LIVING IN PEACE BLOG メールマガジン

メールマガジン2011年5月14日 13:59

LIP寄付プログラムチャンスメーカーのニュースレターVol.5配信のお知らせ

教育プロジェクトからのお知らせです。

LIP寄付プログラムチャンスメーカー参加者の皆様にニュースレターVol.5を配信いたしましたので、コンテンツをお知らせいたします。


(※)一部メールソフトではHTMLメールが正しく表示されないことがあるようです。お手数ですが、メール右上の『メールの表示がうまくできない場合はこちらをクリックしてください』をクリックしてください。

 

(1)寄付の状況

(2)いま何が必要か(下)

   児童養護施設 筑波愛児園 小林弘典先生 インタビュー

(3)LIPメンバーからのメッセージ

第5回 山崎 淳(やまさき・じゅん)

(4)活動報告「サヘル・ローズさん、土井香苗さんと筑波愛児園訪問」

(5)今月の一冊『伝える 阪神・淡路大震災の教訓

(6)イベントのご報告

     4/15(金) 「Chance Maker Night ~震災を経た今、私たちができること~」 ブログ記事はこちら

(7)教育プロジェクトリーダー松田典子『25ans(ヴァンサンカン) 6月号』掲載のお知らせ

(8)酒井穣さん講演『なぜ、今、コミュニティー論が熱いのか』のお知らせ イベントの詳細、お申し込みはこちらから

(9)Chance Makerアワーのお知らせ イベントの詳細、お申し込みはこちらから

(10)LIPメンバー募集のお知らせ  

教育プロジェクトでは、私たちと一緒に活動してくれる仲間を募集しています。見学も随時受け付けておりますので、ご興味のある方はこちらからお気軽にご連絡ください。


ご意見、ご感想はchancemaker.newsletter@gmail.comまで お待ちしております!

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メールマガジン2010年4月12日 23:56

【Facebook】Living in Peaceファンページ作成!

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リビング.イン.ピース(LIP)メールマガジン Piece & Peace vol.32 10/04/05号

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こんにちは。今回のメールマガジンはLiving in Peaceの小間口がお届けします。
本来ならここで時候のご挨拶を差し上げたいところなのですが、私は現在南半球・
オーストラリアで交換留学生活を送っており、日本の季節感が掴めずにいます。
おそらく各所で桜が咲き始める時期かと思いますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

今回は先日運営が始まったFacebook上のLiving in Peaceファンページについて、
作成の経緯と今後の展望をご紹介させていただきたいと思います。

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既にアカウントをお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、Facebookは米国発の
巨大ソーシャルネットワーキングサービスです。多数の言語に対応していることから
ミクシィの全世界バージョンとも言えます。

私自身は日本の大学にいるときに友達の紹介でFacebookを使い始めました。
交換留学先のオーストラリアでもマイクロファイナンスや貧困削減を目的として活動している
団体に関わりたいという思いからいくつかのNGOや学生組織と連絡を取り始めたところ、ほぼ
全ての団体から「私たちのFacebookぺージにも参加してください」というメールをもらいました。

実際にページを訪れてみると、そこでは運営者と一般の参加者の活発な相互交流が
行われていました。最も印象的だったのは、組織からのイベントのお知らせに加えて
「この前のフォーラム良かったよ」「友達にこのNGOのことを紹介しました」などのコメントが
数多く投稿されていることでした。

Living in Peaceは、活動に関心を持ってくださる方々からのご意見やイベントのフィードバックを
元に成長していくことを目指しています。これまでにあったホームページ、Twitter、ブログ、
そしてメールマガジンにFacebookという繋がりの場を加えれば、よりたくさんの方との意見交換
が可能になるのではないかと考えたことがページ発足のきっかけです。

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まだ出来立てのFacebookファンページですが、今後「ファン」として登録してくださったみなさま
へのイベントご紹介の場、またフォーラムやセミナー後の意見交換の場として発展させていきたい
と思っています。

ご興味があれば、ぜひ下記のURLをからLiving in Peaceのページをご覧になり、
「ファンになる(または"Become a fan"など)」のボタンをクリックしてみてください。
Facebook自体のアカウントをお持ちでない方も、同じURLからユーザ登録を行うことができます。
http://www.facebook.com/pages/Living-in-Peace/384246357968?ref=ts

どうぞよろしくお願い致します!

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メールマガジン2010年2月25日 20:08

新しいスタート!

皆さん、こんにちは。

LIPスタッフの高橋です。

 

さて2010年は、とても幸せなスタートを切ったLIPです。

実は1月にメンバー同士の結婚式がありました。

私もそのパーティに出席したのですが、笑いあり感動ありで、とても素晴らしいひと時でした。結婚披露宴は、新郎新婦のもつ雰囲気を映すとよく思うのですが、今回は、新郎と新婦、また、お二人と周りの方々とのとても深く温かいつながりが見えるパーティで、胸がいっぱいになりました。

いつまでもお幸せに!

