全量純米蔵

平杯ギャラリー2010年9月27日 15:06

【神亀専務インタビュー】 目指す会を振り返る <前編>

みなさん、こんにちは!

  

全量純米蔵を目指す会も発起から3年が経過しました。

当初掲げた「会員蔵は5年以内に全量純米蔵への転換を目指す」という公約も

折り返し地点を過ぎたことになります。

 

そこで、今までの取り組みを振り返る意味で、

代表幹事である神亀酒造小川原専務にインタビューを敢行しました!!

今日はその模様をアップします!! (^o^)/

 

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Q:全量純米蔵を目指す会(以下、目指す会)を立ち上げて早3年経ちましたが、

 成果はどうでしょうか?

 特に、会員蔵は5年で全量純米蔵化するという公約ですが?

 

A:5年の縛りをかけたおかげで、全量純米蔵は着実に増えている。

 当初は神亀、秋鹿、森喜(るみこの酒、カッコ内は銘柄名)の3蔵だったが、

 諏訪(諏訪泉)、田治米(竹泉)、梅津(冨玲)、下村(奥播磨)、大矢孝(蓬莱)

 および向井(京の春)と、現在9蔵まで増えた。

 今年、川西屋(丹沢山)も全量純米蔵化すると思う。

 羽根田(羽前白梅)は一年おきに全量純米蔵化している。

 

神亀専務インタビュー

 

 

Q:着実に全量純米蔵化は進んでいるんですね。逆に厳しい蔵はありますか?

 

A:正直いくつかある。

 

 

Q:それはどういった理由なんでしょうか?

 

A:杜氏たちの体制が整わない。

 これらの蔵は5年の時点で全量純米化していなくても退会させず、

 期限を2年延長することを考えている

 

 

Q:なるほど。一方で、販売面での進展はあったのでしょうか?

 

A:景気が悪く、日本酒自体の売れ行きが落ちている。

 しかし、普通酒の売れ行きの落ち具合に比べ、純米酒はあまり落ちていない。

 お客さんは良いものについてはしっかりお金をつかっている。

 

  

Q:その他目指す会特有の成果はありましたか?

 

A:池袋東武や日本橋三越などで共同販売をいくつか実施できた。

 また、酒造りの技術は飛躍的に伸びている。

 

 

Q:具体的にはどこが良くなりましたか?

 

A:以前と比して大矢孝(蓬莱)はとても良くなった。一部良くなったのが向井(京の春)。

 諏訪(諏訪泉)、川西屋(丹沢山)、金の井(綿屋)はもともとレベルが高かったのだが、

 より良くなった。

 

 

Q:神亀さんは以前「蔵元交流会」を立ち上げ所属していたわけですが、

 蔵元交流会にいたころより成果は実感できていますか?

 

A:蔵元交流会でも純米酒比率を上げる努力をしてきたが、叶わなかった。

 また、資金集めからやっていこう、といった取り組みは蔵元交流会では無理。

 何かをやろうというときの責任の所在が曖昧だから。

 

 

Q:一方で目指す会の今後の課題は?

 

A:会員をもっと増やしたい。5年という縛りが怖いのか、

 飛び込んでくる蔵がなかなかないのが現状。。

 

 

Q:問い合わせ自体が少ないのでしょうか?

 

A:入りたいという問い合わせはあることはあるのだが…。

 また、ファンドが魅力でコンタクトをとってきた蔵がいくつかあるが、

 本質ではないので断っている。酒造技術の向上心もなしに会員に

 なられるのは…。

 

 

(後編に続く)

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