百年の森を育てる - ニュース - 2011年01月

2011年1月18日 00:00

トビムシイベントスペースで、池内タオルが新作展示発表会を開催

昨年の秋より、「共有の森ファンド」や「ワリバシファンド」と同じように、セキュリテを利用して、ファンの方とともに、事業のさらなる展開を図ろうとしている「風で織るタオルファンド」(池内タオル)が、トビムシのイベントスペースを利用して、「コットンヌーボータオル」の展示会を開始します(2月1日~4日。詳細は下記をご参照ください)。

スペースには、もちろん、岡山県西粟倉村の木材を利用した家具なども並んでいます。
また、隣接するbaitenでは、販売もしております。
(商品の一覧はこちらからご覧いただけます。なお、baitenではお取扱していない商品もございますので、あらかじめご了承ください。)

一粒で二度おいしい展示会に、足をお運びください。



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インタビュー・メッセージ2011年1月7日 00:00

成果をみんなで分かち合えるよう、最後までやり切る

「100年の森林構想」開始3年で、人口1600人の村に60人の雇用を創出
Q. 最初に、トビムシの役員でもある牧さんが代表を務めていらっしゃる「森の学校」の役割と事業の進捗状況を教えていただけますか。

A. トビムシが株主となっている森の学校の主たる役割は、山で伐られた木材を、地域のなかで加工して付加価値をつけて販売していくことです。


[トビムシ 取締役 牧大介氏]

トビムシや森の学校が関わるようになって、2008年時点で年間50ヘクタールしかなかった間伐の面積が、年間300ヘクタールと6倍に増えました。ファンドメンバーの力で機械も入って動き出していますので、50~60立方メートル/日くらいの間伐材が出てきています。おおよその目安で、40~50年の間伐材を4~5本で1立方メートルですので約200本/日、ちなみに、太さでいいますと、だいたい20センチメートルくらいと、建築用の柱になるかどうかという材です。

「100年の森林構想」というものを2008年から地域で実施しているなかで、関連する事業も含め、だいたい60名くらいの雇用を生み出しています。森林組合では3年のあいだに20名強、加工に携わる人も、ワリバシ事業も含めて30名以上増えてきています。既存の雇用を守っていくというところにも寄与していますし、新しく外部から雇った人もいます。

移住者は、家族も含めると、40名程度です。西粟倉村の人口は1600名ですので、40名という数字は大きいのではないかと思います。小学校の1学年の生徒数がどんどん減っているなかで、子どもを連れて移住してきているので、1学年10人くらいを維持できています。これから結婚する若い人たちも来ているので、結婚して子どもが増えていくのではないかと期待しています。

販売について言うと、「DAIKプロジェクト」では、現在は、サンプル商品を作成しているので、来年からは本格的に市場に出せるのではないかと考えています。まずはニシアワーのウェブサイトとトビムシのバイテンで販売することを検討しています。

商品のコンセプトは、「西粟倉の時間」というものをお客さんと共有していきたいということです。時間をかけて森をつくって、そこから出てくる木を長くお客さんに使っていただくなかで、森とお客さんの関係がつくられ、熟成した味わいが生まれればと思っています。西粟倉の時間とお客様の時間を重ね合わされていくといいですね

森や自然を守りながら、人の生活を成り立たせる
Q. 森の学校、トビムシ、森林組合、行政が連携されることで、事業は順調に進まれているのですね。そもそも、親会社であるアミタホールディングス株式会社を含めて、どのような経緯で、今回のような取組が始まったのですか。また、牧さんご自身が、こうした分野に身を投じられることになった経緯を教えていただけますか。

A. 私自身は、何となく自然とか生き物に関心がありましたので、そういう分野について学べる農学部林学科に入学しました。「森や自然を守っていかないと」という気持ちはもっていましたが、そこには同時に人がいるので、「人の生活も成り立っていかないと」ということに学生になって、ようやく分かりました。自然だけの研究をやっていても解決できないし、自然も守れないし、人の暮らしも、社会も守っていけないということがわかってきたんです。


