ファンド詳細

運用中 歌津小太郎こぶ巻ファンド

震災から4年。新工場の稼働まであと少し

一口金額10,500円 募集総額42,400,000円
事業者名歌津小太郎 参加人数 825人
地域宮城県 南三陸 分野漁業・水産加工
募集期間2012年6月28日~
2016年3月31日
シリーズ被災地応援ファンド
特典
【1口または2口】
『さんまこぶ巻』を1口につき1個を口数に応じて送付させていただきます。
(真空包装のため冷蔵庫で60日保存できます。)

【3口以上】
『こぶ巻詰合せ』を送付させていただきます。
(詰合せの商品はすべて冷蔵庫で60日保存できます。)


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本匿名組合契約名称 歌津小太郎こぶ巻ファンド
営業者 有限会社橋本水産食品
取扱者 ミュージックセキュリティーズ株式会社
(第二種金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第1791号)
出資募集最大総額(口数) 21,200,000円(4240口)
申込単位(1口あたり) 5,000円
※本匿名組合契約の申込には1口あたり5,000円の応援金が別途必要となります。
出資金のみまたは応援金のみでのお申込はできません。
(上限口数:500口)
出資金取扱手数料 500円 ※応援金には手数料はかかりません。
取扱者の報酬 出資金取扱手数料500円/口
募集受付期間 2012年6月28日~2016年3月31日
会計期間 2013年6月1日から2022年5月31日(9年)
契約期間 本匿名組合契約成立日から会計期間終了日
分配方法 分配金は一括して、最終決算日後に支払われます。
なお、分配金には劣後特約が付されています。
分配比率 会計期間開始日から24ヶ月間(無分配期間):売上金額の0.00%
無分配期間終了後から会計期間終了日まで(84ヶ月間):売上金額の3.25%
予想リクープ平均月売上金額 7,765,568円(税込)
予想リクープ累積売上金額 277,777,778円(税込)(無分配期間を除く。)
被災前概算の平均月売上金額 8,868,000円(税込)
契約方法 匿名組合員になろうとする方は、書面又は取扱者のウェブサイトよりお申込みいただき、
ウェブサイト上で、営業者と匿名組合契約を締結します。

なお、本契約は、出資者が出資金、出資金取扱手数料(および応援金)の払込をすること
及び取扱者が出資者の本人確認をすることをもってその効力を生じます。

従って、出資金、出資金取扱手数料(および応援金)が払込まれていても
本人確認ができない場合には、申込がキャンセルされたと見なす場合があります。

一度成立した本匿名組合契約については、一定の場合を除き、契約の取消、中途の契約解除ができませんので、十分ご検討の上お申し込みください。
決済方法

ネット決済対応銀行でお申し込みの場合は、各銀行画面に接続し、お振込み先、お振込み金額のご入力の手間なくお申し込み頂けます。
(1)ATM,窓口から当社指定口座へ振込
(2)ネット決済(以下の銀行に対応)
三井住友銀行 三菱東京UFJ銀行 みずほ銀行
イーバンク銀行 ジャパンネット銀行

歌津小太郎こぶ巻ファンドの締結については、以下のような留意点及びリスクがあります。

1.本匿名組合契約の性格に関する留意点

本匿名組合契約に係るすべての業務は、営業者が自ら行い又は関係機関に委託することになっており、これらにつき匿名組合員が行い、若しくは指図をすることはできません。本匿名組合事業の状況によっては、事業継続や売上の確保のため、特に、本匿名組合契約はその契約期間が9年に及び、比較的長期間に及ぶため、契約期間中において、営業者の判断の下に価格等の変更等を行う可能性があります。

2.本匿名組合契約の流動性に関する留意点

契約期間中、本匿名組合契約は解約できません。本匿名組合契約の譲渡は同契約により制限されます。本匿名組合契約を取引する市場および匿名組合員である立場を取引する市場は現時点では存在しません。

3.出資金の元本が割れるリスク

本匿名組合契約に基づく利益の分配又は出資金の返還は、専ら営業者の本匿名組合事業による収入をその原資とし、かつ、会計期間中における営業者の売上金額を基に算定される分配金額の支払いのみをもって行われます。したがって、会計期間中の本匿名組合事業における売上によっては利益の分配が行われない可能性があり、また、分配金の支払いが行われたとしても、全会計期間をとおして匿名組合員に支払われる分配金額の合計額が当初の出資金を下回るリスクがあります。

4.資本性借入金の取扱いの変更に関するリスク

出資金は十分な資本的性質が認められる借入金として営業者の会計上資本に計上されますが、十分な資本的性質が認められる借入金に該当するための要件に関する解釈・運用・取扱いが変更された場合、営業者の財務諸表が悪化し、金融機関からの新規借入れ又は借り換えが困難になることから営業者の事業に悪影響を及ぼす可能性があります。

5.営業者の信用リスク及び債務超過に陥るリスク

営業者は、現在債務超過に陥っており、その場合に営業者が支払不能に陥り、又は営業者に対して破産、会社更生、民事再生などの各種法的倒産手続きの申立てがなされる可能性等があり、これらに該当することとなった場合には、本匿名組合契約では、分配金額の支払いが、最終の決算後に一括して行われ、それまでの毎年の分配金額は当該支払いの時点まで営業者に留保されているため、本匿名組合契約に基づく分配金額の支払い、さらには出資金の返還が行われないリスクがあります。匿名組合員が営業者に対して有する支払請求権(出資金返還請求権および利益分配請求権。以下同じ。)には、何ら担保が付されていません。また、本匿名組合事業における売上金額により分配金額が発生したとしても、本匿名組合事業において多額の費用や損失が発生した場合においては、分配金額の支払いが行なわれないリスクがあります。さらに、営業者が破産等の法的倒産手続きに移行した場合には、匿名組合員が営業者に対して有する支払請求権は、他の優先する債権に劣後して取り扱われます。そのため、法的倒産手続きの中で、他の優先する債権については支払いがなされ、回収が図られた場合であっても、匿名組合員が有する支払請求権については一切支払いがなされないリスクもあります。

