〈番外編〉2025年を振り返って 〜積み重ねの先に描く、生産者との「夢のつづき」

フェアトレードを“実践”し続けるための挑戦
私たち株式会社豆乃木は、フェアトレードコーヒーの輸入・販売に14年以上取り組んできました。
この活動の中で一貫して大切にしてきたのは、「理念を語ること」よりも、「約束を守り続けること」です。
2025年、私たちは新たな一歩として、ペルー・アマゾン上流域に広がるアルトマヨの森の生産者たちと本格的な取り組みをスタートさせました。
熱帯林を守りながら自然と共存するこの地域のコーヒー。最初の輸入量は、わずか約5トン。それでも私たちは、この小さな一歩に大きな意味があると考えています。
コーヒー生産者の多くにとって、収穫前の資金不足は深刻な問題です。
収穫期を迎えても、資金がなければ人を雇えず、生活も不安定になります。そこで私たちは、来年分のコーヒー代金を前払いという形で先に届ける選択をしました。
それは単なる取引条件ではなく、「あなたたちと来年も一緒に続けたい」という意思表示です。
この考え方は、創業当初から取引を続けてきたメキシコのマヤビニック生産者協同組合との関係で学んできたものでもあります。
マヤビニックで言えば、2011年の創業時から産地訪問を重ね、2017年に自社単独輸入へ切り替えた際、最初に買い付けられたのは、たった100袋。それでも毎年、訪問と対話を重ね、約束を守り続けてきた結果、今では多くのロースターの皆様に選ばれる存在になりました。
信頼は、一度の取引ではなく、時間をかけた「積み重ね」の中でしか生まれません。
今回のクラウドファンディングは、その積み重ねを次の段階へ進めるための挑戦です。
銀行から資金を借りるという選択肢もあります。
しかし私たちはあえて、「共感してくれる方と一緒に未来をつくる」方法を選びました。
皆さまからお預かりする資金は、生産者への前払いを中心に、安定した輸入体制の構築と、持続可能な取引の継続に活用します。
それは見返りを急ぐ投資ではなく、時間をかけて育てる“関係性”への参加です。
一杯のコーヒーが、生産者の生活を支え、森を守り、次の世代へとつながっていく。
フェアトレードを、特別な選択ではなく「当たり前の基準」にすること。
その「夢のつづき」を、ぜひ皆さまと共に描いていきたいと願っています。
この挑戦に、力を貸していただき、ありがとうございます。
あなたの応援が、遠く離れた産地の「明日」を支える確かな一歩となります。
2025年もとても良い一年でした。
2026年も、一つずつ積み重ねていきたいと思います。