歌津小太郎こぶ巻ファンド ファンドニュース

被災地からのレポート2014年1月21日 08:40

歌津小太郎の11-12月~歌津の海と仙台のデパ地下より~

”歌津小太郎こぶ巻ファンド”の有限会社橋本水産食品の千葉孝浩です。 こちらの被災地からのレポートでは2013年10月に前編と後編に渡って震災のあの日から看板商品である昆布巻が復活するまでを長々とご報告させて頂きました。
その後、あまりご報告が出来ないまま3ヶ月が過ぎてしまい、皆様にはご心配をかけていたのではないかと思います。

 言い訳になってしまいますが、この間、実はあまりにも多くの出来事がありまして、パソコンに向かう時間がほとんどとれないままでした。大変に遅くなってしまい申し訳ありませんが、まとめてご報告させて頂きます。


 ●11月-12月のお歳暮商戦のご報告  ~最高のステージに戻ってきた喜び~
 三陸の海の幸をふんだんに使って“昆布巻”を中心とした水産加工品を製造販売します歌津小太郎では、例年11月と12月がお歳暮や年末年始のご自宅用にということで活気づく時期となります。2011年のあの日以来、そういったお歳暮商戦からは遠ざかっていたのですが、3年ぶりに歌津小太郎のお歳暮セットが戻ってきたわけです!

 (藤崎百貨店 歌津小太郎コーナー 12月の売場の様子)

私達が直売コーナーを設けておりますのは、仙台の老舗百貨店「藤崎」の地下2階、いわゆる“デパ地下”ですが、こちらでの店頭(7階ギフトセンターを含む)と藤崎デパートが運営するお歳暮期間限定の通信販売という2つのチャンネルで歌津小太郎お歳暮セット小(3,150円)、大(5,250円)を販売させて頂きました。


 (藤崎百貨店2013お歳暮カタログより)


 3年ぶりということで以前のお客様は既に忘れてしまっているかもしれない、そんな不安を抱えながら贈答用の化粧箱の発注数をどうしようか、原材料の調達は間に合うだろうか、作りすぎて在庫を抱えたら――などと模索しながら藤崎のバイヤーさんはじめ取引先様と入念な協議を行い、万全の準備で11月14日より店頭受付と通販サイトを開始!


 結果は、おかげさまで計画していた以上のご注文を頂くことができました! 3年前は仙台を中心に宮城県内にお住まいの方が、県外のご親戚や関係先に贈られるのがほとんどでしたが、今回は県外にお住まいの方からのご注文も増えてきたように思います。こちらのファンドのお客様やその他の震災をきっかけにした情報発信により3年前よりも歌津小太郎を知ってくださったおかげではないかと推測しております。いずれにしてもありがたいことです。

 このお歳暮商戦の約1ヶ月半の間、私は一週間のうち歌津と仙台を2-3往復(通常期は1往復)し、工場では製造管理と、お客様の注文に応じた配送業務の管理や伝票管理、仙台では店頭での顔なじみのお客様からのお歳暮ご注文の受付にと〝てんやわんや〟の状態でした!正直、配送伝票が1,000枚近く溜まった時期(期間指定伝票などのため)は本当に商品を発送できるのか不安な時期もありました。


 (こんな感じで包装されてお届けしました)

お客様からは、  
「東京に嫁いだ娘に贈るのよ~」
「お節料理のメインにするのよ~」  
「田舎に帰省する時のおみやげに~」
 といったお声を頂き、3年ぶりのお歳暮復活をいっしょに喜んで下さいました。

 工場では、12月に突入と同時に土日も返上で製造作業にあたる毎日でした。ある程度多めに仕込んではいたものの、その想定を上回る受注を11月から承ったので、1日250本しか作れない3種類ある昆布巻を、いかに効率よく製品にしていくかが勝負どころでして、ベテランスタッフと新人スタッフがそれぞれの役割を担いながら、何とかチームワークで乗り越えることができました。




 (昆布巻はすべての工程が手作業です)

 歌津小太郎の製造スタッフのほうは12月30日に仕事納め、藤崎の直売コーナーは12月31日17時の閉店の時間直前までお客様にお立ち寄り頂き、最後まで活気に溢れた歌津小太郎復活1年目の仕事納めとなりました。


●10月26日 被災地応援ファンドツアーのご報告  ~我が家の家族でお出迎え~
11月-12月のお歳暮商戦のご報告と時系列が前後してしまいましたが、遅ればせながら10月26-27日に開催された被災地応援ファンドツアーのご報告を致します。


