LIVING IN PEACE BLOG

勉強会・セミナー2009年4月1日 18:38

メールマガジン Piece & Peace No.002

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リビング.イン.ピース(LIP)
メールマガジン Piece & Peace No.002 09/03/23号

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こんにちは。
リビング.イン.ピース(LIP)の神谷です。
前回のメール・マガジンでご案内していましたが、
LIPのメンバー3人がカンボジアの
マイクロファイナンス機関の視察に行っています。
コミュニケーション・チームの土屋亮より早速、
現地からのレポートをお送りします。

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2009年3月18日(水) 第一日目

プノンペン空港に降り立つ、お、
日本と同じ湿気たっぷりの夏の気候がここには
一足先に来ているようだ。
アジアの夏はどこも似たようなものなのかな?

さてさて、まずはメールをチェック・・・
え、ブラックベリーが圏外で使えない!!

昨年の夏にガーナとトーゴに行ったけど、そこでは使えていた。
アジアならどこでも
大丈夫だろうとタカをくくっていたら、いきなりの不意打ち。
日本のLIP仲間に連絡しようにも、
どこを見渡しても公衆電話が無い。案内所で
聞いたら「ポストオフィスに行け」と。

ポストオフィスには公衆電話があるのかと思いきや、
こちらがかけたい番号を書いて、
どう見ても個人の私物にしか見えない携帯電話でおばちゃんがかけ
る・・・
あいにくつながらず、他の仲間の番号にもいくつかチャレンジ。
うん、みんな仕事があるから忙しいんだな。
そして留守電につながった分、しっかり料金取られたさ。
インド系なまりの英語で「とぅーだらーず(2ドル)」。
ぼったくりなのか、
カンボジアの国際電話料金が高いのかよく分からず、ここで
言い返すのも面倒だから支払った。(注1)

とりあえず、
別便で合流する仲間が来るまで到着ロビー近くのフードコートで
腹ごしらえ。
うん、腹が減ってる時の飯は何でもうまい!

ふと店内のドアを見渡せば、
ドアボーイもどきでその日のお金をやりくりしている
少年を発見。
もちろんこれは世界のどこでも割と目にする光景だけれども、
改めてMFの活動を
通して、お金をあげる/与えるという関係ではなく、融資/
活用という流れを日本
から作る使命感のようなものを感じた。

仲間と何とか合流し、
東南アジア特有の交通手段トゥクトゥクでホテルへ。運転手
が我々の告げたホテルを知らなかったというオチが道中に発覚した
が、仲間に道を
聞いたらしく無事到着。
部屋に入って間もなくすると、代表の慎から電話が。
我々のチェックインが予定
よりも遅くて心配をかけてしまったようだ。

ふと時計をみると、午前0時を回っている。「え」、
ということは日本は+2時間の
時差だから午前2時過ぎ!?

「そろそろ帰社しようかな・・・」とつぶやく彼。
彼も第二陣で現地に入るので、
その有休の為に必死で働いているのだと悟る。
決して弱音は吐かないが。いやー、
代表がここまで体張ってるんだからこっちだ
ってやるしかない!

そう思って初日の床に着く。

注1
この方がそうかどうかは分かりませんが、
最近では最もよく見られるマイクロク
レジット起業の1つ。
女性たちが、マイクロクレジットで携帯電話を買って、
使用料を取る。融資を
受けた次の日から収入が発生するため、
マイクロクレジットの趣旨にも
合致している。

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2009年3月19日(木)

今日の予定:マイクロファイナンス機関(MFI)
の支店を見て回り、実際にマイクロ
ファイナンス(MF)
が人びとの生活にどの程度浸透しているのか、支店の雰囲気は
どのようなものか、を肌で感じてみる。

朝食後、まずはyellow pageで行く場所をリストアップ。規模の大小に分けて、
それぞれ一つずつ回ることにした。yellow
pageでは、規模の大きいMFIは”Banking”
のカテゴリーだったが、小さいところは
”Aid”としてカテゴライズされていた。

最初は規模の小さいChamreum(チャムロン)
というMFIの支店へ。

MFIの調査をしているので話を聞かせてもらえないかと頼んだと
ころ、たまたま
支店長(といってもまだ20代)
が帰ってきたところだったので話を聞くことが
できた。
細かい話は本部の許可が必要なためできないとのことだったが、以下
の内容は分かった。

・個人ローン、グループローンなどいくつか種類があるが、
最低200,000リエル
(約50米ドル)から貸出をしている。

・貸出のプロセスは、

借り手の来店
スタッフが自宅訪問をし、
実際にその人のビジネスがうまくいく見込みがあるか
どうかなどをデューデリする(※注2)
再び借り手が来店し、返済のためのレクチャーを受けた後、
実際に融資を受ける。

・貸出対象者は、ビジネスを自分でやっている人。

 とのことだった。

その他、
最近Chamreumが取り上げられたプレスリリースが張り出されていた。
彼らは、他の多くのMFIが「Richest of poor(貧困者のなかの富裕者)」に
貸出しているのに対し、「Poorest of Poor(貧困者のなかの貧困者)」に貸出て
いるとのこと。確かに店に来る人の身なりからも、
敷居の高さは全く感じなかった。
子ども連れの母親、老人、若者・・・
我々の取材中にもわりと頻繁に人々が出入り
していた。

次に大規模MFIの一つ、Aceledaへ。

ここは、4・5人の警備員ががっちり目を光らせており、
入口からして先の
Chamreumと明らかに違った。

店内も普通の銀行とほぼ変わらず、
Chamreumがカウンターでの応対ブースで
あったのに対し、ガラス越しに店員とやりとりする形だった。

こちらもあまり詳しい事は聞けなかったが、支店長が「
我々は金融危機の前は
カンボジア第二の規模だったが、金融危機後は第一位になった!」
と豪語して
いたのが印象的だった。

2つの支店周りを終え、規模の違いや敷居の高低はあるにせよ、
どちらの店も
そこそこ人が出入りしていることから、
MFがカンボジアに浸透している様子は
実感できた。

また、私たちがアポ無しで訪問したにもかかわらず、
忙しい立場の支店長が
割と丁寧に対応してくれたと感じた。


注2
デューデリジェンスの略。 デューデリジェンスは、英語のDue(当然の、正当な)と
Diligence(勤勉、精励、努力)を組み合わせた言葉で、
直訳すると、
「当然の努力」の意。そこから派生して、
金融用語では主として投資・取引先の
リスク洗い出し等の詳細調査を指す。
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いかがでしたでしょうか?少しは、
カンボジアでのマイクロファイナンス機関の
実際の様子が、お分かりになられましたでしょうか。
引き続き、現地からのレポートをお届けしますので、
楽しみにお待ちください。


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