お知らせ 地域の自立を目指す 小水力発電ファンドお知らせ

お知らせ2020年11月28日 18:03

発電量を左右する水量はどうやって調べるの?

今回は、水力発電所の命である、水量の調査について書きます。

まず、発電所の設計は、以下の手順で進めます。

①水量を調査
②発電量の決定
③発電所の規模を決定

水量の情報が、すべての元であることがわかると思います。
そこで、水量調査が必要です。

第二発電所は笹原用水という農業用水路を使って発電しますが、その笹原用水は下の写真の「渋川」から水を引いています。

そこで、その渋川に水位計を設置しました。
この水位計が渋川の水量を2年間にわたって自動的にデータ収集してくれています。



この渋川は、大雨が降ると、この水位計が水没するほど増水します。
下の写真では、人が水位計を持っていますが、増水時にはこのレベルまで水位が上昇します。
自然の力は本当にすごいですね。

ここまでの調査の結果、年間を通じて、安定的に発電できる水量があることがわかっています。

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お知らせ2020年11月24日 18:14

【連載Vol.3】「​水は誰のもの?」(小水力発電解説シリーズ)

水は誰のもの?


 小水力発電は水のエネルギーを電気に変える発電方法です。この世に水が無ければ存在しない発電方法です。
今回は水力発電になくてはならない水ってそもそも何だろう?から話を始めます。水という物質ではなく水という存在を中心に少し難しい話もありますがお付き合いください。

 雲が湧き、雨が降れば水が溜まります。雪が溶ければ水になります。この水は山の渓谷や川へと流れ池や湖を造り大河となり大海へと注ぎます。大海の水は蒸発し又雨となります。水は尽きることなく循環しますから水力発電は再生可能な発電方法なのです。
我々は普段あまり気にしませんが水は我々にとって常に身近にあり無意識に使っているものでしょう。
では水は誰のものでしょうか?古来水は権力者のものと言われていましたが、やがて皆で平等に使うものとの認識になっていきます。
しかし水の利用を巡っては争い事が絶えなかったのも事実で時には死者が出る騒動も珍しくなく、記録によれば昭和になっても水争いはあったようですが、今では水は公共のものとの認識が定着しています。
また国際的には「水は人権である」と言われています。日本人の多くにとって水は当たり前に手に入るものですし、「水は人権である」などと考えながら水を使っている人はほとんどいないでしょう。
ですが世界の現実はそうではありません。5人に1人は安全な水が飲めず、毎年3~400万人(その半数以上が子ども)が不衛生な水のために命を失っています(WHOの報告による)。
水を人権として位置づけ、しっかりと保障することが重要なのは、こうした現実があるからなのです。

なぜ水は人権なのでしょうか。それはなによりも水が人間の基本的な生活水準を維持するために必要だからです。
基本的な生活水準の維持は、世界人権宣言(第25条)でも謳われています。より拘束力の強い経済的、社会的および文化的権利に関する国際規約でも「自己及びその家族のための相当な食糧、衣類及び住居を含む十分な生活水準についての並びに生活条件の不断の改善についてのすべての者の権利を認める」とはっきり書かれています。
生活水準の維持のためには、水は必要不可欠なのです。このため水も人権の一部となるとの考えからです。

 現在の日本において水は水質汚濁防止法や河川法などの法律で守られています。
実はこれらの法令が小水力発電を手がける者にとって少々やっかいなものなのです。
水を使うには水利権(流水占用許可)を取得する必要があります。水がポトリと地表に湧き出た瞬間から水利権が発生すると言われています。
又川は1級、2級、準用、普通河川と区分され、ごく一部の指定外河川を除き行政による管理監督がなされています。
勿論川で子供が遊んだり小魚を追いかけるのは自由ですが、水力発電はもとより、上水道水としての利用や農業用水工業用水など水を事業に用いるときは水利権を得なければならないのです。
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先ほど述べたように水は公共のものとの考えがあるからその許可申請には大変な時間と労力を費やします。
又河川や湖沼にはそれを利用する方々がいます。観光や輸送、漁業に従事される方にとっても河川や湖沼は貴重な存在なのです。
法を遵守し、日常的に水資源を利用される地域の方の理解をいただき共存しなければ小水力発電事業を展開するのは難しいのです。
発電事業はインフラ事業ですし、適切な保守を行なえば100年を超える事業となりますので地域の理解は不可欠です。今回の我々の予定地もそうですが全国的に小水力発電の候補地は中山間地が多いのです。
現在の中山間地は過疎化少子高齢化、農林業の衰退等の社会問題が山積しています。そんな地域の貴重な水資源をお借りして行なう発電事業ですから地域への貢献も発電事業者の責務と考えます。

