マイクロファイナンス 2011年05月

動画コレクション2011年5月18日 10:22

モニタリングレポートの一部を公開します!


以前ご紹介したように、「マイクロファイナンス貧困削減投資ファンド」では、特定非営利活動法人Living in Peace (LIP) により、投資先のモニタリングが行われ、投資家には毎月モニタリングレポートをお送りしています。


今回より、このモニタリングレポートのうち、「顧客のストーリー」のページについては、皆様に広くご紹介していくことにしました。マイクロファイナンスを利用し、活き活きとビジネスを行う顧客の様子をお伝えできればと思います。

今月からしばらくは、投資家特典の一つとして3月に行われたスタディーツアーで、直接お話を伺ったサミックの顧客の方々も紹介していきます。ツアーに参加された出資者の方にもレポートの作成にご協力いただきました。有難うございました!

(下記の画像をクリックするとPDFでご覧いただけます。)

samic-borrower-2011

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動画コレクション2011年5月17日 19:56

スタディツアー報告 vol.8:カンボジアの前向きなエネルギー

ミュージックセキュリティーズの杉山です。
本日は「カンボジアONE」の出資者久米さんの体験記をご紹介します。
久米さんは最も古い投資家の1人になりますが、今回のスタディツアーにも一番早くお申込頂き、
東京で開催した説明会にもわざわざお越しいただいたのがとても印象に残っています。

今回のスタディツアーをきっかけに、今では久米さんの地元での、
マイクロファイナンスに関する講演会を企画していただくなど、嬉しいつながりが生まれています。
これからもどうぞ宜しくお願いします。


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カンボジア・マイクロファイナンススタディーツアー体験記

microfinance study tour2 kume

我が久米家のルーツはクメール(カンボジア)である、という話は冗談ではなく、なぜか昔から我が家で信じられてきたので、カンボジアには何か不思議な縁を感じていました。
社会起業に興味を持つようになってから、たまたま新聞の記事で見つけた「カンボジアONE」への投資をきっかけに、この素敵なスタディツアーと参加者の皆さん、そしてカンボジアで様々な方に出会えたことは、本当に嬉しく、ツアーから1か月が経った今も、あの濃密な1週間のことを懐かしく思い出しています。
最初は参加者もなかなか集まらず、やっと催行が決まったと思ったら、出発1週間前に東日本大震災が発生。日本中が大混乱の中で、このツアーも中止になるのではないか、またこんな時期に海外旅行に出かけてもいいのか・・・ツアーを手配して下さったHISの木村さんから予定通り催行の旨の連絡を受けても心配は尽きませんでしたが、せっかくの機会であり覚悟を決めて参加することにして、今は本当によかったと思っています。

初めての途上国訪問だったのに加えて、全く金融に詳しくない私にとって、今回のツアーで衝撃的だったのは、実はマイクロファイナンス自体よりも、現地の方の生活環境、そして生の声でした。
「アンコールワットを見学できたなんて、あなたはラッキーですね。」
旅の後半で訪れた、カエプのホテルでお話した従業員の方のこの一言が、今でも忘れられません。
「カンボジアONE」の投資先であり、今回私たちが最初に訪れたシェムリアップの街は、アンコール遺跡群の玄関口として世界中から毎年多くの観光客が訪れる、日本で言えば京都のような場所です。京都なら、日本の学校に通っていれば一度は必ず修学旅行等で訪れるでしょうし、日本にいれば思い立った時にいつでも訪れることができます。
しかし、ポル・ポト政権時代や内戦の傷跡が未だに残るカンボジアは、全く事情が違いました。たとえ国内であっても、交通インフラも整わない、また旅行に行くお金もない状況で、シェムリアップから遠く離れたカエプの方にとっては、見たいと思ってもアンコールワットは遠く、写真で見るだけの存在だったのです。外国人の私たちはとても気軽にアンコールワットを見学できたけれども、この貴重な遺跡を現地の方が見に行くのがどれほど大変か、自分がどれだけ恵まれた立場にいるのか、改めて思い知らされた一言でした。
それでも、学業の傍らホテルで働く彼が「大学を出たら国際機関で働きたいんです」と語ってくれた言葉は、心強く感じました。また、日本の震災についても本当に心配をして下さいました(これはカンボジアで出会った皆さん同じでした。カンボジアでも多くの義援金が集まったそうです)。

