ゆっくり、いそげ?~セキュリテ自由帳~ sugi

ゆっくり、いそげ?~セキュリテ自由帳~

sugi2019年7月5日 02:00

肥育屋の技術 ~半分購入・半分投資ファンドのご紹介~

セキュリテで初めてとなる「半分購入・半分投資」のファンドとして募集を開始した「いわて門崎丑牧場 門崎丑と遠野牛ファンド」。
このファンドの募集にあたり、いわて門崎丑牧場の千葉社長へのインタビューをまとめた動画を公開中です。

この動画の中で私が特にお見せしたい部分をご紹介します。
 
~動画より抜粋(55秒あたりから)~ 
市場の中で必ずしも誰が見てもいい牛は買わない
ちょっと今形が悪いとか、ちょっと発育が悪いとか、そういう牛を選んで買ってます
それは牛そのものの能力が悪くて牛が小さいのか、それともその牛を育てた人の管理の能力が低いのか、それを見極めて私は買い求めます。
トップの牛を買うのは誰でもできますから、そうじゃなくて手のかかる牛をそういう安価な牛を揃えてます。
牛のいいところをいいなりに、いい方向性に持ってけるってことが、肥育屋の技術だと思うんで、それを私はずっと貫いてます。



これをお聞きした時、すごいな、すごい自信だな、と思いました。牛の肥育期間は、2年半ぐらいです。その間、手がかかること込みで引き受けて、最高に美味しいお肉に育てる、簡単にできることではありません。

畜産業界の最大の課題は、収益性の低さだと私は考えています。セキュリテでも、これまでに牛に関するファンドはいくつもありましたが、ファンドをつくる度に直面したことは、ほとんどの事業者さんが、子牛価格の高騰に悩まされているということでした。子牛価格の高騰は、事業性すら危うくするほどのインパクトを持っていました。

5年ぐらい前、私がざっくり理解したところでは、肥育農家の事業モデルはこんな感じでした。1頭の子牛の仕入れに50万円、2年半育てるのに飼料や人件費等で40万円、併せて90万円のコストがかかり、販売価格は100万円、粗利としては10万円程度しか出ない。そんなビジネスでした。

この数字は、正確ではないにしろ、遠からず、の数字だったと思います。そして、当時、50万円ぐらいと聞いていた子牛価格は、今や70万円~80万円まで高騰しています。そうなると、その費用を販売価格に転嫁できない限り、生産者はすぐに赤字になってしまいます。

以下の参考情報に記載の独立行政法人農畜産業振興機構(alic)の資料より、「粗収益と生産コストの推移(肉専用種)」を見てみてください。赤いラインの生産コストは、子牛代と肥育代込みの金額であり、青いラインの粗収益は、牛(肉)が市場でいくらで売れたかの価格ですが、このグラフを一見して気付くのは、ラインが交差することがあるということです。
つまり、実際に赤字の事態が起こっているのです。

   /data/blog/archive/original/45819.jpg
   (出所:alic)

2年半、手塩にかけて育てた牛が、投入した資金より、安い価格で販売されてしまうのです。こんなこと、あっていいのでしょうか。
今の仕組みでは、残念ながら、生産者に価格決定権がないのです。こうした畜産農家のおかれた現状にいつもショックを受けていました。

<参考情報>
「畜産をめぐる情勢(牛肉・肉用牛関係抜粋)」 2018年11月、農林水産省生産局畜産部
「畜産の情報『肥育期間短縮に取り組む黒毛和種肥育経営』」、2016年12月、独立行政法人農畜産業振興機構(alic)

説明が長くなりましたが、だから、いわて門崎丑牧場の千葉社長から、目の前の牛を指して、それが36万円で買った牛であること、今の子牛価格が大体70万円だから半分であることを聞いた時に、心からすごいな、と思ったのです。36万円は、「訳アリ」価格なわけですが、その「訳」が何かを見極めることができるのが、「肥育屋の技術」というわけです。

子牛の購入価格を抑えることができれば、それだけで他の生産者より利益率が上がります。そうなると、会社に利益も出ますが、同時に、直接販売をする場合には、より競争力のある価格で卸すことができるようになります。

ここで、ようやく「半分購入」の話になりますが、今回の「半分購入・半分投資」では、1口30,000円(取扱手数料抜)のお申込額につき、15,000円が出資金として、15,000円がいわて門崎丑牧場のお肉セット(卸価格で15,000円相当、税・送料込)購入分として営業者へ支払われます。

注目すべきは、「卸価格」です。普通に1万5千円相当で想像するより、はるかにたくさんのお肉になると思います。パーティーなどで使って頂いてもいいですし、適切な量をお送りするため、複数回に分けての発送を予定しているので、量についてはご安心してお申し込みください。

最後にちょっと、セキュリテ裏話を。

実は「半分購入・半分投資」の構想は、大分前からありました。「半分寄付・半分投資」の被災地応援ファンドをつくった、ちょっと後には、社内に半分購入のファンドをつくりたい、という声はありました。いろいろな事情から、これまでつくらないできたにも関わらず、今回に限って、やってみようとなったのは、ひとつは、いわて門崎丑牧場さんの牛肉のクオリティに間違いがないという事実、そして、それを投資家の方にまずは十分食べてみていただきたいと思わせられたこと、あとは、ここだけの話ですが、やはり当社の担当者の熱意というのも大きかったかな、と思いました。担当者が熱心になるファンドは、つまり事業者さんが良いからなので、結局は事業者さんが良い、という話に戻ってしまいますね。

このように満を持して登場したセキュリテ初の「半分購入・半分投資」ファンド。
いわて門崎丑牧場 門崎丑と遠野牛ファンドの詳細をぜひご覧ください。

(ミュージックセキュリティーズ・杉山)

