LIVING IN PEACE BLOG
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メールマガジン2009年11月25日 07:55
10/25 LIP2周年記念イベントを開催しました
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こんにちは。Living in Peaceの高橋です。今日は、代々木で行われたLIP2周年記念イベントの報告をしたいと思います。
7月末に恵比寿で行われたLIP EVENT 1から3ヶ月を経て、今回は、深まりゆく秋を感じる日曜の昼下がりに「Living in Peace 2nd Anniversary Special Event:マイクロファイナンスファンドが出来るまで × カンボジアへの応援リレートーク― 誰にだって出来る、ちょっとした世界の変え方 ―」と題して、代々木駅近くのカンボジア料理レストラン「アンコールワット」で行われました。
まず、第一部としてLIP代表の慎が、LIP設立から日本初のマイクロファイナンスファンドの募集にいたるまでの経緯について紹介しました。


みなさん熱心に聞いています。
Living in Peaceは、2007年10月に数人の有志によって始められてから2年を迎え、今年9月には、カンボジアのマイクロファイナンス機関CHCを支援する日本初のマイクロファイナンスファンド「カンボジアONE」を、ミュージックセキュリティーズ社から募集を開始することができました。コミュニティ登録者数も600人を超え、LIPはこの2年間でたくさんの方に広まっています。代表のお話の中で、私の心に残ったのは「ルビコン川を渡る」で、LIPがその時々で試され、決断をすることで、単なる仲間ではなくチームになったというものでした。
第二部は、軽食とともに、「カンボジアへの応援リレートーク」と題してお話をされる方たちを含め、歓談の時間となりました。

リレートークの様子です。
LIPの教育プロジェクトに参加されている方たちもたくさん来てくださり、アルコールはなかったはずなのにここまで?!というくらい大いに盛り上がっていました。

みなさん楽しんでいます。
たくさん食べて交流を深めて、参加された方たちにとって有意義なひと時となればうれしいです。
また次のイベントでもお会いしましょう。
都合がつかなかった方も、今後のイベントでお会いできることを楽しみにしています。
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メールマガジン2009年11月11日 21:19
10/9岩瀬大輔氏×慎泰俊トークセッションのレポート その3
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10/9岩瀬大輔氏×慎泰俊トークセッションのレポート その1(こちら)とその2(こちら)に引き続き、最終回となりますトークセッション編後半部分をレポートいたします。
フロアからの質問5:
岩瀬さんの長所と短所を教えて下さい。
岩瀬氏の回答5:
短所はたくさんある。長所の裏返しかもしれないが、瞬発力があっても、継続性がないこと。思いつき派。他の弱みは、忘れっぽい、雑など。仕事はチームでやるので、継続性があって弱みを補えるパートナーとやることが重要。欠点は誰でもあるので、悪いことではない。ただ、欠点に気がつかないこと、補わないことは悪い。
自分の強みは、人を喋りでわくわくさせること。講演会のリアクションが良かったり、リクルートに役立ったりする。副社長はチアリーダーみたいなもので、あまり実務能力はないので、手堅い実務家をくどいて働いてもらう。
自分はマーケティングをやったことはない。なので、他社でマーケティングをしていた人を採用し、ライフネットで働いてもらっている。
相方の出口治明にハドリアヌス帝のように素直だと褒められたことがある。長所は素直なこと。感動したら感動するし、間違っていたら素直に認める。軌道修正のスピードが速い。
フロアからの質問6:
ライフネットを今後20年間続けられる自信、工夫、ベンチャーゆえの信頼性は何か?
岩瀬氏の回答6:
我々の本質的な価値は、消費者目線になって、おかしいことを正しくやっていること。当たり前のこと。欧米ではもっと安い保険商品はある。
信用はある意味セグメントの問題。ネット保険を信用せず絶対に買わない人は必ずいる。ただ、生保は40兆円のマーケットなので買ってくれる人もたくさんいる。信用は実績や歴史から作られる。20年経たないとその実績は得られない。コンシューマービジネスでは、テレビCMがあると、ファンダメンタルがダメでも、実体が大きく見えることもある。
僕らは変わり続けないといけない。某リアル証券会社は、10年かかってオンライン証券に進出して、撤退した。オンライン通販でアマゾンが勝った理由は、ひたすら改善を続けていいサービスを作り上げただけ。ライフネットも同じで、1年前のやり方は今では大きく改善された。今から追いかけられても、まだ優位性があると考えている。
慎のコメント: セブンイレブンの鈴木敏文氏は著書で、当たり前を積み重ねると非凡になる、と言っていた。
フロアからの質問7:
自分は今学生で、将来社会企業家やNPOを支援する仕事をしたい。誰もやったことがないので不安も感じている。求められる資質は何か?
慎のコメント7:
求められる資質は言いだしっぺであること、自分が信じることを最後までやり続けること。やると決めたらやり続けるかどうかだけ。山口絵理子さんのセミナーを聞いてますます強く感じたのが、普通の人とそうではない人の差はほとんどないということ。
今年のマイクロファイナンスファンド組成も去年のマイクロファイナンスフォーラム開催も、できるわけがないとか無理と言われたこともあった。自分の身の回りで自分の信じることが見つかると思う。
社会的企業という言葉に懐疑的。普通の企業も雇用を作ることで十分素晴らしいこと。世の中に認められなかったり、人々に求められなくなったら、それはその企業がいなくなる時。
マザーハウスが開発途上国のバッグを先進国で販売していることのように、企業のとは世の中に価値のないものをマーケットのロジックに合わせて価値を生み出すこと。市場では、価値のあるものはお金に変わる。それが社会的企業と言えるかもしれない。
岩瀬氏の回答7:
若い方には、やりなさい、というだけ。自分が信じたことをやること。我々はマザーハウスの山口絵理子さんファンで、彼女は社会起業家といわれることを好んでいない。世のため人のためとは思っていない。自分が楽しいからやっている。
社会企業家になりたいというのはモチベーションにはならないのではないか。もう少し具体化して、この人を助けたい、これをやりたいといった気持ちがモチベーションになるのではないか?
