LIVING IN PEACE BLOG 2009年06月

メールマガジン2009年6月28日 21:15

7/6勉強会「カンボジアの児童売春問題解決へ向けて~子ども達の未来を守る~」開催のお知らせ

こんにちは。

7/4(土)の勉強会から2日しか間が空かないのですが、7/6(月)の19時からも

LIP主催の勉強会を開催いたします。

 

ゲストスピーカーは、かものはしプロジェクト共同代表の青木健太氏です。

「かものはしプロジェクト」はカンボジアの児童売春問題を解決することを使命とした

NPO法人です。http://www.kamonohashi-project.net/

今ちょうど、本屋さんには共同代表の村田早耶香様の『いくつもの壁にぶつかりながら』

という本が発売中ですので活動内容をご存じの方もいらっしゃるかと思います。

 

私たちも初めて直接お話をお聞きするので非常に興味深いのですが、勉強会を通じて、

参加者の皆さんと一緒にカンボジアにできる支援の形を探っていければと思っています。

 

開催が平日の晩となりますが、ご興味ご関心ある方は是非ご参加下さい!!

 

※以下、勉強会告知文となります。転送歓迎ですので、ご興味ご関心のある方が

周りにいらっしゃいましたら、宜しくお願いします。

 

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Living in Peace 主催 勉強会  http://www.living-in-peace.org/

 

かものはしプロジェクト共同代表r 青木健太氏が語る

「カンボジアの児童売春問題解決へ向けて~子ども達の未来を守る~」

 

【7/6(月)19:00~20:30@千代田プラットホームスクエア】

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「児童買春問題」

あなたはこの言葉を耳にしたことがありますか?

 

「10代の子どもが強制的に売春宿で働かされている」

これはカンボジアやタイなどの国で日常的に見られる光景です。

 

児童買春は、貧困が原因で起こる悲劇です。

中でも、国民の約34%を1日1ドル以下の収入の貧困層が占めるカンボジアでは、

・人身売買のブローカーが、仕事があるように言葉巧みに持ちかけて貧困層の子どもを

売春宿に売りとばす

・日々の暮らしに困った家族が子どもを売る

といったケースが今日も後を絶ちません。

裁判所に訴えても、裁判官が被疑者(ブローカーなど)に買収されているなど、

本来助けてくれるはずのシステムが腐敗しているために真剣に取り扱ってもらえない

という話もよく耳にします。

 

今回の勉強会は、カンボジアにおける児童買春問題の解決に取り組んでいる

かものはしプロジェクトから共同代表である青木健太氏をお招きし、活動内容について

ご紹介していただきます。

また同時に、貧困層を対象に小額の金融サービスを提供し、自立する機会を提供する

マイクロファイナンスについて、カンボジアへ向けた支援に取り組んでいるLiving in Peace

も交えて、カンボジアにおいて今後求められる支援活動についてのディスカッションも行います。

 

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■開催概要

 

◆日時:7月6日(月) 19:00~20:30 (受付:18:30~)

 

◆会場:千代田プラットホームスクエア 会議室505・506

http://www.yamori.jp/modules/tinyd2/index.php?id=10

 

◆交通アクセス:

竹橋駅(東西線)3b KKRホテル東京玄関前出口、徒歩2分

神保町駅(三田線、新宿線、半蔵門線)A9出口、徒歩7分

大手町駅(三田線、千代田線、半蔵門線、丸の内線)C2出口、徒歩8分

小川町駅(新宿線、千代田線)B7出口、徒歩8分

JR神田駅西出口、徒歩12分

 

◆内容:

【オープニング】19:00~19:05

Living in Peaceからの挨拶

 

【第一部】19:05~20:00

・かものはしプロジェクトの活動紹介(講師:共同代表r 青木健太氏)

 

【第二部】20:00~20:30

・カンボジアでの支援活動に関するディスカッション

 

【懇親会】20:30~21:00 (場所:同会場)

 

◆参加料:1,000円

 

◆定員:80名

 

◆参加申込方法:

氏名(ふりがな)、所属、参加人数、本セミナーを知ったきっかけを明記の上、

以下のメールあて先にてお申込ください。=> lip@securite.jp

※定員に達した場合はお断りさせて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。

 

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◆かものはしプロジェクト概要:

 

「強制的な商業的性的搾取を防止する活動を、持続的かつ発展的に行うことにより、

全ての子どもたちが未来への希望を持って生きられる世界を実現させる」ことを目的として

設立された特定非営利活動法人。

①コミュニティファクトリー事業、②IT事業、③サポーター事業、

の3つを事業内容とし、日本事務所とカンボジア事務所にそれぞれ11名のスタッフ

(2007年7月18日現在)、および1,558名のサポーター(正会員128名、

サポーター会員1,430名(2008年11月30日現在)を有する。

URL: http://www.kamonohashi-project.net/

 

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◆主催:特定非営利活動法人Living in Peace

 

貧困削減のための活動を行うために設立された特定非営利活動法人。

メンバーは20~30代の金融機関・コンサルティング会社勤務者が半分以上を占め、

世界の貧困問題に関する勉強会やフォーラムの開催のほか、

少額の金融サービスを貧困層に提供し、自立する機会を提供するマイクロファイナンス

についての支援を行っている。

URL: http://www.living-in-peace.org/

 

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マイクロファイナンスフォーラム2009年6月28日 20:57

7/4勉強会「業界内部から見たマイクロファイナンスの最前線と課題」開催のお知らせ

こんにちは。

直近のお知らせとなり申し訳ありませんが、今度7/4(土)の14時より、

プラネットファイナンス長友留奈氏をゲストスピーカーに迎え、

「業界内部から見たマイクロファイナンスの最前線と課題~日本人ができる10のこと~」

と題し、LIP主催の勉強会を開催します。

 

今までのセミナーではLIPがカンボジアやフィリピンといった現地報告を交え、

外側から見たマイクロファイナンスについてお話しする機会が多かったですが、

今回はMFIへコンサルティングサービスを提供する機関に実際に今勤めている長友さんより

マイクロファイナンスの最新事情や課題についてお伺いします。

 

滅多に聞けない貴重な機会ですので、ご興味のある方は是非ご参加下さい!!

 

※以下、勉強会告知文となります。転送歓迎ですので、ご興味ご関心のある方が

周りにいらっしゃいましたら、宜しくお願いします。

 

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Living in Peace 主催 勉強会  http://www.living-in-peace.org/

 

プラネットファイナンス長友留奈氏が語る

「業界内部から見たマイクロファイナンスの最前線と課題~日本人ができる10のこと~」

 

【7/4(土)14:00~15:30@国立オリンピック記念青少年総合センター】

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マイクロファイナンスとは、途上国の貧困層の事業者に貸付を行う金融サービス。

 

貧困削減の社会的取組みと収益性の両方を実現するこの取組みが評価され、

バングラデシュのグラミンバンクが2006年にノーベル平和賞を

受賞したことも記憶に新しいと思います。

 

そして現在では、世界各国に約1万のマイクロファイナンスを実施する機関

Micro-Finance Institution : MFI)があると言われています。

 

しかし皆さんは、そのマイクロファイナンス普及のため、

技術支援を中心にMFIへのコンサルティングサービスを提供する

世界的組織「プラネットファイナンス」をご存じでしょうか?

