被災地の状況を踏まえ次のアクション(その1)
みなさまこんにちは。
日が過ぎるのは早いもの。被災地にあってはあっというまの2年が過ぎようとしています。そして、今年ものこすところ、あと10日。様々な思いをもって過ごしてきた2年ですが、振り返ってみると多くのことに取り組んできました。
できることは何でも全てやる!と決めて動いてきた過程は誰もが経験できることではなく、また、できれば経験する必要のないことなのかもしれません。それでも、経験したからには多くの体験を活かそうと心に刻み、良いこともたくさんありました。
この歳から自分が職人に戻ることは想定しておらず、スタッフのみなさんが、持ち場持ち場で研鑽することこそが人を育て社業発展に繋がると思っていました。しかし、震災後は小さな工房を補修して、私が手作りでお菓子を作る事になりました。
それでも、手をつけるまでの不安が、手を付けると自信に変わったこと、手の感触や味を確認しながら原料や製法をバージョンアップしたこと、これまで以上に自信をもっておすすめできる自社商品にありがたくもうれしい時間でした。
そして、みなさまからご支援いただいた工場建設に向けての動きです。想像をはるかに超える復旧復興に要する時間と工事事業者不足に加え、工事費の高騰など、先が見えない日が続きました。とはいえ、今も被災地は事業者にとって将来を展望できる姿には程遠い状況です。いち事業者の力ではとても太刀打ちできない地域の経済環境は、日に日にボディブローのように私たちを苦しめています。
公の支援はあるものの、できれば賑わいのあるまちを取り戻すことが最優先と思われます。しかし、冷静に事業継続を検討し、これまでの弊社のマーケットなどを考慮すると、日を追うごとに将来像も鮮明になってきました。
そして、工場の建設地を輪島市外とすることを決めました。その内容については近日、その2、でお伝えさせていただきますので、ひきつづきご支援のほどよろしくお願いします。
株式会社柚餅子総本家中浦屋
中浦政克