microfinance study tour2 kume2

カンボジアに来るまでは、マイクロファイナンスについては「融資を通じて貧しい人にチャンスを与える」という、どちらかというと援助に近いような、上から目線で考えていたのですが、実際に借り手の方を訪問して直接お話を伺っていくうちに、それはちょっと違うのかもしれない、と思うようになりました。
ツアー中に訪問した借り手の皆さんは、工芸品製造の方も雑貨屋さんも農家の方々も、皆さんビジネスの拡大を目標に、もっと良い暮らしをしたい、子供たちに良い教育を受けさせたい、と家族のためにマイクロファイナンスを活用し、事業を運営しておられました。
実際に私たちが現地で見聞したことは、現実のごく一部でしかありませんし、誤解もあるかもしれません。しかし、たとえ電気や水道のない、私たちから見れば不便な暮らしでも、「貧しい」という悲壮感は全く感じませんでした。借り手の皆さんはとても明るく前向きで、幸せそうで、思っていたよりもずっと自立していました。この前向きなエネルギーがあれば、カンボジアはこれからもきっと成長していけると思います。「カンボジアONE」を通じて現地に届けられたお金は、とても有効に使われていることを実感できました。
カンボジアでたくさんの刺激を受けた今、日本にいる自分に何ができるのか、改めて考えているところです。このツアーから、何か次のアクションにつなげられたらと思います。

今回は投資家特典ということで、マイクロファイナンスについてもろくに勉強しないまま、完全にお客様気分で参加してしまったことは個人的には反省点ですが、知識豊富な参加者の皆さんに助けられて、私でも理解を深めることができたと思います。観光旅行では味わえない、このツアーでなければ体験できないことがたくさんありました。投資家の皆さんには是非一度、この体験をしていただきたいと思いますし、私もまたいつか、成長したカンボジアを見に行きたいです。
最後に、今回のツアーを企画いただいたLIPの皆さん、いろいろな相談に乗って下さったHIS木村さんと、現地で細やかな気配りをして下さった日本語ガイドのソチアさん、ツアー参加者の皆さん、現地で忙しい中時間を取って下さったサミックの職員の皆さんや借り手の皆さん、カンボジアで出会ったすべての皆さんに、お礼申し上げます。

久米 明子

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動画コレクション2011年5月7日 10:31

スタディツアー報告 vol.7:自分が投じたお金が海を越えて

ミュージックセキュリティーズの杉山です。今回は、第2回のスタディツアーに参加された投資家の宮寺さんの感想をご紹介します。

「マイクロファイナンスが現地の人の可能性を切り開いていく現場に、投資家として立ち会えたことで、この旅での自分の目標は達成できたと思っています。」


こう言っていただけるとツアーを企画した甲斐が本当にありました。宮寺さんは、このツアーのあと、LIPの活動にもご興味をお持ちになり、今度ミーティングにも見学にいらっしゃるそうです。「投資」がきっかけになり、現場に足を運んでいただいたり、こうして一緒に活動する仲間が増えるのは、とても嬉しいことです。


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マイクロファイナンス・スタディツアーに参加して

StudyTour2-Miyadera

自分が応援したいと思ったところに自分のお金を投資して、そこでのお金の使われ方を実感として知ることができる。そんな投資の醍醐味ともいうべき実感を味わいたくて、マイクロファイナンスファンドに投資しました。

少額ではあれど自分が投じたお金が海を越えたところで何かしらの生産活動を助け、人々の生活が充実して、一つの経済が循環していく。そんなダイナミズムを生で味わいたくて、カンボジアスタディツアーに参加しました。