 

今回、Living in Peace主催の勉強会では、

実際にフィリピンで勤務されている長友留奈氏をスピーカーにお迎えして、

「業界内部から見たマイクロファイナンスの最前線と課題~日本人ができる10のこと~」

と題して、マイクロファイナンスの現状についてお話していただき、

私たち日本人が、マイクロファイナンス支援のために何ができるかについて、

一緒に考えていきたいと思います。

 

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■開催概要

 

◆日時:7月4日(土) 14:00~15:30 (受付:13:30~)

 

◆会場:国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟405号室

http://nyc.niye.go.jp/facilities/d6-1.html

 

◆交通アクセス:

小田急線「参宮橋駅」下車、徒歩約7分

地下鉄千代田線「代々木公園駅」下車(代々木公園方面4番出口)、徒歩約10分

http://nyc.niye.go.jp/facilities/d7.html

 

◆内容:

【オープニング】14:00~14:05

Living in Peaceからの挨拶

 

【第一部】14:05~15:00

・講師:プラネットファイナンス 長友留奈氏

 

①MFI最新動向

・長友氏が過去に携わられたプロジェクトについて

・プラネットファイナンスフィリピンオフィスにて進行中のプロジェクトについて

 

②MFIが必要としている技術支援

・資金調達などの財政面だけでない様々なニーズについて

(例)マーケティング、商品開発、スタッフトレーニング、保険衛生、識字教育

 

【第二部】15:00~15:30

「日本人がマイクロファイナンスにできること」について、

長友氏を交えてパネルディスカッション形式にて進行。

Living in Peaceよりフィリピンでの実務研修経験者が複数参加。

 

【懇親会】15:30~16:00 (場所:同会場)

 

◆参加料:1,000円

 

◆定員:80名

 

◆参加申込方法:

氏名(ふりがな)、所属、参加人数、本セミナーを知ったきっかけを明記の上、

以下のメールあて先にてお申込ください。=> lip@securite.jp

※定員に達した場合はお断りさせて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。

 

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◆長友留奈氏プロフィール:

 

国連資本開発基金(UNCDF)のマイクロファイナンス・ディスタンス・ラーニング・

プログラム翻訳プロジェクトメンバーの一人。

 

プラネットファイナンスジャパンのインターンとしてサモアのマイクロファイナンス機関

South Pacific Business Development (SPBD)にて研修実施後、

マニラに拠点をもつプラネットファイナンスアジアにて

マイクロファイナンスコンサルタントとして勤務開始(2009年3月より)。

 

オハイオ大学大学院にて、国際開発学修士号、経済学修士号、及び、

女性学サティフィケートを取得。

大学院在籍中にボツワナのマイクロファイナンス機関

Women’s Finance House Botswana (WFHB)でインターンシップを行い、

その際に実施したインパクト調査をもとに修士論文を執筆。

 

慶應義塾大学経済学部在籍中は、インドネシアにて農村開発における

マイクロファイナンスと協同組合の役割に関する現地調査を実施。

その際、Bank Rakyat Indonesia (BRI) を始めとするマイクロファイナンス機関や、

中小企業協同組合省、農業協同組合、農業訓練施設等を対象としてインタビュー調査を行う。

 

 

◆プラネットファイナンス概要:

 

マイクロファイナンス発展のため、人材育成・IT・資金調達サポートなどの面から

MFIにコンサルティングを行う国際協力団体。

 

<これまでの実績>

・60カ国、計700マイクロファイナンス機関(顧客数300万人相当)への支援

・1,700人のマイクロファイナンス実施者にトレーニング提供

・209マイクロファイナンス実施機関に対して、オペレーション効率化のためIT機器を導入

・145のマイクロファイナンス実施機関を評価・格付けし、資金調達力を向上

・15,000人に対して、ビジネス起業、拡大のための小規模融資を提供

・債券・株式ファンドにより調達した70億円でマイクロファイナンス実施機関の運用

・マイクロファイナンス情報共有やマイクロファイナンス分野推進のために191のWEBサイトを構築

URL: http://www.planetfinance.or.jp/about-us/pf-global-presentation

 

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◆主催:特定非営利活動法人Living in Peace

 

貧困削減のための活動を行うために設立された特定非営利活動法人。

メンバーは20~30代の金融機関・コンサルティング会社勤務者が半分以上を占め、

世界の貧困問題に関する勉強会やフォーラムの開催のほか、

少額の金融サービスを貧困層に提供し、自立する機会を提供するマイクロファイナンス

についての支援を行っている。

URL: http://www.living-in-peace.org/

 

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2009年6月26日 23:19

メールマガジン Piece & Peace No.014

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リビング.イン.ピース(LIP)メールマガジン 
Piece & Peace No.014 09/06/15号

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こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

13日(土)には、
マイクロファイナンスファンドセミナーを無事、開催することができ
ました!ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
また、近日中に次回の
セミナーのご案内をさせて頂きますので、
今回ご参加できなかった皆様も、また、今回
された皆様もぜひご参加頂ければ幸いです。

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さて、今回は皆様にぜひご報告させて頂きたいことがございます。

6月12日(金)に、CARD NGOと正式に業務提携を結ぶことができました!
CARDとの提携
によって、
私たちはこれまで以上に質の高い現地情報やマイクロファイナンスの情報を
入手することが可能となりました。

CARDは、
フィリピンのマイクロファイナンス普及をリードする同国最大のマイクロファ
イナンス機関です。昨年は、アジアのノーベル賞とも呼ばれる「
マグサイサイ賞」を受
賞しました。

業務提携にあたり、CARDの創設者で代表のハイメ・
アリップ氏は、かつて事業を立ち上
げた時に日本からの支援を受けた経験や、
日本の若い世代が熱心に取り組んでいること
への共感から、私たちのことをとても応援して下さいました。

CARDは、マイクロクレジットのみならず、
マイクロセービング、マイクロインシュアラ
ンスなど貧困層への包括的な金融サービスを提供しています。
貸付残高は
2,791,446,711.00ペソ(約55億円)、
顧客数は847,127人、返済率は99.89%です。
また、フィリピン国内のみならず、
他国の有望な新興MFIに対しても支援を進めていま
す。カンボジアなどで、
複数の新興マイクロファイナンス機関に対して資本を投入し、
現地に設置された支部のスタッフたちが事業運営を全面的にサポー
トしています。

さらに、CARDは、
マイクロファイナンスに携わる人材を育成するために、実務の知識や
ノウハウを提供する研修プログラムをフィリピンで実施しています
。メンバーが順次研
修に参加することで、マイクロファイナンスの実務に理解を、
これまで以上に深めてい
くことができるようになります。

こうした事業を行っているCARDの協力を得ることで、
マイクロファイナンス機関に関す
る情報の把握や現地マイクロファイナンス機関とのやり取りを円滑
に行うことが可能に
なります。

CARDに関する詳細情報は、こちらよりご覧ください(
英語のみ)。
http://www.cardbankph.com/index.php


それでは。


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代表の慎の初の著作がダイヤモンド社より本を出版しました。
タイトルは『15歳から
のファイナンス理論入門―桃太郎はなぜ、犬、猿、
キジを仲間にしたのか?』
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4478008256/) です。
こちらも宜しければ、
まずは書店で手にとって頂ければと思います。

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発行/編集 :リビング・イン・ピース(LIP)

HP: 
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勉強会・セミナー2009年6月21日 16:28

6/13ワクチン債×マイクロファインスファンドセミナー要約&動画&資料UP

613日、東京体育館の第一会議室でLIPとセキュリテ共催のワクチン債×マイクロファイナンスファンドセミナーを開催いたしました。 
当日は60名以上の方の前でマイクロファイナンスファンドの概要を初めてお話しすることができ、ファンド募集開始に向け、さらに身が引き締まる思いでした。 

ブログでは、セミナーの要約を資料&写真&動画と共にアップしますので、是非ご参照下さい!