山口さんは社長もやったことないし、何も経験がない。けど、現地でただやっているだけ。修行も勉強もしていない。インターンやコンサルタントの経験などよりも、熱くなれるものに夢中になった方がいい。
幸い、NPO業界は凄腕のビジネスマンがたくさんいるわけでもなく、競争がそれほど厳しくない。誰でもやればできる分野。あまり深く考えすぎでも仕方がないし、作戦を立てすぎても意味がない。
ビジネスプランは変わるものだし、明日死んでしまったら終わりだから、考えすぎるよりも今すぐできることをやった方がいい。山口さんは今を生きるという迫力がすごい。
岩瀬氏の『永遠に生きるつもりで夢を見て、明日死ぬつもりで精一杯生きる』という言葉でイベントは終わり、その後短い時間ながら懇親会が行われました。
あとがき
岩瀬氏も引用されたように、この日のトークショーのエッセンスは、アップルの創立者スティーヴ・ジョブズのスタンフォード大学卒業式のスピーチ(合計約15分)と共通点があります。(こちらから)
『点と点を繋ぐこと、明日死ぬと思って自分の心に正直になること、何かに飢えておりバカであること』
自分の心が求めているものは真実であるから、それが少し奇抜で他人にバカにされようと、生きられる時間は限られているから、勇気を持ってその欲求を信じること。
そうやって生きていると、自分のやってきたことが断片的であっても、結果的に一本の線で繋がるように見えるのかもしれません。
信念を持っているからこそ、不確実な時代でも恐れることなくヴィジョンが持てるようになるのでしょうね。
自分の信じることを貫き通すことについては、ランディ・パウシュの最後の授業(合計約80分)もオススメです!
ぜひご覧ください!(こちらから)
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メールマガジン2009年11月9日 13:26
10/9岩瀬大輔氏×慎泰俊トークセッションのレポート その2
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10/9岩瀬大輔氏×慎泰俊トークセッションのレポート その1(こちら)に引き続き、トークセッション編前半部分をレポートいたします。
フロアからの質問1:
あそこまで情報公開すると保険業界から攻撃されないか? どうやって会社や自分の身を守っているのか?
岩瀬氏の回答1:
脅迫が来たら、音声や訴状などブログで公開したい(笑)。そんな圧力は今まで一度もなかった。ネットの時代になって、消費者の力がより強くなった。規制業種なので金融庁は意識しなければならないが、消費者に支持されることの方が大事だと思う。
生保大手はスマートなのでいちいちライフネットに目くじらを立てず、下手な発言でマスコミに面白おかしく書かれるリスクを認識している。ライフネットに対しては、ノーコメントかただ沈黙するだけ。
フロアからの質問2:
日々の情報収集はどうやっているか? 時間の使い方はどうか?
岩瀬氏の回答2:
日経やザ・ファクタを読んでいるくらいで、日々の情報収集はあまりしていない。漫然と情報収集するのではなく、目的意識や軸を持って情報収集をするとクリエイティヴにやれると思うので、テーマ別かつ広めにテーマを学ぶようにしている。
たとえば、大人が世界史を学ぶ時、塩の歴史、海苔の歴史といったテーマ別に学ぶといいのではないか。
自分が生保のマーケティングを学ぼうとした時、保険や金融のマーケティングにはあまり興味がなく、普通のマーケティングの本を多く読んだ。マーケティングというテーマを決めて、広く情報収集する。普通、生保とフリーペーパーは結び付けられないが、最近参考になったのは『R25の作り方』。P&Gのマーケティングの本も示唆に富むので好き。
ブログネタとしてAIGを書こうとして、そのテーマで情報収集した。目的やアウトプットを意識して情報収集に取り組むといいと思う。
時間の使い方は、自分は波があるのであまりうまくない。慎さんほどストイックではない。計画してやるというよりも、自分の力の出し方を知ることを意識している。受験生の時、図書館のあの席だと集中できる、とか。続かないと思ったら、人と話すとか喫茶店に行くとかジムに行くなどする。気分がノっている時はものすごいやる。
慎のコメント:
世間の勉強本が提唱する脅迫的な方法は違って、自然体で自分の強みを生かす勉強法を提唱する岩瀬さんの勉強本はかなりオススメ。
岩瀬氏のリプライ: 本当は早起きして計画的に勉強をしたいけど、どうしてもできない。自分のスタイルを受け入れて、その中でパフォーマンスを最大限に生かす方法を考えた方が良い。だからこそ自分のスタイルを知ることが重要。勉強本や仕事本を読んでも、勉強や仕事ができるようになるわけではない。自分のスタイルを知って、生かすことが大事で変える必要はない。
フロアからの質問3:
慎さん、岩瀬さんの共通点・相違点は何か?
岩瀬氏の回答3:
書くこと激しいけど、トークはシャイなところが似ている(笑)。文章から熱気が感じられる。行動力があって、形にしているところは、慎さんのすごいところ。能力の差はなく、やるかやらないかの差でしょう。慎さんはサラリーマンなので、それは誰でも真似できる。
慎のコメント:
お互いJAZZが好き。今もJAZZドラムを習っている。オーケストラは指揮者がいるが、JAZZは相手の音を聞いてその場次第でどのようにも変化していく。岩瀬さんの価値観で自由が重要視されているのは僕と同じ。自分は男兄弟で育ったこともあり、女性と一対一で話せない(フロア、LIPメンバーどよめき)。
岩瀬氏のリプライ:
楽譜通りに弾くのが嫌い。ただし、JAZZは最低限のルールがあるので、生保ベンチャーと似ているかも。20年30年先までレールが敷かれて将来が見えていたら、どれだけハッピーな未来でも気が狂いそうになるほど嫌なこと。自分も女性と一対一で話せない。喋る方が好きで、書く方は苦手。喋るように書けるようになろうと思ってブログをはじめた。
フロアからの質問4:
(岩瀬さんへ)過去のキャリアが今で輝いて見えることや、解釈が変わることはあるか?