我々も地域が発展し永続することを願い地域との共存を計っていきます。
水が循環し、人類の命を守り生活を豊かにし、自然環境を潤すように、水力発電所を契機に地域の生活も地域の経済も豊かになり持続性のある循環型社会が形作れる様になればと願っています。


鈴木 純一
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NPO法人諏訪圏ものづくり推進機構のSEE研究会小水力発電部会所属
現在、3V小水力発電株式会社と茅野市内における小水力発電建設計画に参画

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お知らせ2020年11月20日 17:15

【第一発電所】取水口の構造

第二発電所に先駆けて建設中の、第一発電所で、取水口がおおむね完成しました。

出資者募集中の第二発電所も似た構造になりますので、参考にご紹介します。

八ヶ岳小水力発電所は、人の気配がない渓流に建設するため、ゴミがほとんどありません。
よって構造は、落葉除け、沈殿槽、導水管とかなりシンプルな構造で事足ります。

また、必要な水量も多くないので、大規模なものは必要ありません。



写真の手前に落葉除け、奥が沈殿槽になります。

ここから水が約1,000mの導水管を下って、発電機を回してくれます。

なお、余剰な水は写真の左側へ流れ、河川に戻ります。

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お知らせ2020年11月19日 11:38

【第二発電所】なんで農業用水路を改修しているの?

第二発電所の建設に先立って農業用水路の改修を進めています。



今回はなぜ、水力発電所建設なのに、農業用水路を改修するのかについて書きます。


結論から書くと、農業が重要な産業である地元の自立に不可欠だからです。


第二発電所は、長野県茅野市の観光名所にもなっている”御射鹿池”から流れる農業用水路から水をお借りする計画になっています。


写真/御射鹿池

第二発電所を建設する笹原地区は、山の上にある御射鹿池の水を利用して長らく農業を営んできました。

田んぼまでの農業用水路は、記録によると江戸時代に住民の手によってつくられ、ずっと地元の人が管理してきたものだそうです。

池から田んぼまではかなりの標高差と距離があり、水路は急こう配の山中を流れています。


写真/農業用水路(天然の小川にも見えますが、農業用水路です)

農業用水を安定的に得るには、この山中を流れる水路の維持管理が必須です。
今でも、農家総出で草刈りや増水後のゴミの除去等を行っています。

かつて、地元に若い人が多い時代は、なんとかなっていました。
しかし、高齢化が進んでくると、急こう配の山中での作業が大変な負担となり、この維持管理が大きな課題になりました。

維持管理が容易な近代的な構造の水路に改修するためには多額の費用が必要です。

そこで、地域の自立を目指す代表の松本が、発電所を建設し、その収益を水路の改修にあてることを提案しました。

この提案は、地元に受け入れられ、農業用水路を改修してから発電所を建設することになりました。

改修の内容は
・天然石を使用し景観に配慮しつつ、ゴミが詰まりにくい構造にすること
・水路脇に管理道路を整備すること
です。

間違いなく、水路の維持管理の負担が大きく軽減されるでしょう。
地域自立の第一歩です。



なお、改修工事はどんどん進んでいます。
水路は来年の田植え前には完成する予定です。

この水路を通った水で育てたお米を是非、食べていただきたいですね。

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お知らせ2020年11月16日 19:21

第二発電所・管理棟の詳細を詰めています

本日は設計士さんと、第二発電所管理棟建設予定地で、詳細な位置など具体的な話を詰めました。





ここまで順調に進んでいます。




350~400軒分の電気を発電する施設を建てると考えると、かなり小規模で済むことが伝わりますでしょうか?





P.S.
こちらは最低気温が氷点下になる日が多くなってきました。

会社では薪ストーブを使うため、業務の合間を見て薪割りに精を出しています。

(近頃、みんな腰痛&筋肉痛です)

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お知らせ2020年11月14日 17:44

第一発電所の上棟式を行いました

第一発電所の管理棟の建設が順調に進んでいます。



棟上げまで完了し、本日、上棟式を執り行うことができました。

地域の未来を担う地元の子どもたちも一緒に参加してくれました。
この子たちが大人になっても、住み続けたい町を維持できるよう、がんばります。

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お知らせ2020年11月6日 18:07

第二発電所・管理棟のこと

今回は発電施設のうち、管理棟についてお話します。

まず、当発電施設の大まかな仕組みは、水路上流に設置した取水口から水をもらい、水が導水管を約1,000m流れ下って、管理棟にある水車を回し電気が発生というものです。

発電と発電量等の管理は、一番下流に作る管理棟で行います。

第二発電所の管理棟は、発電用水車を地下に設置し、管理盤のみ地上に置くという構造になります。

こうこうすることで、建物を小さくでき、景観への影響を低減するとともに、発電用水車を地下に置くことで騒音問題も解決できます。


写真/第二発電所の管理棟建設予定地

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お知らせ2020年11月5日 13:57

導水管の埋設工事が進行中です

水力発電は、水が高い所から低い所へ落ちるエネルギーを利用するため、取水口から発電用水車まで長い導水管が必要です。

第二発電所に先駆けて建設中の第一発電所では、導水管の埋設工事が順調に進んでいます。

その長さ、約1000m!