6.取扱者の信用リスク

本匿名組合契約において、出資金および本匿名組合契約締結の取扱いならびに管理運営を取扱者に委託しているため、分配金額の支払い等は、取扱者を経由して行われます。このため、取扱者が破綻した場合、本匿名組合事業に係る分配金額の支払い等が遅滞し、又はその全部若しくは一部が行われないリスクがあります。

7.販売先の信用リスク

本匿名組合事業にかかる商品の一部は小売店等に販売され、販売代金が小売店等に支払われます。販売から代金回収までの期間の関係で売上金額は一定期間小売店等に滞留され、その間小売店等の信用リスクにさらされます。このため、小売店等が破綻した場合、本匿名組合事業の売上が出ていても、それが営業者、ひいては匿名組合員に支払われないリスクがあります。

8.クレジットカード会社の信用リスク

本匿名組合事業の売上金額の一部は、クレジットカード会社から営業者に支払われます。支払いサイトの関係で売上金額が一定期間、クレジットカード会社に滞留され、その間、クレジットカード会社の信用リスクにさらされます。このため、クレジットカード会社が破綻した場合、本匿名組合事業の売上が出ていても、それが営業者、ひいては匿名組合員に支払われないリスクがあります。

9.経営陣の不測の事態に係るリスク及び経営陣が関与する他の法人経営にかかるリスク

本匿名組合契約の営業者については、その事業の経営陣への依存度が高く、経営陣に不測の事態(病気・事故・犯罪に巻き込まれる等)が生じることにより、本匿名組合事業に重大な影響を及ぼすリスクがあります。さらに、営業者の経営陣の一人である千葉孝浩は、他のNPO法人の経営にも関与しており、当該法人の事業に労力・時間等が割かれる結果、本匿名組合事業の計画遂行に悪影響を及ぼすリスクがあります。これらのリスクに対しまして、本匿名組合契約では各種保険等によるリスク・ヘッジを行いません。

10.営業の再開又は継続が予想どおりなされないリスク

需要が増加することによる建築資材の調達不足により建物や必要な施設等の新設・補修が遅れることで、事業の開始が遅れる、事業の再開ができない、又は事業の継続が困難となるリスクがあります。また、被災地域が今後行政による地盤のかさ上げ等整備事業の対象とされる可能性があり、その場合には、施設等の移転が必要となる可能性もあります。そのため、施設等の新設・補修が遅れ、あるいはこれが困難となり、事業の開始、再開又は継続に支障を生じ、事業計画の大幅な見直しが必要になるリスクがあります。さらに、本匿名組合契約に係る出資持分の総額について最低金額が設定されていないことから、出資金の総額の多寡によっては営業の開始又は継続に必要な最低限の設備費用を賄うことができず、事業計画の変更を余儀なくされる、事業の開始が遅れる、事業の再開ができない、又は事業の継続が困難となるリスクがあります。

11.地域の復興が遅れるリスク

被災前の取引先の廃業、被災地域の復興の遅れ、人口流出や国内外からの訪問者の減少、あるいは、被災地域の復興が遅れ消費が伸びないことなどにより、商品の製造・生産・販売が開始されても、既存の販売先の維持や新規の売り先が確保できず、事業計画を達成できないリスクがあります。また、政治の混乱、政治政策の予期せぬ変更により地域の復興が遅れ、事業の再開、あるいは、継続に悪影響を及ぼすリスクがあります。

12.原子力発電所によるリスク

原子力発電所における事故により空気中および海水中に放出された放射性物質により、海水や土壌その他商品の原料となる水産物・農産物等が汚染され、あるいは、汚染されているのではないかという過度の懸念のために、商品が売れなくなるリスクがあります。また、それらの被害が拡大した場合には、結果として当該商品そのものの取扱いができなくなり、事業の再開・継続が不可能になるというリスクがあります。

13.大地震・大津波等の自然災害のリスク

大きな地震や津波、台風等の自然災害が再び起こり、または、天候不順や病害虫の発生などの自然環境に起因するその他の要因により、事業の継続が困難になるリスクがあります。また既に発生した地震・津波による営業者以外の者への損害・損失などに関連して生じ得る営業者の事業への悪影響についても、未だその把握が十分ではなく、又は客観的に顕在化していない可能性があり、これらの損害・損失等に関連する悪影響が現状の予測を超え、事業の継続に悪影響を及ぼすリスクがあります。

14.製造・販売商品の品質確保・維持に関するリスク

営業者の販売する水産加工品の製造元において津波により商品製造に必要な独自の技術や機材が流出し、商品の品質確保・維持ができず、顧客が減少するリスクがあります。また、津波や放射能などの影響によって水質および水産物の生育環境が変化し、商品の品質が維持できない、あるいは製造できない状況が生じるリスクがあります。

15.暴動が起こるリスク

暴動(窃盗等を含む)が起き、事業が一時中断し営業活動ができないリスクがあります。

16.被災地で伝染病等が蔓延するリスク

被災地の生活環境や公衆衛生の悪化により、伝染病等が蔓延し、営業停止の措置がとられ、営業活動ができないリスクがあります。

17.風評被害によるリスク

原発事故や伝染病等その他の理由により、風評被害を受けるリスクがあります。

18.資金繰りが悪化するリスク

営業者には金融機関からの借入金があり、また、新たな借入れも予定しています。復興後、収益性の悪化により借入金に対する返済が滞った場合、あるいは追加の借入れが行えなくなった場合などには、計画通りの仕入・製造・生産・販売が行えず、経営の存続性に影響を与える可能性があります。また、既存借入れに対して、金融機関から返済条件の変更が認められず、または、金融機関からの返済条件の変更により、あるいは今後事業を継続するうえでさらに借入れが必要となった際の追加融資が認められず、資金繰りが悪化するリスクがあります。