(慎さんへ)マイクロファイナンスにおける金利の役割についての意見を教えてください。
岩瀬氏の回答4:
昨日物置で醤油の一升瓶を二本壊した。泣きそうになりながら片付けているうちに、行方不明になっていたかぼちゃが偶然見つかった。醤油瓶を壊したのは、神様がかぼちゃを見つけるためなのではないかと思ってしまう。昔から運命論者で、何事も解釈をしてしまう。思い込みかもしれないが、ある意味得な性格だと思う。
アップルのスティーブ・ジョブズのスタンフォード大学におけるスピーチと全く同じ。点と点をつなぐこと。後から振り返ると、全てつながっている。
高校の時に数学が好きだったが、しばらく数学をやっていなかった。生保業界で勤務するようになってから、数学が役立つのは、運命のめぐり合わせだと都合良く前向きに考えている。
慎のコメント:
最後の授業もおすすめ。信じたことをずっとやる。これは今日の岩瀬さんのメッセージと同じ。
慎の回答:
普通の答え方をすると、リターンというのはリスクフリーレートとリスクプレミアム。マイクロファイナンスでもし金利が低かったら返さないかもしれない。マイクロファイナンスで重要なのは自立するというインセンティヴ。これまでの援助は自立の意思を殺いでしまっていた。ルビコン川を渡る(後戻りできないところに一歩踏み込む)こととマイクロファイナンスの20~30%という決して低くない金利は、自立のインセンティヴとして機能しているのではないか。
日本の今後は心配で、めちゃくちゃな法案が通らないことを祈っている。
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勉強会・セミナー2009年10月30日 10:44
◆LIPマイクロファイナンスフォーラム2009◆のご案内(11/15)
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◆LIPマイクロファイナンスフォーラム2009◆
マイクロファイナンスの新地平II-貧困削減のための投資
◆11/15(日) 14:30~18:00@JICA東京◆
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『日本発のマイクロファイナンスファンドを』
前回LIPが開催したマイクロファイナンスフォーラムで皆様に呼びかけてから早一年。
今年9月にはLIPが業務提携するミュージックセキュリティーズ社が、日本国内初の
マイクロファイナンスファンド「カンボジアONE」の募集を開始しました。
この1年、日本でもマイクロファイナンスへの関心は高まり、グラミン銀行やBRACと
いった大手のマイクロファイナンス機関(MFI)のトップの方の話を聞ける機会は増えて
きました。しかし、世界に1400以上あるMFIですが、皆さんはいくつ知っていますか?
今回のフォーラムでは、日本にいてはほとんど知ることのない、マイクロファイナンスの
現場で実務に携わる方お二人を海外からお招きしました。
CHCというまだ小さく新しいカンボジアのMFIの取り組みの様子、
また世界で最も有名になったMFIであるグラミン銀行が、自国内だけでなく世界の
貧困削減のために始めたマイクロファイナンス投資の動きをお話いただきます。
もちろん、私たちのファンドの裏側-投資スキーム、契約書、デューデリジェンス、
ファンド組成までの苦難の数々(!)-もたっぷりお話します。
普段は聞くことができない現場で働く方の思いや生の声を聞きながら、
マイクロファイナンスの意義、なぜマイクロファイナンスへの投資が必要なのか、
どのようなMFIへの投資が求められているのか、私たちに何ができるのか、
を改めて一緒に考えてみませんか。
このとても貴重な機会に、多くの皆さまのご参加をお待ちしています。
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【開催概要】
●日時:2009/11/15(日曜日)14:30~18:00(受付13:50~)
●場所:JICA東京講堂
アクセス:http://www.jica.go.jp/tokyo/office/about.html#map
●定員:300人
●参加費:3000円(学生2000円)
●参加申込方法
氏名(ふりがな)、所属、参加人数、本セミナーを知ったきっかけを
明記の上、以下のメールあて先にてお申込ください。
⇒lip@securite.jp
※定員に達した場合はお断りさせて頂く場合がございます。
あらかじめご了承ください。
●内容(適宜通訳あり)
◆挨拶、LIPの紹介 ― 慎泰俊 (LIP代表)
◆第1部:マイクロファイナンスの現場から 14:30~16:00
1.マイクロファイナンスの概要 ― Living in Peace
2.マイクロファイナンス実務の現場から
― Kuy Sengmoeurn (CHC Limited, Operation Manager)
3.対談・Q&Aセッション ― Kuy Sengmoeurn & 慎泰俊
◆第2部:マイクロファイナンス投資 16:20~18:00
1.マイクロファイナンス投資の概要 ― 福井龍 (世界銀行,TDLCマネージャー)
2.「カンボジアONE」が出来るまで ― 慎泰俊 (LIP代表)
3.貧困削減のためのマイクロファイナンス投資
― Christopher Tan (グラミン財団, フィリピン駐在員)
4.対談・Q&Aセッション
― Christopher Tan & ミュージックセキュリティーズ & 福井龍 & 慎泰俊
◆懇親会(無料):18:00~19:30 場所:同施設別会場
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●CHC(本年11月より「サミック」に名称変更)について
CHCは2005年9月にマイクロファイナンス機関としての認可を受け、
現在、9つの支店で1万人以上に金融サービスを提供しています。
カンボジアにある18のマイクロファイナンス機関のなかでは11番目と中規模ですが、
2005年から2008年の間に、売上高は8倍、純利益は30倍以上に成長しています。
詳細はこちら:http://www.chcmfi.com/
●グラミン財団について
貧困層向けに無担保・低金利の事業融資(マイクロクレジット)を実施する
「グラミン銀行」を創設し、2006年にノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス
(Muhammad Yunus)氏がスタートさせた財団。
詳細はこちら:http://www.grameenfoundation.org/
●主催:特定非営利活動法人Living in Peace http://www.living-in-peace.org/