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sugi2019年7月1日 00:03

心機一転

この度、取締役を任期満了にて退任することになりました。

念のためお伝えしますと、クビになったわけではありませんし、会社も辞めません。
私の希望があり、社長の小松さんに相談し、このタイミングで役員としては一度区切りをつけました。
私にとっては、このタイミングはミュージックセキュリティーズ(MS)で10年、そして42才になったというタイミングでした。
MSにとっては、セキュリテローンチから10年、そして事業年度としては今期が第19期で、オリンピックイヤーである来年2020年が第20期、創業20年の年になります。

「働き方改革」とか「ワークライフバランス」という言葉があります。
私の場合、育った環境の影響だと思いますが、ワーク is ライフ なところがあります。
「世のため、人のため、動物のため」が口癖で、急患があれば夜中でも診療し、週末も年末年始もなく対応する、開業獣医師である父の働き方が私にとっての普通の働き方でした。
そして、日頃、私が共感し、尊敬するセキュリテの事業者さんの多くも、それに通じるものがあります。
特に、ファミリービジネスと言われるような小さい事業だと、それが自然なことなのだろうと思います。
私が入社した頃のMSも、社員は10人ぐらいで、まさにそんな感じでした。
とにかく夢中で働いてきた10年だったと思います。
気付けば社員も40人を超え、自分の家族を持つ人も増えました。
じわじわと、私も自分のワークとライフのバランスのとり方を、チューニングしたいと考えるようになりました。

私は今、海外事業を担当しています。
まだ事業は開始していませんが、今年の4月にはペルーにMusic Securities Peruという新会社もつくりました。
インパクト投資が求められる市場を見渡した時、それは全世界に広がっています。
セキュリテの次の10年、そして私の次の10年を考えた時、私は海外を主たるフィールドに据えていきたいと考えています。

先日、日経電子版のストーリーで私のことを取り上げていただきました。
軽い気持ちで受けた取材ですが、取材を通じて、自分の半生とセキュリテの取り組みをみっちり振り返ることになりました。
自分の原点とは何か、働く上で今後も大切にしたい価値観とは何か、自分の軌跡でありながら、記者や編集の方の目を通して書かれることで、あらためて客観的に理解することができました。
宜しければ是非ご覧ください。
復興の地に生んだ「小さな資本市場」ー脱藩金融人がゆく(4)(日経電子版 2019年6月2日)
(なお、 この記事にも紹介されている陸前高田での音楽イベントは、来年の開催になりそうです。)

今後ですが、少し長めに有給休暇を使わせもらいながら、次のステージに向けた助走を始めたいと思います。
ワークもライフも。
このブログも、取締役になったことをきっかけに始めたものですが、続けていくつもりです。
今までより時間ができる(はずな)ので、これまで書きたいと思っていても書けなかったことなども含め、もっと書いていきたいと思います。

今後ともご支援・ご鞭撻いただきますよう、何卒宜しくお願いいたします。



追伸:早速、まずはスリランカにて、憧れのアーユルヴェーダホテルにて、心身を整えてまいります。
スリランカに向かう、羽田空港にて。
(ミュージックセキュリティーズ・杉山)

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sugi2019年6月27日 21:00

セキュリテの貸付型ファンド

少し前になりますが、いわゆるソーシャルレンディング(貸付型クラウドファンディング)において、「匿名化」の条件が解除され、今後は貸付先情報が開示できるようになったことが、話題になりました。意外に思う方もいるのではないかと思いますが、じつはそれまではルール上、開示することができなかったのです。もともとは、貸金業法においては借り手保護が重視されていたことがその規制の背景ですが、残念ながら一部の事業者の中に、そのことを悪用した不正や詐欺的事案、資金の流れが不透明なソーシャルレンディング事業を行う者がいて問題になっていました。ですので、今回、金融庁がソーシャルレンディングにおける貸付先の情報開示について明確に方針を示したことの意義はとても大きいと思います。

【参考】
「ネット融資仲介を透明化 借り手の情報を開示、金融庁」日経新聞2019年3月12日
「ネット融資、開示強化で淘汰も」日経新聞2019年5月8日 

金融庁から上記の方針が示された後、5月下旬に第二種金融商品取引業協会より「貸付型ファンドに関するQ&A」が出されました。二種業協会の定義によれば、「貸付型ファンド」とは、「主として金銭の貸付けを行うことを出資対象事業(融資型クラウドファンディング、貸付型クラウドファンディング、P2P レンディング、ソーシャルレンディングとも呼ばれる。)とするファンド」のことを言い、実はセキュリテの中にもこれに該当するものがあります。マイクロファイナンスファンドがそうです。

さて、前置きが長くなりましたが、現在、募集中のマイクロファイナンスファンド「LIPミャンマーMJI貧困削減ファンド1」は、セキュリテにおける数少ない貸付型ファンドの一つですが、その中でも通常の当社のマイクロファイナンスファンドとは異なるユニークな点がいくつかあるので、ご紹介したいと思います。

貸付型ファンド「LIPミャンマーMJI貧困削減ファンド1」の特徴


1.スキーム
出資対象事業が貸付事業だと貸付型ファンドに該当するので、マイクロファイナンス機関のファンドは貸付型ファンドに該当するのですが、このファンドは、当社の通常のマイクロファイナンスファンドとは異なり、マイクロファイナンス機関が営業者になっているのではなく、日本にある親会社、合同会社quarante(キヤラント)がファンド(匿名組合)の営業者となっています。キヤラントが、子会社でミャンマーのマイクロファイナンス機関MJIの資金調達を目的に、ファンドを募集し、集めた資金はその全額をMJIへ貸付けるスキームになっています。
なお、MJIを本匿名組合契約の営業者とせずに、このようなスキームを採用した背景は、ミャンマーの法令等により、MJIが日本法上の匿名組合契約の営業者になることが困難であったためです。
/data/fund/4884/scheme_mji3.jpg