 

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挨拶 (LIP代表 慎)動画

 


【第一部】

1.  ワクチン債について (世界銀行財務局駐日代表 有馬良行氏)動画 資料(PDF版) 資料(SlideShare版)

 


(1)  概要

IFFImの概要

-2006年に多国間開発機として設立

-AAAの格付け・BISリスクウェイト0%

-世界銀行が財務マネジャーとして管轄

 

IFFIm2015年までの目標

-IFFImは寄付金加盟国からの法的強制力のある将来にわたる寄付金を背景としたワクチン債を発行し、2015年までに40億ドルの資金調達を行う

-5億人以上の子供達への予防接種の実現

 

GAVIアライアンスとは?

-ワクチンと予防接種のための世界同盟

-民間機関と公的機関のパートナーシップ

 

 

(2)  GAVIアライアンスとIFFImの成果

GAVIの具体的成果

-21,300万人の子供達が新ワクチンで救われた

-340万人以上の乳幼児の早期死亡が予防された

-累積19,200万人の子供達がB型肝炎の予防接種を受けた

-累積4,170万人の子供たちがインフルエンザ菌b(Hib)の予防接種を受けた

-累積3,650万人の子供たちが黄熱病の予防接種を受けた

 

・ワクチン価格の低下が実現する「持続可能な支援」

-GAVIの大規模な活動によりワクチンが低価格で製造できるようになった

 

・インフルエンザ菌b(Hib)についての説明とケーススタディ

・黄熱病についての説明と黄熱病ケーススタディ

・妊産婦及び新生児の破傷風(MNT)の説明とケーススタディ

 

 

3IFFImの資金調達と世界銀行の役割

・世界銀行によるIFFImの資金調達

-財務マネジャーとして管轄

-各加盟国からの寄付金は借入返済の原資となる

-AAA格付けの基盤

 

IFFImの主な財務方針

-寄付金・負債比率(ギアリングレシオ)を70%に抑えている

-流動性を今後12ヶ月の負債元利支払額に抑えている

-通貨スワップの利用によるリスク管理を行っている

 

・寄付金支払い条件

-支援対象国の債務延滞による寄付金減額のシステム

-「自らの責任と努力」によって「持続可能な発展」を実現し、最終的には途上国を「自らの力」で卒業することを促す目的

 

・債権の発行・販売の方法

-2006年の初回起債の概要

-日本でのワクチン債発行(2008-2009)の概要

-日本の特徴は個人投資家の支援が大きいこと

 

・ワクチン債は、GAVIが将来に渡って得られる寄付金のキャッシュフローを先取りすることにより、ワクチンの早期的な大量供給を可能にした

 

 

2.  質疑応答

 

Q1.

アフリカの保険セクターではセクター財政支援であるSWAps(セクターワイドアプローチ)が発展している。これをGAVIにどれくらい導入できるかについてコメントを伺いたい。 

A1.

私は、借金の技術者ですのでGAVIがどのようなポリシーを持って活動しているのかについては詳しくありません。GAVIによく知っている人がおりますので聞いてみることは可能です。 


Q2.

ワクチン債の担保は寄付金であるとのことですが、寄付金の回収に対しては法的にどれくらいの優先順位がありますか?

A2.

国債と同じくもっとも高い優先順位となっています。軽いものではなく、寄付金が払えないなら国債もデフォルトしているというレベルのものです。

 

Q3.

寄付を表明している国に日本、アメリカが入っていないのは何故ですか? 

A3.

意外と単純です。欧州の国では将来にわたり寄付金を会計上処理しやすいのに対して、日本とアメリカは20年に渡って「これこれの金額を支払う」いう約束するのが難しい会計システムになっているからです。 

 

Q4.

予防接種に関して、従来は誰が主に資金供給をしていたか? 

A4.

あまりよく知りません。GAVIの登場によって大規模な資金供給者が突然現れたのです。 

 

Q5.

ワクチン債はグローバルにマーケットがある。日本の特徴と可能性、期待についてどうお考えですか? 

A5.

日本の特徴としては個人投資家の規模が大きいことが挙げられます。日本の個人投資家はSRIへの意識が高い。個人向け外債を売っている中でそれは感じている。ここが欧米市場と違うところです。欧米は機関投資家のSRIの意識は日本の組織よりもとても高いけれでも、個人の意識は日本のそれよりも低い。イギリスでワクチン債を発行した時に、個人向けは期待を下回ったが、機関投資家はその10倍売れた。日本では個人向けとして、大和証券で2回、東京三菱UFJ証券で1回、現在HSBCを主幹事として19社で1回、全部個人向けとして販売している。今後も個人向けが中心になっていくと考えています。

 

 

【第二部】

 

1.民間マイクロファイナンスファンドの意義 (LIP 杉山)動画

 


・貧困削減への処方箋

-個人のニーズと社会のニーズを理解する必要がある

-官民の役割分担と財源の最適化を図る必要がある

 

・開発途上国に本当に必要なものは

-安心して飲める水

-栄養価の高い食べ物

-ぐっすり眠れる家

-健康を守る保険・医療

-子どもの権利

-生活を支える収入

 

・貧困をなくすために必要な6つの資本

-ビジネス資

-人的資本

-知的資本

-インフラストラクチャ

-自然資本

-公共施設資本

 

・貧困削減に必要な金額

-GNP0.6%ODAに利用することで極貧層を基本的なニーズを満たせるレベルまで引上げることができる。

 

ODA開発援助額の順位と金額の推移
-
貧困削減に対してODAではまかないきれない。
-
官民協働して支援していく必要があるが、マイクロファイナンスなどのビジネス資本への支援については、特に民が適している。

 

・公的資金の性質

-公益性が高ければ収益性が低い事業に援助できる(民がとれないリスクもとれる)

-国民のコンセンサスが必要

-予算制限がある

 

・民間マイクロファイナンスファンドの意義

-これまでの開発援助においては、無償資金協力(「官」「あげる」)、円借款(「官」「貸す」)、寄付(「民」「あげる」)が主流であり、民間マイクロファイナンスファンドのような「民」が途上国への民間部門へ「貸す」スキームは、ほとんど存在しなかった。


・ワクチン債とマロファイナンスファンドの違い
-
民間の貸付である点は一緒だが、返済原資について、ワクチン債が先進国政府の寄付金(ODA)であるのに対して、マイクロファイナンスファンドは事業収益である。

 

 

2.  マイクロファイナンスファンドの概要について (LIP 岩楯)動画 資料(PDF版)

 


