LIVING IN PEACE BLOG

メールマガジン2009年11月9日 13:26

10/9岩瀬大輔氏×慎泰俊トークセッションのレポート その2

10/9岩瀬大輔氏×慎泰俊トークセッションのレポート その1(こちら)に引き続き、トークセッション編前半部分をレポートいたします。

 

フロアからの質問1:

あそこまで情報公開すると保険業界から攻撃されないか? どうやって会社や自分の身を守っているのか?

岩瀬氏の回答1:

脅迫が来たら、音声や訴状などブログで公開したい(笑)。そんな圧力は今まで一度もなかった。ネットの時代になって、消費者の力がより強くなった。規制業種なので金融庁は意識しなければならないが、消費者に支持されることの方が大事だと思う。

生保大手はスマートなのでいちいちライフネットに目くじらを立てず、下手な発言でマスコミに面白おかしく書かれるリスクを認識している。ライフネットに対しては、ノーコメントかただ沈黙するだけ。

 

フロアからの質問2:

日々の情報収集はどうやっているか? 時間の使い方はどうか?

岩瀬氏の回答2:

日経やザ・ファクタを読んでいるくらいで、日々の情報収集はあまりしていない。漫然と情報収集するのではなく、目的意識や軸を持って情報収集をするとクリエイティヴにやれると思うので、テーマ別かつ広めにテーマを学ぶようにしている。

たとえば、大人が世界史を学ぶ時、塩の歴史、海苔の歴史といったテーマ別に学ぶといいのではないか。

自分が生保のマーケティングを学ぼうとした時、保険や金融のマーケティングにはあまり興味がなく、普通のマーケティングの本を多く読んだ。マーケティングというテーマを決めて、広く情報収集する。普通、生保とフリーペーパーは結び付けられないが、最近参考になったのは『R25の作り方』。P&Gのマーケティングの本も示唆に富むので好き。

ブログネタとしてAIGを書こうとして、そのテーマで情報収集した。目的やアウトプットを意識して情報収集に取り組むといいと思う。

時間の使い方は、自分は波があるのであまりうまくない。慎さんほどストイックではない。計画してやるというよりも、自分の力の出し方を知ることを意識している。受験生の時、図書館のあの席だと集中できる、とか。続かないと思ったら、人と話すとか喫茶店に行くとかジムに行くなどする。気分がノっている時はものすごいやる。

慎のコメント:

世間の勉強本が提唱する脅迫的な方法は違って、自然体で自分の強みを生かす勉強法を提唱する岩瀬さんの勉強本はかなりオススメ。

岩瀬氏のリプライ: 本当は早起きして計画的に勉強をしたいけど、どうしてもできない。自分のスタイルを受け入れて、その中でパフォーマンスを最大限に生かす方法を考えた方が良い。だからこそ自分のスタイルを知ることが重要。勉強本や仕事本を読んでも、勉強や仕事ができるようになるわけではない。自分のスタイルを知って、生かすことが大事で変える必要はない。

 

フロアからの質問3:

慎さん、岩瀬さんの共通点・相違点は何か?

岩瀬氏の回答3:

書くこと激しいけど、トークはシャイなところが似ている(笑)。文章から熱気が感じられる。行動力があって、形にしているところは、慎さんのすごいところ。能力の差はなく、やるかやらないかの差でしょう。慎さんはサラリーマンなので、それは誰でも真似できる。

慎のコメント:

お互いJAZZが好き。今もJAZZドラムを習っている。オーケストラは指揮者がいるが、JAZZは相手の音を聞いてその場次第でどのようにも変化していく。岩瀬さんの価値観で自由が重要視されているのは僕と同じ。自分は男兄弟で育ったこともあり、女性と一対一で話せない(フロア、LIPメンバーどよめき)。

岩瀬氏のリプライ:

楽譜通りに弾くのが嫌い。ただし、JAZZは最低限のルールがあるので、生保ベンチャーと似ているかも。2030年先までレールが敷かれて将来が見えていたら、どれだけハッピーな未来でも気が狂いそうになるほど嫌なこと。自分も女性と一対一で話せない。喋る方が好きで、書く方は苦手。喋るように書けるようになろうと思ってブログをはじめた。

 

フロアからの質問4:

(岩瀬さんへ)過去のキャリアが今で輝いて見えることや、解釈が変わることはあるか?

(慎さんへ)マイクロファイナンスにおける金利の役割についての意見を教えてください。

岩瀬氏の回答4:

昨日物置で醤油の一升瓶を二本壊した。泣きそうになりながら片付けているうちに、行方不明になっていたかぼちゃが偶然見つかった。醤油瓶を壊したのは、神様がかぼちゃを見つけるためなのではないかと思ってしまう。昔から運命論者で、何事も解釈をしてしまう。思い込みかもしれないが、ある意味得な性格だと思う。

アップルのスティーブ・ジョブズのスタンフォード大学におけるスピーチと全く同じ。点と点をつなぐこと。後から振り返ると、全てつながっている。

高校の時に数学が好きだったが、しばらく数学をやっていなかった。生保業界で勤務するようになってから、数学が役立つのは、運命のめぐり合わせだと都合良く前向きに考えている。

慎のコメント:

最後の授業もおすすめ。信じたことをずっとやる。これは今日の岩瀬さんのメッセージと同じ。

慎の回答:

普通の答え方をすると、リターンというのはリスクフリーレートとリスクプレミアム。マイクロファイナンスでもし金利が低かったら返さないかもしれない。マイクロファイナンスで重要なのは自立するというインセンティヴ。これまでの援助は自立の意思を殺いでしまっていた。ルビコン川を渡る(後戻りできないところに一歩踏み込む)こととマイクロファイナンスの2030%という決して低くない金利は、自立のインセンティヴとして機能しているのではないか。

日本の今後は心配で、めちゃくちゃな法案が通らないことを祈っている。 

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