 

また、今月はLIPの総会がありました。

議案内容をあらためて確認すると、LIPはパートタイムでありながらも組織として着実に成長していることを実感します。

そして、事項を承認する拍手のたびに場に生まれるピリッとした緊張感から、メンバーそれぞれがこれまでを振り返り、新年度に向けての想いをあらたにしたのではと感じました。

 

総会後は、懇親会が行われました。

LIPは、現在、国外の貧困削減を目的としたマイクロファイナンスのプロジェクトと国内の貧困問題を教育を通じて改善することを目的とした教育プロジェクトの2本が動いています。両プロジェクトに携わるメンバーもいますが、たいていはお互いに顔を合わせることが少ないので、懇親会は双方のプロジェクトを理解し、メンバー同士の結束をさらに高める貴重な機会です。

  

しっかり食べて、たくさん飲んで語って、あちこちから響いた笑い声を聞いているうちにLIPの新年度がますます楽しみになりました!

 

では、また。

筆責 高橋正子

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メールマガジン2010年2月13日 20:54

2/26 LIP主催 国連フォーラム「私の提言」セミナーのご案内

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Living in Peace 主催 国連フォーラム「私の提言」セミナー

「最高のコストパフォーマンスを達成するMFIの調査システムを」

2/26() 19002045@日本財団ビル(赤坂)◆

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昨年のマイクロファイナンスフォーラムから3ヶ月、本年初となるLiving in Peace

セミナーは、「最高のコストパフォーマンスを達成するMFIの調査システムを」と題して、

私たちのマイクロファイナンス・プロジェクトの中期的な目標を発表します。

 

昨年は、日本初のマイクロファイナンスファンドを実現するのを目標に、

提携先のミュージックセキュリティーズと協働し、LIPは主にマイクロファイナンスを

広めるためのイベントの企画やマイクロファイナンスに関連した情報収集、調査などを

行ってきました(注1)。

 

その中で私たちが学んだことの一つは、現在のマイクロファイナンス投資が、

大手マイクロファイナンス機関(MFI)に偏って行われているという点でした。

この一因はマイクロファイナンス投資を行うための事前調査に非常にコストがかかるため、

投資ファンドは大規模な投資を行わざるを得ず、その結果、数百-数千万円程度の

資金ニーズしかない中小のMFIへの投資が行われないためです。

 

そこで、私たちは、これを解決するために、掲題の通り、圧倒的な低コストで、

中程度以上のパフォーマンスを達成するMFI調査システムを開発することを

目標の一つに決めました。詳細については、国連フォーラム(注2)の「私の提言」という

コーナーに代表の慎が寄稿していますので、是非そちらをご覧下さい。

(こちらのURLからご覧いただけます:http://www.unforum.org/teigen/25/bbs.php

 

本セミナーでは、この提言について、慎から詳しくご説明いたします。

2月26日、私たちの新たな決意表明の瞬間に是非お付き合いください。

多くの皆さんのご参加をお待ちしています。

 

(注1)第2種金融商品取引業者の登録のないLiving in Peaceは、金融商品の勧誘、

募集等の行為は一切行っていません。現在募集中のマイクロファイナンスファンド

「カンボジア2」については、提携先のミュージックセキュリティーズにお問い合わせください。

 

(注2)国連フォーラムは、国連のことをもっと知りたい、国連の活動に貢献したいと

考えている実務者、研究者、学生、メディア関係者など幅広い人々を対象として、

日本語で国連についての知識を得、議論に参加し、さらには活動に参画する場を

提供することを目標としてつくられました。URLhttp://www.unforum.org/

 

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【開催概要】

 

◆ 日時 : 2010226日(金) 19002045 (受付1830~)

※セミナー終了後、近くのお店で懇親会を開催いたします。

お手数ですが参加申込の際に参加or不参加の旨、ご連絡下さい。


◆ 会場 : 日本財団ビル(赤坂)

アクセス : http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html


◆ 内容 :

「最高のコストパフォーマンスを達成するMFIの調査システムを」
スピーカー : 慎 泰俊 (Living in Peace 代表)
LIPの教育プロジェクトや国連フォーラムについても簡単に紹介する予定です。


◆ 定員 : 50
◆ 参加料 : 1,000


◆ 参加申込方法 :

お名前(ふりがな)、所属、参加人数、懇親会参加or不参加、本セミナーを知ったきっかけを

明記の上、次のメールアドレスまでお申込ください。 => lip@securite.jp
※定員に達した場合はお断りさせて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。

 

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主催 :特定非営利活動法人 Living in Peace  http://www.living-in-peace.org/

貧困削減のための活動を行うために設立された特定非営利活動法人。メンバーは20-30代の

金融機関・コンサルティング会社勤務者が半分以上を占め、世界の貧困問題に関する勉強会や

フォーラムの開催のほか、少額の金融サービスを貧困層に提供し、自立する機会を提供する

マイクロファイナンスについての支援を行っている。

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メールマガジン2010年2月12日 19:57

マイクロファイナンス・フォーラム2009レポート

みなさん、こんにちは。
LIPのスタッフ高橋です。
暦の上では春とはいえ寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