・マイクロファイナンスとは

-貸付対象と考えられなかった人々への金融サービス

-MFI数は約1,400

-主に自営業者に貸付

-借手とMFI間の密なコミュニケーション

-ムハンマド・ユヌス氏が2006年にノーベル平和賞受賞

-返済率は概ね9599%

 

・高い返済率の理由

-小規模ビジネスである

-ローンオフィサーと借手の密接なコミュニケーションがある

-コミュニティの仕組みを活用している

 

・実際のオペレーション(借手集会)を現地で見て感じたこと

-驚くのは「私は何回目のローンをかりているんだというようなことを話している」

-返済が滞こうるともう借りられないため、コミュニティを利用した高い返済率が実現している

-とても混んでいてわきあいあいとして身近な存在

-浮き足だったものではなく地に足のついた存在

-マイクロファイナンスは金融の権利を与える

-高い返済率は汗と涙できずかれているもの

 

・MFI職員にとってのMFIとは

-マイクロファイナンス機関に勤めるのは特別なことではない

-一番重要なのは忍耐力

 

・フィールドスタディによって浮かび上がるMFIの姿

-金融の権利

-身近な存在

-コミュニティの力学とローンオフィサーの努力

 

・アセットクラスの可能性

-資金需給ギャップ:21世紀以降、マイクロファイナンス機関の資金授与は常に供給の10倍以上で推移してきた

-2001年以降、年率平均45%のペースで資金需要が増大している

-民間ファンドは総数104本、総額65億ドル(200812月)

-日本のファンドは存在しない

-金融危機以降も安定したパフォーマンスを維持

 

・国の成長性

-周辺国とのGNIギャップ

-日本との関わりの深さ

-親の教育意欲の高さ

 

・パートナーの存在

-CARDの紹介

-CHCの紹介

 

MFIの成長性

-CARDによるCHCへのサポート

-従業員の研修提供、モニタリング実行

-8つの支店を展開

-2005年から2008年の間に売上高は8倍、冬季純利益は30倍に成長

-2009年も成長予定

 

 

3.  マイクロファイナンスファンドの詳細説明 (ミュージックセキュリティーズ株式会社 猪尾)

 


・ミュージックセキュリティーズについて

・セキュリテのシステムについて

・マイクロファイナンスファンドの募集要項について

 

 

4.  質疑応答

 


Q1.

こころのリターンについて、具体的にフィードバックは何ですか? 

A1.

コミュニティリターン=こころのリターンは、自分たちのお金がどのように利用されているかを可視可するためのものです。猪尾からもありましたが、ニュースレターやマイクロ企業家アワード、スタディツアーなどです。蝶蝶のオブジェを作っている女性もCitiのマイクロ企業家アワードで賞をとっています。彼女はそれを誇り思っています。そういったことで、お金の利用法が具体的に見えるようになります。どんな賞がいいのかなどはまだ検討中です。ローンオフィサーにとりまとめをしてもらって、審査をみんなでやるなどという方法があるかもしれません。オンライン投票などや受賞式なども考えています。ニュースレータなどは定期的にやれるようにしたいです。(回答:ミュージックセキュリティーズ株式会社) 

 

Q2.

高い返済率は魅力的ということですが、高い返済率があるから貧困改善につながるのでしょうか? 

A2.

高い返済率は貧困削減の結果と考えています。貧困もいろいろな層があります。寄付やグラントが必要な層もありますし、衣食住については満たされていて事業をやる意思がある人にお金を貸す場合もあります。事業をやる意思がある人にお金を貸して、その自立の結果として高い返済率が達成されているということです。 

 

Q3.

匿名組合に基づく出資契約はミュージックセキュリティーズと契約するのか、もしくは現地のMFIと契約するのかどちらですか? 

A3.

現地のMFIと締結することになります。契約書は日本語で行うようにする予定です。(回答:ミュージックセキュリティーズ株式会社) 

 

Q4.

CHCの機関の性格(法的ステータス)を教えてください。

A4.

Licensed MFIです。

 

Q5.

CHCは預金サービスを提供していますか?

A5.

預金サービスの認可は受けておりません。

 

Q6.

CHCの資金調達先はどこですか?

A6.

海外ファンドのOIKO-CREDIT、BlueOrhandなどです。

 

Q7.

3年間のファンドが終了した時、事業はどのように終了させるのですか?

A7.

事業は終了せず、そのまま進めていきます。(回答:ミュージックセキュリティーズ株式会社)

 

Q8.

CHCの対象事業について農業が半分以上とあります。マイクロファイナンスは短期で繰り返すものという認識があったが、半年、1年という単位で貸すこともあるのですか?

A8.(当日ご回答した内容に追記させていただきます。)

4季の存在する日本の農業(米、野菜、果物など)における2期作などとは異なり、熱帯に属するカンボジアでは季節を問わず生産できるため、主要作物の米、商品作物、共に、種まきのタイミングをずらせば、作物自体の清算サイクルが長期でも、短期的な返済プロセスに見合った売上をあげることができる。

 

Q9.

分散させたほうがいいのでは?

A9.

分散投資という点についてはおっしゃるとおりです。ただ、今回はコンセプトそのものに投資をしていくスタイルをとっております。共感が第一であると考えています。今後はファンドをさらに組成し分散化を行っていく予定ではおります。(回答:ミュージックセキュリティーズ株式会社)

 

Q10.

潜在顧客数15億人の区分は?

A10.

アジア、中南米、中国、インド、東欧など各エリアに分布しております

 

Q11.

現地マイクロファイナンス機関と日本との関わりあいについて教えてください。

A11.

CARD設立時、ALIPさんは日本の基金からお金を出してもらっており、日本に対して感謝されているなど、従来から日本とは良好な関わり合いがあります。

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2009年6月15日 18:36

メールマガジン Piece & Peace No.013

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リビング.イン.ピース(LIP)メールマガジン Piece & Peace No.013 09/06/12号

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こんにちは。
暑い日や寒い日が交互に続き、
体調管理が難しい日々が続きますが、元気に過ごされて
いらっしゃいますでしょうか。

今回は、
マイクロファイナンス投資ファンドの金銭的なリターンについて、ご紹介した
いと思います。途中、専門的な話にもなるかと思いますが、
最後までお読みいただけれ
ば幸いです。(また下記は、LIP Report 2「投資対象としてのマイクロファイナンス」
をもとに作成しておりますので、
ご興味のある方はこちらもお読みください。)


******************************
**********************************

アキからマイクロファイナンス機関に投資するファンドをつくるこ
とをもちかけられた
シン。
マイクロファイナンスの意義については何となく分かりかけてきましたが、投資
となると話は別です。シンは、友人のソウと、
マイクロファイナンス投資ファンドへの
投資が、
経済的に見合った行為なのかどうか調べることにしてみたようです


シン. やぁ、ソウ。元気にしてた?まずは結婚おめでとう!