19.特典の進呈を行うことのできない、又は、変更するリスク

営業者は匿名組合員に対し、特典の進呈を行うことを予定しておりますが、事情により特典の進呈を行うことができない、又は、変更するリスクがあります。

20.製造・販売商品の調達に関するリスク

震災の影響や天候不順等の理由により、営業者や営業者の販売する水産加工品の製造元において必要な商品の原材料や包装資材等の調達ができない、遅れる、価格が高騰する等により、商品の製造・生産・販売を予定どおりに行うことができないリスクがあります。また、この影響により販売価格の値上げを余儀なくされ、売上が低迷すること、あるいは、利益率が悪化するリスクがあります。

21.嗜好品の消費が停滞するリスク

営業者が販売する商品にはいわゆる嗜好品も含まれており、これらは被災地の復興時に必ず消費が予想される生活必需品とは異なります。そのため消費者が営業者の商品を購入することを控えるなど、消費者の消費が停滞し、商品が十分に売れないリスクがあります。

22.許認可等に関するリスク

本匿名組合事業の実施にあたっては、食品衛生法等関連する許認可が必要となる可能性があります。営業者が既に営業許可等の許認可を得ている場合であっても、法令に定める基準に違反した等の理由により、あるいは規制の強化や変更等がなされたことにより、その後かかる許認可が取り消され、事業に重大な支障が生じるリスクがあります。

23.主要取引先に依存しているリスク

今後の事業計画では、主要取引先である仙台藤崎百貨店への依存度が高く、仙台藤崎百貨店の運営方針の変更や弊社業績の悪化などで従来どおりの取引が出来なくなることで本匿名組合事業にかかる売上が低迷し、あるいは事業の継続が困難となるリスクがあります。

今後の事業計画

今後の事業計画は以下の通りです。ただし、営業者は、本匿名組合事業の売上金額として、本事業計画の売上金額を保証するものではなく、匿名組合員に対し、分配金額を保証するものでもありません。



【営業者コメント】
(1) 1~3年目(復旧期)  販路を限定して製品の品質向上を重点に会社の基礎体力を高めます。
〇仙台藤崎店…わかめ(めかぶ含む)を主に原料とする製品や磯草の乾物品に特化し、しばらくの間は納品でのお取引とさせていただき、食材が旬の時期などはイベントスペースをお借りして試食販売で対応します。
〇ギフト…生産性の高いギフト2~3アイテムに絞り集中して資源を投入します。
〇物産展、催事…基本的には出店しません。ただし、業務提携しているお取引先様からの要請には柔軟に対応します。
〇ネット通販…約5000名あった顧客名簿の復旧に努めると共に、自主販売のノウハウを築き上げながらファンド出資者の皆さまのような新規顧客の獲得に取り組んでまいります。
〇みなさん館直売所…郊外からの需要に応えられるよう与えられた責任を果たします。

(2) 4~7年目(復興期)  市場規模を震災前までに戻し仙台藤崎百貨店にテナントとして復帰します。
〇仙台藤崎店…商品アイテムを震災前のレベルまで増やしテナントとして以前の役割をはたします。
〇ギフト…年比率20%増に対応できる生産ラインを作り注文に対応します。さらに鮮度にこだわった産直ギフトを提案します。
〇物産展、催事…地域貢献性の高い催しに積極的に出店しファン層の拡大に努めます。
〇ネット通販…生鮮海産物を販売できるシステムを構築して新たな分野に挑戦します。
〇みなさん館直売所…南三陸町の名物となるような商品を提案して地元でも知名度を上げながら復興の一翼を担います。

(3) 8年目以降(発展期)  理念経営を貫き地域産業には無くてはならない企業となるよう発展してまいります。

(計画どおりにならないリスク)
〇主要お取引先である仙台藤崎百貨店の運営方針の変更や弊社業績の悪化などで従来通りのお取引が出来なくなる可能性があります。
〇震災後に設立された「みなさん館直売所」の運営に際してその母体となるNPO法人夢未来南三陸(現、夢未来南三陸協議会)の代表理事として弊社、経営陣の一人である千葉孝浩の就任が決定しています。地域の復興には欠かすことができない事業であること、また歌津小太郎にとっても地域貢献度の高い優先して取り組むべき事業であることから、立場的にも重要な役割を担っており、当該事業に労力、時間等が割かれる結果、本業の経営に少なからず悪い影響が起こる可能性があります。
〇今回、事業再開には、総額1億円近くの費用を見込んでいます。既に決定している4000万円の補助金と本ファンドに加えて、銀行からの長期借入も合わせて予定しています。また、工場建設費が復興需要の資材高騰により予定額を上回る懸念があり、さらなる借入金が発生しかねない状況にもあります。このように事業再開には弊社の年商を越える膨大な資金を必要とするため、ここ数年間の収益の悪化は否めません。さらに生産量や売上高が計画を下回った場合など事業存続に与える不安要素も拭いきれず、出資者の皆さまにとっては高いリスクを含んだ出資であることを十分にご理解いただいた上でお申込みくださいますようお願い致します。

  • その他にもリスクがあります。合わせてご確認下さい。


  • 分配計算式

    匿名組合員への1口あたりの分配金額は、以下の計算式により算定いたします。
    ・会計計期間開始日から24ヶ月間(無分配期間):
     売上金額×分配比率0.00%×1口/募集最大総口数

    ・無分配期間終了後から会計期間終了日まで(84ヶ月間):
     売上金額×分配比率3.25%×1口/募集最大総口数

    分配金額のシミュレーション

    本匿名組合契約における分配金額のシミュレーションは以下のとおりです。なお、シミュレーションの目的は、本匿名組合事業の売上に応じた分配金額を予想することにあります。したがって、売上を保証するものではなく、匿名組合員に対し、分配金額を保証するものでもありません。