ちょっと昨年を振り返ることになりますが、今日は、11月15日に行われた「マイクロファイナンス・フォーラム2009」についてレポートしたいと思います。


フォーラムは、2008年についで2回目となり、また、日本初のマイクロファイナンスファンドが立ち上がった後の大きなイベントとして、JICA東京を会場にして行われました。


今回は、海外ゲストとして、LIPの提携先であるSAMIC(旧CHC)のマーケティング部長であるセンムンさんとグラミン財団フィリピン駐在員のクリストファーさん、また、国内からは世界銀行の福井さん(LIPアドバイザー)、日本国内でのマイクロファイナンスファンド売出をしているミュージックセキュリティーズ社(MS)の小松さんもお招きして、マイクロファイナンス(MF)の最新事情についての説明や討論をしました。


(フォーラムで使用した資料については、こちらからご覧いただけます。http://www.living-in-peace.org/forum/ )


会場には、100名を超える方にお越しいただき、MFへの関心の高さを実感しました。

フォーラムはLIP代表、慎のあいさつを皮切りに、メンバーよりMFについての説明がありました。MFは、貧困者にお金を与えるのではなく、本人の意思で「借りて返す」ことにより、彼らに自信を与え自立を促すものであり、LIPは、ミュージックセキュリティーズ社と提携し、マイクロファイナンスファンドのプロジェクトを立ち上げ、マイクロファイナンス機関(MFI)への資金提供を支援するという仕組み作りをしています。これまでのODAといったような支援方法とは異なり、MFへの投資は、私たち民間から、かつ寄付とは違う形の資金を提供できることに大きな意義があります。

 

カンボジアのセンムンさんからは、母国のMFの様子をお話しいただき、また、その後の質疑応答では、ローンサイズやオペーレーションのコストについてやりとりがありました。


休憩を挟んで後半は、世界銀行の福井さんによる「急成長するマイクロファイナンス投資」と代表の慎による「カンボジアONEができるまで」と続きました。貸金業のライセンスを持たないLIPがどのようにして日本からMFへのお金の流れを作るという形を実現投資をするに至ったのか、また、パートタイムNPOとしての今後の目標についての説明があった後は、クリストファーさんからの「貧困削減のためのマイクロファイナンス投資」について説明がありました。


そして、クリストファーさん、福井さん、小松社長、慎でのトークセッションが行われ、会場からの質問を受けての積極的なやりとりがありました。特に、福井さんの「途上国への支援としてチャリティと貸付の差をどのようにみるか」という点が印象的でした。
たとえば、事業の継続費用をチャリティで賄うのは不可能に近い。その理由としてお金を出すほうからみれば、出したお金の最終的な効果がどうであったかが気になるところであるが、事業継続費用は、他の費用と比較しにくく、効果や効率性がわかりにくいからとのこと。チャリティは社会的リターン100%、金銭的リターン0%となるが、社会的に役に立っているということをどのように証明するのかが課題であるとのことでした。

 


   
セッションのまとめとして、今回のゲストの皆さんに一言ずつコメントをいただきました。
福井さんより、今後のステップとして個人投資家にMFに関心をもってもらうということ、クリストファーさんと小松さんからは、MFそしてLIPの今後に期待したいという内容でした。センムンさんからは、貧困者への与えるだけの援助では彼らの自立につながりにくい。実際にMFの借り手に会うと、とても感謝されるとのことで、MFの確かな効果を実感されていました。
最後は、LIP創設のきっかけとなった「貧困の終焉」の著者ジェフェリー・サックスさんと慎の対談ビデオが流れ、長くも充実したフォーラムの幕が閉じました。

 

フォーラムの後は懇親会や2次会が行われましたが、気がつけば終電間際であったほど遅くまで盛り上がりました。名刺交換も盛んに行われ、参加された方にも私たちにも、とてもよい学びと出会いの機会になったのではと思っています。

また、私は来日されたゲストのアテンドをいたしましたので、続いてはそちらの様子をお伝えします。
カンボジアのセンムンさんとは、来日直後に港区の恩寵公園に行きました。そこで写真撮影をしていた花嫁がいたのですが、センムンさんは、現地のご家族を思い出され、奥さまとお子さまをとても大切にされていること、特にお子さまについては絶えず笑顔で積極的に様子をお話しされ、いいお父さまぶりを垣間見ました。また、フォーラムに先立って行われた「カンボジアONE」の出資者懇談会では、参加者からのMFやカンボジアに関する熱心な質問から、国やMFに対する期待や関心の高さを実感され、とても満足されたご様子でした。そして、日本の見慣れない料理には、おそるおそる口をつけつつも、お好みに合っていたようで、お食事も楽しんでいらっしゃいました。

フィリピンのクリストファーさんとは、フォーラムを終えた翌日、センムンさんを含めて東京観光となり、浅草を経由して明治神宮を訪れ、お寺や都会の緑を堪能しました。


その後のランチは焼肉でしたが、特にクリストファーさんのお好みだったようで、大絶賛されていました。ソンムンさんはこの日に帰国され、クリストファーさんは、夕方にLIPメンバーとMF機関の調査の勉強会を行い、翌朝にご帰国されるまで、まさにフル稼働のご滞在となりました。