早速だけど、このあいだメールしたとおり、
マイクロファイナンス投資ファンドという
のは、世界では100ほどあるらしいんだけど、
日本には1つもない状況なんだ。それで、
ファンドをつくらないかと誘われているんだけど、
マイクロファイナンスが貧困の削減
に貢献しているという意義は分かったものの、
投資をするということがピンとこないん
だ。

それで、財務分析に詳しいソウと一緒に、
マイクロファイナンス投資ファンドの金銭的
なリターンについて調べようと連絡したんだ。

ソウ. ありがとう。元気だよ、シンも元気そうで何より。

シンから連絡をもらって、ざっと調べてみたよ。まず、
投資とは言っても、マイクロフ
ァイナンス機関は顧客に対して融資するというビジネスモデルであ
ることもあって、資
金の供給者も基本的には貸付のようだね。
それにシンもいったとおり、世界には100近
くのファンドがって、
6500億円を上回る投資残高があるようだね*1。

シン. さすが、ソウだね!
マイクロファイナンス機関への貸付の金利とかは分かったり
する?

ソウ. マイクロファイナンス機関への金利は、だいたいマネー・
マーケット・レートと
同程度で設定されているようだね。具体的には、10%
前後の場合が多いようだよ。手数
料などを考慮すると、4~5%
程度のリターンが見込めるようだね。

シン.マイクロファイナンス機関の株式への投資はないのかな?

ソウ. あまりないようだね。これは、
マイクロファイナンス機関の多くが途上国にあっ
て、
途上国には往々にして株式市場が整っていないということから、たとえば、新規上
場などによってリターンを得るまでに、
長い期間を必要とするということがあるかもし
れないね。でも最近では、株式への投資も注目を集めていて、
トリオドス銀行などが20
09年3月に株式への投資のために2つのファンドを組成させたり
したね。

それに、
マイクロファイナンス機関の新規上場がないということではないんだ。2007年
にはメキシコのマイクロファイナンス機関である「
コンパルタモスバンコ」が上場をし
て、波紋を投げかけたね。

シン. ところで、国内外の株式や債券と比較すると、
パフォーマンスはどうなのかな?

ソウ. 伝統的な資産である「国内株式」「外国株式」「国内債券」「
外国債券」と比較
してみよう。それぞれのトータルリターンは年率で、5.30%、
6.00%、2.80%、3.40%*2
となっている。マイクロファイナンスのトータルリターンは4.
49%だから、債券以上と
株式の間くらいのリターンが期待できると言っていいんじゃないか
な。

でも注目すべきは、変動率(ボラタリティ)の低さだと思うよ。「
国内株式」22.15%
、「外国株式」19.59%、「国内債券」5.40%、「
外国債券」13.25%となっている一方で
、マイクロファイナンスの場合は、わずか0.36%
しかないんだ。

シン. 変動率が低いということは、
リターンが大きく上がったり下がったりしないとい
うことだからマイクロファイナンスへの投資は、
非常に安定したものだと言えるという
ことだね。ここらへんは、
マイクロクレジットのデフォルト率が2%前後におさまってい
ることと関係しているのかもしれないな。

ソウ. そうかもしれないね。そして、もう1つ興味深いのが、
伝統的な4資産との相関が
低いということなんだよ。昨年のいわゆるリーマン・
ショック以降、多くの金融資産が
同じような動きをするようになったとも言われている。


実際、2つの資産の価格がまったく逆に動く場合を-1、
まったく同じに動く場合を1とし
たとき、マイクロファイナンスと国内株式は-0.26、
マイクロファイナンスと外国株式は
-0.30となっている。つまり、
マイクロファイナンスと他資産は逆の方向に動く傾向があ
り、また相関が強くはないといえそうなんだ。
種々の資産のなかの1つとしてマイクロフ
ァイナンスへの投資を考えることで、
資産の安定度が増すということだね。

シン. なんで、そんなに相関が低いんだろう?

ソウ. 2つ考えられると思う。1つは、
マイクロファイナンスへの投資が始まったのが最近
であるため、
十分なデータが揃っていないという可能性があると思う。とはいえ、これは
すぐに解決できる問題ではないから、
数年後に検証されるべき課題ということだろうね。

もう1つは、
マイクロファイナンスが盛んに実施されている国やマイクロファイナンス機
関が負っているリスク要因が、
先進国の株式や債券が負っているものとは異なっていると
いう可能性があると思う。事実、
先進諸国の金融市場や株式市場がこれだけの被害を受け
た状況にあっても開発途上国の金融機関が受けた被害は比較的、
軽微であることが示され
てるんだ。

実際、
マイクロファイナンス投資ファンドのトップ10の資産は2008年に32%の増加を示し
ていて、
昨年の金融危機のなかでプラスのリターンをもたらした数少ない投資の1つなん
だ*3。

シン. つまり、マイクロファイナンス機関への投資は、現状においては、
金銭的なリター
ンという視点から見た場合であっても、
魅力的である可能性があるということだね。

*1 "Microfinance Funds Continue to Grow Despite the Crisis"
http://www.cgap.org/gm/document-1.9.34437/CGAP%20Brief_MIV_FinancialCrisis.pdf

*2出典:年金積立金管理運用独立行政法人「
基本ポートフォリオの検証について」2008年6月
(ただし、マイクロファイナンスは、SMX USD - Symbiotics Microfinance Index - U.S. Dollars 2004.1~2008.10のデータから算出した。)
       国内株式:TOPIX(配当込み)年次リターン (1973~2007)
       外国株式:モルガン・スタンレー・キャピタル・
インターナショナルKOKUSAIインデックス(配当込み、円ベース) (1973~2007)
       国内債券:NOMURA-BPI総合指数年次リターン (1973~207)
       外国債券:シティグループ世界(除く日本)国債インデックス(
円ベース)年次リターン
マイクロファイナンス : SMX USD - Symbiotics Microfinance Index - U.S. Dollars (2004.1~2008.10)

*3 Microfinance Funds Continue to Grow Despite the Crisis"
http://www.cgap.org/gm/document-1.9.34437/CGAP%20Brief_MIV_FinancialCrisis.pdf

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代表の慎の初の著作がダイヤモンド社より本を出版しました。
タイトルは『15歳から
のファイナンス理論入門―桃太郎はなぜ、犬、猿、
キジを仲間にしたのか?』
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4478008256/)です。
こちらも宜しければ、
まずは書店で手にとって頂ければと思います。

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2009年6月14日 22:10

メールマガジン Piece & Peace No.012

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リビング.イン.ピース(LIP)メールマガジン Piece & Peace No.012 09/05/29号

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こんにちは。

今回は、5/24のセミナーにご参加いただけなかった皆様に、マイクロファイナンス機関の資金
ニーズと、Living in Peaceがミュージックセキュリティーズ株式会社と提携して、
ファ
ンドを組成することの意義について、ご説明させていただきます。

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代表の慎の初の著作がダイヤモンド社より本を出版しました。
タイトルは『15歳から
のファイナンス理論入門―桃太郎はなぜ、犬、猿、
キジを仲間にしたのか?』
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4478008256/)です。
こちらも宜しければ、
まずは書店で手にとって頂ければと思います。

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シンは、アキに言われたとおり、マイクロファイナンス・
セミナーに参加しました。
懇親会では、またアキを質問攻めにしているようです。


シン. やぁ、発表お疲れさま。今日は、
マイクロファイナンスの仕組みのことや、フィ
リピンやカンボジアでの実情を聞くことができてよかったよ。
でも、いくつか復習も兼
ねながら質問させてもらってもいいかな。

アキ. 来てくれたのね、ありがとう。
ラジオの収録もうまくいったようね。
http://stjofonekorea.blog6.fc2.com/blog-entry-1219.html
今日の発表内容に関する質問ね、いいわよ。


シン. まずMIXでは世界1,400程度登録されているという、
マイクロファイナンス機関の
ことについて聞きたいんだけど、
グラミン銀行のように特殊銀行であったり、NGOのまま
であったりといろいろな形態があるようだけど、それは何でなの?