[小口所有されている林地が集約化された箇所の施業の進捗状況]

森と人のつながりを再生させていく取り組みをしていきたいと、最初は、シンクタンクに入社しました。林業に関係するコンサルティングなどをしていたのですが、いい提案をしたとしても実行されないと意味がありません。そこで、ある程度リスクをとって、自分で事業をつくって、最後までしっかりやり切れるような仕事のスタイルをとりたいなということで試行錯誤していたときに、アミタと出会い、2005年に転職しました。

総務省の「地域再生マネージャー事業」というものがあって、西粟倉の地域事業に総務省から派遣されるというかたちで、アミタと西粟倉は、2004年からお付き合いが始まりました。この2004年は、西粟倉が美作市に入らない、自立していくということを決断した年でもあります。

この3年間のプロジェクトで、最後の年には「木薫」という会社を立ち上げることができました。森作りから最終製品作りまで、西粟倉の森とお客様をつなぐところまで踏み込んでいかないといけないと、若い人たちが決心して覚悟を決めて始めた会社です。そこで掲げられた「100年の森林構想」という旗を村全体に拡大していこう、村全体の森を蘇らせてたくさんのお客様と森をつないでいこうと、そういう挑戦を始めていこうという大きな展開が2008年から始まることになりました。

私自身、何とか成功させるべく、サポートをしっかりしていきたいということがあって、2008年末から専従として仕事をさせていただけるということになって、トビムシという会社を2009年に立ち上げました。

期待して見守ってくださるファンドメンバーがいるから、村は応えようとがんばれる

Q. 2004年から約6年が経過しているわけですが、いろいろな課題があると思います。どのような課題があるかを教えていただけますか。特に地域の方たちの関係作りは、苦労されることが多いと推測するのですが、いかがでしょうか。

A. 地域の人たちとの問題はないことはないです。それは当然のことだと思います。けれども、地域のなかにも、応援してくださる方もたくさんいらっしゃいます。「よくわかんないな」と疑心暗鬼になられる方もいないわけではありません。そうしたなかで、誰かが何かをしていかなければならないので、応援してくださる方が大変だと思います。


[ファンドメンバーと西粟倉村民との交流]

ファンドメンバーの方が西粟倉に来ていただいて、村の方と一緒に交流会をやったりするなかで、「こんなに村のことを応援してくれる人がいるんだから、応えていかないと」と、私自身も、森林組合長、現場で作業をしておられる方々も思っています。お金を払って来られるわけですから、われわれが「がんばりましょう」と言うよりも、精神的な支えになっています。いろいろな課題があるなかで、そういう人たちがいることで、難しいことだけど頑張ろうと思えます。

期待して見守ってくださっている方がいて、村は期待に応えようとしています。これまでは交付金を使っていくことだけでした。たとえば、村は過疎債というものを使うことができました。これは1億円起債すると、6000万くらいは交付金でチャラになるという、プレッシャーのかからない国からのお金です。

地域には、きちんと価値を生み出して、お金を出してくださる人から価値の対価としてお金をいただくということはあまりありません。ビジネスをやっている人であれば、喜んでくださるお客さんがいないとお金が儲からないのは当然ですが、地域では、そうではないことが当たり前です。

ある意味、村が始めた事業の資金の一部を民間から投資というかたちで、しかも小口でたくさんの人に出資してもらうのは、村でも「恐ろしいことだ」と、「ものすごい責任を負うことだ」と、「国からもらう方がいくらか気持ちが楽だ」という議論もあったくらいです。でも、あえて、そこに踏み込まなければいけないと村サイドにも思ってもらえたのだと思います。

実際、村の将来に期待してくれる人たちとお酒を飲むなかで、「何とかこの人たちの期待に応えていかなきゃいけない」と思うことは、今までよりも元気になるんですね。顔の見えないお金が地域に降ってきて、ただそのなかでお金を消化するように仕事をしてきた人たちが、自分たちがいい仕事をすることで、この人たちが喜んでくれると思うようになります。