ところで、クリストファーさんのお子さまは折り紙が大好きだとお聞きしました。フィリピンにも折り紙が伝わっているんですね。

 


  
フォーラムでは、LIPやゲストスピーカーを通して、MF投資についての最新情報お伝えしましたが、私がそのほかに心に残ったのは、代表慎の「LIPのようなパートタイムNPO活動を通じて、来場者の方にも何かを始めるきっかけになっていただければ」という言葉です。
新しい年になり、皆さんの中にも何か新しいことを始めてみたい方や、すでに始められた方もいらっしゃるでしょう。
2010年もLIPは元気に進んでいきます。


今年は、学びだけでなく、皆さんとの交流を目的にしたイベントも多数計画していますので、ぜひいらしてくださいね。
LIPが皆さんにとって「何か」を見つけるきっかけになれれば、とてもうれしく思います。


筆責:高橋正子

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メールマガジン2009年12月14日 20:53

サミック (旧称CHC)代表・カリヤン氏インタビュー

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リビング.イン.ピース(LIP)メールマガジン Piece & Peace vol.30 09/12/14号

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こんにちは。

カンボジアを訪れていたメンバーが、現地のマイクロファイナンス機関サミック
(旧称CHC)の代表であるカリヤン氏に話を伺ってきました。

カンボジアのマイクロファイナンス事情やカリヤン氏がマイクロファイナンスに
関わるようになった背景などを紹介しています。どうぞ最後までお読みください!

また、サミックの現地での活動の様子などは、12月15日(火)のワールドビジネス
サテライトで放送される予定ですので、合わせてご覧いただければ幸いです。


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LIP:12月1日にミュージックセキュリティーズから『カンボジアONE』の出資金が送金されましたが、
確認されましたか?


カリヤン氏:はい、12月1日の日付で着金しているのを確認しました。
出資者の皆さんに感謝しながら、これからシェムリアップ支店でしっかり使わせて
もらいます。


LIP:即日に着いたんですか。早いですね!

今回293名の方に出資していただきました。日本からの資金は初めてだと思いますが、
いかがですか?


カリヤン氏:実現までに時間がかかりましたが、実際に始まって嬉しいです。マイクロファイナンス機関にとって、
資金ニーズは常にあり、いつ誰からいくら調達できるのかは、非常に重要な問題なので、
今回新しい提携先ができたことは私たちにとってはとても大きな意味があります。
日本の皆さんやLIP、ミュージックセキュリティーズと築いたパートナーシップが、今回限りではなく、
今後も長く継続していければと思います。

 


(支店のスタッフと。持っているのは来年のカレンダー。カリヤン氏は左から2番目。)

 

LIP:そうですね。私たちも現地のニーズに応えられるよう、しっかり努力していきたいと思います。

ところで、世界最大級のマイクロファイナンスのデータベースであるMIXが実施する
Social Performance Reporting Award(http://www.themix.org/press-release/recipients-2009-social-performance-reporting-award-announced)を、
サミック(CHC)が受賞されたそうですね。おめでとうございます。

(Social Perfomance Reporting Awardは社会貢献に関する情報開示・透明性が
優れているマイクロファイナンス機関(以下、MFI)を評価するものです。)


カリヤン氏:はい、カンボジアのMFIで受賞してるのは他に3機関だけですので嬉しいです。


LIP:20のうち4つとは素晴らしいですね。
カンボジアには20のMFIがあるとうかがってていますが、何か横の関係はあるのですか。


カリヤン氏:はい。

たとえば、先週カンボジアのシアヌークビルという都市で行われた
カンボジアマイクロファイナンス協会
(CMA:Cambodia Microfinance Association )(http://www.cma-network.org/
のワークショップは、MFIのトップ向けのものでした。

「健全な競争(Healthy Competition)」をテーマに、カンボジアにある全20のMFIのトップが参加しました。

この他にも、トップ向けの会合はよくあります。
トップ同士みなよく顔を知っていて、コミュニケーションをとっています。


LIP:CMAのウェブサイトも非常に充実していますし、業界として
マイクロファイナンス事業の振興に真摯に取り組んでいらっしゃる様子が伝わってきます。

ある顧客が複数のMFIから融資を受ける、いわゆる「多重債務」について、日本でも
質問を受けることが多いですが、これを避けるためにはどのような取り組みをしていますか。


カリヤン氏:多重債務は顧客を苦しめるだけでなく、結果的に債務不履行につながるため、
MFIにとっても回避すべき重要な問題です。
そのため、MFI同士で協力し、融資の決定の前には、必ず近隣MFIのスタッフとの情報交換を行っています。