    ※1口 5,000円の出資の場合


    (注1) 匿名組合員に対する出資1口あたり分配金額は、上述に記載の計算式に基づいて計算されます。

    (注2) 表中の償還率は、次の算出式によって計算される全会計期間に係る1口あたり分配金額の合計額を基にした償還率であって、年率ではありません。1口5,000円の出資金に対し、1口分配金額が5,000円となる時点を償還率100%としています。
    匿名組合員に対する匿名組合出資金1口あたり分配金額/5,000円

    (注3) 匿名組合員への損益の分配について、利益が生じた場合は当該利益の額に対して20%の源泉税徴収が行われます。なお、将来税率が変更された場合には、変更後の税率により計算が行われます。また、利益とは出資者に対する分配金額が匿名組合出資金額を超過した場合における当該超過額をいいます。したがって、匿名組合員に対する分配が行われても、利益が生じるまでは源泉徴収は行われません。

    (注4) 振込手数料は、ご指定頂きましたお振込先銀行口座によって変わります。手数料金額については以下の表をご参照ください。(金融機関によって手数料金額の変更等がある場合もございますのであらかじめご了承ください。)

    お客様の振込先
    銀行口座
    お振込手数料
    (分配金額が3万円未満) (分配金額が3万円以上)
    三菱東京UFJ銀行 315円 315円
    みずほ銀行 315円 315円
    三井住友銀行 210円 315円
    楽天銀行 50円 50円
    ジャパンネット銀行 52円 52円
    その他銀行 315円 315円

    • ファンド詳細ページ(本ページ)の「このファンドを申し込む」ボタンをクリック
    • ログインする※ユーザー会員登録されていない方は会員登録をしてください。
    • ファンド詳細情報、説明書・契約説明書のご確認ください。(熟読してください)
    • ご契約内容に同意の上、口数を指定し、ファンドのお申込をしてください
    • 指定金額のご入金及び本人確認資料をご送付ください。
    • 入金確認及び本人確認が完了し次第、Eメールにて、契約の成立をお知らせします
    • 皆さんで事業を応援しましょう!
    仕組み図
    1 募集受付期間 2012年6月28日~2016年3月31日(※)

    (※)募集期間中であっても、出資募集最大総額に達した場合は、その時点をもちまして出資の募集を終了します。
    (※)募集期間中に営業者が本匿名組合契約の募集を終了した場合は、そのときをもちまして、取扱いを終了します。
    2 会計期間 2013年6月1日から2022年5月31日(9年)
    3 契約期間 本匿名組合契約成立日から会計期間終了日まで
    4 決算日 5月31日(最終決算日は会計期間終了日)
    5 報告日 決算日より90日以内
    6 分配日 分配金は一括して、最終決算日から120日を超えない日から随時引き出し可能
    【営業者】
    本匿名組合の事業を行う営業者の概要は、次のとおりです。(2012年5月31日現在)

    【取扱者】
    本匿名組合契約の出資募集および契約締結の取扱い、本匿名組合契約の管理運営、匿名組合員へのIR業務等を委託する会社の概要は、次のとおりです。(2012年5月31日現在)

    このファンドは、どういうものですか? 事業に必要な資金を出資者の方から調達を行います。
    そして、出資者の方には、一定期間の売上を分配金として受け取れるほか、投資家特典も提供させて頂きます。
    投資家特典とはどのようなものがあるのでしょうか? 個別のファンドごとに特典は異なりますので、ファンドごとの特典は、ファンド詳細情報をご覧ください。
    利益の分配に際し、税金はどうなりますか? 出資金額を越える利益部分に20%の源泉所得税がかかります。
    途中解約はできますか? 匿名組合契約を途中で解約することはできません。
    元本は保証されていますか? 本ファンドは元本を保証するものではありません。 ファンド対象の売上如何によっては出資金が減額、あるいはゼロとなる可能性があります。
    未成年者でも契約できますか? 親権者の同意があればご契約頂けます。
    >>申込方法とよくある質問
    • 歌津小太郎こぶ巻ファンド
     
     
     
     
     
     
     

    復興にあたり

    私たち歌津小太郎(有限会社橋本水産食品)はあの日、3月11日からいまだに時間が止まったままの状態が続いております。 工場が建っていた場所は津波の強烈な引き波で土地ごと流され今では海になってしまいました。 震災当日は社長、専務不在の中、散り散りになりながらも、逃げ延びた総勢12名の社員の無事が確認できたのはそれから一週間ほどたってからでした。会社として生産資源の全てを失い事業再開を断念せざるを得ない状況の中でぎりぎりの判断に迫られました。再起と再開を誓い合い従業員の生活を守ることを最優先に判断した結果、断腸の思いで離職証明書を手渡しました。

    あれからの一年間は、気持ちばかりが先に行ってしまい、状況が一歩進んでは二歩さがるような毎日を送る中で何度も心が折れそうになりました。地域を離れ違う生き方はどうかとも正直考えました。そんな精神状態が続く中、全国のお客様からお見舞いや励ましのメッセージをいただく度に、何もできない今の自分達の現実を恨みました。しかし「従業員との約束を果たすまでは終われない」、「お客様の期待に応えられないのは悔しい」という気持ちが強く芽生え始め「このままではいけない」、「なんとか応援に応えよう」、「地域のお役にたとう」、「今、出来る事から少しずつ始めてみよう」と意識が変わってまいりました。

    これまで支えていただき再開をお待たせしているお客様やお取引先様、被災地の復興支援に惜しみなくご尽力いただいたボランティアの皆さま、そして何よりこれまで苦楽を共に会社を支えてきた従業員一人一人に恩返しをするためにも必ずや歌津小太郎は復活します。震災で全てを失い大きな犠牲を払いましたが、それ以上に得たことも多く、今回のセキュリテ被災地応援ファンドを通じて新たなお客様づくりに挑戦できる機会も得られました。被災地はまだまだ皆さまの応援を必要としています。再スタートができない企業もたくさんあります。是非、関心を持って今後ともお付き合いいただければ幸いです。
     

