歌津小太郎こぶ巻ファンド ファンドニュース

被災地からのレポート2015年1月21日 13:16

復活2年目~12月のお歳暮商戦最終報告と直近3ケ月の予定~

”歌津小太郎 こぶ巻ファンド”の有限会社橋本水産食品の千葉孝浩です。
2015年、新しい年がはじまりまして早くも半月が過ぎました。昨年末は爆弾低気圧の影響などで南三陸も雪の降る日が例年に比べ多く、荒れた天候が続きましたが、新年を迎えてからからここ最近は穏やかな天候となっています。本年の工場の仕事始めが1月6日(火)からでしたが、小太郎社長の年頭の挨拶にスタッフ一同、気持ちを引き締め、歌津小太郎が今年一年やるべきことを確認し合いました。


平成27年1月6日 仕事始めの歌津小太郎製造スタッフ集合写真
(撮影当日、不在だった渡邊と、カメラ担当の私・千葉孝浩を含め13名体制です)


思えば、2年前、2013年の今頃は新工場の完成を目前にし、あれやこれやと震災後の2年間のブランクを取り戻すべく再出発の準備に明けくれ、その合い間に仮の工場である『みなさん館』のレンタル工房で歌津小太郎商品を作っていました。1年前の2014年の今頃は震災後初のお歳暮商戦を乗り切り、忙しいながらもスタッフのみんなと喜びを分かち合っていました。


そして今はと申しますと、1年前の今の時点では構想も出来なかったのですが、なんと『第二工場』を建設するべく、準備が着々と進んでおります。お伝えしなければならないことが沢山あるのですが、順番に整理しましてお話したいと思います。書き始めたら、またものすごく長くなりそうでしたので、今回は、2014年のお歳暮商戦の最終報告までに留めました。


そのあと、次回のブログの発信のタイミングでのご報告となりますが、現在の歌津/馬場中山地区と現在の工場があります管の浜周辺の状況をご報告させて頂きます。そのうえで、歌津小太郎がなぜ『第二工場』の建設に到ったのか、ご説明したいと思います。

●お歳暮商戦報告1~広がりに喜びを見出す・歌津小太郎ギフトを沢山お届けしました! 昨年12月17日に中間報告をさせて頂きましたが、改めて2014年のお歳暮商戦を総括してみたいと思います。


主力商品が『昆布巻』、すなわち、お節料理の定番ということもありまして、歌津小太郎は一年を通じて一番売上が多いのが11月から12月にかけてのお歳暮や年末年始のご自宅用の需要となります。この2ヶ月間の売上が年間売上の4分の1くらいですので、かなりこの時期に集中するのだということが判って頂けると思います。

(写真は2013年お歳暮ギフトカタログより)


2013年度のお歳暮商戦では、4月に工場再建したということもあり『歌津小太郎の昆布巻』の復活を待ち望んでいて下さっていたお客様に支えられまして予想以上の実績を上げることが出来ました。 復活の2年目となる2014年度はどうであったか――震災から丸3年が経過し、全国的には徐々に東日本大震災の報道がされなくなってきていますから、『被災地を応援するために東北のモノを買おう!』といった気運は2014年のお歳暮商戦ではもう多くを見込めないであろう悲観的な要素と、『歌津の漁師が食べている本当の旨いもの』を提供し続ければ、きっと沢山の人に想いが届くだろう、そんな楽観的な発想とが入り混じりながら、2014年度のお歳暮商戦の売上目標を“前年比+10%くらい”と掲げてみました。

結果は、残念ながら前年比97,3%。数字としてはもっと頑張れたらなぁという結果ではありますが、実は内容的には嬉しいこともいくつかありました。12月17日の中間報告にも取り上げましたが、震災前はギフト配送は宮城県内へのお届けが大半で、わずかに関東近県向けがあった程度でしたが、今回は47都道府県の全てにお届けすることが出来ました。


12月中旬、「ニッコリ笑って~」と声をかけられないくらいのスピードで包装作業をしていました。

震災前と現在とで歌津小太郎が明らかに変わったのは、“大きな広がり“です。こちらの『被災地応援ファンド』に参加することで、全国の多くの皆さまにファンド募集のサイトを通じて、歌津小太郎の名前を知って頂くことが出来たこと、それに加えまして、震災直後の避難所生活の際に始めた歌津/馬場中山地区の情報発信(その目的は避難所で“今すぐ必要”なモノと支援の手をリアルタイムで伝えること、そして、その支援のお礼をお伝えすることでして、2012年11月まで毎日続いたもの)により、我々の地域を知ってそして支援してくれたボランティアの方が全国に広がったこと、この2つのチャンネルにより、震災前に比べて『歌津小太郎』に気が付いてくれた方が増えたことが広がりの理由かと思います。

実は震災前には、『販路を増やそう!』という発想はそれほど強くなく、年に4-5回ほど宮城県外のデパートでの催事販売に出向く以外はほとんど手つかずの状態でした。しかし、全てを失い再出発してからは、少しでも早く震災前の数字(売上)に戻すこと、さらには、ファンド出資者の皆さまの我々への期待にお応え出来るようにと考えたときに、これまでのように『宮城県の人なら誰でも知っている歌津小太郎』というだけではダメなのだと気がつきました。その点から申しますと、全国の人に歌津小太郎の味をお届け出来たという2014年の結果は大きな成果といえるのです。本当にありがたいことです。