貧困削減のための活動を行うために設立された特定非営利活動法人。
メンバーは20-30代の金融機関・コンサルティング会社勤務者が半分以上を占め、
世界の貧困問題に関する勉強会やフォーラムの開催のほか、
少額の金融サービスを貧困層に提供し、自立する機会を提供する
マイクロファイナンスについての支援を行っている。
現在日本初となる途上国のマイクロファイナンス機関を支援するファンドが
ミュージックセキュリティーズ株式会社(第二種金融商品取引業関東財務局長
(金商)第1791号)より売出中。
●注意事項
※第2種金融商品取引業者の登録のないLIPは、
金融商品の勧誘、募集等の行為は一切行っておりません。
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勉強会・セミナー2009年10月27日 22:35
10/9岩瀬大輔氏×慎泰俊トークセッションのレポート その1
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2009年10月9日19時より、日本財団にて行われましたライフネット生命保険株式会社代表取締役副社長の岩瀬大輔氏とLiving
当日は、金曜日の夜という時間帯にも関わらず、30名以上の方にご出席いただきました。LIPのイベントに初めて参加される金融関係者の方、初めて岩瀬氏のイベントに参加される方が多かったです。
in Peace代表慎泰俊によるトークセッションをレポートいたします。
岩瀬氏には多くの著書(こちら)があり、ハーバード留学記、生命保険立ち上げ日誌(移行後はこちら)といったブログを運営されてきました。
当日のアジェンダです。- イントロ(5分)
- 岩瀬氏のプレゼン(30分)
- トークセッション(55分)
1.イントロ
代表の慎から、LIPが今日のようなイベントだけでなく、毎週勉強会を開催していることのアナウンスがありました。ご興味のある方はご連絡ください(lip@securite.jp)。
2.岩瀬氏のプレゼン
岩瀬氏のプレゼンは、『世界を変えるキャリアUP』です。
岩瀬氏の略歴をご紹介すると、1976年埼玉県生まれ、在学中に司法試験に合格し、東大法学部を卒業されました。その後のキャリアは、戦略系コンサルティング会社のボストン・コンサルティング・グループ、米系ベンチャー・キャピタルのインターネット・キャピタル・グループ(現在日本オフィスは閉鎖)、バイアウトファンドのリップルウッド、ハーバード・ビジネス・スクールを日本人4人目となるBaker Scholar(上位5%の成績優秀者のこと)で卒業され、ライフネット生命保険株式会社を創立し、代表取締役副社長に至ります。
岩瀬氏のプレゼンテーションは、「法学部の学生時代からはとても想像ができない」というご自身のキャリアについてでした。
岩瀬氏の一つのターニングポイントが、ハーバード留学記を読んでいたあるベンチャー投資家からのメッセージです。「ずっと前から君に会いたいと思っていた。」「君は起業したら、絶対に成功する。君が起業するなら、僕は全力で応援する。」
「志が高く、バランス感覚も良い。」
「一度きりしかない人生。自分にしかない個性とエッジを活かした生き方をしてみないか?」
「世間体なんか気にしなくていいんじゃないの?」
と。彼は大雪の積もる真冬のボストンまでわざわざかけつけてくださいました。
その投資家から、「岩瀬君は生命保険が向いていると思う。」と、生保業界のエキスパートである出口治明氏を紹介されました。
最初は生保に「生保レディー」に代表されるようなイメージ抱いていた岩瀬氏ですが、調べていくうちに「この業界ならば新しい波を作れる」と確信するようになりました。
金融業界は規制産業であるがゆえに業界特有の非効率性があること、信用を作ればやっていけると思ったこと、生保のマーケットは約40兆円と非常に大きくシェアの1%(4000億円)でも十分やっていけること。これは、ハーバード・ビジネス・スクールで学んだ新規参入の3つのポイント「矛盾が大きいこと、効率性を改善できること、市場が大きいこと」とも整合性がありました。
また、生保にはIT、数理、医学、法律、社会保障などさまざまな分野での知的な刺激があります。金融機関の観点からも保障、ローン、投資など商品の裾野が広く、ドイツでは生保の下に銀行がぶら下がっているくらい規模が大きいことも魅力的でした。
そして、2006年に溜池山王の小さなオフィスで出口氏とともにインターネット専業の生命保険会社「ライフネット生命保険株式会社」の起業に至りました。ふと気がつくといつの間にかブレイクし、2009年第一四半期の決算では、保険契約金額が一千億円を超えました。
司法試験に合格して弁護士にならなかったのは例外中の例外です。それは母親にも嫌がられたことです。ご自身のキャリア観「誰もやったことがないことをやりたい」を貫き通さなかったら、「今ここにスピーカーとして招待されることはあり得なかった」とおっしゃいました。
これまで4社でさまざまな経験を積んできましたが、その共通点は「何をやるかよりも誰とやるか。思い込みでもいいから自分らしさを出したい。」でした。
岩瀬氏は、プレゼンテーションの最後を次のように結びました。
天職なんてない。野球の4番バッターと8番バッターの重要性は全く変わらない。
先輩社員には転職が多いことを批判されたこともあったが、自分が正しいと思うようにやってきただけ。
『計画された偶然性』という言葉が好き。自分が信じることを貫き通しても今やっていることが将来どのように役に立つかわからないけど、将来になってから過去を振り返ると、その時やっていることはたまたまではなく、あたかも計画されてやってきたかのように見える。
こういったマインドセットを持つ前までは、A地点からB地点に行く時、急ぐことだけしか考えられなかった。しかし、こういったマインドセットを持つようになってからは、例えて言うなら大陸を横断する鉄道旅行のようにそのプロセスも楽しめるようになった。
キャリアの場合も同じで、結果だけを重要視するのではなく、悩んだりもがいたりすることもまたキャリアと受け止められるようになった。今しかないから今を楽しむようになった。トークセッション編に続く。 -
勉強会・セミナー2009年10月21日 16:23
メールマガジン Piece & Peace vol.26
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リビング.イン.ピース(LIP)メールマガジン Piece & Peace vol.26 09/10/16号
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こんにちは!