    会社紹介

    弊社は昭和50年に個人事業者として創業しました。以来、いかにして三陸で水揚げされる磯の宝たちを限りなく地元の人が食べている状態で都会に暮らすお客様に召し上がっていただくかを追求してまいりました。
    製品のほとんどが手作りに頼る部分が大きく少量ずつの生産しか対応できないため主に仙台の藤崎百貨店でのテナント販売が売り上げの大半を占めておりました。その他、通販でのお取り寄せや物産展販売会などにも取り組んでまいりました。


    (震災後、社内に掲げていた企業理念が泥の中から奇跡的に見つかりました。クリックすると別ウィンドウでご覧いただけます)


      漁師 歌津小太郎 ホームページ(外部サイト)
     

    被災地からのレポート

    被災地応援ファンドWebサイトで、事業の進捗等を報告いたします。
    >>被災地からのレポート

    被災状況

    工場、自宅、事務所、倉庫2か所、車両4台が津波で全壊、流失した他、原材料と製品の委託保管先でした冷凍庫会社も全壊、流失しました。

    復興計画

    (1)新物の海藻類が入荷(2012年2月~)
    工場の建設が間に合わないのですが、この時期に仕入れないとまた一年待つことになるので約半年分を仕入れ一次加工品は仮施設を設け先行して販売ができるように準備をします。(保管は気仙沼市(株)冷水に委託)

    (2)借地にて生産施設建設工事着工(2012年7月~)
    震災前の土地は工場建設が不可能ですので借地になりますが移転して新たに建設します。

    (3)生産施設完成、生鮮加工品製造、販売開始(2012年10月~)
    少量生産でスタートとなり、出荷量に限度があるため主に仙台藤崎百貨店とネット通販などお取り寄せのお客様に限定した製品に集約して販売します。

    (4)みなさん館直売所オープン(2012年10月~)
    震災前からの地域の念願でありました農産物、海産物直売所が弊社と同じ敷地内に完成予定、弊社がこれまで手薄でした地元での知名度アップにも積極的にとりくみます。

    (5)ファン層に向けた生鮮海産品お取り寄せギフト販売開始(2016年~)
    うに、あわび、ほたて、かき、たこ等の三陸を代表する磯の宝たちを限りなく私たちが食べている採れたての状態で歌津小太郎ファンにお届けするお取り寄せギフトを提案いたします。
     

    本匿名組合事業について

    水産加工品の製造および販売事業

    ファンド資金使途

    募集最大総額の出資金の使途として、次を予定しております(なお、合計金額は、応援金(募集最大総額21,200,000円)を加えた額となっております。また、応援金の資金使途は、主として以下記載の工場建設費用となり、匿名組合出資金は工場建設費用には充当されません。)

    (注1)出資金の資金使途については、取扱者による監査が行われます。
    (注2)合計費用、内訳項目、金額はあくまでも見込みであり変更の可能性があります。最終的な合計費用が上記を上回った場合には営業者が負担し、合計費用が下回った場合には分配の際に返還させていただきます。なお、返還金額に利息は付きません。また、上記以外に必要となる費用等につきましては、営業者が負担します。
     

    投資家特典

    希望する匿名組合員に対して、契約期間中、以下の特典を設けております。なお、特典は営業者の都合により内容が変更される場合や、特典の実施ができなくなる場合もあることにご留意ください。

    【1口または2口をご出資の皆さまには】
    歌津小太郎が震災からの復興には欠かすことのできない商品、そして皆さまの力強い応援にお応えするのにふさわしい商品をと考えまして『さんまこぶ巻』を1口につき1個を口数に応じて送付させていただきます。(真空包装のため冷蔵庫で60日保存できます。)

    【3口以上をご出資の皆さまには】
    さんまこぶ巻を筆頭に歌津小太郎が造る味の技がぎっしりと詰まった『こぶ巻詰合せ』(写真の品を予定)を1セット送付させていただきます。(詰合せの商品はすべて冷蔵庫で60日保存できます。)
     
     
    ※今回、出資者の皆さまに用意する『さんまこぶ巻』は新工場完成後に製造される製品の中でも2013年秋以降に水揚げされる生さんま(冷凍していない鮮魚の状態)から製造する季節限定商品を予定しております。
    ※いずれの特典も、工場再建の進歩や海の状況により、翌年以降にさせて頂く場合がございます。出資者の方には準備ができた時点で別途ご案内します。
    ※セット内容は、変更になる場合がございます。
    ※特典の海外への発送はできません。
    2014年6月17日 10:45復活2年目~5月のまとめと“6月”~「ほや醤油漬」復活と「苗プロジェクト」

     被災地からのレポート

    ”歌津小太郎 こぶ巻ファンド”の有限会社橋本水産食品の千葉孝浩です。
    6月になり南三陸も入梅時期を迎え、はっきりしない天候が続いております。
    今回は、5月の嬉しい出来事二つのご報告に始まりまして、いつものように「3年間の6月の振り返り」、それから今年の6月のお中元商戦への取り組みをご紹介したいと思います。
     「振り返り」の中では、沢山の出来事があったこの3年間の中でも歌津/馬場中山地区を支えてくれた強力な支援者の皆さんの活動を出来るだけ多く取り上げるようにしています。今回も長いですがお付き合いください。