冒頭の「匿名化」という話に戻ると、このスキームでは、MJIがファンド資金を原資として貸し付ける「マイクロファイナンス利用者」の女性たちについては、匿名化されており、彼女たちの氏名が勝手に公開されることはありません。一方で、営業者であるキヤラントが親子ローンの形で貸し付けるMJIについては、認定NPO法人Living in Peace (LIP)による詳細なレポートを公開し、しっかり情報開示をしております。
もしも、MJIがどこのどんなマイクロファイナンス機関かも分からないとしたら、投資としてはとても不透明で心配になりますよね。その点、このファンドは安心です。ぜひ LIPによるMJI調査レポートをご覧ください。

2.分配方法
セキュリテの通常のファンドは、ファンド対象事業の売上の一部を投資家に分配し、売上は事業の成否等により変動します。しかし、本ファンドに関しては、そこが異なります。実際に投資家の皆さんの資金が活用されるのは、通常のマイクロファイナンスファンド同様、ミャンマーのマイクロファイナンスの現場になりますが、分配の原資となる本匿名組合契約上の対象事業は、キヤラントが、子会社であるMJIに対して行う貸付事業のことであり、その成果をもって、損益の分配及び出資金の返還を行います。別の言い方をすると、投資家は、キヤラントとMJIの間の親子ローンの返済状況に応じて分配を受けることができます。MJIはキヤラントに、利息と元本を返済する予定であり、その返済すべき額は、MJIの業績には左右されません。

以下、ファンド詳細の「分配シミュレーション」のページより、抜粋しますので、具体的な数字で確認してみてください。

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本匿名組合事業において、営業者はMJI に対して年利13%の条件で貸付を行う予定です。MJIから営業者へ返済すべき金額にはミャンマーにおける源泉徴収税15%がかかります。返済額は、MJIの事業計画の達成度如何によって影響を受けるものではありませんが、MJIの業績如何では本貸付債権が予定通り返済されず債務不履行となる場合があります。匿名組合員への分配がマイナスとなる場合は、最終分配時に元本から差し引かれます。
 
【条件】
・本匿名組合事業の支払利息等の収益は本貸付元本の13%/年
・ミャンマーにおける源泉徴収税率は15%
・本匿名組合事業におけるその他利益及びその他費用は0円
・取扱者・LIP・営業者の手数料:本貸付の元本の4.675%/年
・日本国内でかかる源泉徴収税率20.42%
・為替レートの変動なし

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(注1)営業者はMJIに対して、年利13%の条件で貸付をする予定ですが、ミャンマー国内での規制環境の変化等により、利率が変更となる場合があります。上記シミュレーションは、会計期間1年間に予定している収益および費用を元にしたシミュレーションで、実際には3回の分配が行わる予定です。
(注2)本シミュレーションでは、その他の費用を0円と仮定していますが、その他費用が発生した場合には、匿名組合員への分配は減少します。
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つまり、為替レートが変動しないと仮定すれば、投資家は最大で年に6.38%(日本での源泉徴収前)の分配が見込まれます。ただし、為替は日々変動するものであり、本ファンドにおいては為替リスクはヘッジしておらず、投資家負担となっていることには、くれぐれもご留意ください。(ファンド詳細ページより、為替レートによるシミュレーションもご確認ください)

3.経営者、加藤侑子さんの本事業にかける想い
本ファンドの営業者であるキヤラントおよびMJIの代表者は、加藤侑子さんという京都出身の日本人女性です。これについては、貸付型ファンドかどうかとは、関係のないことですし、ファンドの審査等において国籍や性別によって何がどうということもないのですが、日本人が経営者のマイクロファイナンス機関への投資というのは、これまでにはなかった特徴になるので、ここにあげておきたいと思います。

通常、マイクロファイナンスファンドをつくるとき、マイクロファイナンス機関とのコミュニケーションは英語で行っています。それ自体、特に何も思うことはなかったのですが、今回はじめて、日本語でコミュニケーションをできたことにより、よかったなと思うことがいくつかありました。

一つは、上記でも書きましたが、このファンドをつくる際、ミャンマーの法令等により、MJIが匿名組合契約の営業者になることが難しいという壁にぶち当たった時です。普通だったら、その時点であきらめてしまうところですが、加藤さん自身が、日本法上の匿名組合契約というものを日本語で深く理解し、当社やLIPのメンバーとともに、どういうスキームであればファンドをつくることができるかということを真剣に検討し、キヤラントという会社を営業者とする本スキームを実現させたのです。キヤラントは、このファンドのためにつくられた会社なのです。会社を一つつくることぐらい簡単だ、と思う方もいるかもしれません。しかし、今回のスキームでは、様々な状況や選択肢を検討した上で、ミャンマーのMJIを子会社に持つ親会社として日本に新しい会社をつくることに決めたのです。それは容易なことではありませんでした。加藤さんは、当時のMJIの株主の皆さまと丁寧にコミュニケーションを重ね、理解を得ながら、一つ一つのステップを進めていきました。時間や費用など、大きなコストを払って実現にいたったわけですが、それができたのは、加藤さんに強い信念、ミャンマーでの事業にかける強い思いがあったからだと、私は感じています。