一生懸命いい仕事をすれば都会の応援団の方々も喜んでいただけて、それが嬉しい、そういう気持ちでできるというのが日本の田舎でちゃんとできている。しかも一部ではなく、村全体の取組のなかでできているのは非常に大きいんじゃないかと思います。本当の意味での村の自立、精神的な意味での自立というのも、そこから始まるんじゃないかなと思っています。西粟倉は、共有の森ファンドというものを導入するなかで、一歩、前に進み出すことができたんじゃないかなと思います。

10年後の成果をみんなで分かち合えるよう、やり切る
Q. 「西粟倉村共有の森ファンド2009・2010」の契約期間は2019年6月30日までと、昨年から考えると10年間と長期間にわたるファンドです。ファンドが終わったときのイメージを教えていただけますか。

A. 「ファンドのメンバーになって、10年間、応援していてよかったな」と五感で感じていただけるような状態にもっていきたいと考えています。


[ファンドメンバーが現地ツアーで訪れたときに提供される鹿肉や野菜など、森の恵み]

今は間伐を何とか効率よくやろうというところをやっているのですが、10年間やると、地域全体の森が蘇ってきて、本当に自然が回復してきているんじゃないかと思います。森が再生されていくなかで、山菜や魚が戻り始めているところだと思います。商品作りも進んでいると思いますし、素敵な宿が生まれていると思います。

そういうなかで、人もたくさん集まってきていたり、いま集まっている人たちも家族をもって子どもも生まれたりしているんじゃないかと思います。活気がって、誰かのためにがんばろうと思えている人たちがたくさん集まっている、そういう空気が伝わる場所になっているんじゃないかなと思います。

今の状態を見ていただいている方にしか、10年間でこれだけ変わったねということを確認していただけないので、ファンドメンバーの方には、今のうちに、1回、来ていただきたいですね。何回か来ていただいている方からは、来るたびに「変わった」と言っていただけていますので、変化を楽しんで欲しい。10年後の成果を、ファンドの皆さんと分かち合えるようにやり切りたいと思います。


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西粟倉村共有の森ファンドの詳細はこちら:
https://www.securite.jp/fund/detail/145

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インタビュー・メッセージ2011年1月6日 00:00

林業の再生なくして地域の再生はない トビムシ 竹本代表取締役インタビュー

事業リスクをとって、「やれることをやれるやり方でやる」ことを決意
Q. 最初に、コンサルタント的な役割を果たされていた竹本さんやトビムシの他のメンバーの方々が、トビムシをつくられ、自ら事業リスクを取られる主体になられた経緯を教えていただけますか。


[トビムシ 代表取締役 竹本吉輝氏]

A. 私自身のことでいうと、もともとの専門は行政法だったんです。生まれ育ったのが横浜の鶴見という京浜工業地帯のド真ん中で、公害や健康被害が少なくなかった。そのため、隣町の、やはり公害に苦しんでいた川崎などを中心に、市民運動などが盛んでした。そういう町で育ったので、地域の特殊事情を汲んだ固有のルールをどうやって地域自ら決めていけるのか、ということに漠然と関心をもつようになりました。

そうした地域独自のルール化が必要とされ、ケースが増えていっているのが環境公害分野だったんですね。だから、行政法のなかの環境公害分野に関心があった。よく勘違いされるのですが、環境問題に関心があったから現在のようなキャリアを歩んでいる、というわけではないんです。地域独自のルール化、その法律論に関心があって、たまたま環境公害分野をやり、その研究過程において公害や環境問題を引き起こす社会背景に触れ、環境問題が大変だということに、どんどん引っ張られていったんです。結果、地域が独自にルール化を進めていくという話と、環境を持続可能なものにしていくという話しが、同じような比重で重要になっていきました。

そして、「環境」といった価値がどんどん毀損されていくトレンドがあるなかで、価値が毀損するのを防ぐ仕組みとして必要な法令整備の支援などをしてきました。けれども、「(これ以上価値を毀損するのを防ぐ仕組みとしての)法律をつくっていても埒が明かないな」と感じるようになり、発想を変えて、価値を創造していく仕組みをつくっていくことにしました。そのためには自ら事業を興すしかないという仮説のもと、アミタに合流したわけです。