    カフェかなっぺの窓辺越しからの歌津の海の風景です。歌津小太郎の第三の男(弟・カオル)の夫婦が運営しているお店です。  馬場中山カオル商店HP20140601


    ● 2014年5月の歌津小太郎活動報告 ~歌津のホヤ、3年ぶりの復活です!~
    5月は嬉しいことが二つありました。一つ目は、2014年5月13日、我が歌津/馬場中山地区で震災後初となる「ホヤ」が水揚げされました! ホヤは宮城県では大ファンの多い珍味なのですが、他県の方にはなじみがうすいかもしれませんので解説します。その形から「海のパイナップル」とも呼ばれるホヤは、「独特の深い磯の味わいが酒の肴に非常に合う」、「一度食べたら病みつきになる味」などと絶賛されています。しかし一方では鮮度が落ちると大変な臭み(金属臭と申しますか)が生じるため、最初の出会いが肝心で、宮城県民でも大嫌いな人も少なからずいるという強烈に個性的な海の幸です。

    ホヤの3年ものです。ソフトボールくらいの大きさです。中に鮮やかなオレンジ色の身が入っています。 (歌津小太郎工場にて2014.05.13)



    歌津小太郎ではこのホヤを「ほや醤油漬」としてお出ししていました。実はウチの商品のなかでも復活を望む声の多かったのが、一番目がダントツで「こぶ巻」ですが、2番目がこの「ほや醤油漬」でした。「歌津小太郎のほや醤油漬」は加工品なのだけど、生に近い食感で、風味、味覚を楽しめるというのが“ホヤ好き”の皆様にご好評でして、宮城県出身の都会で暮らすファンの方たちが帰省のたびに買って帰る、そんな人気商品なのでした。
    その「ほや醤油漬」が6月4日より、仙台・藤崎デパートの歌津小太郎コーナーで発売開始となりました。(まだ原料が充分に確保出来ないので1日30個だけの限定販売となりますが…)



    嬉しいことの二つ目ですが、5月22日(木)~28日(水)の7日間、千葉県船橋市にある、東武百貨店・船橋店6階イベントプラザで開催された『宮城・山形の物産展』に出店して参りました。連日盛況でして、首都圏の多くのお客様に歌津小太郎の味を直接知っていただくことが出来ました!


    このイベントは今年で12回目を迎えるものでして、歌津小太郎は震災前からお声がけを頂き出店させていただいていました。震災後は2011年と2012年は商品が作れなかったのでお休みしていましたが、昨年2013年から再び出店させて頂くようになりました。本当にありがたいことです!


     東武百貨店さんが力をいれて宣伝してくださいまして、7日間とも予想以上の人出となり、歌津小太郎コーナーにも沢山のお客様にお立ち寄り頂きました。また昨年は工場復活直後でしたので、商品の品数も少なかったのですが、今年は7品目をお持ちすることが出来るようになりました。品数も着実に進化しています!!!


    普段はあまりお知らせしないのですが、今回は特別にこの7品目の売上数ランキングをお知らせします。 ジャーン、第一位はめかぶ漬! 続いて、さんま昆布巻、磯人漬、ひと味ぼれ(ひとみぼれ)、と続きます。常設で出店している仙台・藤崎デパートでの人気ランキングとは、それほど大きな違いは無いのですが、 仙台では人気があるけど、逆に船橋では第7位となった小女子(こおなご・地方によってはイカナゴとも言う)に関しては、もっと魅力をお伝えできるようにせねばと感じました。


    こぶ巻きを中心にお持ちしました。   歌津小太郎-被災地からのレポート20140522

    歌津小太郎のスタッフ自身が出向いて百貨店に出店するのは、震災後はこの東武百貨店・船橋店さんの催事だけですが、震災前は3ヶ月に一度くらいの頻度(年間に6回くらいの頻度で)で首都圏にも直接出店していました。今年は他の地域での催事出店のお声がけを頂いているのですが、当面は人員不足というのがネックで対応できずにおります。残念なところです。


    ちなみに首都圏での販売に関してですが、実は限定した場所と期間になりますが、歌津小太郎商品が買えるチャンスがあります。東京・荒川区の㈱加藤物産さんとは歌津小太郎商品と代理店契約をさせていただいていまして、一週間の期間限定での販売会ですが、デパ地下コーナーでお求めが出来ます。詳しくは歌津小太郎ホームページの「販売会のお知らせ」をご覧下さい。6月は渋谷、浦和、新宿、池袋、吉祥寺に出店しています。デパ地下の小さな催事ブースでの出店なのでかなり見つけにくいのですが、加藤物産さんの主力商品である「中華くらげ」を山盛りで販売しているお店を探してみてください。


    東武百貨店・船橋店さんでの催事に戻りますが、今回はフカヒレの石渡商店さんも出店されていました。 石渡商店さんはこちらの被災地応援ファンドの先輩事業者さんですし、いらしていたスタッフさんとも古くからの顔なじみですので、津波で被災して再建したもの同士、お互いに声をかけあいながら活気ある7日間を過ごしました。



    ●3年間の振り返り
    2月のブログより、毎月ごとに3年間の同じ月は何をしていたか思い出して書き綴っています。 書き残しておくことで未来の自分達へのメッセージであったり、非日常的な体験をした私達の経験が今後の教訓につながったりなど、そういった出来事を皆様と共有できたらと思います。


    歌津小太郎の旧工場及び千葉家の自宅のあった南三陸町(旧・歌津町)馬場中山地区は地域全体が壊滅的な津波被害を受け、どうにか津波を被らなかった地域の集会所・馬場中山生活センターという高台にある建物で200人が避難生活を送ることになりました。では、震災から3ヶ月を経過した6月の出来事からお読み下さい。


    2011年6月、カレキ撤去後の歌津小太郎の元工場の敷地  (馬場中山HP20120701)