先日プレゼントキャンペーン当選者の方に「Nolie's バタフライ」をお送りしました。
お受取になった方、いかがでしたか?是非感想をお聞かせください。
皆さんにも感想などご紹介できればと思いますので、
もしブログなどにお書きいただける場合は、是非ご連絡ください!
メルマガやLIPホームページに紹介させていただきます。
さて今日はイベント情報盛り沢山です。
是非最後までお読み下さい。
ファンド企画パートナーのミュージックセキュリティーズから
『カンボジアONE』ミニ説明会のお知らせもあります。
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◆Living in Peace 2nd Anniversary Special Event◆
マイクロファイナンスファンドが出来るまで × カンボジアへの応援リレートーク
― 誰にだって出来る、ちょっとした世界の変え方 ―
◆10/25(日) 14:30〜@カンボジア料理レストラン『アンコール・ワット』(代々木)◆
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2007年10月28日、「貧困の終焉」(ジェフリー・サックス著)に影響を受けた
数人の若者が始めたLiving in Peace(LIP)の活動も、間もなく丸2年を迎えます。
2009年9月7日には、カンボジアのマイクロファイナンス機関CHCを支援する
日本初のマイクロファイナンスファンド『カンボジアONE』を、私たちLIPのファンド
企画パートナーのミュージックセキュリティーズ社から募集することができました。
この節目の時に、LIPを応援して下さる方や出資者の方、カンボジア支援に
関わっている方に向け、下記のイベントを企画しました。
第1部では、LIPがマイクロファイナンスの活動に集中してから1年間、
マイクロファイナンスフォーラムの開催から『カンボジアONE』の募集に至るまで、
どのような軌跡を経てきたのか、どのような困難が立ちはだかったのか、
今まで伝えきれなかった私たちの「これまで」と「これから」を詳しくお話しします。
一方で、私たちはマイクロファイナンスだけで全ての問題が解決するとは
考えていません。カンボジアには人身売買やHIV/AIDS、ストリートチルドレンや
栄養不良、教育機会の不足、人権侵害、法整備や社会インフラの不備等、
マイクロファイナンスだけでは及ばない多くの課題があります。
しかし幸いなことに、日本にはそれらの解決に向け取り組んでいる方がたくさん
いらっしゃいます。第2部では、それらの解決のために取り組んでいるNGO・NPOの方
から活動内容や思いを紹介していただきます。
『カンボジアONE』への投資では、カンボジアと3年以上お付き合いしていただくこと
になります。これまでカンボジアのことをよく知らなかった方も、この投資を通じて、
これからはカンボジアのことを『自分事』として見ていただきたいと思っています。
まずは日曜日の午後、美味しいカンボジア料理を楽しみながら、
そのきっかけをつくってみませんか。皆さまのご参加をお待ちしております。
*第2部で活動を紹介いただける方は是非ご連絡下さい。(各5分程度)
*出資者の方で、出資の動機や思いをご紹介いただける方も是非ご連絡下さい。
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【開催概要】
●日時 10/25(日) 14:30〜(受付14:15〜)
●会場 カンボジア料理レストラン『アンコール・ワット』
アクセス:http://r.tabelog.com/tokyo/A1304/A130403/13001035/
●内容
第1部:マイクロファイナンスファンドが出来るまで
― 誰にだって出来る、ちょっとした世界の変え方 ― 慎泰俊(Living in Peace代表)
第2部:カンボジアへの応援リレートーク
*適宜、歓談時間を設けます。
●定員 60名
●参加料 1,500円(ソフトドリンクと軽食をご用意いたします)
●参加申込方法
氏名(ふりがな)、所属、参加人数、本セミナーを知ったきっかけを
明記の上、以下のメールあて先にてお申込ください。
⇒lip@securite.jp
※定員に達した場合はお断りさせて頂く場合がございます。
あらかじめご了承ください。
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◆Living in Peace 主催勉強会◆
「本業を通じた社会貢献」
−住友化学のオリセットRネットに見る、企業の社会貢献−
◆11/1(日) 14:00〜15:30@日本財団ビル(赤坂)◆
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蚊が媒介する原虫によって感染するマラリアは、年間100万人の命を奪う疾患である。
被害の90%以上は5歳以下の子供であると言われている。
予防および治療の方法が開発されているにもかかわらず、いまだに感染者の拡大を
続けているマラリアは、エイズと並び国連ミレニアム開発目標(MDGs)の一つに
挙げられている。
マラリアの予防には、蚊を防除することが有効であるが、住友化学では、
オリセットRネットと呼ばれる特殊な蚊帳でマラリアの予防に効果をあげてきた。
被害が集中するアフリカへの技術移転、現地での生産など、技術力を始めとした
多様なリソースを持つ企業だからできるマラリア撲滅への活動の事例を発表いただく。
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【開催概要】
●日時 11/1(日) 14:00-15:30(受付13:30〜)
●会場 日本財団ビル(赤坂)
アクセス:http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/ address.html
●内容
第1部:オリセットRネットができるまで、そしてこれから
―水野事業部長(住友化学ベクターコントロール事業部) (60分)
第2部:会場とのQ&A、トークセッション (30分)
●定員 100名
●参加料 1,000円
●参加申込方法
氏名(ふりがな)、所属、参加人数、本セミナーを知ったきっかけを
明記の上、以下のメールあて先にてお申込ください。
⇒lip@securite.jp
※定員に達した場合はお断りさせて頂く場合がございます。
あらかじめご了承ください。
●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○
LIPファンド企画パートナーのミュージックセキュリティーズが
マイクロファイナンス貧困削減投資ファンド『カンボジアONE』のミニ説明会を実施!
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自分たちで企画したファンドでありながら、第2種金融商品取引業者の登録のないLIPは、
『カンボジアONE』の説明をできませんが、
今回、ファンド企画パートナーのミュージックセキュリティーズが、
ミニ説明会を実施することになりました。
少しでもご関心のある方、この機会に是非参加してみてはいかがでしょうか?
