#04 アルトマヨの森から届いたメッセージ

前回の記事でもご紹介したアルトマヨの森のコーヒーは、2025年4月に、輸入を実行。日本初上陸となりました。
その際に輸入した4つのロットを、1つずつお客様にご紹介し、お味の評価も上々で、順調に販売が進み、ついに残すところ、1ロットとなりました。
そしてま満を持しての登場ー最後のロットとなるのが、「森と女性 (Bosque y Mujer)」と名付けられたコーヒー。
今日はこのロットにまつわるお話をご紹介いたします。
アルトマヨの森とCOOPBAMの取り組み
ペルー北東部に広がるアルトマヨ保護林(Bosque de Protección Alto Mayo, BPAM)は、豊かな自然と多様な生態系を育む一方で、人々の暮らしと密接に結びついています。
その森を拠点に活動する生産者協同組合 COOPBAM(コープバン) は、森林保全、コミュニティ開発、そしてジェンダー平等の推進を柱とした取り組みを続けています。
今回、COOPBAMの輸出ロットのひとつとして登場したのが、「森と女性(Bosque y Mujer)」。
これは、森と共に生きる女性たちの力強い姿を象徴するコーヒーです。
コーヒー生産を支える女性たち
「森と女性」という名のこのロットは、アルトマヨ地域のいくつかの集落にわたる 83名の女性農家によって生産されています。COOPBAMには現在414名の組合員が所属しており、そのうち約20%が女性です。
コロシャ集落出身の マリサ・ゴニャス さんは、組合の ジェンダー平等担当(Encargada de Equidad de Género) として活動し、女性が地域社会でリーダーシップを発揮できるよう支援しています。
彼女をはじめとする女性たちは、日々のコーヒー栽培を通じて、持続可能な農業と家族の生活を両立させています。
コーヒー以外の活動と女性の自立
女性たちはコーヒーづくりにとどまらず、コミュニティ全体の発展にも力を注いでいます。
■ 女性自治組合(Comité de Mujeres)
ジェンダー平等をテーマに、コーヒー生産だけでなく工芸品の製作・販売などを協働で行うグループ。地域の女性たちが互いに学び、支え合う場となっています。
■AMEDBAM(アルトマヨの森女性アントレプレナー・森林保全組織)
国家自然保護区管理事務局(SERNANP)のサポートを受け、森の資源を守りながら手工芸品の生産と販売を行う女性たちの組織です。
彼女たちの製品には、環境保全と地域発展への貢献を示す 「環境保全提携認証(Aliado Conservación)」 が付与されています。
これらの活動は、女性たちの経済的・社会的な自立を支えるだけでなく、森の保全にも直接的に貢献しています。
「森と女性」ロットに込められた想い
アルトマヨの森のコーヒーは、「おいしい」だけの一杯ではありません。このコーヒーは、森を守り、女性の手で未来を紡ぐというメッセージを内包しています。
COOPBAMの女性たちは、自らの力で地域を支え、自然と共に生きる道を選びました。
「森と女性(Bosque y Mujer)」というこのロットは、女性たちの努力の積み重ねから生まれた一杯です。
生産者からのメッセージ
株式会社豆乃木のクラウドファンディングでは、この「森と女性」というロットを含めて、アルトマヨの森のコーヒーを購入することで、彼らの取り組みを見守っていきたいと思っております。
これからも人びとが森と仲良く共存できるように。ぜひ、この取り組みにご参加ください。