    2011年6月: 暑さとの戦いの始まり、仮設住宅への引越し開始、そして苗プロジェクト始動
    6月1日の時点では馬場中山生活ンターで避難生活を送っていたのは80人ほどになっていました。5月の下旬に地域への水道供給が復旧すると、停滞していた他の様々なことも加速して進むようになりました。その代表的なものが、「仮設住宅の建設」です。6月に入ってからは設備工事が整い完成した順番に数軒ずつの単位で仮設住宅に引っ越していきました。引越しといっても、家財道具をすべて流されているので、少ない荷物を軽トラックに一家族分の荷物が積み込めるという簡単なものでした。


    仮設住宅での新しい生活が始まります。 馬場中山HP20110604

    地域全体の希望としては、ご近所の家同士が同じ仮設住宅に入居できるようにという思いでしたが、平地が少なく山がちな地域の特色上、希お望がかなわず、大まかには6箇所の仮設住宅に移り住むことになりました。近いところでは馬場中山地区から1km、遠いところは10kmほど離れた場所ですので、特に漁師さんには不便な生活となります。


    仮設住宅の建設風景です 馬場中山HP20110605


    一方で、地域に残る人もいます。震災前の馬場中山地区は約80軒、200人の住民。そのうちの津波を被らなかった5軒、それと津波を被ったもののなんとか修理して住むことが出来る家が10軒程度、あわせて15軒ほどは当面は馬場中山地区のもとあった家の場所に残って暮らすことになりました。

    歌津小太郎の千葉家に関しては、その馬場中山地区居残り組でした。当初は、自宅は一階の天井まで海水に浸かり、海側(東側)の柱の何本かがダメージを受けたので、「全壊」の判定を受け、一旦は解体と諦めていました。しかし、地元の大工さんに相談しまして大規模補修をすればなんとか住めるだろうというお話でしたので、ボランティアの皆さんとともに1階のガレキ処理を行い、大工さんにいくつかの柱を補修して頂いて強度を確保してなんとか住めるようになりました。そのような作業を5月下旬までは、地域全体が水道未復旧の状態で進めていたわけです。我が家の再建だけをとっても多くの方に力を貸していただきました。ありがとうございます!


    自宅(実家)です。比較的高い位置にあったのですが、それでも1階天井まで、水に浸かりました。  歌津小太郎日誌HP201206


    震災直後の自宅の写真です。  歌津小太郎HP20120701(撮影は2013年3月)


    ある日のボランティアさんの集合写真です。ところどころ持ちこたえた家が点在します。 馬場中山HP20110616


    そんな経過を経まして、6月中旬には小太郎社長と母のあさ子、そして弟(馨・カオル)3人が避難所を出まして元の家に戻ることが出来ました。私(孝浩)はと申しますと、やはり水道の復旧を待って6月上旬から歌津町内の内陸部にあるアパートのほうで家内と長男との家族3人の暮らしを再スタートしました。震災当時、長男は5歳だったこともありまして、馬場中山での避難所生活ではなく家内とともに家内の実家(仙台市)にお世話になっていました。震災の日、長男の通っている保育園も津波を被ったことを知りながら、道路がないために安否が分からないまま一夜を過ごすことになりましたが、次の日の早朝に高台の歌津中学校に保育園児が避難しているとの情報が入り、小太郎社長と弟(カオル)の二人で迎えに行ったことを、仙台にいた私は後でそのことを聞きました。幼稚園の先生たちに守られながら一晩を過ごした経験は、彼なりに衝撃的な震災・津波体験をしたのだと思います。   

    そんなわけで、6月から私たち家族は、それぞれの住まいから日中は馬場中山生活センターなどに出向いてそれぞれの活動を行うという生活スタイルになりました。それぞれの活動とは、母のあさ子は調理班、弟(カオル)が地域の情報発信による物資提供支援要請にボランティアさんの受け入れ窓口、私(孝浩)と小太郎社長は、地域の避難道「未来道」建設作業を、地域の皆さまや支援者の皆さまと共に汗を流す毎日でした。


    地域の住民と、全国の支援者の皆さまの協力で建設した「未来道」の工事 (油圧ショベルは福井県大野市高茂組さんからお借りしました) 馬場中山HP20110617


    さて、6月の馬場中山での被災住民の日常ですが、この頃から暑い日が続くようになり、それが新たなる問題の種でした。ハエが大発生しまして暑さと衛生面でのストレスを強く感じるようになってきたのです。実際に年配の方が暑さで体調を崩されて、救急車で運ばれるということも起こりました。(そのときは大事には到りませんでした)
    そのようなタイミングで、数日おきに数軒ずつが仮設住宅へ引越しとなり、馬場中山生活センターでの避難住民が徐々に減っていきましたので、狭いところに大人数が暮らしていた分のストレスは緩和されるようになって参りました。


    漁師さんたちが早朝、魚を獲ってきてくれました。冷蔵庫が充分ではないので、即、捌きます。 馬場中山HP20110607


    避難所に残る人も仮設住宅に移った方もほぼ共通ですが、日中の作業はというと、男性陣のうち漁師さん達は海の清掃作業、それ以外の人達は公共の場所のガレキの撤去や薪作り、そして徐々に雑草が生えてきてガレキ撤去の妨げになるので草刈りというのが主な仕事でした。また、漁師さんの中には夜明け前に小船を出して魚を採り、すぐに捌いておかずの一品に加えてくれるようなチームも出来てきました。女性陣は毎日の炊事をというのは変わりませんでしたが、避難所の全体の人数が減ってきたこともあり、朝から晩まで炊事に追われることがなくなりました。そのようになりましてから、ようやくそれぞれの家庭で自給用程度に作っていた畑の手入れに時間を割けるようになりました。


    毎日の避難所での料理作りで使う野菜やその他の食材は、実は行政からの直接支援というのは少なく、大半は歌津馬場中山地区としての情報発信で「欲しいもの情報」を伝えて、全国から送って貰っていたものでした。当初、電気が使えなかったので当然ながら冷蔵庫が使えませんで、日持ちしない食材の管理には本当に苦労しました。そんな中から女性陣達が思い始めたのが、せめて野菜は新鮮なものを地域の畑から調達できたら良かったのにというもの。