もう一つは、加藤さん自身が、「ファンドニュース」を日本語で更新していることです。投資家をはじめ、たくさんの方にミャンマーのマイクロファイナンスの現場で起こることを、ライブ感たっぷりに届けてくれています。これまでのマイクロファイナンスファンドでは、言葉の壁から事業者が直接ブログを更新することはなく、どうしても投資家と事業者との距離感があったのですが、こうして自分の言葉で表現してくれることで、読者は投資先の世界をとても身近に感じられるようになると思います。

ファンドのニュースの記事の中から、「経済的な理由で悲しい思いをする子どもをなくしたい、勉学を諦める子どもをつくりたくない」とマイクロファイナンスの道へ進んだ加藤さんの原体験や想い、スタッフの方のファンドに対する期待が分かる、私のお気に入りの記事を3本ご紹介したいと思います。

ミャンマーとマイクロファイナンスとわたし(前編)
ミャンマーとマイクロファイナンスとわたし(後編)​
イベント直前番外編:スタッフにとってのLIPミャンマーMJI貧困削減ファンド1​


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(中央のピンクの服の女性が加藤侑子さん)

以上、「セキュリテの貸付型ファンド」の例をご紹介しました。当社のこれまでのファンドとは仕組みは少し異なりますが、内容はこれまでの「マイクロファイナンス貧困削減投資ファンド」と同様、現地の人々の金融アクセスの向上や事業機会の創出、そしてひいては貧困削減につながるインパクト投資のファンドになっています。本日は、ファンドのスキームや分配方法を中心にご紹介しましたが、ぜひ一度、ファンド詳細ページより、ファンドの全体像をご覧ください。

LIPミャンマーMJI貧困削減ファンド1【申込期限:6月30日】
https://www.securite.jp/fund/detail/4884


​<おまけ>「貸付型ファンド」の特徴(番外編)
貸付型ファンドは、法令上、ファンドに出資する際、クレジットカードで決済をすることができません。複数の方からお問い合わせをいただきましたが、セキュリテの他のファンドはできるのに、このファンドだけクレジットカード決済ができないのは、「貸付型ファンド」であることに由来します。

(ミュージックセキュリティーズ・杉山)

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sugi2019年6月5日 23:52

大切なものを守る、という投資

今年の2月、セキュリテのサイトオープンから10周年のタイミングで、影山さんと一緒にこの10年間を振り返る対談の企画がありました。(余談ですが、もし仮にセキュリテや当社がそれ以前からやっているファンドの仕組みがクラウドファンディングと見なされるならば、当社の仕組みは、世界的にみても最も早い時期に開始したクラウドファンディングサービスの一つということになりますね。参考:当社の沿革

その企画の中で、久しぶりにセキュリテ開始当時のウェブサイトのデザインを見ました。


(2009年当時のセキュリテのウェブサイト)

「大切なものを守る、という投資」
あらためてみたら、このキャッチコピー、なかなかいいな、と思ったのです。
原点回帰という言葉もありますが、10年経った今、このキャッチコピーが全く時代遅れなものではなく、セキュリテが提供するコアな価値観の1つとして、今日はあらためて皆さんと共有したいと思います。

「クラウドファンディング」というと、何か新しい取り組みに使われると考える人が多いことでしょう。事実、セキュリテでもこれまでに多くの新しいチャレンジを後押ししてきましたし、それはこれからも変わらないと思います。確かに新しいことを始めるのには、かなりのエネルギーが要りますが、しかし、以前から続いてきたことを後世に残すためにも同様に、いやそれ以上に、相当な努力が必要になります。

今、私たちの暮らしは人口減少や急速に進む高齢化、技術の進化に伴う生活様式の変化などに直面し、意識するしないに関わらず、日々残すものと、残さなくていいものの選択を迫られています。残念ながら、残したいと思っていたものでも、何もしないと簡単に無くなってしまいます。世の中には、無くしてはいけないもの、無くしたくないもの、子どもたちの未来に残したい、そういうものがたくさんあります。そして、そのためには、無くならないように、主体的に守っていかないと、残りません。例えば、純米酒や森の事業です。そして、そのためのアクションを起こす人たちを支えることが、セキュリテの「大切なものを守るための投資」です。

そういうことを考えていた時に巡り合ったのが木桶仕込みの醸造文化を守るために立ち上がった人達でした。
詳しくは、「木桶職人復活プロジェクト」の記事に書きましたが、私たちが知らないうちに、大きな「木桶」を作る会社や技術が、この世から失われようとしていたのです。一見すると、木桶など、私たちの暮らしには一切関係がなく、何の影響もなさそうに思えます。しかし、この木桶というのは古来、日本の伝統的な酒や醤油、味噌等の仕込みに使われていたもので、もし木桶をつくる技術が失われてしまえば、孫やその先の世代は、本物の木桶仕込みのお醤油をつくることも、味わうこともできなくなってしまうのです。

こうした状況に対し、岐阜県の山川醸造株式会社は、セキュリテでファンドを活用し、昭和18年の創業以来初めて、木桶を新調しました。この度、そのファンド資金で購入する木桶が、香川県の小豆島で作られるところから、岐阜県の山川醸造に納品されるまでを追っかけた動画が完成しました。山川社長にも事業にかける想いを存分にお話していただきました。ぜひご覧下さい。




(ミュージックセキュリティーズ・杉山)

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sugi2019年4月25日 09:30

4月25日は「For 復興の日」

今日は、個人的にも、セキュリテにとっても、特別な日です。
8年前、4月25日を「For 復興の日」と決め、「セキュリテ被災地応援ファンド」を立ち上げました。
前日の2011年4月24日には、気仙沼のアーバンマリアチャペルにて、セキュリテ被災地応援ファンドの設立記者発表会も行い、25日に​最初のファンド3本を募集開始しました。

