ゆっくり、いそげ?~セキュリテ自由帳~

ゆっくり、いそげ?~セキュリテ自由帳~

sugi2019年6月5日 23:52

大切なものを守る、という投資

今年の2月、セキュリテのサイトオープンから10周年のタイミングで、影山さんと一緒にこの10年間を振り返る対談の企画がありました。(余談ですが、もし仮にセキュリテや当社がそれ以前からやっているファンドの仕組みがクラウドファンディングと見なされるならば、当社の仕組みは、世界的にみても最も早い時期に開始したクラウドファンディングサービスの一つということになりますね。参考:当社の沿革

その企画の中で、久しぶりにセキュリテ開始当時のウェブサイトのデザインを見ました。


(2009年当時のセキュリテのウェブサイト)

「大切なものを守る、という投資」
あらためてみたら、このキャッチコピー、なかなかいいな、と思ったのです。
原点回帰という言葉もありますが、10年経った今、このキャッチコピーが全く時代遅れなものではなく、セキュリテが提供するコアな価値観の1つとして、今日はあらためて皆さんと共有したいと思います。

「クラウドファンディング」というと、何か新しい取り組みに使われると考える人が多いことでしょう。事実、セキュリテでもこれまでに多くの新しいチャレンジを後押ししてきましたし、それはこれからも変わらないと思います。確かに新しいことを始めるのには、かなりのエネルギーが要りますが、しかし、以前から続いてきたことを後世に残すためにも同様に、いやそれ以上に、相当な努力が必要になります。

今、私たちの暮らしは人口減少や急速に進む高齢化、技術の進化に伴う生活様式の変化などに直面し、意識するしないに関わらず、日々残すものと、残さなくていいものの選択を迫られています。残念ながら、残したいと思っていたものでも、何もしないと簡単に無くなってしまいます。世の中には、無くしてはいけないもの、無くしたくないもの、子どもたちの未来に残したい、そういうものがたくさんあります。そして、そのためには、無くならないように、主体的に守っていかないと、残りません。例えば、純米酒や森の事業です。そして、そのためのアクションを起こす人たちを支えることが、セキュリテの「大切なものを守るための投資」です。

そういうことを考えていた時に巡り合ったのが木桶仕込みの醸造文化を守るために立ち上がった人達でした。
詳しくは、「木桶職人復活プロジェクト」の記事に書きましたが、私たちが知らないうちに、大きな「木桶」を作る会社や技術が、この世から失われようとしていたのです。一見すると、木桶など、私たちの暮らしには一切関係がなく、何の影響もなさそうに思えます。しかし、この木桶というのは古来、日本の伝統的な酒や醤油、味噌等の仕込みに使われていたもので、もし木桶をつくる技術が失われてしまえば、孫やその先の世代は、本物の木桶仕込みのお醤油をつくることも、味わうこともできなくなってしまうのです。

こうした状況に対し、岐阜県の山川醸造株式会社は、セキュリテでファンドを活用し、昭和18年の創業以来初めて、木桶を新調しました。この度、そのファンド資金で購入する木桶が、香川県の小豆島で作られるところから、岐阜県の山川醸造に納品されるまでを追っかけた動画が完成しました。山川社長にも事業にかける想いを存分にお話していただきました。ぜひご覧下さい。




(ミュージックセキュリティーズ・杉山)