下記、ミュージックセキュリティーズからのお知らせです。
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マイクロファイナンスの意義や、寄付ではなく投資によって行う途上国支援の意義、
『カンボジアONE』の事業者であるCHCがどのようなマイクロファイナンス機関か、
『カンボジアONE』のスキームやリスク、出資に際して留意していただきたいこと等、
ミュージックセキュリティーズの担当者がご説明いたします。
会場:新丸の内ビルディング10F「東京21cクラブ」内会議室
http://www.tokyo21c-club.com/open/index_f.html
定員:5名程度(1名から実施します)
会費:無料
対象:『カンボジアONE』への出資をお考えの方や既に出資されている方
日時:下記の日程で行います。内容は同一になります
10月20日(火) 19時−20時
10月23日(金) 13時半−14時半
10月27日(火) 19時−20時
10月29日(木) 13時半−14時半
11月4日 (水) 19時−20時
11月6日 (金) 19時−20時
11月7日 (土) 17時−18時
11月10日(火) 19時−20時
11月12日(木) 19時−20時
11月17日(火) 14時−15時
11月19日(木) 13時半−14時半
申込方法:氏名(ふりがな)、所属、参加希望日時(第2希望まで)を明記の上、
希望日時の2日前までに、mff1@securite.jp 宛てにお申込下さい。
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メールマガジン2009年10月13日 08:47
メールマガジン Piece & Peace No.024,025
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LIPが発行しているメールマガジンから既に終了したセミナー告知を除いた抜粋版です。
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リビング.イン.ピース(LIP)メールマガジン Piece & Peace vol.24 09/09/18号
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こんにちは。今週のニュースで、九州大(福岡市)とシャープなどが、貧困層へのマイクロクレ
ジット(無担保小口融資)を普及させノーベル平和賞を受賞したグラミン銀行
と提携し、液晶画面付きの携帯端末を開発、「電子通帳」として活用する事業を
始めるというのがありました。
(詳細はこちら:http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009091401000506.html)
ニュースはマイクロファイナンス機関の職員が用いる道具に関するものでしたが、
今回はCGAPという団体が発行しているレポート「携帯金融サービスを
利用する貧しい人びと」の概要をご紹介します。(レポートの原文は下記よりご覧いただけます。
http://www.cgap.org/gm/document-1.9.36723/MPESA_Brief.pdf)今回のレポートは、サファリコム(Safaricom)というケニア最大の携帯電話会社
によって提供されているサービスを調査したものです。サファリコムがサービスの提供を開始した2007年以来、約700万人近い人たちが
利用するようになっており、一日平均196万円(1回あたりの平均取引金額は
2,000円)がやり取りされています。これまでに、170億円以上が取引された
とのことです。総額では、これだけの取引がされている携帯金融サービスですが、
利用している人たちは、どのように使いこなしていて、また、利用者の生活には、
どのような影響があるのでしょうか。
レポートから、いくつかのポイントを抜粋します。1. 都市からお金を送る人(主として夫)と、地方でお金を受け取る人(主として
妻)がいる。2. 地方の利用者にとって、携帯金融サービスは、他の金融サービスと比べて値段、
アクセス、安全性で優れているので、メリットがあります。ですので、都市の利用者
が地方の利用者を説得しているという構図があります。3. 上記のような恩恵を受けて、利用者は以前に比べて、少額で頻繁に資金を
移動させるようになったそうです。その結果、最大30%程度の収入アップと
なった家庭もあるそうです。5. 地方に住む女性の地位向上(empowerment)に貢献している。
●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○リビング.イン.ピース(LIP)メールマガジン Piece & Peace vol.25 09/09/30号
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こんにちは。昨日の日本経済新聞によると、大和証券が11月にも貧困層向け無担保小口融資
(マイクロファイナンス)資金を手当てする新型の債券を販売するそうです。大和証券は、私たちとは異なり債券販売という資金調達手段ですが、
「マイクロファイナンス事業への投資という流れをつくる」という意味では
私たちと同じような理念があるのかもしれません。私たちは、マイクロファイナンスという手段を通じて、自立を願う人たちに、
機会を提供できるようになること、また、マイクロファイナンスという仕組みを
一人でも多くの日本の方に知っていただき、参加していただくということを目的に
活動しております。ですので、今回、大和証券がこうした商品を発表したことを喜ばしく思っています。
私たちとしては、借り手の方やマイクロファイナンス機関CHCのスタッフと交流する
スタディツアーの企画や、現地の方の情報をお伝えするニュースレターを
発行させていただくことで、少しでも、投資家である皆様と現地の方との
顔の見える関係を築くお手伝いをさせていただきたいと考えております。
LIP Report 3「最新データからみたマイクロファイナンス」を掲載しました。
最新のデータをもとに、マイクロファイナンス市場の動向を描写しております。
ご関心のある方は、下記をごらんください。http://www.living-in-peace.org/_common/img/pdf/LIP_Report_No3.pdf
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メールマガジン2009年9月27日 11:51
10/9岩瀬大輔(ライフネット生命保険株式会社)×LIP代表トークセッションのお知らせ