ここ数年は、「425祭」と銘打ち、東北の事業者さまを巡るツアーを開催していました。
毎年、楽しみにお待ちいただいている出資者の方がいるのですが、実は今年はそのツアーの開催を延期しています。

2019年2月12日【大切なお知らせ】セキュリテ被災地応援ファンドツアー「425祭」の開催について

上記の記事を掲載して以降、まだ今後の予定をお伝えできておらず、申し訳ありません。
まだ、発表できるところまで決まっていなのですが、企画が動き始めていることだけは、今日はお伝えさせて頂きたいと思います。
当社らしい企画で、事業者の皆さまにも、出資者や会員の皆さまにも、地域の皆さまにも、みんなにとってためになる企画。
震災のことを考えるいい機会にもなるけど、笑いも喜びもあり、しかも美味しい企画を考えています。
9月末か10月初めになりそうです。

告知までは今しばらくお待ちください。
そして、今日のところはぜひ、昨年の425祭ツアーの動画をあらためてご覧ください。



自画自賛ながら、何度見ても感動します。
私が、この仕事を続けていられる理由、力の源泉がここにあるように思います。

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sugi2019年1月27日 17:00

木桶職人復活プロジェクト

岐阜の山川醸造さんが集めた「木桶仕込みのグルテンフリー醤油ファンド」の資金で、いよいよ木桶がつくられるということで、小豆島まで取材に行ってきました。

木桶づくりの現場は、小豆島のヤマロク醤油さんにありました。
岐阜のお醤油屋さんの桶を別のお醤油屋さんがつくる、不思議に思いませんか?

ヤマロク醤油は、山川醸造さん同様、木桶仕込みの醤油をつくる数少ない醤油蔵の一つです。昔は、醤油や味噌、酢、味醂、酒など和食の基本となる調味料は木桶でつくられていました。しかし、今ではその数は激減し、醤油についていえば、木桶仕込みの醤油は全体の1%にも満たないそうです。

そうなると当然、桶をつくる会社も減少し、今では醸造用の大きな桶を製造できる桶屋も全国で1社のみとなり、その1社がやめてしまえばどこにも発注できなくなってしまいます。

木桶の寿命は、100年から150年程だそうです。今、木桶仕込みの蔵で使われている桶は、多くが戦前に作られたもので、今後50年の後には、そのほとんどが使えなくなってしまいます。そうなった時に、もし木桶をつくる技術が失われていたとしたら、孫やその先の世代は、本物の木桶仕込みのお醤油をつくることも、味わうこともできなくなってしまいます。

そうした状況に危機感を覚えたヤマロク醤油の山本康夫社長が中心となり2011年秋に立ち上げたのが「木桶職人復活プロジェクト」です。最後の桶屋さんに、自ら「新桶」を3本、(借金をしてまで)発注し、2012年1月には地元の大工さん2人と一緒に弟子入りし、その桶を使って、作り方を直接教えてもらったのです。

その後、毎年1月に自分たちの手で新桶を作り続けています。今では山本さんの呼びかけに全国の桶仕込みをしている醤油蔵や酒蔵が集い、共同で桶づくりに取り組んでいます。

「小豆島 木桶職人復活プロジェクト」
http://yama-roku.net/yamaroku/oke-project.html


今回、セキュリテファンドを活用した山川醸造さんも、この取り組みに賛同し、ヤマロク醤油さんに新桶の製造を発注したのです。

~・~・~

こうした背景については、知っていました。しかし、現場に入ってみて、その雰囲気にびっくりしました。そこには全国から人が集まって、実に真剣に、楽しく、木桶づくりに取り組んでいました。

今年は、山川醸造さんの他、秋田の酒造や愛知の醤油蔵などから発注があり、ヤマロク醤油さんの分含め、7つの新桶をつくる予定だったのですが(その後、もう一つ増えたそうです)、現場には、他にも複数の醸造元や関連する業界の方が入れ替わり駆けつけていました。私のように本当に短期で取材や見学に来る人もいれば、長期にわたって合宿をしながら、製造技術を習得される方もいらっしゃいました。

木桶の寿命は長いですが、長く使うためには、修理などのメンテナンスも必要になります。自分たちの桶のことをよりよく理解し、何かあった時には自分たちの手で直せるように、と皆さんお考えのようでした。

正直言ってしまえば、瀬戸内海にある小豆島は交通の便が悪いです。どうやって行っても、最終的にはフェリーに乗らないといけません。飛行機で行っても、新幹線で行っても、例えば、私の住む千葉市からだと、結局7-8時間はかかります。

それでもこれだけの人を引き付けるのは、「木桶仕込みの伝統を残したい」という純粋なパッションと、何よりこのプロジェクトを推進しているヤマロク醤油さんや仲間の皆さんが、本当に気持ちよく人を受け入れ、優しく、惜しみなくそのノウハウを教えてくださるからに他なりません。

私自身、取材という名目での出張でしたが、実際には様々な作業を実際にさせて頂き、大変貴重な機会を頂きました。短い時間でしたが、参加者の皆さんから、いろいろなお話をお聞きし、私にも自分の役割を与えられたと考えています。それは、この取り組みを多くの方にご紹介すること、そして資金調達のお手伝いをすることです。

セキュリテの事業者さんの中にも、今後新桶を発注したい、という酒蔵や醤油蔵がきっと複数いらっしゃるはずです。しかし、木桶は決して安くはありません。新しい桶をつくるには、「車一台分」ぐらいの費用がかかります。そうした時に、山川醸造さん同様、セキュリテのファンドをご活用頂けるよう、できる限りのお手伝いをさせて頂きたいと思います。セキュリテを既に活用している事業者さんに限らず、お気軽にご相談頂ければと思います。

