされています。

LIP_MF_0710-1


借り手の中には利用歴が20年に及ぶ人もいます。継続して利用できることが、子どもへの教育機会の提供のきっかけになるなど、現地の人々の長期的な人生設計にマイクロファイナンスが用いられています。

藤原は、滞在の感想として、それまでは、特別なシステムだと感じていたマイクロファイナンスについて、しかるべく金融機関の一種と捉えるようになり、顧客の「普通の生活」のために存在するマイクロファイナンスが、世界中でさらに普及して欲しいと感じたとのことでした。


続いて、メンバーの長島より「セイラニティ密着24時」と題して、カンボジアでの活動報告がありました。長島は、セイラニティというマイクロファイナンス機関のチャンカールー支店に滞在し、職員と寝食を共にしながら、組織の内部統制に関する調査を行いました。


報告によると、支店の職員は、平日、店内に泊まり込むそうです。営業開始は7:30ですが、農村という地域柄のせいか、5時台からの来客もあるとのこと。また、支店は、貧困層でも抵抗なく入店できるようにと、入口のドアやエアコンを設置しないという配慮がなされています。


なお、調査の結果は、経営者、従業員ともに意識が高く、運営の透明性もよく保たれており、組織として十分に機能しているということでした。


このほかにインタビューも行いました。支店長であるサンバスさんは、自分の成功は、貧しい人々のためにあるセイラニティの成功を意味し、セイラニティの成功は、カンボジアの貧しい人々の成功である。カンボジアの貧しい人々の成功は、カンボジアの成功であり、自分はその為に働いている、とおっしゃっていました。

長島は、支店の職員は、純粋なモチベーションと徹底した努力をもって、長時間に及ぶ勤務にあたっていると感じたそうです。

LIP_MF_0710-2


報告の後は質疑応答が行われました。
内容は、マイクロファイナンス機関の資金調達方法や、貸付を行う際の基準についてなど、運営に関するものが多く出ました。
また、コミュニティの結束力が信用力ともなるマイクロファイナンスが、今後、地域社会の発展に伴う様々な変化にあわせて、適切な金融サービスを提供する必要性も挙げられました。


フィリピンでは、借り手の日常生活を支え、カンボジアでは、貧しさを克服し、ひいては国の成功のためにと信じて用いられているマイクロファイナンスのシステム。


では、LIPにとってはどのようなものなのでしょう。
私たちは、貧困削減を目的に、自立の意思をもつ人たちへの機会の提供としてマイクロファイナンスにかかわっており、具体的には、マイクロファイナンス機関の調査方法の確立や社会での認知度を高めることに力を注いでいます


慎は、この日、なんでも行うのではなく、自分たちにできること、得意なことを行うことが大切と言っていましたが、LIPも、メンバーの個性や能力をさらに活かして活動していきたいと思います。


文責 高橋正子

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