御菓子司木村屋ファンド ファンドニュース

被災地からのレポート2013年5月16日 19:15

栃が沢ベース訪問記

こんにちは。ミュージックセキュリティーズの岸野です。
 
陸前高田にある栃が沢ベース。
私がずっと行ってみたかった場所です。
 
というのも、事業者の皆さんが、まだ建物が出来上がる前の完成イメージ図の
段階から、出来上がりをとっても楽しみにして、そして実際に出来上がって
お店を再開されたとき、すごくうれしそうにしていらっしゃるお話をお聞きしていたからです。


ファンドで集まった資金が実際に店舗になり、
そしてそこで事業者さんが事業を再開される、
それが地域のコミュニティの再生になる。
 
ファンドに関わる上で、
こんなにうれしいことはないです。

 
また、いわ井の磐井さんが送ってくださる楽しいコメントつきの
イルミネーションの写真なども拝見して、きっと素敵なところなんだろうなぁと
遠い陸前高田に思いを馳せていました。
念願叶って初めて訪れることができて、本当にうれしかったです。
想像以上に素敵な場所でした。まさに陸前高田のオアシスです。
とってもあたたかな雰囲気に包まれていて、
訪れるだけで幸せになるような、そんな空間です。

それはなぜなのでしょうか?
 
お店を営まれている皆さんの真心が伝わるからです。
地域の人を、そして訪れる人を喜ばせたい、そんなまじりっけのない思いが、
その場に行くだけで自然と感じられて、幸せな気持ちになるのです。
心がぽかぽかする そんなかんじです。


(1)まず、お菓子工房木村屋さん。
 
かわいらしい赤い扉を開けると、ふわっと甘いお菓子のいい香りに包まれます。
お菓子工房という名前のとおり、お店の奥に工房が付設しているんです。
職人さんたちが、きびきびとたくさんのお菓子を作り上げていきます。
こんなにたくさんの種類のお菓子をここだけで製造されているというのにびっくりです。




そして木村屋さんを代表する銘菓、
夢の樹バウム。
 
今まさに製造中です。
私も一口食べてからそのおいしさに感動して大ファンになってしまった夢の樹バウム。
こんなふうに作られるのだと、実際に目にすることができて大感動してしまいました。 





 

木村屋さんの夢の樹バウム、地元岩手の選りすぐりの食材で丁寧に作られた、
他にはない唯一無二のバウムクーヘン。
陸前高田の一本松をモチーフに、震災後に今後への夢を託して作られたお菓子。
お菓子作りを通じて、地域の人を元気づけたい、そんな木村屋さんの思いがこめられています。

一口食べるとバターの香りが口いっぱいにひろがり、
旨みが凝縮された幾重にも重なる生地は、かみしめるほどに旨みが感じられます。
今はまだ隠れた名品ですが、何かで紹介されたら人気に火がついて
買えなくなってしまうのではないか と個人的には思っているくらいのおいしいお菓子です。

こちらからご注文いただけますので、ぜひお試しいただきたいです。
御菓子司木村屋 夢の樹バウムセキュリテセット
http://www.securite.jp/shopping/309/


 
こちらが店主の木村さん親子。
息子さん、一度は地元を離れていらっしゃいましたが、お店に戻られたようです。
お二人が力を合わせ今後どんなおいしいお菓子を届けてくださるのか、楽しみです。



 
お店の中には、夢の樹バウムをはじめ、様々なお菓子が、
とても素敵にディスプレイされています。
かわいくて、見ているだけでも楽しい、
そんな空間づくりもきっと心がけていらっしゃるのだと思います。


 
 

 
(2)続いて、いわ井さん。
 
地元で、古くから続く和雑貨屋さんです。
お店に一歩入ると、わくわくします。
子供に戻ったみたいに、無邪気にはしゃぎたくなってしまうような楽しいお店です。





お店の中には所狭しと、いわ井さんが独自のセンスで選ばれた雑貨が並んでいます。
かわいい小物や、地元のお酒など、取りそろえる商品は様々。
プレゼントにも、自分用にもきっととっておきの一品に出会える、そんなお店です。
 
 

こちらのお店、現在は仮設店舗です。
将来、実店舗が完成した際には設備を全て持ち運びができるように工夫されています。
机や棚はもちろん、照明や壁もとりはずせるのだそう。
いわ井さん、常に先を見据えていらっしゃるのだなと感じました。
 
 

特注の机は、同じく被災した、いわ井ご主人の友人が、震災直後に作ったもの。↓

 
デザインに妥協は一切なし、けれどちゃんと持ち運びができるように工夫されています。
常に前を向く磐井さんのこだわりがつまった宝箱のようなお店
ぜひ一度訪れていただきたいです。





(3)
最後に、おそばのやぶ屋さん。
 
応援ファンドの事業者さんではありませんが、
陸前高田一といわれる老舗のおそばやさんです。
木村屋の木村さん、いわ井の磐井さんとこのやぶ屋のご主人は
とても仲のいい友人でありお仕事仲間とのこと。
 
そんなご主人が作るおそば、本当においしかったです。
丁寧に作られたきれいなおそば、真心がこもっていて、おいしさで心まで満たされました。



 
白くてきれいなおそば。
舌触りがよく、のど越しも抜群であっという間に完食してしまいました。
 
そして、おそばと同じくらいの大好物のかつ丼も一緒にいただきました。
かつ丼、使われるつゆでおいしさが決まるので、
おいしいおそばやさんのはきっとおいしいはず、と思ったのです。
これまで食べてきたかつ丼で一番かもしれないくらいおいしかったです。
ふわっとした衣の中に、お肉がしっかりと詰まっていて、ふっくらやわらか。
とろとろたまごの半熟具合の絶妙で、卵とじのかつと、ごはんを一緒に口に運ぶと、
幸せな気持ちでいっぱいになりました。

おそばもかつ丼も本当においしくて、こんなおいしいものを作ってくださって、
思わず「ありがとうございました」とお店の方に伝えてしまったくらいでした。

 
こんなにおいしいおそばやさんの再開には、秘話があります。

 
震災でご主人を亡くし、現在は、息子さんが継いでいらっしゃいます。
震災直後、お店のレシピはずっとお父さんのそばで見ていたから覚えているけれど、
自分が先代の味を再現できるのか不安だった息子さん。
そして、先代亡き今、どのようなそばを作っていくのか、迷いもあったようです。
そんなとき、聞いた声は、「みんなが待っているのは先代の味」というもの。

それから1ヶ月、みんなで味見をして先代の味を探していく日々が続きました。

そして開店初日。

ものすごいプレッシャーの中、お客さんは入らず。

だめかもしれない。


そう思っていたが、3日後には行列ができるほどに。

おそばを実際に食べた人たちが、「以前と全く同じ味だ!」と喜び、
口コミで地域の人たちに広がっていったようです。
このことを木村さん、いわ井さんも自分のことのように喜んだとのこと。

( TV 報道ステーションの特集「“プレハブ商店街”物語~2012年初夏」
で紹介されたときの動画はこちら



栃が沢ベース。
いわ井さん、木村屋さん、そばやさん、現在は3店舗で仮設のお店を並べていますが、
「商店街に戻ったとしてもこの3店舗でお店を並べて商売したい」
そう語ります。
 
「3人は商売に対して同じ志を持っている。
できれば同じ志をもつ仲間と一緒にやっていきたい。」
そんな3人が共有する志、想いが掛け合わさって輝く栃が沢ベースだからこそ
多くの人を惹きつけてやまないのだと思います。

 

ミュージックセキュリティーズ 岸野
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