LIP:よそのMFIでその顧客が借りていないか、直接確認するわけですね。
MFI同士で顧客の信用情報をシェアするデータベースのようなものはあるのでしょうか。


カリヤン氏:現在、規制のもとにあるMFIと銀行の顧客の信用情報を一括で扱えるcredit bureau
(信用調査所)の創設に向けた話が出ています。すぐにはできないかもしれませんが、
数年以内には現実のものとなるのではないでしょうか。


LIP:徐々に制度の充実が進んでいるんですね。

カンボジアでのマイクロファイナンスの底上げという意味では、
今年はNGOとして活動してきたMFIが2つ、当局からライセンスを獲得したそうですね。
どんどんMFIが増えるのは、好ましいですか。


カリヤン氏:歓迎しています。

NGOの場合、税金を払わなくてよかったり、資金調達は寄付であったり、
スタッフの給与が安かったりします。
そのため、結果的に、当局の規制下にあるMFIより低い金利設定が可能になっています。

当局の規制下に置かれれば、同じ条件で公正な競争ができるようになるので歓迎です。


LIP:ところで、日本の方からは、カリヤンさん個人についても聞かれることがあります。
宜しければ、プロフィールを教えていただけますか。


カリヤン氏:高校を卒業した後、20歳で中央銀行に入行しました。1993年のことです。
今では中央銀行に就職するのは難しいのですが、当時は国が混乱していており、
人材もいなかったので、入るのは特に難しくありませんでした。

約10年間、中銀のマイクロファイナンスを担当する部署で働いていました。
具体的には、MFIからの諸々の申請・登録などの受付やアドバイスなどを行っていました。

そうした業務のなかで、CHC-NGOからCHCのマイクロファイナンス部門に手を貸して
くれないかというオファーをいただき、転職を決めました。

ですので、最初は中銀の立場で関わっていたものの、現場での取組に惹かれ、
CHCに移ったということになるかと思います。

 


(車から降りて休憩中。ココナッツ水で喉を潤すカリヤン氏。今回のインタビューは主に移動中の車の中で行いました。)

 

LIP:ありがとうございます。
最後に、サミックの今年の業績を教えていただけますか。


カリヤン氏:2009年度の業績は、昨年比で10%増にはなる見込みです。
まだ12月があるので15%ぐらい目指しています。


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メールマガジン2009年12月8日 00:00

カンボジアのマイクロファイナンス機関を訪問

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リビング.イン.ピース(LIP)メールマガジン Piece & Peace vol.29 09/12/08号

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こんにちは。メンバーの1人がカンボジアに訪れているので、
雑感を皆様にお届けします。

今回の取組は、皆さんのご支援・ご参加があって初めて成立するものです。
下記の文章にある「私」をご自分に置き換えて、お読みいただければ幸いです。

(なお、下記でご紹介している「ワールドビジネスサテライト」の放送は、
当初12月3日を予定しておりましたが、12月15日以降に延期になりました。)


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私は今、カンボジアに来ています。
12月1日付で『カンボジアONE』の出資金をカンボジアに送金し、
2日に日本を発ちました。

今回の現地訪問では、サミック(ようやくCHCから改称できたようです。
3月から「もうすぐ」と聞き続けていただけに、妙な感慨があります。)
と現状の確認と今後についての打ち合わせをするほか、次の投資候補先
マイクロファイナンス機関への現地調査が主な予定です。

実は今回、テレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」で『カンボジアONE』
を紹介していただく企画を提案していただきました。
出資先のマイクロファイナンス機関の方や借り手の声を聞きたいということで、
12月3日に、取材チームの方が弾丸日程でカンボジアのシェムリアップまで
来ました。

私たちの投資は、現地での取り組みがあって初めて成り立つものですし、
1人でも多くの方にマイクロファイナンスについて知っていただきたいので、
現地取材をしていただけることは本当にありがたいことです。

シェムリアップ支店での撮影中、私もこのファンドの意義についてコメントを
求められました。

いつもだったら、この質問には大抵「寄付ではなく投資であること」というの
を一番に挙げるのですが、今回に限っては、ぼんやりと他のことを考えていて、
とっさにうまく言葉にできず、「すごく意義がある」という答えになってない
答えをしてしまいました。
(あまりにも間抜けなので、放送されないことを祈っています...)

その時、私は、支店でサミックのスタッフが、顧客にローンを貸し出す場面を
見ていました。これまで何度もそういうシーンは見て来たのですが、今回は
全く違った意味を持って見えていました。

ローンの一つ一つ、お札の一束一束が、日本からの一口一口に見えたんです。

それを見ながら私はドラえもんの「どこでもドア」のことを考えていました。
スタッフのすぐ後ろには、「どこでもドア」があって、日本で昨日集められた
お金は、今日ここでこうして使われるんだ、こんなことをぼんやり考えていました。
なので、とっさにうまく表現できませんでした。

私たちのファンドは「どこでもドア」で、
日本の皆さんの心のこもったお金を、
瞬時にカンボジアで必要としている人の手に届ける時空を超えた「通路」
を作ったことが意義なんだ、というのが、今回、私が現地で感じたことです。