アキ. それは、資金調達と密接な関係にあると考えているわ。まず、
マイクロファイナン
ス機関には、大きく分けて2つの系統があるの。
1つはNGOとして創設されたマイクロファ
イナンス機関で、
もう1つは既存の金融機関がマイクロファイナンス事業へと取り組みを
拡大したケースね。

NGOから始まる方が、オーソドックスと言えるから、
まずはこっちから説明するわね。

ビジネスが順調に進めば、それに伴って、
多くの資金を必要とすることになるわね。
でも往々にして、NGOのまま大規模な資金を集めることは、
信用面や規制面で難しいこと
があるの。だから、主務官庁への登録や許認可を取って、
よりフォーマルな金融仲介業者
としての地位を確立していくなかで、
マイクロファイナンス銀行などへ業態を変えていく
ことがあるわ。

シン. つまり、必要とする資金額に応じて、
NGOとして開始したマイクロファイナンス機
関が組織形態を変更させつつ、
次第に商業化していくというわけだね。でも、そうした
転換のなかで、貧困対策という組織の社会的使命と、
元々の理念と商業化という利潤の
追求をどう両立させているの?

アキ. いい指摘ね。その2つをどうやって両立させるかは、
最も難しい課題の一つとなっ
ているわ。こうした問題を解決するために、たとえば、
銀行への転換をする際に、前者に
絞った活動をするために別組織としてNGOはそのまま残す方法な
どもよく見られるわ。

次に、
もう1つの商業銀行がマイクロファイナンス事業に乗り出す場合ね

マイクロファイナンス機関が成功をおさめるまでは、
貧しさへの理解もなく、担保もなく
ハイリスクで、融資も小額すぎて貸付・回収業務が高コスト、
顧客を選ぶ基準や方法もな
い等の理由で敬遠していた先進国を含む商業銀行や金融機関が、
この分野に参入するよう
になったということね。これが直接的なかかわり方で、
もう1つは、技術支援、借り換え、
株式投資等を通じて、間接的に関係するという方法があるわ。

もちろん、こういう商業銀行の態度を批判することは簡単ね。
でも、商業銀行がマイクロ
ファイナンス事業に携わるようになったことで、
競争が加速することで貸出利息が低下す
る可能性もあるわ。

シン. マイクロファイナンスが成功したことで、
地元のマイクロファイナンス機関だけが
プレーヤーとなるのではなくて、
まさにグローバルな展開がなされるようになってきたん
だね。

いま説明してもらった商業化の流れのおかげで、
マイクロファイナンス機関は、十分な資
金を得ることができるようになったの?

アキ. 残念ながら、まだまだといったところね。というのも、
潜在的な資金需要が約28兆
円(2,800億ドル)とも言われているのに対して、
供給はわずか1兆7千億円(170億ドル)
しかないからなの。*1

シン. そんなに多くのニーズがあるの?! マイクロファイナンスというから、市場全体でも
、もっと小さい額を想像していたよ。

アキ. びっくりするのも無理はないかもしれないわね。

これだけ多くのお金を必要とするのは、現在、
実際にマイクロファイナンスのサービスを
受けることができている人たちが1億人いる一方で、
潜在的な顧客数は15億人と考えられて
いるからなの。*2こうしたギャップを埋めるためには、
マイクロファイナンス機関がより多
くの顧客にサービスを提供できるように、
その原資となるマイクロファイナンス機関の資
金需要を満たしていくことが求められていると言えるわね。

それに、最近の金融危機の影響で、
デフォルト率は上がったものの(1%前後→2,3%前後)
、それ以上に借り換えが難しくなっているという記事もあるわ。
これまで資金を供給して
いた欧米の民間金融機関が、金融危機の影響で、
借り換えに応じるのが難しくなってきて
いるようよ。*3

シン. そうか。金融危機によって、
貧しい人たちも影響を受けるだろうし、これまでは相
対的に裕福だった人たちも生活が厳しくなって、
需要は増えているかもしれないね。
日本から支援する方法って何かあるの?

アキ. たとえば、Kiva*4やMicroPlace*
5を利用する方法があるわ。でも、日本から直接的
にマイクロファイナンス機関を支援する仕組みは、
今のところないわね。

シン. 民間からの資金調達を行っている日本の金融機関はないの?

アキ. それもないわね。
モルガンスタンレーのように欧米の金融機関もファンドを組成し
たりしているわ。ほかにも、世界的には、Oikocredit*
6やresponsAbility*7、
MicroCredit Enterprises*8のように、
マイクロファイナンスなど社会的投資を主たる目的
に活動している金融機関があるわ。でも、
残念ながら今の日本にはないわ。

でも、日本にも、資金の出し手はいると思うわ。たとえば、
大和證券株式会社が発行した
第1回ワクチン債では、
200億円以上を集めることができたと聞いたことがあるわ。金銭的
なリターンだけではなく、
社会的なリターンも達成したいと考える投資家は多いと思うの。

シン. つまり、
世界には貧困などの社会的問題の解決とビジネス上の課題に取り組むため
に資金を必要としている人がいて、
日本にはそうしたダブルボトムラインの成功を望む投
資家がたくさんいるにもかかわらず、
まだまだ架け橋となるものが少ないということだね。

アキ. そうなのよ。それで何だけど、シン、
架け橋のひとつの手段として、私と一緒に
ファンドを作らない?




*1 Ehrbeck, Tilman. 2006. "Optimizing Capital Supply in Support of Microfinance
Industry Growth." A Working Paper for the Microfinance Investor Roundtable -
Hosted by Omidyar Network. and the SEEP Network. Washington, D.C., October 24-25.)。
なお、資金調達の詳細につきましては、LIP Report 1「マイクロファイナンスの商業化」
をご覧ください。
http://www.living-in-peace.org/_common/img/pdf/LIP_Report_No1.pdf

*2 同上

*3 "Sub-par but not Subpraime" in The Economist (Mar 19 2009)
http://www.economist.com/finance/displaystory.cfm?story_id=13342261

*4 Kiva(英語): 
http://www.kiva.org/

*5 MicroPlace(英語): 
https://www.microplace.com/

*6 オイコクレジットジャパン(日本語):
http://oikocredit.blog32.fc2.com/

*7 responsAbility(英語、独語、仏語)
http://www.responsability.com/site/index.cfm/id_art/42498

*8 MicroCedit Enterprises(英語) (
http://www.mcenterprises.org/


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代表の慎の「勝間和代のBook Lovers」(J-Wave FM81.3)出演しています!ぜひお聞き
ください。
放送予定:5月25日(月)~29日(金)12:30~12:
45
ウェブサイト:
http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/book_lovers/