私が、結果的に環境問題にもかかわるようになったのと同じように、トビムシも直接的に環境問題を手がけているわけではありません。トビムシの属するアミタグループでは、コンサルタント的に、地域再生など、いろいろと環境問題の解決を目指した事業のお手伝いをしていました。ただ、当り前ですが、どんな提案や支援も、実施組織体が採用、実行しなければ動かないということがあるわけです。

他方で、日本の森は、ここ10年(場所によっては、それ以上)手入れされずに放置されたままで、これからの3年~5年が、その経済的価値を取り戻すのに極めて重要な時期にあるということがありました。そこで、「やれることをやれるやり方でやる」ということを追求していこう、自分たちもリスクをとってやってしまおうと決断し、トビムシをつくったわけです。


[私たちの親や祖父母が子どもや孫のために植えたにもかかわらず、放置され日が入らない森]

トビムシの目的は、持続可能な地域社会を創ることです。日本で地域といったときの多くが中山間地域ですので、経済基盤を強めるのにメインとなる舞台は林業なんです。つまり、「林業の再生なくして地域の再生はない」状況下にあるため、トビムシは林業の再興を命題としてやっています。あくまでその結果として、森林再生につながり、更には地球温暖化防止につながるという話です。



木材量は、2年間で2,000立方メートルから12,000立方メートルへと6倍に拡大
Q. トビムシが2009年2月に誕生してから約1年半が経過しました。現在の西粟倉の状況、林業を通じた地域活性化は進んでいますか。「西粟倉村共有の森ファンド」が開始して1年以上が経過しましたが・・・

A. 林業を中心とした西粟倉村地域の活性化は、少しずつ進んでいるのではないかと思います。

今回の「共有の森事業」の前提として、小口化されてしまっている山林所有の集約化があります。複数年かけて1,500ヘクタールを取りまとめることを目標として掲げており、現在、500ヘクタール弱の集約化ができています。集約化により効率が上がり、木材の出荷量でみると、私たちが事業に関与し始めた頃の2,000立方メートルから、その6倍になる12,000立方メートルを出荷できる体制を整えつつあります


[集約化した森の施業状況を示す地図]

また、雇用の面でも成果があり、集約化を行える体制が整い、今後10年間の事業計画を立てることができたことから、村では、この2年間で約40人の新たな雇用を生むことができています。

こういう事実の積み重ねによって、集約化に協力してくれる山主さんも増えていくことになると思います。



森林組合と民間が組んで、リスクとリターンをシェアする西粟倉村モデル
Q. 仮に12,000立方メートルの出荷体制を整えられることになれば、「西粟倉村共有の森ファンド」では、約24,000立法メートルの木材を6,000円で新規の売り先に販売すると、林業機械のレンタル収入と合計して出資者の元本が返る予定ですので、大まかに半分程度の達成見込みがみえてきた、ということですね。事業が順調に進みすぎていて怖いくらいですね(笑)。もちろん色々あるとは思いますが、それでも事業が進んでいる理由を教えていただけますか。

(注:分配シミュレーションはこちらをご確認ください。なお、分配シミュレーションは、売上を保証するものでもなければ、出資者に対し、分配金額を保証するものでもありません。
https://www.securite.jp/fund/detail/145

A. 林業の問題点は何かを考えると、多くの森林組合に、林業が持続的な発展市場であるという意識が薄くなっていることがあげられます。この背景には、山主から施業委託される山林が減少トレンドにあるなかで、森林組合が中長期的な事業リスクや投資リスクをとることが難しくなっているということがあるわけです。

たとえば、1,000人の山主さんがいて、単位は抜きにして1,000の山林があったとします。昔は当たり前のように木材価格も上がっていたので、山主は、今はお金がかかっても中長期的には自分たちの利益になると考え、森林組合に山林の整備を委託します。そうすると森林組合は、その1,000というものを、向こう10~20年間にわたって受託できると考えていますから、雇用もできて機械も入れられるわけです。