今回の取材の様子は、動画にまとめて後日公開しますので、どうぞお楽しみに!
まだ未確定ですが、みんなで作った新しい桶が、小豆島から、岐阜の山川醸造さんに届いて、初めての仕込みが始まるところまで、できれば追っかけたいな、と思っていますので、ぜひご期待ください。

最後に、山川社長から投資家の皆さまに向けたメッセージも頂いてきましたので、ご紹介しますね。



以下、写真も何枚かご覧ください。

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(その日いたメンバーで集合写真。前列真ん中の赤いジャンバーを着ているのが山川醸造の山川社長、その右がヤマロク醤油の山本社長、左が山川かなこさん)​

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(現場の楽しい雰囲気が伝わる1枚)

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(竹釘づくり。小学校の頃、鉛筆をナイフで削ったのを思い出しました)
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(竹箍(タガ)の下に入れる芯に縄を巻き付ける作業。みんなで声かけながら楽しく。でも見た目よりキツかったです)
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(タガの竹の表面を軽くバーナーであぶることで、編み目がキュッとしまります)
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(桶の板の側面にメッセージ。桶が壊れない限り、今後、このメッセージを見ることはありません。100年後の未来に向けてのメッセージです。テレビ取材も入っていました。左は山川醸造のかなこさん、右は秋田の酒造から来ている期待の新人さん)

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(底板を打ち込む作業。山川さんもしっかり参加)

(ミュージックセキュリティーズ・杉山)
 

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sugi2019年1月20日 21:06

糸魚川の酒蔵

2019年最初の出張は、新潟県の糸魚川市でした。
購入型クラウドファンディングサイト「MOTTAINAIもっと」で展開中の「蔵元応援キャンペーン」で、糸魚川信用組合のサポートで、糸魚川市から新たに3つの酒蔵が取り組みを開始するのに合わせ、行ってきました。
糸井川には5つの酒造があるそうですが、人口が約4万3000人ということを考えると、かなりの酒どころと言えそうですね。

それぞれに特色のある取り組みになっていますので、ぜひチェックしてみてください。

~根知谷で生きる~ 渡辺酒造店の気候風土を映し出したドメーヌスタイルの地酒の真髄プロジェクト 
渡辺酒造店の現当主である6代目の渡辺吉樹代表は「根知谷の自然か育んだ米の特徴を生かし、気候風土を映し出した地酒の真髄を追求したい」と米作りから醸造まで一貫して行う日本酒造りという新たなビジネスモデルで、業界の常識に挑んでいます。
昨年、根知谷を訪れ、地元を応援してくれる仲間をつくりたいという想いで蔵併設直売所『豊醸蔵』をオープンしました。その際には、セキュリテを活用し「糸魚川 根知男山 豊醸蔵ファンド」を募集、現在、ファンド運営中です。

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糸魚川大火の復興へ! 200年の時を超える『謙信』の蔵-池田屋酒造
『謙信』を醸す池田屋酒造は、新潟県の最西端・糸魚川市にあります。
糸魚川産の酒米「越淡麗」を使い、今まで醸された新潟清酒とは一味違う「豊潤旨口で白濁としていない綺麗な味わい」を表現した自信作『謙信』を全国各地に届けることが、糸魚川大火から未来へつながる真の復興へつながると信じ酒造りを続けています。

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“亥年”に”5人の猪また”が造る全量地元蔵人の栽培米の純米吟醸!猪又酒造プロジェクト
装いも中身も既成概念にとらわれない新しいエッセンスのオルタナティブ純米シリーズ「サビ猫ロック」を醸す猪又酒造。平成最後の仕込みの今年、酒造りをしている5名全員の苗字が偶然にも「猪又と猪股」、干支の「亥年」であることを記念して、限定酒「INOMATA'S」をつくります。「猪」にかけた新デザインのラベルは今回限定!この機会を逃すと手に入れることは出来ない正に超レアアイテムをお届けします。
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さて、こちらが今回の出張で手に入れた品々です。お酒は、3本同時に飲み比べたい欲求はあるものの、実際にはやっぱり1本ずつ空けていくことになりますね。今月は家で新潟のお酒を楽しみたいと思います。

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sugi2018年10月2日 09:30

新たな地域特化型クラウドファンディングサイトがオープン!

2018年10月1日より、大分発の新しいクラウドファンディングのサイト、「sandwich」がサービス開始になりました。こちらのサイトは、大分合同新聞さんと大分銀行さんと当社の3者で連携して取り組む、地域特化型のいわゆる『購入型』クラウドファンディング(※)のサービスです。

sandwich (サンドイッチ)という名称には、「夢をはさみ、希望をはさみ、明日をつくる」という思いが込められています。ロゴのデザインも、なんだかポップで楽しく、可愛らしいですね。


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サービス開始を飾るのは、老舗テント屋さんの高性能トートバッグプロジェクトから、おおいた和牛や黄柚子とうがらし、福祉プロレスのプロジェクトまで、実に多彩な4つのプロジェクト。sandwichのページから、ぜひ詳細をご確認ください。


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実は、ミュージックセキュリティーズが関わる購入型クラウドファンディングのサイトは、今回ローンチしたsandwichを含めて、現在7つあります。いずれも、地域密着で実力のあるメディアや金融機関の皆さま、または、全国にネットワークを持つパートナー企業の皆さまと連携したサイトになります。