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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――◆Living in Peace 主催セミナー◆岩瀬大輔-ライフネット生命保険株式会社代表取締役副社長 ×慎泰俊-Living in Peace代表 トークセッションhttp://www.living-in-peace.org/◆10/9(金) 19:00~20:30@日本財団ビル(赤坂)◆―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――生命保険業と言う老舗が割拠するフィールドにおいて、創業からわずか1年でプロが選んだ入りたい保険No.1(死亡保障部門、週刊ダイヤモンド)に選ばれたライフネット生命保険株式会社。今回のLiving in Peace 主催セミナーは、その代表取締役副社長である岩瀬大輔氏をゲストスピーカーに迎えるトークセッションです!日本初の民間募集マイクロファイナンスファンドという手段を通じて貧困削減に取り組む私たちLiving in Peaceと、生命保険業界に“本当に顧客のためになる生保を!”と、風穴をあけるべく創業されたライフネット生命保険株式会社。手段こそは違いますが、共通しているのは“本当に社会になるための価値を創り出す”という価値観です。第1部では、その“社会のためになる価値の創造”をテーマに岩瀬氏とLiving in Peace代表の慎による金融・ファイナンスの観点から見たトークセッションを行います。“自分の恋人に、自信を持って薦められる保険を作る”との熱い思いを日々胸に活躍されている岩瀬氏ですが、投資ファンド運用会社であるリップルウッド・ホールディングス勤務やハーバード・ビジネススクール留学時代にマイクロファイナンス機関ACCION(アクシオン)でのインターンシップといったファイナンスの経験も豊富にお持ちです。一方、現在米系金融機関に勤めながら、“サラリーマンだからこそできる社会貢献を!”との思いでLiving in Peaceを立ち上げた慎も文字通り金融マンとしてのキャリアの最中であり、中学生向けのファイナンスの著書も出しています。そして第2部では、参加者の皆様も含めたディスカッションを行います。賛成意見だけでなく、「岩瀬さんにモノ申す!」「ファイナンスだけが全ての手段じゃない!」といった熱い想いをもった参加者の方もお待ちしております。生活していく上では勿論、時代に合った新たな価値を提供するためにも必要不可欠なファイナンス。どうやっておカネを回し、その価値を“持続可能な”ものにして“本当に世のためになる仕組み”を作るのか。秋の夜長に、一緒に考えてみませんか?―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――【開催概要】●日時 10/9(金) 19:00-20:30(受付18:30~)●会場 日本財団ビル-会議室A(赤坂)アクセス:http://www.nippon-foundation.or.jp/org/profile/address.html●内容第1部:岩瀬大輔-ライフネット生命代表取締役副社長 ×慎泰俊-Living in Peace代表によるトークセッション第2部:参加者も交えたディスカッション●定員 100名●参加料 1,000円●参加申込方法氏名(ふりがな)、所属、参加人数、本セミナーを知ったきっかけを明記の上、以下のメールあて先にてお申込ください。⇒lip@securite.jp※定員に達した場合はお断りさせて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――◆ゲストスピーカー:岩瀬 大輔 氏1976年埼玉県生まれ。東京大学在学中に司法試験合格。ボストン・コンサルティング・グループ、リップルウッド・ホールディングスを経て、ハーバード経営大学院に留学し日本人では4人目となる上位5%の優秀な成績(べイカー・スカラー)を収め、卒業後、出口氏(現、ライフネット生命保険代表取締役社長)に出会い、準備会社の設立に参画。現在ライフネット生命保険代表取締役副社長。【著書】『ハーバードMBA留学記 ~資本主義の士官学校にて~』(日経BP社、2007年)『超凡思考』(幻冬舎、2009年、伊藤 真(共著))『東大×ハーバードの岩瀬式加速勉強法』(大和書房、2009年)等◆対談者 兼 ファシリテーター:慎 泰俊(Living in Peace 代表)1981年東京都生まれ。朝鮮大学校政治経済学部法律学科卒、早稲田大学修士(ファイナンス)。現在、米系金融機関にて、財務モデルの作成・分析等に従事。ジェフリー・サックス著「貧困の終焉」に触発され、2007年10月28日にLiving in Peaceを設立。【著書】『15歳からのファイナンス理論入門』(ダイヤモンド社、2009年)―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――●主催:特定非営利活動法人Living in Peace http://www.living-in-peace.org/貧困削減のための活動を行うために設立された特定非営利活動法人。メンバーは20-30代の金融機関・コンサルティング会社勤務者が半分以上を占め、世界の貧困問題に関する勉強会やフォーラムの開催のほか、少額の金融サービスを貧困層に提供し、自立する機会を提供するマイクロファイナンスについての支援を行っている。現在日本初となる途上国のマイクロファイナンス機関を支援するファンドがミュージックセキュリティーズ株式会社(第二種金融商品取引業関東財務局長(金商)第1791号)より売出中。●注意事項※第2種金融商品取引業者の登録のないLIPは、金融商品の勧誘、募集等の行為は一切行っておりません。―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
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勉強会・セミナー2009年9月23日 18:50
8/30マイクロファイナンス貧困削減ファンド「カンボジアONE」セミナー要約
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大変遅ればせながら、8/30に代々木のオリンピックセンターで行われましたファンドセミナーの模様をお伝えいたします。当日は休日の午前中にも関わらず30名近い方々にご参加いただき、誠にありがとうございました。LIPが作成しておりますCHCに関するデューデリジェンスレポートも近々発表される予定ですので、そちらも併せてご参照いただけると幸いです。
1.マイクロファイナンス貧困削減投資ファンド『カンボジアONE』について
(発表者:ミュージックセキュリティーズ 杉山)
◆マイクロファイナンス貧困削減投資ファンド設立趣意
・貧困から抜け出すきっかけさえあれば、自らの力で生活していける人はたくさんいる。
・たとえ一口の出資であっても、発展途上国においては、人々が貧困から抜け出すための貴重な機会となりえる。
・日本から寄付ではなく投資という方法によって、マイクロファイナンス機関を支援し、マイクロファイナンスを通して世界の貧困削減を目指す。
◆金融を通じた新たな国際貢献
・「寄付」が「投資」になることで生まれるお金の循環
・「もらう」が「借りる」になることで生まれるお金の循環
◆『カンボジアONE』営業者:CHC-Limited
・結核やHIV/AIDSの蔓延を防ぐことを目的としたCHC-NGO(1994年設立)がルーツ
・保健事業の重要性と同様に資金面のサポートが貧困層の削減に寄与するという信条から開始したマイクロクレジット事業がそのはじまり
※『カンボジアONE』の詳細については、提携先のミュージックセキュリティーズ社にお問い合わせください。
http://www.securite.jp/microfinance/
*第2種金融商品取引業者の登録のないLIPは、金融商品の勧誘、募集等の行為は一切行っておりません。