寄付であっても投資であっても、
日本から「このために使ってほしい」という意志を持ってお金を出した人の
そのお金が、直接、その対象に届けられること、その仕組みをつくったこと、
それが私たちのファンドの意義だと思いました。
きっと「投資」であることの意義は、彼らと3年間付き合いきった後で、
カンボジアから日本へ向け、再び「どこでもドア」を使うときに実感するのでしょう。


左がローンの金額を確認するサミックのスタッフ、右側が借り手。
スタッフの椅子の背もたれの後ろに、「どこでもドア」を想像していました。

 

余談ですが、その時の顧客は3人グループの女性たちで、1人が100ドル弱ずつ
受け取っていました。それをみて、私たちが使ってるキャッチコピー
「あなたの3万円が18人にビジネス・チャンスを提供します
(一人に100ドルを半年間繰り返し貸付した場合)」は早速本当だなぁ、
と我ながら思ってしまいました。
もちろん私たちのお金はまだ使われてませんが。




無事、ローンを(文字通り)「手にした」グループローンの借り手たち。
半年後、彼女たちがローンを完済できれば、また同じように次の3人に貸し出されます。



本当は小まめに現地からの報告をお届けしたかったのですが、毎日、
飛び回っていて、なかなか時間がとれません。
今は、現地でしかできないことに集中して、また帰ってからゆっくり
振り返りながらご報告できればと思いますので、どうぞ宜しくお願いします。


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メールマガジン2009年11月25日 07:55

10/25 LIP2周年記念イベントを開催しました

こんにちは。

Living in Peaceの高橋です。今日は、代々木で行われたLIP2周年記念イベントの報告をしたいと思います。

 

7月末に恵比寿で行われたLIP EVENT 1から3ヶ月を経て、今回は、深まりゆく秋を感じる日曜の昼下がりに「Living in Peace 2nd Anniversary Special Event:マイクロファイナンスファンドが出来るまで × カンボジアへの応援リレートーク― 誰にだって出来る、ちょっとした世界の変え方 ―」と題して、代々木駅近くのカンボジア料理レストラン「アンコールワット」で行われました。

 

まず、第一部としてLIP代表の慎が、LIP設立から日本初のマイクロファイナンスファンドの募集にいたるまでの経緯について紹介しました。

 

みなさん熱心に聞いています。

 

Living in Peaceは、2007年10月に数人の有志によって始められてから2年を迎え、今年9月には、カンボジアのマイクロファイナンス機関CHCを支援する日本初のマイクロファイナンスファンド「カンボジアONE」を、ミュージックセキュリティーズ社から募集を開始することができました。コミュニティ登録者数も600人を超え、LIPはこの2年間でたくさんの方に広まっています。代表のお話の中で、私の心に残ったのは「ルビコン川を渡る」で、LIPがその時々で試され、決断をすることで、単なる仲間ではなくチームになったというものでした。

第二部は、軽食とともに、「カンボジアへの応援リレートーク」と題してお話をされる方たちを含め、歓談の時間となりました。

 

 

リレートークの様子です。

 

LIPの教育プロジェクトに参加されている方たちもたくさん来てくださり、アルコールはなかったはずなのにここまで?!というくらい大いに盛り上がっていました。

 

 

みなさん楽しんでいます。

 

たくさん食べて交流を深めて、参加された方たちにとって有意義なひと時となればうれしいです。

また次のイベントでもお会いしましょう。

都合がつかなかった方も、今後のイベントでお会いできることを楽しみにしています。

 

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メールマガジン2009年11月11日 21:19

10/9岩瀬大輔氏×慎泰俊トークセッションのレポート その3

10/9岩瀬大輔氏×慎泰俊トークセッションのレポート その1(こちら)とその2(こちら)に引き続き、最終回となりますトークセッション編後半部分をレポートいたします。

フロアからの質問5:

岩瀬さんの長所と短所を教えて下さい。

岩瀬氏の回答5:

短所はたくさんある。長所の裏返しかもしれないが、瞬発力があっても、継続性がないこと。思いつき派。他の弱みは、忘れっぽい、雑など。仕事はチームでやるので、継続性があって弱みを補えるパートナーとやることが重要。欠点は誰でもあるので、悪いことではない。ただ、欠点に気がつかないこと、補わないことは悪い。

自分の強みは、人を喋りでわくわくさせること。講演会のリアクションが良かったり、リクルートに役立ったりする。副社長はチアリーダーみたいなもので、あまり実務能力はないので、手堅い実務家をくどいて働いてもらう。

自分はマーケティングをやったことはない。なので、他社でマーケティングをしていた人を採用し、ライフネットで働いてもらっている。

相方の出口治明にハドリアヌス帝のように素直だと褒められたことがある。長所は素直なこと。感動したら感動するし、間違っていたら素直に認める。軌道修正のスピードが速い。

 

フロアからの質問6:

ライフネットを今後20年間続けられる自信、工夫、ベンチャーゆえの信頼性は何か?

