世嬉の一酒造 蔵とビールファンド ファンドニュース

被災地からのレポート2014年3月11日 16:30

皆様ありがとうございます。(世嬉の一 四代目 佐藤航)

3年過ぎて伝えたい「ありがとう」
 
初めに東北大震災で亡くなられた多くの方々のご冥福をお祈り申し上げます。
また、まだまだ避難生活や仮設住宅にて苦労の中がんばっている
皆様の1日も早い復興を願うばかりです。

 
そして、私達世嬉の一はこの三年間多くの方々にご支援いただきました。
本当にありがとうございます。


【お客様に対して】
多くのお客様には実際に世嬉の一酒造に来ていただいたり、購入していただいたり、
そして沢山のお手紙をいただきました。多くの寄せ書きやメッセージが義捐金とともに頂きました。
沖縄の小さなお子様は、4つ葉のクローバーをスタッフの人数分送ってくれました。
一つ一つに温かい心と励ましてのお言葉が心にしみてきました。
今でもくじけそうなときはお客様からいただいたメッセージを見て奮起しています。
多くの元気と勇気を頂いたおかげでそのおかげでこの三年間社員の皆と共に元気にすごしてまいりました。

ありがとうございます。
多くのお取引先のお客様から物心両面でのご支援をいただきました。
特に注文時に電話やFAXに添えられる励ましの一言に本当に力を頂きました。
また、震災後2ヶ月間納品できずご迷惑をおかけしたにも関わらず、
出荷ができるまで待っていただいたことは本当に嬉しく思います。
さらに、いくつかのお取引様は事前にお支払いいただいたり、
代金引換にてご購入いただきました。
正直、震災後1年間資金繰りに困っていた状態でしたので、本当に助かりました。
地域の同じ被災している企業様へのお支払いやスタッフの給与など滞りなく出来たのはそのおかげです。
このありがたさを忘れずこれからもお取引先様やその先のお客様の幸せに寄与できるよう努力します。

これからも引き続きごひいきにして下さい。
  
【同業者様に対して】
震災直後は毎日が不安で不安でどうしようもない時間をすごしていました。
そんな中、多くの同業者様(特にビール醸造会社様)が支援物資を届けてくれたり、
当社の商品を酒販店様や飲食店様に紹介してくれたり、イベントなどで販売してくれました。
多くの同業種の方々が支えてくれたおかげで今の私たちがあります。
このご恩をお返しできるよう日々努力いたします。
何か私達でできることがあればお申し付け下さい。
本当にありがとうございます。

 
【ミュージックセキュリティーズ様と投資家様】
復興途中で修復等の工事で3/4補助金をいただいたのですが、
実際に工事が始まると被害は多岐にわっており、
まかない切れない状態になっていました。
金融機関様にも多くご支援いただいた後だけに、
これ以上の借入れは当社では厳しいのではと途方にくれる中、
震災後はじめてお聞きしたマイクロファイナンス会社「ミュージックセキュリティーズ」様
と当社をご支援いただいく多くの投資家の皆様に助けられました。


さらに8年間の償還期間を頂きました。
投資家の皆様に私のような若輩経営者に8年間もお付き合いいただけるものだと嬉しく思います。

投資家の皆様には、投資されるだけでなく、当社のイベントや販売会にもご参加いただいたりもしています。
また、多くの有用ねご意見を頂いたりしております。
私だけでなく当社のスタッフも皆様にお会いすることを本当に楽しんでおります。
私達のような小さい会社に多くのそして全国でご支援者がいるということが本当に嬉しく思います。

皆様のご期待に添えるよう、スタッフ一同この地域と会社の発展に勤めてまいりますので、
引き続きご支援ご鞭撻のほど宜しくお願いします。


【スタッフに対して】
今朝の朝礼ではスタッフが「焚き火でお湯をつくりペットボトル湯たんぽをつくってから、寒い中作業しましたね。あれから考えると今は幸せです。1日1日大切に過ごしたいと思います。」と話してくれました。
震災時には多くのスタッフが様々ながまんを必然的に強いてしまうことになっていました。
また、将来に対して凄く不安だったと思います。

そんな中、一人一人が努力し世嬉の一の再建に力を出してくれました。
三年たってもこうして地域の中で仕事をさせていただけるというのも社員の一人一人のおかげです。
また、本当にありがとうございます。

 
【家族に対して】
あれから三年がたちました。
震災時に2歳だった娘が今日も元気に幼稚園に登園し友達と楽しそうに遊んでいます。
おなかの中にいた末の娘が2歳になり、私の隣で美味しそうに朝ごはんを食べています。
三年前には想像していなかった幸せな時間です。

 
昨晩、家内とは震災時の事をゆっくり話しました。
2歳になった長女がいつもいない父親がいて、
ロウソクの下で家族全員集まってご飯を食べていることをすごく喜んでいたこと。
将来に不安を抱えつつも、子どもの笑顔で助けられたことなどありました。

 
私自身、震災時にはスタッフやお客様の避難指示をし安否確認などしているうちに、
自分の家族の事が一番最後になってしまい、本当に申し訳ないと思っております。
パニックになるお客様やスタッフに避難指示を終えたときに、
お腹の大きな家内(妊娠8ヶ月)が90歳の祖母と2歳のわが子を連れて、
はだしで私のところに逃げてきた姿を見たときにやっと我にかえました。
自分は薄情な人間なのかと心が痛くなったことを今でも思い出します。

 
そんな中、自分はより一層会社中心に生きていくことになりましたが、
それを理解しこの3年間常に支えてくれた家族に感謝しています。

 
90歳の祖母も会社の事を心配し、自分の貯金を会社の修善につかうよう言ってきたり、
離れた親族も私たちの会社をPRしてくれたり会社の再建を手伝ってくれました。
祖母は92歳の誕生日を子や孫、ひ孫に囲まれて祝った3ヵ月後家族に見守られて他界しました。

 
会社の中心となって経営していた父母も私にこの会社を任せてくれるようになりました。
父は震災時には一緒に再建を図っていたのですが、過労により倒れてしまい、
まだまだわからなかった銀行様とのお付き合い等も、
この時期にいろいろ教えていただいて何とか乗り切れました。


また、父母の母校(武蔵大学OB様)中心に多くのお付き合い先様からご支援をいただきました。
こんなにも多くの方々に支えられたのだとその方々に感謝しつつも、多くの方々から支援をいただける父母の生き方に感動しました。まだまだの私ですが、そのような生き方を踏襲したいと強く思っております。

 
 
【宣言】
この三年間の世嬉の一は、皆様のご支援を受けつつ会社の復旧・復興に邁進していました。
まだまだ当社の修繕工事は続いているのですが、それだけでなく、これからは、社名の由来「世の人々が嬉しくなる一番のお酒を創る」の通り、お客様の幸せの創造、地域の幸せの創造、そしてスタッフの人間的成長ができるような会社づくりに勤めて参ります。

何卒今後とも宜しくお願いします。
 
3年目に当たり、改めて多くの皆様のご支援に感謝しながらご挨拶申し上げます。

世嬉の一酒造株式会社
四代目蔵元 佐藤 航

おやつを食べる座敷わらしちゃんたち

みな
震災時赤ちゃんだったお姉さん座敷わらし(左)。
すっかり女の子になりました(右)。

 
震災後生まれて数ヶ月の妹座敷わらしちゃん。
お腹の中にいた妹座敷わらしちゃんも今は2歳。(左)
くいしんぼうの女の子になりました。

JUGEMテーマ:
大震災後の復興支援
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