マイクロファイナンスへの興味だけはあれどほとんど知識はなく、英語力もイマイチ(もちろんクメール語は全くわかりません)。「海を越えた自分の投資を実感したい。しかもマイクロファイナンスという、いわば人々の自立・可能性を切り開いていく分野の投資を。」本当にそんなシンプルな動機だけで参加を決めたツアーでした(事前勉強もほぼしないで…)。

そんな自分なので、「この目で見たマイクロファイナンスの実態はこうで、現場の課題はこんなところにあるようです」などといった、含蓄ある、実益性のある報告は残念ながら難しいです。
自分に報告できることがあるとすれば、このツアーはここがよかったな、という率直な感想をお伝えすること。(1)リアルな現地の生活に投資家として触れられるツアーであったこと、(2)参加者が自分たちでつくっていくツアーであったこと、の2点です。

1点目。
借り手の方を一軒一軒訪問しお話をお伺いすることがメインのツアーであるため、現地の方々のリアルな生活を垣間見ることができます。現地の人々のリアルな生活に、しかも投資家の立場から触れられるという経験は貴重でした。いわゆる観光客向けのスポットだけ見て回って帰る一般的なツアーとは一線を画する経験をいただいたと感謝しています。
普通の海外旅行であったのであればバスの中から横目で見るだけだったかもしれない農場、牧場、あるいは雑貨屋さんが、自分の投資したお金が通い活かされる場所として意味を持ち、ストーリーが生まれ、つながりが紡がれます。もちろん休暇として行く旅行にそういった要素を求めることについて、面白いと思うか面倒と思うかは人によって分かれるところかとは思います。が私はそれ目当てで参加をして、そして実際このツアーでなければできない経験をたくさんいただきました。
マイクロファイナンスで得た資金が子供の教育への原資になったり、自分の夢の実現への足がかりになったり。マイクロファイナンスが現地の人の可能性を切り開いていく現場に、投資家として立ち会えたことで、この旅での自分の目標は達成できたと思っています。(事前準備を怠けずしっかりやっておけば充実度は更に高まったはずなのですが…)。

2点目。
このツアーは、LIPが内容を主に企画しHISがツアーとして提供するという、一風変わった形で成立しているものです。旅行会社が提供するツアーでありながら、ツアーの核となるマイクロファイナンスに係るコンテンツについてはLIPが担っていて、そのLIPはパートタイムNPO(本業をそれぞれ持っている方たちがパートタイムで時間を割き運営しているNPO)であるという事実。ツアーにはLIPの方も参加されますが、彼ら彼女らはツアーの企画者であり同時に参加者でもあるという、これまた面白い事実。
スタディツアーであるため参加者それぞれが学びを持ち帰ることが大事で、そのために参加者一人一人の学びを全体で共有することは大きな意味を成します。LIPのスタッフでない参加者からの自発的な提案により、一日の終わりに簡単なミーティングをして情報・学びの共有の機会が設けられることになりました。毎日のミーティングのおかげでツアー参加者の主体的な参加が促進され情報の共有も進み、一日ごとにミーティングの成果が反映されてその翌日、そのまた翌日とツアーが見る見る充実していったのが印象的でした。
旅行会社が全てお膳立てしてくれる旅ではなく、自分たちで自発的にミーティングをして、自分たちで旅を形作っていく。パッケージの組まれたツアーの中で能動的な参加が要求されることについて面倒と思うかそうでないかも、もちろん人によって分かれるところだとは思いますが、少なくとも私は、旅行会社が用意するツアーとしての要素も楽しみつつ「自分たちでつくりあげるツアー」も同時に経験できたこと、すごく感謝しています。

ツアーの内容、素敵なガイドさん、LIPのスタッフの方の素晴らしいリード、何より素敵な参加者の皆さん。それら全てに恵まれた、すごく充実した旅でした。ありがとうございました。


宮寺 修也

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