岩瀬氏の回答6:

我々の本質的な価値は、消費者目線になって、おかしいことを正しくやっていること。当たり前のこと。欧米ではもっと安い保険商品はある。

信用はある意味セグメントの問題。ネット保険を信用せず絶対に買わない人は必ずいる。ただ、生保は40兆円のマーケットなので買ってくれる人もたくさんいる。信用は実績や歴史から作られる。20年経たないとその実績は得られない。コンシューマービジネスでは、テレビCMがあると、ファンダメンタルがダメでも、実体が大きく見えることもある。

僕らは変わり続けないといけない。某リアル証券会社は、10年かかってオンライン証券に進出して、撤退した。オンライン通販でアマゾンが勝った理由は、ひたすら改善を続けていいサービスを作り上げただけ。ライフネットも同じで、1年前のやり方は今では大きく改善された。今から追いかけられても、まだ優位性があると考えている。

慎のコメント: セブンイレブンの鈴木敏文氏は著書で、当たり前を積み重ねると非凡になる、と言っていた。

 

フロアからの質問7:

自分は今学生で、将来社会企業家やNPOを支援する仕事をしたい。誰もやったことがないので不安も感じている。求められる資質は何か?

慎のコメント7:

求められる資質は言いだしっぺであること、自分が信じることを最後までやり続けること。やると決めたらやり続けるかどうかだけ。山口絵理子さんのセミナーを聞いてますます強く感じたのが、普通の人とそうではない人の差はほとんどないということ。

今年のマイクロファイナンスファンド組成も去年のマイクロファイナンスフォーラム開催も、できるわけがないとか無理と言われたこともあった。自分の身の回りで自分の信じることが見つかると思う。

社会的企業という言葉に懐疑的。普通の企業も雇用を作ることで十分素晴らしいこと。世の中に認められなかったり、人々に求められなくなったら、それはその企業がいなくなる時。

マザーハウスが開発途上国のバッグを先進国で販売していることのように、企業のとは世の中に価値のないものをマーケットのロジックに合わせて価値を生み出すこと。市場では、価値のあるものはお金に変わる。それが社会的企業と言えるかもしれない。

 

岩瀬氏の回答7:

若い方には、やりなさい、というだけ。自分が信じたことをやること。我々はマザーハウスの山口絵理子さんファンで、彼女は社会起業家といわれることを好んでいない。世のため人のためとは思っていない。自分が楽しいからやっている。

社会企業家になりたいというのはモチベーションにはならないのではないか。もう少し具体化して、この人を助けたい、これをやりたいといった気持ちがモチベーションになるのではないか? 

山口さんは社長もやったことないし、何も経験がない。けど、現地でただやっているだけ。修行も勉強もしていない。インターンやコンサルタントの経験などよりも、熱くなれるものに夢中になった方がいい。

幸い、NPO業界は凄腕のビジネスマンがたくさんいるわけでもなく、競争がそれほど厳しくない。誰でもやればできる分野。あまり深く考えすぎでも仕方がないし、作戦を立てすぎても意味がない。

ビジネスプランは変わるものだし、明日死んでしまったら終わりだから、考えすぎるよりも今すぐできることをやった方がいい。山口さんは今を生きるという迫力がすごい。

岩瀬氏の『永遠に生きるつもりで夢を見て、明日死ぬつもりで精一杯生きる』という言葉でイベントは終わり、その後短い時間ながら懇親会が行われました。

 

 

あとがき

岩瀬氏も引用されたように、この日のトークショーのエッセンスは、アップルの創立者スティーヴ・ジョブズのスタンフォード大学卒業式のスピーチ(合計約15分)と共通点があります。(こちらから)

『点と点を繋ぐこと、明日死ぬと思って自分の心に正直になること、何かに飢えておりバカであること』

 

自分の心が求めているものは真実であるから、それが少し奇抜で他人にバカにされようと、生きられる時間は限られているから、勇気を持ってその欲求を信じること。

そうやって生きていると、自分のやってきたことが断片的であっても、結果的に一本の線で繋がるように見えるのかもしれません。

信念を持っているからこそ、不確実な時代でも恐れることなくヴィジョンが持てるようになるのでしょうね。

 

自分の信じることを貫き通すことについては、ランディ・パウシュの最後の授業(合計約80分)もオススメです!

ぜひご覧ください!(こちらから)

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メールマガジン2009年11月9日 13:26

10/9岩瀬大輔氏×慎泰俊トークセッションのレポート その2

10/9岩瀬大輔氏×慎泰俊トークセッションのレポート その1(こちら)に引き続き、トークセッション編前半部分をレポートいたします。

 

フロアからの質問1:

あそこまで情報公開すると保険業界から攻撃されないか? どうやって会社や自分の身を守っているのか?

岩瀬氏の回答1:

脅迫が来たら、音声や訴状などブログで公開したい(笑)。そんな圧力は今まで一度もなかった。ネットの時代になって、消費者の力がより強くなった。規制業種なので金融庁は意識しなければならないが、消費者に支持されることの方が大事だと思う。

生保大手はスマートなのでいちいちライフネットに目くじらを立てず、下手な発言でマスコミに面白おかしく書かれるリスクを認識している。ライフネットに対しては、ノーコメントかただ沈黙するだけ。

 

フロアからの質問2:

日々の情報収集はどうやっているか? 時間の使い方はどうか?