ところが木材価格の減少などにより、1,000人の山主さんの中に儲からないと判断する人が出てくると、1,000あった山林は、800、400、300になっていきます。しかも、その減少の量も速度も正確には分からない。来年、いきなりゼロになるかもしれない。こういう不確実な中で、森林組合は「自前の施業リスク」は取り難いと判断するようになっています。

結果、森林組合は、自前の施業班をもたなくなり、補助金申請手続きだけをやったり、あるいは施業を外注したりすることで、リスクを取らないような組織になっていくわけです。

つまり、元の契約が取れるか取れないかという不確実性を払拭することが解決しなければいけない問題でした。いままでの林業では、こうした問題を、たとえば、境界線確定ができないだとか、不在山主の人たちも多いだとかといった問題があるからできませんよねというところで、思考停止していた、といっていいと思います。

ここを解決したのが、今回の長期森林管理契約という仕組みです。この契約があることによって、森林組合は新規雇用など、未来への投資ができるようになるわけです。

とはいえ、問題が解決したから、リスクが減ったから、「今すぐ森林組合が全部やってください」といってもできません。そこで、民間と森林組合がしっかりタッグを組んで、相互にリスクをシェアしながら、役割をシェアしながら、その代わり、利益というものもシェアしながらやっていく仕組みが必要じゃないですか、という仮説の下、実践しているのが西粟倉ですね。


[ファンドで購入した林業機械を森林組合で利用し、作業の効率化を進め木材の供給体制を構築]



価値がないとされてきたものに価値を見出し、林業再興を中心にした地域再生を実現
Q. 仰るとおりですね。リスクとリターンのシェアというのは、とても大切な考え方と思います。リターンという意味では、きちんと利益を上げていく必要があると思います。木材の出荷量も増え、順調に進んでいるようにも思いますが、今後の課題は何でしょうか。

A. 課題を考えていくと、森林組合でいえば、計画通り間伐のみを粛々とやっていけば、一定の補助金収入があり、そこから手数料をもらえるので、やっていけます。逆にいえば、間伐材を搬出して高く売ってというふうにならなくてもいいんですね。

ですから、マクロ的な課題としては、施業の効率化と流通(販売出口)のところの2つが大きいと思います。効率化については、まず第一に現時点では、高性能林業機械を入れる前提となる林道、作業道が入っていないこともあり、その機械化が進んでいない。そのため、効率的な施業ができていません。

もう1つは森からの搬出です。木材というのは原木のまま移動させる距離が短ければ短いほどコスト圧縮ができるので、効率的に材を出し、あまり移動させずに製材加工現場に、移送させるのが重要なのですが、そのような仕組みが整っていない林業地域がほとんどです。

もちろん最後は出口の話になると思います。ただ、この出口という話も、安定的に山から材を出せるようになり、きっちり流通に載せられてはじめて、競争力が出てくるんだと思います。量と品質、そして価格が安定すれば、ハウスメーカーさんを含め、大口顧客が使ってくれるようにもなってくると思います。

西粟倉では、集約化を進めることによって、10年間での最適施業態勢が整いましたし、ファンドを活用し、林業機械を導入することができた結果、施業効率化が進み、生産搬出できる木材を相当量増やすことができるようになってきています。

後は、とにかく結果を出すことですね。結果というのは、これまで材として出せなかった小径木のような、お金にならなかったものをお金にするということと、今まで売れていた普通の構造材、内装材を、より安定的に、適正な価格で販売していくということの2つです。特に、ファンドの分配原資となっているのは、トビムシが新規に開拓した売り先のものですから、前者はとても重要です。

価値のないものとされてきたものに価値を見出すことができていけば、本当に、林業再興を中心にした地域再生ができていくはずです。

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西粟倉村共有の森ファンドの詳細はこちら:
https://www.securite.jp/fund/detail/145

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