LIVING IN PEACE BLOG

勉強会・セミナー2009年5月8日 17:51

メールマガジン Piece & Peace No.008

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リビング.イン.ピース(LIP)メールマガジン Piece & Peace No.008 09/05/01号

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こんにちは。

もう既にゴールデン・ウィークに入られた方も多いのでしょうか?

会社が休みになるこの期間は、リビング・イン・
ピースのメンバーにとって、働き時
です!フィリピンやカンボジアへ派遣されたメンバーは、
現地でいい働きをしてくれ
ているようです。
皆さんにも素敵なご報告を近日中に行えると思いますので、ご期待
ください。

それでは、今回は、投資チームのリーダーであった渡邉さん(♀)
を紹介させていた
だきます。(投資チームは、
投資先候補のマイクロファイナンス機関等に関する情報
等を収集することを目的に結成されました。現在は、
法規制チームやコミュニケーシ
ョンチームも含め、当初の役割を果たしたため、
解散しております。)

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下記サイトにて、ファンドの1口あたりの金額につきまして、
アンケート調査を実施
しております。宜しければ、ぜひ回答にご協力ください!

http://www.smaster.jp/Sheet.aspx?SheetID=14590

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Q. どうして今回のプロジェクトに関わろうと思ったのですか?

A. 大学・
大学院時代を通じて途上国の貧困問題に対する支援のあり方を考えたり、
実地で調査・研究に携わるなかで、
金融へのアクセスを改善することが貧困層に非常
に役立つと実感したからです。

Q. 開発支援には、いつ頃から携わりたいと考えていたのですか?

A. 大学時代です。もともとは文系だったのですが、
文系と理系が完全に分かれてし
まうのがイヤでバランスよく学ぼうと大学では農学部農業経済学科
に入学しました。
そこで、
開発問題を経済学的な見地から捉え処方箋を提示する開発経済学という学問
に出会い、「これだ!」と思いました。

もともとカトリックの学校に通っていたので、
募金活動や援助物資を送ったりと、
ボランティア活動には慣れ親しんでいたのですが、「本当に、
その活動が現地の人々
に役に立っているのかな」という漠然とした疑問がありました。

そんなときに、学問的見地から開発問題を考える視座は、
非常に新鮮なものでした。
ちょうど、その時に、
職業として国際援助の仕事があることを知ったことも大きなき
っかけでした。

Q. 途上国では、具体的にはどのような経験をされたのですか?

A. 大学時代は、中国で農村調査実習を、大学院時代には、
本格的に調査・研究活動
の一環で2回にわたり8か月間エチオピアに滞在しました。
大学院では、JICAのイン
ターンシッププログラムを通じてエチオピアの農村開発分野のイン
ターンをしたこと
がきっかけとなって、
エチオピアの食糧安全保障分野に強い関心を持つようになりま
した。

その後、2回に分けて、
エチオピアで食糧安全保障に係る政策調査をしました。その
調査を通じて、政府が、セーフティーネットの一環で、
食糧を十分に獲得できず困窮
している貧困者に対して、
食糧と現金を移転するプログラムを行っていました。その
プログラムの有効性を調査していたとき、お金が流れることで、
貧困者の生活が飛躍
的に改善し、
自ら生計能力を向上させようと化としている人々の姿を目の当たりにし
ました。

その時から、
貧困者によるファイナンスサービスへのアクセス改善が貧困削減に有効
だという確信を持つようになりました。

その体験がきっかけとなって、
将来的にマイクロファイナンスなど貧困者に対するフ
ァイナンスサービスの提供、
貧困者によるファイナンスサービスへのアクセス改善な
どに関われるような仕事に就きたいと漠然と思うようになり、
まずは、金融の機能を
知ろうと金融機関に勤めることにしました。

昨年、リビング・イン・ピース主催のフォーラムに参加した後、
今回のプロジェクト
について聞き、「これをやりたかった!」と思い、
実行委員に立候補しました。

Q. エチオピアの食糧安全保障について教えてくれますか?

A. エチオピアでは、1年を通して十分な食料を得ることができず、
食糧の需給ギャッ
プが問題となっていました。具体的には、
自らの農地で生産できる食糧では、1年を
通して家族を養うことができない状態です。
そうしたギャップを埋めるために、従来
は、食糧援助で補っていました。

でも、食糧援助が続くなかで、
農民が援助に依存してしまうことは、持続的なシステ
ムではないですよね。そこで、政府は、農業が行えない時期(
農閑期)に、地域に必
要な公共事業を実施し、農民に雇用機会をつくり、
労働力を提供した農民に食糧/現金
を与えるというプロジェクトを行っています。

農村部では、生活インフラが脆弱で雇用機会も多くはないので、
そうした政府による
補完的なプログラムは非常に重要なものだと考えています。
こうしたプログラムを通
して、貧困者が抱える脆弱性を緩和し、
貧困者を社会的に保護していくことを可能に
しています。そうした考え方を社会的保護(Social protection)というのですが、
このことについて大学院時代は研究していました。

Q. そのようなプログラムは、
現地の人びとの生活の向上に役立っているのですか?

A. 調査では、
100人の受益者を対象にインタビュー調査を行いました。その結果、
食糧需給ギャップの緩和、社会的サービスへのアクセス(
学校へ通うようになる、医
療サービスへアクセスできるようになるなど)
が改善していました。また、安定的な
所得を得られるようになったことで、
生活が良くなっていたんです。

かれらもお金・食糧の使い方を考え、将来の備えた活動(
家畜の購入、干ばつに強い
作物の苗を購入など)を行っていました。
こうしたことがきっかけとなって、社会に
おける金融機能の重要性に気がつかされました。

Q. ところで、
投資チームのリーダーとして活躍されていたわけですが、どうでしたか?

A. 最初、自分は学生時代から、
国際開発の分野に関わりたいと考え活動していたとい
うこともあって、
メンバーに対してもどかしさを感じることがありました。国際開発
の世界では、「現場に行ったことあるの?」
みたいなことが話題になります。

私も学生時代、そう言われて、現地へ積極的に行きました。
そのため、LIPの全員が現
場に行ったことがあるわけではないので、途上国支援といっても、
温度差があるのか
なと感じることもありました。

けれども、活動を通して、お互い理解を深めていく過程で、
もとをたどれば、このフ
ァンドを成功させて途上国の人びとにチャンスを与えたいという目
的は一緒なんだっ
て気づいて。一人ひとりのモチベーションの元は違ったり、
活動に関われる量も違っ
たり、知識量も違ったりするけれども、目的は一緒なんですよね。

そういうことが何となく分かってきて、今はリビング・イン・
ピース全体の力にして
いくためにどうやってサポートしていけるのが自分の役割なのでは
ないかなと思える
ようになりました。
だからそういうことに気づかせてもらった皆にありがとうと伝え
たいと思うし、
皆で力を合わせてやっていけたら本当に楽しいと思っています。

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ついに、
代表の慎の初の著作がダイヤモンド社より本を出版しました。タイトルは『15歳から
のファイナンス理論入門―桃太郎はなぜ、犬、猿、
キジを仲間にしたのか?』です。
こちらも宜しければ、
まずは書店で手にとって頂ければと思います。
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