岩瀬氏の回答2:

日経やザ・ファクタを読んでいるくらいで、日々の情報収集はあまりしていない。漫然と情報収集するのではなく、目的意識や軸を持って情報収集をするとクリエイティヴにやれると思うので、テーマ別かつ広めにテーマを学ぶようにしている。

たとえば、大人が世界史を学ぶ時、塩の歴史、海苔の歴史といったテーマ別に学ぶといいのではないか。

自分が生保のマーケティングを学ぼうとした時、保険や金融のマーケティングにはあまり興味がなく、普通のマーケティングの本を多く読んだ。マーケティングというテーマを決めて、広く情報収集する。普通、生保とフリーペーパーは結び付けられないが、最近参考になったのは『R25の作り方』。P&Gのマーケティングの本も示唆に富むので好き。

ブログネタとしてAIGを書こうとして、そのテーマで情報収集した。目的やアウトプットを意識して情報収集に取り組むといいと思う。

時間の使い方は、自分は波があるのであまりうまくない。慎さんほどストイックではない。計画してやるというよりも、自分の力の出し方を知ることを意識している。受験生の時、図書館のあの席だと集中できる、とか。続かないと思ったら、人と話すとか喫茶店に行くとかジムに行くなどする。気分がノっている時はものすごいやる。

慎のコメント:

世間の勉強本が提唱する脅迫的な方法は違って、自然体で自分の強みを生かす勉強法を提唱する岩瀬さんの勉強本はかなりオススメ。

岩瀬氏のリプライ: 本当は早起きして計画的に勉強をしたいけど、どうしてもできない。自分のスタイルを受け入れて、その中でパフォーマンスを最大限に生かす方法を考えた方が良い。だからこそ自分のスタイルを知ることが重要。勉強本や仕事本を読んでも、勉強や仕事ができるようになるわけではない。自分のスタイルを知って、生かすことが大事で変える必要はない。

 

フロアからの質問3:

慎さん、岩瀬さんの共通点・相違点は何か?

岩瀬氏の回答3:

書くこと激しいけど、トークはシャイなところが似ている(笑)。文章から熱気が感じられる。行動力があって、形にしているところは、慎さんのすごいところ。能力の差はなく、やるかやらないかの差でしょう。慎さんはサラリーマンなので、それは誰でも真似できる。

慎のコメント:

お互いJAZZが好き。今もJAZZドラムを習っている。オーケストラは指揮者がいるが、JAZZは相手の音を聞いてその場次第でどのようにも変化していく。岩瀬さんの価値観で自由が重要視されているのは僕と同じ。自分は男兄弟で育ったこともあり、女性と一対一で話せない(フロア、LIPメンバーどよめき)。

岩瀬氏のリプライ:

楽譜通りに弾くのが嫌い。ただし、JAZZは最低限のルールがあるので、生保ベンチャーと似ているかも。2030年先までレールが敷かれて将来が見えていたら、どれだけハッピーな未来でも気が狂いそうになるほど嫌なこと。自分も女性と一対一で話せない。喋る方が好きで、書く方は苦手。喋るように書けるようになろうと思ってブログをはじめた。

 

フロアからの質問4:

(岩瀬さんへ)過去のキャリアが今で輝いて見えることや、解釈が変わることはあるか?

(慎さんへ)マイクロファイナンスにおける金利の役割についての意見を教えてください。

岩瀬氏の回答4:

昨日物置で醤油の一升瓶を二本壊した。泣きそうになりながら片付けているうちに、行方不明になっていたかぼちゃが偶然見つかった。醤油瓶を壊したのは、神様がかぼちゃを見つけるためなのではないかと思ってしまう。昔から運命論者で、何事も解釈をしてしまう。思い込みかもしれないが、ある意味得な性格だと思う。

アップルのスティーブ・ジョブズのスタンフォード大学におけるスピーチと全く同じ。点と点をつなぐこと。後から振り返ると、全てつながっている。

高校の時に数学が好きだったが、しばらく数学をやっていなかった。生保業界で勤務するようになってから、数学が役立つのは、運命のめぐり合わせだと都合良く前向きに考えている。

慎のコメント:

最後の授業もおすすめ。信じたことをずっとやる。これは今日の岩瀬さんのメッセージと同じ。

慎の回答:

普通の答え方をすると、リターンというのはリスクフリーレートとリスクプレミアム。マイクロファイナンスでもし金利が低かったら返さないかもしれない。マイクロファイナンスで重要なのは自立するというインセンティヴ。これまでの援助は自立の意思を殺いでしまっていた。ルビコン川を渡る(後戻りできないところに一歩踏み込む)こととマイクロファイナンスの2030%という決して低くない金利は、自立のインセンティヴとして機能しているのではないか。

日本の今後は心配で、めちゃくちゃな法案が通らないことを祈っている。 

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