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勉強会・セミナー2009年6月7日 10:55

5/24マイクロファインスセミナー要約&動画&資料UP

先日5月24日、JICA地球ひろばでLIPとセキュリテ共催のマイクロファイナンスセミナーを開催いたしました。
当日は足下が悪いのにも関わらず、140名以上の方にご来場していただき、本当にありがとうございました。
 
ここでは、簡単ではありますが、セミナーの要約を動画&写真と共に記載いたします。
当日の資料もアップいたしますので、ご参照下さい。
 
====================================================================
 
1. 挨拶
 
<第1部>
 
 
2.LIPの活動紹介 (LIP代表 慎)
動画


 
・ビジネスと両立しながら活動する
・LIPの比較優位
・日本におけるマイクロファイナンスの知名度、理解の向上
 
 
3.プロジェクトの概要について(LIP 杉山)
資料(PDF版) 資料(SlideShare版) 動画


 
・MFI:貧困層向けの金融サービスを提供する機関
・MFI投資:2000年度以降、民間資本が参入。MFF(マイクロファイナンスファンド)の設立
・MFIへの資金供給が不足している実態
・LIPマイクロファイナンスファンドプロジェクトについて
 
 
4.メンバーの活動報告
 
①カンボジア報告
資料(PDF版) 資料(SlideShare版) 動画

 
・カンボジアの概要
東南アジアの貧困国の一つであり、一人当たりのGDPが、日本が約4万ドルであるのに対してカンボジアは600ドル弱。
UNDP人間開発指数136位/179位中(2008年)であり、人口の35%の人々が貧困線(一日の生活費約2ドル以下)以下の生活を強いられている。
 
 ・カンボジアMFI概要
比較的良好なマイクロファイナンス市況である。
 90年代よりマイクロファイナンスとしてのビジネスが確立され、2000年代に入ると従来の商業銀行も市場参入を開始した。
MFIは政府による認可制であり、現在17の機関がMFIとして認可されている。 
 
・カンボジア現地ユーザーの紹介 (バイク部品工場経営の男性、ドレスレンタル経営の女性、グループローン顧客など)
 ユーザーにとっては、MFIは非常に身近に根付いた存在である。
資金の用途は主に事業の運転資金であり、従来は銀行から借り入れができなかった層でも”借入→設備投資→売上→返済”というビジネスのサイクルに乗ることができるようになった。 
 
まとめ
・マイクロファイナンスは、貧困層が商業銀行から借り入れができるようになるための橋渡し。最貧困層には援助が必要。
・マイクロファイナンスはユーザーにとっては無くてはならないものであり、この需要に応える社会的意義は非常に大きい。
 
 
②-1 フィリピンのMFI研修の紹介(LIP織部)
資料(PDF版)  資料(SlideShare版) 動画


・CARDのマイクロファイナンスについて
借り手の選定基準は女性への融資、自営業があることなど。
最初の貸付額は約2千円~1万4千円、金利は23週間で15%。
 
・アカウントオフィサー(AO)について
借り手と親密にコミュニケーションを取りながら回収業務等を行う顧客担当。
借り手の前進のプロセスを見ることにやりがいを感じながらも、新規顧客獲得・高い返済率を保つ努力をしている。
 
・センターミーティングの役割
借り手の返済の場でもあり、研修・コミュニケーションの場でもある
 
 ・借り手へのインタビュー
事業の紹介。ローンの使途は、事業をする材料の購入や、事業拡大など。
ローンを借りられるだけでなく、借り手同士のコミュニケーションができるところや、研修などのサービスを好んでいる。
 
 
②-2 ローンの借入の方法 動画

 
・新規ローンの借入れに関する審査と基準
 
(必要書類など一式)
-ローン申込書
-AOによる申請者の面談と家庭訪問
-AOと申請者によるPoverty Score の採点
-保証人(多くの場合夫)からのサイン
-証明写真
 
◇ローン申込書とは
新規ローン申請者は事前にAOにローン申込書を提出する。申込書には、申請者の氏名や住所、最終学歴などの一般的な項目の他に一週間の家計の収入と支出など、
AOがローンの貸付の実行および金額を決定するのに参考とする事項が記載されている。   
申込書を何枚か見せてもらったが、光熱費、食費、事業に関連した支出など細かく記載されていた。
 
◇ Poverty Scoreとは
AOが申請者の家庭を訪問した際に、調度品(ソファー、ダイニングテーブルの有無etc.)娯楽品(テレビ、ラジオ、カラオケの有無etc.)、住居の素材(壁、天井の素材)、子供の数などからなるPoverty Scoreの採点を行う。各項目に指定された点数を加算しその点数によって、Poor、Moderately Poor、Very Poor に分類されVery Poor となった場合にはローンの返済が難しいと判断され貸付は行われない。これはローンは援助ではなく、借り手の返済能力を求めているからである。
 
・初回のローン借入までの流れ
AOによってローンの貸付が決定された借り手は初回のローンを受け取る前に2回センターミーティングに参加し、保険金の支払いと貯蓄額の払い込みを行う。
健康保険や生命保険からなる保険は強制加入であり、加入している期間の長さに応じて補償額が決定される。
借り手に保険が強制でなくオプションの場合でも加入するか質問したところ、ポジティブな意見が大多数を占めていた。
 
 
・成功した借り手の例
今回の新規ローン申請者の様な個人営業の事業のためにローンを借りる人ではなく、ローンを借り入れて成功し現在60人の雇用主である借り手の工場を見学した。
インタビューをすると、当初は家族経営の小さな工場だったが、借入回数を増すごとに工場の規模が拡大したとのこと。
マイクロファイナンスの借り手の成功だけでなく、成功した借り手によって新たな雇用機会が創造されるなどマイクロファイナンスの波及効果を確認した。
 
 
<質疑応答>
 
Q1.
カンボジア、フィリピンを対象国として選んだ理由
 
A1.
・CARDがパートナーであること
・GDP(600ドル)が低い、知名度が日本においても比較的高く、成長性(①教育②金融の規制)も見込めるから。
 
 
Q2.
マイクロファイナンス機関の優位性(商業銀行の優位性)とは何か。
 
A2.
・顧客のビジネスが対象としているものが違う。リスクのエクスポージャーが違う。
・リスクファクターが異なる(MFIは世界の経済の影響を受けにくい)。
・対象者:現地個人ビジネス(国内消費が落ち込んだ場合の影響あり)。
・資金調達が比較的容易
 
 
Q3.
組織としてのサステイナビリティーはどうなのか。
パートタイムで活動する団体にお金を預けることについて、どのようにお客さんに納得させるのか。
 
A3.(当日ご回答した内容に追記させていただきます。)
私たちの提案するスキームでは、投資家は、第二種金融商品取引業者のライセンスを持つ、ミュージックセキュリティーズ社のブラットフォームを通して、マイクロファイナンス機関に直接お金を預ける仕組みです。お金の預け先となるマイクロファイナンス機関は、実績のあるCARDバンクの目利きで厳選され、かつCARDが出資もしている信頼でき、将来性の見込めるマイクロファイナンス機関です。私たちは、金融の知識を生かし財務データの月次モニタリングやアナリストレポートの作成などを通じて、マイクロファイナンス機関と投資家のコミュニケーションを円滑にするための役割を果たします
 