長い距離に思えますが、業者さんが凄腕で物凄いペースで工事が進んでおり、資材の納入業者さんが大変そうです。

水を流してみるのが楽しみですね!

P.S. 長野県では紅葉シーズンが終盤を迎えています。
気軽に見に来てくださいと言える日が早く来てほしいものです。

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お知らせ2020年10月29日 11:44

【連載Vol.2】「​水はエネルギーの塊!」(小水力発電解説シリーズ)

水はエネルギーの塊!

 水力発電は水の持つエネルギーを電気に変換する発電方法です。
身近で穏やかな川の流れを見ていると本当にこんな水の流れで電気が出来るのだろうかとか、発電できてもたいした量ではないだろうなと思いますよね。

でも水は大きな力を秘めていることは台風や集中豪雨による被害の大きさを見れば納得できると思います。
人間は昔から水の持つ力を生活に利用してきました。水の力を取り出すために水の重さ、流れる早さや流れ落ちる高さを利用したのです。
人間が最初に着目したのは水の重さです。これを利用したのが水を受け皿のようなものに受けその重さで杵を持ち上げ水がこぼれると杵が落ち穀物を打つ杵打機でした。写真のものは岐阜県の郡上八幡市で見つけました。
やがて水車が発明され連続して動作が出来る仕組みが工夫され動力として利用されました。
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変わったところでは水の重さを使ったケーブルカーがあります。ワイヤーに繋がれた2両の車体の下部に水タンクがあり、昇降する方は水を抜き下降する方に水を満たしその重さで上下させます。これは高知県の馬路村で見ることが出来ます。

水の流れを利用したのは水運です。最初は筏のような流れ下るだけのものでしたが手こぎ船や帆かけ船が出来るとその移動は格段に広く早くなりました。

水には圧力を伝える力もあります。ベルギーには川の高低差を水リフトによって船を持ち上げる運河があります。
リフトを2機並べ片方のピストンに他方に溜めた水を送り昇降させます。水を抜かれた方は下降します。
これによって最大60mに及ぶ運河の高低差をクリアします。          

このように水は大きな力を秘めています。ここから効率よく電気エネルギーを生み出すのが私たちの仕事です。
水力発電は365日24時間の発電が可能で再生可能自然エネルギーのうち最も発電効率の良い方式です。

水からより大きなエネルギーを得るには水を溜め一気に流し落とすことが必要です。水力発電と言えば皆さんが思い浮かべるのは写真の黒部ダムのような貯水ダムによる発電所でしょう。しかしこのような大規模な発電所は場所が限られ適正地もほぼ開発し尽くされました。又環境に対する負荷も大きく運転時の保守にも大きな負担が掛かります。
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私たちが作る小水力発電所は川や用水の流れを利用し大規模な構造物は作りません。
環境負荷は最小限に出来ると考えられています。
そのためにも水の量と落差は大事な要素となります。今後大規模な水力発電所建設が難しくても私達が目指す小規模な水力発電所の適地はまだまだ存在すると言われています。

私達はこれからも各地で小水力発電所の開発を進めていきますが、こんな場所があるよとかここで水力発電所を作ってみたいと考えておられましたらお教えください。
一緒にチャレンジしてみませんか。


鈴木 純一
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NPO法人諏訪圏ものづくり推進機構のSEE研究会小水力発電部会所属
現在、3V小水力発電株式会社と茅野市内における小水力発電建設計画に参画

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お知らせ2020年10月26日 16:16

第一発電所・管理棟の建設が進んでいます

八ヶ岳水力第二発電所に先駆けて、第一発電所の工事が順調に進んでいます。

こんな自然豊かな場所に、小さな管理棟を建設します。



この管理棟に水車、発電機と制御盤を設置します。

生み出された電気は、中央に写っている電柱から中部電力の電線へ供給されます。


ちなみに、第二発電所は地下に水車と発電機を設置する計画です。

よって建物を小さくできるので、景観への影響を最小限にでき、外部に騒音を発することもありません。

このように、できる限り環境に配慮しています。

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