今日はそのすべてを一挙にご紹介したいと思います。


FAN AKITA
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CF信州
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MOTTAINAIもっと
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YUIMA
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にいがた、いっぽ
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ひかりTVドリーム
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sandwich
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いかがでしたか。各サイトのキャッチコピーを見るだけで、目指していることが伝わってきますね。
現在、お住まいの地域や出身地、以前住んでいた場所や移住希望先など、気になる地域のサイトやプロジェクトがあれば、ぜひチェックしてみてください。


<ミュージックセキュリティーズが関わる購入型クラウドファンディングサービスの一覧>
FAN AKITA
CF信州
MOTTAINAIもっと
YUIMA
にいがた、いっぽ
ひかりTVドリーム
sandwich
 (注) いずれのサイトでも、プロジェクトに参加するには、サイト毎に会員登録が必要です。

(※)購入型クラウドファンディングは、資金提供者(サポーター)が、事業者(プロジェクトオーナー)に資金を提供し、そのお礼としてモノやサービスを受け取る、事業支援の仕組みです。
セキュリテで扱う商法上の匿名組合に基づくファンドと異なり、現金による分配はありません。


(ミュージックセキュリティーズ・杉山)

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sugi2018年9月6日 15:25

応援する人、される人

ある人のことや事業の良さが
近くの人には、ものすごく評価されていても
遠くの人にはなかなか分からない

そういうことって、あるんだなぁ、と痛感することがありました。

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先日、「けんしん」こと福島県商工信用組合さんで、「熟練シェフがお届けする出張料理ファンド」の今後のプロモーション施策について打ち合わせをし、ちょうどその日の夜に、出張料理ファンドのシェフの鈴木さんが出張料理の腕を振るう納涼会が近くの商工会議所であるというので、参加させていただきました。

本題に入る前に、お料理の一部をまずはご紹介いたします。
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そのお料理のなんと素晴らしいこと! 
「出張料理とは、こういうことか!!!!」ということが一瞬で腑に落ちました。

普通のホテルとかのビュッフェやパーティーメニューと比べてどこが違うかと言えば、
全部本当においしかったのですが、単に味だけではない、豪華さ、華やかさ、そして、温かさがありました。
しっかりときちんと感のあるパーティーメニューなのに、アットホームな手作り感も伝わってくるような。
もしかしたら、鈴木シェフの「顔が見える」から、ということなのかもしれません。

これなら、ただのキャッチコピーじゃなくて、本当の意味で「思い出に残る」出張料理を安心してお願いすることができると思いました。私も、何か特別な時に、ぜひ鈴木シェフにお願いしたいと思いました。

さらに今回、私はこのファンドの事業性やケータリング事業を強化することの意義についても、非常に腹落ちいたしました。
普段、鈴木シェフは、郡山駅前で、フレンチをベースとしたカジュアルな創作料理の席数36のお店をやっています。

2016年12月期の売上実績については、ファンドページに掲載されていますが、月平均にすると170万円程になります。これは主に店舗・レストラン事業からの売上です。
一方で、ブライダル・ケータリング事業は、店舗・レストラン事業と異なり、1件の受注でまとまった売上につながります。また、先の計画や売上の見通しが立てやすいというメリットもあります。

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例えば、今回参加させていただいた納涼会は、約100名が参加されていましたが、もし一人5,000円なら50万円、1万円なら100万円の売上につながります。
とても、大きな数字ですね。
店舗運営をしながら、月に1回でもこうしたケータリングの受注が入るだけで、売上が増加し、経営も安定します。
出張料理で多くのお客様に召し上がっていただくこと自体が、店舗の知名度アップや宣伝になりますので、来店につながることも期待されます。

併せて、今回の事業計画もご覧いただきたいのですが、ブライダル・ケータリング事業については、1年目で111万円しか計上されていません。
この部分は新規事業ということで、非常に保守的な数字を置いているようですが、これは数回の受注があれば、すぐに達成できそうですね。

直近の鈴木シェフの店舗、ダイニングレストラン「エテ」のHPを見ると、今月の予定に、
 「20日(木)50人のケータリングの為ランチ 休み
 28、29日(金、土)出張ウエディングの為お休み」
と書いてありました。まだ会計期間ではありませんが、この調子ですと、来年以降の受注にも期待ができますね!

ファンドの分配シミュレーションはこちら

さて、前置きが長くなってしまいましたが、ここからが、この記事で一番、お伝えしたかったことなのですが、この日の出張を通じて、私の印象に一番残ったのは、鈴木シェフの応援のされ方がハンパない‼‼‼、ってことでした。

けんしんさんも、商工会議所の方も、皆さん、本当に熱心に鈴木シェフを応援されていました。
そもそもこのファンドは、「チャレンジ!ふくしま創生プロジェクト」(https://www.securite.jp/fukushimaken/)​という福島県の取り組みの一環で、募集されているものですが、募集に至るまでには、地元の商工会議所や金融機関が紹介機関として様々なサポートを行っています。今回のファンドのベースとなる事業計画についても、審査は当社が行っていますが、それ以前に多くの方に見ていただいています。

皆さんの取り組みがすごいのは、単に事業計画をつくるところのサポートをするのではなく、その事業計画が達成できるように、実効性のあるサポートをしているところです。
納涼会のお食事にエテさんのケータリングを採用したこと然り、事業の成功につながるよう、できる限りのPRのサポートをされていました。

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納涼会オープン前の笑顔の1枚。けんしんの安斎部長(左)と鈴木シェフ(右)

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会場のテーブルの上に置いてあるチラシ。この写真では見にくいですが、実はこのチラシはけんしんさんが、鈴木シェフを紹介するために作成したチラシです。