2.Living in Peaceより報告
2-1.カンボジア王国について(発表者:LIP 森田)

◆世界の最貧国のうちのひとつ
・UNDP人間開発指数は、179カ国中136位(2008年)
・3人に1人以上が1日に1ドル以下の生活
↓
・人身売買
・HIV/AIDS
・栄養不良による低体重児
・ストリートチルドレン等の問題
◆ポル・ポト時代(1975年~1979年)の影響
・約3年9か月の間に100~200万人の死者(当時のカンボジアの総人口の13~29%に相当)→現代:21歳以下が人口の50%を占める
◆CHCプロモーションビデオの紹介(発表者:LIP 菅原)

・こちらのページで動画を確認できます。http://www.securite.jp/microfinance/mfi_samic/
2-2.カンボジアのマイクロファイナンス機関訪問記(発表者:LIP 慎)
・以前掲載したブログ記事をご参照ください。
【慎の第1回カンボジア訪問記】http://www.musicsecurities.com/blog/community_news.php?ba=b10770a30529
【慎の第2回カンボジア訪問記】http://www.musicsecurities.com/blog/community_news.php?ba=b10770a30532
2-3.カンボジアのマイクロファイナンス機関の直近の財務状況について(発表者:LIP 内田)
・発表時のスライドをご参照ください。




3.質疑応答(ファンドに関する質問は、LIPブログ上では省略させていただきます)
Q1.CHCを選んだ理由
A1.(回答:慎)
国としてカンボジアを選んだ理由は、①アジアにある。②英語が比較的通じる。③一人当たりGDPが周辺各国よりも低い。
現地に行って感じたことは、カンボジアの成長性。汚職が多く、教育システムは改善の余地がかなりあるが、草の根レベルの教育レベルが高い。実際、中国、ベトナムといった成長を遂げてきた国というのは、それが非常に高かったという事実がある。
また、米著名投資家のジム・ロジャーズ氏が今後の投資目標として「モンゴル国、カンボジア、ラオス」を挙げている。さらに、ポル・ポト時代の悲しい歴史によって皮肉にも全く規制のない状態からMFIを作ることができた。
悪く言うとドナーの言いなりかもしれないが、今まで各国で積み上げられてきた知識を集約した規制となっているので、MFIが成長するのに有利な状況である。規制が厳しいこともあり、18行しかMFIの登録がされていないが、その中でもCHCを選んだ理由はCARD MFIが出資していることが大きかった。
また、最初から規模が大きいところは選ばないようにしていた。なぜなら、現在大きなMFIに投資の資金が集まりすぎ、小さなMFIが見向きもされないような状況が続いているから。
Q2.現預金が3月、5月に上がっている理由
A2.(回答:内田)
貸出先の厳格化による貸出残高の縮小が大きい。具体的には09年1月時点でローンポートフォリオ47万ドルが、7月時点では43万ドル。約1割減少している。
また、資本の増強として、従業員による持株会が設立された。危機下における柔軟な財務的対応を可能としている。
Q3.都市部と農村部のデフォルトリスクの違い
A3.(回答:内田)
都市部は金額の大きい貿易・商業のポートフォリオが多くを占める。世界的不況の下においては、都市部の状況が悪く、それを農村部が下支えするようになっているので、MFIとしてのローンポートフォリオの分散が効いているとも言える。
具体的なデフォルト率(30日以上の遅延と定義)は、9つあるCHCの営業エリアのうち、プノンペン:10%、農村部は1~1.5%で推移。 -
メールマガジン2009年9月17日 10:19
メールマガジン Piece & Peace [号外]
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リビング.イン.ピース(LIP)メールマガジン Piece & Peace[号外]09/09/15号
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今回のメールマガジンは、号外として、Living in Peaceと業務提携をしている
ミュージックセキュリティーズ(MS)からのお知らせをご案内いたします。
***************************************************************MSより、マイクロファイナンスファンド『カンボジアONE』募集開始のご案内
先週からマイクロファイナンス貧困削減投資ファンド『カンボジアONE』の募集
を開始いたしましたので、ご出資を検討いただければ幸いです。詳細はこちら:
http://www.securite.jp/microfinance/
***************************************************************MSより、セキュリテ・セミナー開催のご案内
Living in Peaceを含め、当社を利用してくださっている事業者の皆様による
投資家の方を対象と致しましたセミナーを、9月26日(土)15:00-18:00
(新丸ビル)にて開催いたします。今回のマイクロファイナンスファンドが出資を行うカンボジアのマイクロ
ファイナンス機関CHCや、借り手の人たちの様子などをご紹介いたします。
説明会だけではなく、懇親会も予定しておりますので、ご都合が宜しければ、
ご参加ください。
心よりお待ちしております。
■概要ミュージックセキュリティーズ社主催 セキュリテ・セミナー
日時:2009年9月26日(土)15:00-18:00(14:30受付開始)
会場:新丸ビル10階 日本創生ビレッジ 東京21cクラブ
http://www.tokyo21c-club.com/open/info/access.html
プログラム:マイクロファイナンスファンド(NPO法人Living in Peace)
共有の森ファンド(株式会社トビムシ)
ジーンズファンド(Japan Blue Group)
雑穀米おにぎりファンド(mai mai) ほか*必ずしも、上記順番どおりの発表とはなりませんので、
あらかじめご了承賜りたくお願い申し上げます。詳細はこちら:
http://www.musicsecurities.com/blog/community_news.php?ba=b10765a30545***************************************************************
【セミナーについて】
※セミナー中で金融商品の具体的な説明をする場合がございます。
ご説明する金融商品は損失が生じるリスクがございます。
※ご投資にあたっては、当該商品の契約締結前に契約書および契約説明書
をよくお読み頂き、ご自身でご判断ください。
※ご投資の際には、商品毎に所定の手数料等をご負担いただきます。
商品ごとに手数料およびリスク等は異なりますので、
当該商品の契約締結前に契約書および契約説明書をご確認ください。***************************************************************
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