また数字に関してですが、売上目標を“前年比+10%くらい”と強気に計画してみたものの、実は前年比と同様であったとしても、それは製造スタッフにはかなり無理をしてフル生産をしなければならないという限界値でした。昨年に比べ製造スタッフは増員しているものの、その他の制約、例えば作業スペースに、原料や完成品の保管スペースや、毎日の配送スケジュールに間に合うかどうかなどといったことを勘案しますと、前年比97.3%は、胸の張れる結果と捉えています。


そんなわけで製造スタッフの方は通常期、毎週土日がお休みのところ、毎週土曜日も製造を行うという無理のない範囲の『繁忙期体制』で臨み、12月30日に2014年の仕事を無事に終えました。
 (ちなみに1月にはゆったりと代休を消化するようにしています)



●お歳暮商戦報告2~歌津小太郎直営店舗では~ 仙台市内の老舗百貨店『藤崎』の歌津小太郎直営店舗を受け持つ販売スタッフのほうも前年よりも人数を増やしましたので、繁忙期であるのに加えて、デパートの地下の売り場ということからお店自体のお休みが本当に少なく大変な職場ではありますが、チーム力で非常に頑張ってくれました。


こちらが12月の歌津小太郎直営店舗(藤崎の地下2階)


こちらの写真は7階の催事場(ギフトセンター)です。

お歳暮商戦の時期の直営店舗では、昆布巻が本当に飛ぶがごとく売れてゆきます。多くは毎年ご購入頂く歌津小太郎ファンの皆さまです。デパ地下での対面販売の特徴でもありますが、提供しております商品のほぼ全てを試食出来るようにしていますので、12月の店頭はお客様が途切れることがないという活気が続きます。現在の販売スタッフは4名でして、それに加えて歌津から仙台への商品搬入も担う私(千葉)が12月中は出来るだけ店頭にも立つようにしています。以前(震災前)に比べ、こうして店頭に立つ時間が少なくなった私を見つけると、古くからのお客様が声をかけて下さり、歌津の様子を尋ねられるということも多く、そしてまた他のお客様が足を止められて一緒にお話しを聞いて下さる――そんな風景が12月の歌津小太郎店舗なのでした。   


普段は歌津小太郎直営店舗で生鮮品を扱わないのですが、例年、年末の3-4日間だけ『南三陸名物の水ダコ(お刺身用)』をご用意しています。こちらも昆布巻同様に年末年始のご馳走用に大人気の商品でして連日完売!(今年は水タコが不漁のため、品薄の中での販売となり午前中でほぼ完売でした) 今回から『南三陸歌津産 天然あわび煮』も年末の店頭商品として追加してみました。震災前にも年末限定の商品として販売していましたので、こちらも店頭に出して数時間後には完売となりました。


中山漁港で水揚げされた天然アワビです。

今回のご報告はここまでに留めたいと思います。
近いうちに、『南三陸町の今~歌津/馬場中山地区・管の浜地区』、『歌津小太郎が“第二工場”を作る訳』といった流れでご説明を加える予定でおります。



●今後の3カ月計画
 今回のブログでは、まだご説明が足りない部分が多いかと思いますが、今後の3カ月は次のような予定があります。
随時、ご報告して参りたいと思います。


1月…・第二工場の地鎮祭  1月22日(木)   
・仙台藤崎の地下食品フロアの全面改装着工(1月27日で地下2階のフロア閉鎖)
※工事期間は4月中旬頃まで、その期間は地下1階の仮設売り場にて営業

2月…・第二工場建設工事着工予定(寒い時期なので3月からに変更する場合も有り調整中です)  
・新物めかぶ製造(今回より「いかめかぶ」復活、めかぶ漬も継続する)

3月…・新物わかめ入荷



<あとがき>
歌津小太郎のブログは、我々を気にかけてくださる出資者の方などからの情報発信に対するアドバイスを元に構成しています。自分達にとっては当たり前すぎてこれまでお伝えできていなかった歌津のことに漁師の仕事や海の旨いもののことなど、「こんなこと知りたい!」とリクエストを頂ければ今後のブログで反映していきたいと思いますのでよろしくお願いします。
 (すぐには全てに対応出来ないかもしれません。そのときはゴメンナサイ!)

2015年は大プロジェクト『第二工場建設』が控えています。この『第二工場建設』という決断に至った経緯を、忙しさにかまけて出資者の皆さまにもまだ丁寧に説明出来ていませんでしたので、それを説明したかったのですが、いろんな思いを詰め込んだ結果、12月のご報告だけでもくどく・長くなってしまいましたので、続編として近いうちにご説明したいと思います。

予定よりは多少遅れての工事着工となりますが、ファンド資金を最大限活用して、新しい分野にも挑戦する環境を整えていきます。今回の施設では生産施設としてだけではなく、直売所的な販売スペースも設け、南三陸の新鮮な海の幸や、自社製品を地元から発信し、広げて行く事業にも挑戦してまいります。

また、もっと便利に歌津小太郎商品をご利用いただけるようwebサイト(通販事業)の整備や、首都圏でのデパ地下販売会にもこれまで以上出店するよう計画しています。時間の経過と共に、私たちの地域の環境も復興に向かって着実に前進していることを感じ取れるようになっております。私たちが目指す事業が地域の発展に少しでも貢献できるよう、お客様から必要とされる商品をしっかりご提案できるよう精進して2015年に挑みたいと思います…頑張ります!!



記事担当 千葉孝浩



1月9日の早朝6時、今年初めて千葉家がアワビ漁に出た日の朝日です。
今後のブログでは歌津の海のことも沢山紹介して参ります。お楽しみに!