今回のツアーでは合計6箇所の被災地応援ファンドの事業者をまわられるということで、歌津小太郎には2日目、10月27日(日)の午前中にお越しいただきました。 前回の歌津小太郎へのツアーは2012年12月のまだ工場が基礎工事中だった頃でしたので、完成した工場を見て頂くのは今回が初めてとなります。


 日曜日でしたので工場は休日のため製造スタッフは居りませんでしたが、専務である私(孝浩)と母のあさ子(歌津小太郎の全ての商品の味はこの母が決めています)家内(歌津小太郎では主に経理部門を担当)と小学1年生の息子と千葉家の4人で歌津小太郎の新工場をご案内いたしました。肝心の小太郎社長(父)は私の代打で藤崎の店頭に立っておりましたので、皆様にお会いすることが出来ずに残念にしておりました。


10月の「復活物語」のブログ記事のほうで、こぶ巻き復活までのストーリーを読んでくださっていた方も多かったため、しみじみと“さんま昆布巻”を味わって下さいました。そう! この昆布巻には鵜の助さんの昆布を使っていますから、そういったつながりにも関心を持って頂きました。 当日の参加者の中には、歌津小太郎の出資者の方もいらっしゃいまして、改めて激励の言葉を頂きました。


 同時に、歌津小太郎工場のお隣にあります南三陸直売所“みなさん館“にもお立ち寄り頂き、嬉しいことに多くのみなさんが、歌津小太郎の昆布巻をはじめ、他の出品者さんが作る歌津の旨い特産品を沢山お買い上げ頂きました。その後、整理してみましたらなんとこの日はみなさん館始まって以来の最高売上を歌津小太郎として記録しました。(みなさん館販売スタッフもビックリ!) 遅くなりましたが、ご参加の皆様、本当にありがとうございました!!!
(南三陸直売所みなさん館は、震災復興のために地域のNPOで作った直売所でして、私も地域の一員としてみなさん館の運営に携わっています)


 (南三陸直売所 みなさん館)


 歌津小太郎で1時間ほど視察された後、次の目的地の気仙沼方面に向かわれるということで、歌津小太郎の千葉家4人、精一杯、手を振ってお見送りしました。小学1年生の息子にとっても人生初の家業のお手伝いでしたが楽しい一日になったようです。


● 11月3日-4日 蓮田市(埼玉)・座間市(神奈川)でのイベント参加報告 ~歌津小太郎応援団との再会~
2012年に引き続きまして、毎年恒例のイベントになりました蓮田市(埼玉)と座間市(神奈川)のイベントに参加して参りました。

(蓮田イベントの様子 2013.11.3)

 (この焼き台…はんぱなく火力が強いんで、すんごく熱いんです!!)




(網にのせて、5分もすれば…)


(出来上がり!!)

 (大盛況のため、2時で400個 完売!!)

 (座間イベントの様子 2013.11.4)



(小雨交じりの天候でも、この盛況ぶり!)

(焼くのが間に合わない…?)

 (今年も最前列でお神輿を担がせてらいました!!)

 どちらのイベントも震災支援が縁で参加2年目の出店になる今回は、お世話になった皆様に少しでも元気になった南三陸を知っていただきたくて、生きたままのホタテをその場で 食べてもらえるように、歌津小太郎製品と合わせてホタテの炭火焼を販売しました。
 
なお、両会場でご用意したホタテ各400枚ですが、11月1日の朝に水揚げしたものを私がトラックで直送したもので、歌津の漁師仲間にお願いして、このイベントのためだけに準備したものでした。




(水揚げしたばかりのホタテ達…口をパクパク 生きてます!!)

 
またまた長くなりましたので今回の記事はこのくらいで締めさせて頂きます。2013年10月の記事では、歌津小太郎の復興の達成度を「登山に例えると3合目」とお伝えしました。


2013年の年末商戦を終えまして、最重点課題として取り組んで来ました、お歳暮商戦にもギフト商品の販売が出来るようになり、11-12月期は予想以上の実績を計上することが出来ました。おかげさまで、何とか自分たちが目指す商売が出来るようになってきたかなと、登山に例えるならば、なんとか5合目までたどり着けたのかなと感じられるようになりました。


事業再開2年目を迎える2014年は、本当の意味で真価を問われる1年になると思います。海の状況も徐々に回復してまいりました。震災以前にあったような品揃えに近づけていくことはもちろん、震災があったからこそ実現できたと言えるような、新しい分野の商品づくり、情報発信にも挑戦してまいりたいと考えています。 出資者の皆さまには、新しく生まれ変わった歌津小太郎の2014年にご期待をいただきながら、温かく見守っていただければと思います…がんばります!!
(記事担当、千葉孝浩)