  
Q4.
(フィリピンのMFの審査基準について)
・お父さんがいない人に貸し付けができるのか。
・Very Poorの方に対してどのようなケアされているのか。
 
A4.
貸付は可能。Very Poorに対してはCardは貸付は行わないスタンス。
 
 
Q5.
マイクロファイナンスファンドの団体は、オルタナティブ投資の一環としてやっているのか。
それとも、MFIだけに注力しているのか。
 
A5.
オルタナティブ投資としてやっている機関もあるが、主流は、マイクロファイナンス投資を主にやっている。
例としては、Responsibility、OikoCreditなど。
 
 
Q6.
共にプロジェクトを行うマイクロファイナンス機関としてどういうところを基準に選んでいるのか。
 
A6.借入ニーズがあること。
財務状況、金利収入、成長性の見込みがあるのかを基準としている。
 
  
Q7.
MFIをどのように選択したのか、LIPの理念をきかせてほしい。
 
A7.
定量面で判断したことに加え、人間性を見て一緒に仕事をしたいと思えたことが大きい
 
 
Q8.
・投資にリスク分散をしないことについて。
・LIPのミッションは何か。
 
 
A8.
・長期的には、リスク分散は必要と考えている。
・LIPの活動目標は貧困削減に貢献することであり、
会社勤めでもその枠にだけ捕らわれない社会貢献ができるロールモデルを作りたい。

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2009年6月2日 19:08

6/13ワクチン債×マイクロファイナンスファンドセミナー開催のお知らせ

この度、6/13(土)の14時からLiving in Peaceとセキュリテ共催で「ワクチン債×マイクロファイナンスファンドセミナー」を開催することが決まりました。

ワクチン債に関しては、スピーカーに世界銀行財務局駐日代表の有馬良行氏をお迎えいたしました。

以下に案内詳細を付記しますので、ご興味ご関心ある方は是非参加して下さい。

また、告知文の転送は大歓迎ですので、併せて宜しくお願いします!

【以下セミナー告知】

-------------------------------------------------------------------------------------

Living in Peace × セキュリテ 共催

ワクチン債 × マイクロファイナンスファンドセミナー

http://www.living-in-peace.org/

 

6/13(土) 14:00~16:30@千駄ヶ谷-東京体育館】

-------------------------------------------------------------------------------------

小さな子どもを抱いているお母さん。

お母さんたちに必要なものって、なんでしょう?

 

安心して飲める水、栄養価の高い食べ物、ぐっすり眠れる家、

健康を守る保健・医療、子どもの教育、生活を支える収入 ……

 

お母さんが子どものために必要とするものは、

世界中どこでも大きく変わるものではありません。

しかし、実際に入手できているものは、国によって多くの違いがあります。

 

日本のように豊かであれば、国の社会保障政策の中で、

不十分ながらも必要な措置が講じられますが、

貧しい国では全てのことには手が回りません。

 

そのため豊かな国も、国際機関やODAなどを通して協力しています。

しかし、貧しい国への支援を税金だけで支えるには限界があります。

 

そこで考えられた日本の個人と世界を結ぶ新しい国際貢献の形、

それがワクチン債やLIPマイクロファイナンスファンドです。

ワクチン債は、途上国の子供たちにワクチンを提供するための債券で、

2008年に大和證券が発行した第1回ワクチン債では、200億円以上を集め話題になりました。

今年も三菱UFJ証券、SBI証券など相次ぎ販売を行うなど、
社会貢献と投資をあわせた商品として、注目されています。

 

このたび、日本で初となる民間マイクロファイナンスファンドを準備している

特定非営利活動法人Living in Peace (LIP)と
ソーシャルファイナンスプラットフォーム「セキュリテ」を運営する

ミュージックセキュリティーズ株式会社は、

ワクチン債の財務顧問である世界銀行から、財務局駐日代表の有馬良行氏をお迎えして、

「ワクチン債×マイクロファイナンスファンド」セミナーを下記の通り、実施いたします。

 

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■開催概要

 

日時 : 6月13日(土) 14:00~16:30 (受付:13:30~)

 

会場 : 東京体育館 第一会議室

http://www.tef.or.jp/tmg/guide/room.html

 

交通アクセス:

都営地下鉄大江戸線「国立競技場」A4出口/

JR中央線(普通)・総武線「千駄ヶ谷」下車徒歩1分

http://www.tef.or.jp/tmg/access/access.html

 

内容:

【オープニング】14:00~14:05

挨拶 (LIP代表 慎)

【第1部】14:05~15:00

ワクチン債について (世界銀行財務局駐日代表r 有馬良行氏)

【第2部】15:10~16:20

     民間マイクロファイナンスファンドの意義 (LIP 杉山)

     LIPマイクロファイナンスファンドの概要について (LIP 岩楯)

【懇親会】16:30~17:30 (場所:同会場)

 

参加料 : 無料

 

定員 : 120名

 

●参加申込方法:

氏名(ふりがな)、所属、参加人数、本セミナーを知ったきっかけを明記の上、

以下のメールあて先にてお申込ください。=> lip@securite.jp

※定員に達した場合はお断りさせて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。

 

●参加事業者プロフィール

 

▽特定非営利活動法人Living in Peace : 貧困削減のための投資

 

貧困削減のための活動を行うために設立された特定非営利活動法人。

メンバーは20-30代の金融機関・コンサルティング会社勤務者が

半分以上を占め、世界の貧困問題に関する勉強会やフォーラムの開催のほか、

少額の金融サービスを貧困層に提供し、自立する機会を提供する

マイクロファイナンスについての支援を行っている。

現在、日本初となる途上国のマイクロファイナンス機関を支援するファンドを準備中。

URL:http://www.living-in-peace.org/

 

▽ミュージックセキュリティーズ株式会社 : 大切なものを守る、という投資

 

2001年よりアーティストの音楽制作費用を個人のファンから

少額でインターネットで調達する音楽ファンドおよび

音楽レーベル事業を開始。2006年より支援対象を料理人、

そして、純米酒の酒蔵と順次拡大し、2009年2月より、

未来にとって大切なものを守るための事業に必要な資金を

個人が少額で出資できるソーシャルファイナンスプラットフォーム

「セキュリテ」のサービスを運営中。

URL:http://www.securite.jp/

 

●注意事項

※本セミナー中で金融商品の具体的な説明をする場合がございます。

ご説明する金融商品は損失が生じるリスクがございます。

※ご投資にあたっては、当該商品の契約締結前に契約書および契約説明書

   をよくお読み頂き、ご自身でご判断ください。

※ご投資の際には、商品毎に所定の手数料等をご負担いただきます。

商品ごとに手数料およびリスク等は異なりますので、

当該商品の契約締結前に契約書および契約説明書をご確認ください。

 

●主催

・特定非営利活動法人Living in Peace

・ミュージックセキュリティーズ株式会社

東京都千代田区丸の内1-5-1新丸ビル10F

第二種金融商品取引業 関東財務局長(金商)第1791

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【以上】

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【ご留意事項】
当社が取り扱うファンドには、所定の取扱手数料(別途金融機関へのお振込手数料が必要となる場合があります。)がかかるほか、出資金の元本が割れる等のリスクがあります。
取扱手数料及びリスクはファンドによって異なりますので、詳細は各ファンドの匿名組合契約説明書をご確認ください。
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