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大勢のお客様の前で挨拶をする鈴木シェフ。けんしんさんのはからいで、しっかりPRすることができました。
美味しいお料理に加えて、こういうことを積み重ねていくことで、お客様が増えてくるのだと思いました。

けんしんさんや地元の皆さんが、鈴木シェフをなんでここまで一生懸命に応援しているのか、はじめてお会いした私では、よく分からない部分が正直ありました。
ただ、そこは理屈ではなく、実際に応援されている姿、そしてその応援に懸命に応える姿を、現実に目の当たりにして、これなら安心だな、と素直に思えました。
こうした地域の皆さまの輪を少しずつ広げて、出資者の輪も少しずつ広げて、12月末までの募集期間に何とか満額まで資金を集められたらと思います。

今回の打ち合わせの中で、今後のこともお話してきましたが、ファンドで予定しているケータリング事業の強化(保冷車の購入等)につきましては、必ずやる、ファンド資金が不足する分についても自己資金等で資金を手当てをするということを確認してまいりました。
現在、募集期間は延長され、今年の12月31日までとなっています(これ以上の募集期間の延長はありません)。2019年1月1日には会計期間も始まります。

郡山は、東京から新幹線で1時間18分で行けました。意外に近くてびっくりしました。
なので、東京の方、関東にお住まいの方にも、ぜひファンドに参加していただければと思います!

ファンドの詳細はこちら⇒「熟練シェフがお届けする出張料理ファンド
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(ミュージックセキュリティーズ・杉山)
 

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sugi2018年5月17日 00:40

最高償還率を更新(177%)。投資家への分配は「喜びでしかない」

先日、「中島重久堂 つなぐ鉛筆削り器ファンド」が、セキュリテのこれまでのファンドの中では過去最高となる177.59%という高い償還率(※)でファンドの償還を迎えました。
※償還率は(一口分配総額)/(一口出資金額)で算出されます。

このファンドでは、2014年に新商品「想いをつなぐ鉛筆削り『TSUNAGO』」の金型製作費用を募集しました。2015年に販売を開始してから3年、これまでに累計15万個近くを販売し、事業計画を大きく上回る実績をあげることができました。

【ファンド概要】
営業者:株式会社中島重久堂(代表取締役:中島潤也、大阪府松原市)
募集総額:5,010,000 円
参加人数:258人
会計期間:2015年3月5日~2018年3月4日
一口出資金額:15,000円(別途、取扱手数料855円)
一口分配総額:26,639円(うち、源泉徴収額2,376円)
償還率: 177.59%
ファンド詳細:https://www.securite.jp/fund/detail/667




実はこのファンドは、私が大阪にいた頃募集したファンドで、私自身も一投資家として参加しているのですが、毎年の分配報告や月次報告を受け取る度に、あまりに高い数字に、ファンド運営会社としては、「投資家にこんなに分配することになって、事業者さんはどう思うだろうか、、、」と、かえってひやひやドキドキしていました。

とういのも、「セキュリテのファンドを活用しませんか」と、事業者さんに営業、ご提案する際には、必ずと言っていいほど皆さん、セキュリテに払う費用や分配金を、金融機関の金利と比較されて「高い」とおっしゃるからです。(セキュリテのファンドと金融機関からの融資は、全く異なる仕組みではありますが、資金調達の仕組みである以上、調達コストを単純比較したくなる気持ちは、当然分かるのですが。)
しかも、このファンドを募集した中島重久堂さんは、老舗の鉛筆削り器メーカーで、借りようと思えば、いくらでも銀行から借りられた会社でした。
そういう背景もあり、このファンドが償還する暁にはぜひ社長さんに本音を聞いてみたい、と大分前から密かに思っていました。

そして償還直前、その願望を実現し、中島社長にインタビューの機会を頂くことができました。
ブログの件名で最初に明かしてしまいましたが、こんなに高い分配率についてどう思うかということについては、「正直、喜びでしかない」と、スパーンと回答頂きました。
「80年もしてる会社が、ある1アイテムであかんかったとなったら、看板に傷がつくので、絶対にお返しせなあかんと思っていたので、安心した」とも。

インタビューでは、主に以下の質問をしています。
・ほかの鉛筆削り器メーカーとの違いは?
・ファンドを利用した理由は?
・ファンドを利用してよかったことは?
・177.59%という高い償還率についてどう思いますか?
・中島重久堂の今後の展開は?

本当に素晴らしい会社です。工場の風景や社員の方の働く様子も映像に収めていますので、ぜひ多くの方にご覧頂ければと思います。


 

~・~・~・~・~・~

最後に。今回ご紹介したのは、最高償還率のファンドでしたが、多くのファンドにご出資している方であれば、よくご存知の通り、セキュリテのファンドでは、それなりの割合で元本を割れることがあります。(過去の償還済みファンドの償還率は、ファンド検索ページよりご確認頂けます。検索ページはこちら) 
割合は少ないですが、中には満期を迎えず破産するなど、ファンドが解散となり分配金が全く支払われないケースもあります。(解散したファンドについては、投資家の方は、マイページからご確認いただけますが、検索ページでは検索いただけません)

そういうサービスでありながら、継続的にファンドにご参加いただく出資者の皆さまの存在があるのは、ただただ有難く、また同時に、日々責任の重大さを感じています。
セキュリテが新しいチャレンジを後押しするプラットフォームである以上、失敗はつきものであり、すべてのファンドでプラス償還を実現することは困難ですが、それでも、仮に失敗した時でも納得頂けるような、ファンドづくりや運営、情報開示に努めてまいります。
そして、もっともっと、中島重久堂さんのような、素晴らしい会社の素晴らしいファンドをつくって、しっかり結果も出していきたいと思います。

(杉山)

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