    震災があったのが3月ですが、その頃はこの地域では畑への作付けを全くしていない時期でした。特に高台の津波被害のなかった畑に関しては、見るたびに「何かしらここに植えてあったら食材調達の苦労が半減したのに~」という思いがふつふつと湧いてきました。しかし、4月5月と農作業に最適な時期が訪れても植えつける苗を買うお金もなければ、地域の苗屋さんも被災していて連絡のとりようがない、調達できないという状況でした。


    また、津波を被った畑も少しずつガレキを撤去し耕し始めてはいたのですが、表土を流されたので全く栄養分がなく、そのまま野菜を植えても育たないだろうというのです。こうして女性陣達から「畑仕事」の再建を求める声が増えてきたのですが、千葉家はあまり畑をやっていなかったので、私自身もカオルも農業には詳しくなく、女性陣の要望に応じて「野菜の種が欲しい」と情報発信に載せる程度でした。


    そんなときに救いの手を差し伸べて下さったのが、南三陸町の西側(内陸側)に隣接する登米市の一人の農業者の方、Eさんでした。登米市内も地震の被害という点では被災していた地域ですが、内陸ゆえに津波による甚大な被害というのはなく、すぐに生活を再建できていました。そんな地域にいて、そして農業を営む自分が津波で被災した沿岸部の方のために出来る支援がないだろうかということで立ち上げたのが、私たち馬場中山地区の畑をやる住民に向けた支援策「苗プロジェクト」でした。


    「苗プロジェクト」の仕組みは、野菜の苗や堆肥や有機肥料、農具などを馬場中山地区で必要とする人々に直接届けるというものです。馬場中山地区の人の8割ほどが「半農半漁」で、漁師のほうが主体ではありますが畑もやっている家が多かったのです。それを一個人の農業者の力と資金だけでは出来ません。そこで全国から一口1000円で資金を募り、運営していくというものでした。この「苗プロジェクト」の第一弾が6月4日に届けられました。トラックに満載した堆肥、予め希望を聞いて用意した野菜の苗、津波で農作業小屋も流されているので何もないだろうと用意してくれたクワやカマなどの農具。ご自身も農業者なので、至れりつくせりの品揃えで用意してくださいました。


     届けられた農業物資を見たときの女性陣のテンションはものすごいものでした。翌日には全ての苗が植えられたことがその喜びを物語っています。その様子を沢山の写真で記録してありますので、今回の記事の後半の写真特集にしました。

    とある雨の中、苗プロジェクトさんより追加の苗を頂きました。馬場中山HP20110626


    「苗プロジェクト」支援者からの応援メッセージです。 馬場中山HP20110626


    2012年6月: 元従業員の皆さんとの再会 ~再起を誓った日~
    震災から1年3ヶ月。6月に入って早々に歌津小太郎の元従業員の皆さんに集まって頂きました。おかげさまで被災地応援ファンドの資金も活用してなんとか歌津小太郎再建の道筋が出来てきたため、元従業員の皆さんに説明できるところまでたどり着いたのでした。


    我が家(実家)のリビングが会議室です。 歌津小太郎HP20120601



    具体的なスケジュールをお伝えしています。 歌津小太郎HP20120601


    工場跡地に向かっています。 歌津小太郎HP20120601

    工場再建のスケジュールと皆さんのそれぞれの事情や今後の問題点を話し合い、再建に向けた準備を全員が一丸となってやることを誓いました。話し合いの後、元の工場の跡地に向かいました。そして撮った写真がコレです。被災地応援ファンドの事業説明の中でも使っている写真です。


    自然と笑顔になりました! 歌津小太郎HP20120601


    2013年6月: 理想の昆布は案外すごく近いところにありました
    待ちに待った新工場が4月下旬に完成し、新しい環境に少しずつ慣らしていきながら歌津小太郎の商品を復活させていました。5月に入って看板商品のこぶ巻作りにトライしたのですが、どうしても震災前の歌津小太郎の味が再現出来ない! 理由は簡単で、震災の影響もあり満足のゆく原材料が揃わなかったのでした。こぶ巻の本格的な復活は旬のサンマが水揚げされる9月からと予定はしていましたが、看板商品の味を落としたら歌津小太郎の復活とはいえません!
    納得のいく材料を探し、小太郎社長も私も北は岩手県大船渡から南は宮城県石巻まで、三陸海岸を右往左往。解決策はなんと被災地応援ファンドの中にありました。30年来のおつきあいのあるタツミ食品遠藤社長から「こぶ巻にするならあのしたづ(あの人たち)の昆布が最高だ!」とご紹介いただいたのが鵜の助さん。そう、“鵜の助4人の漁師ファンド”の彼らの昆布でした。


    鵜の助さんでの集合写真です。 歌津小太郎HP20130608


    昆布作業を見せていただきました。肉厚の昆布を規格寸法どおりにカットしています。 歌津小太郎HP20130608


    詳しくは企業秘密で申し上げられないですが、簡単に言うと、昆布巻に適した昆布というのは、肉厚で弾力があるにも関わらず、柔らかくなければならないため、昆布の刈り取り時期や養殖をする海域など、特別な条件で水揚げされた昆布だけを用意してもらいました。 しかし昆布は手に入っても昆布巻のもう一つの主役、さんまは手に入りません。シーズンとなる9月までは昆布巻の生産を断念することにしました。


    ● 2014年6月の歌津の海・港・漁師・旨いものそして歌津小太郎情報
    昨年のお歳暮シーズンより2つのアイテムで始まった昆布巻のギフト商品が、今年の夏から1アイテム増え3アイテムとなり、6月12日から始まった仙台藤崎百貨店でのお中元商戦に挑んでおります。私たちを取り巻く環境は依然として厳しく、4月の消費増税に始まり、今でも続く原発の風評被害などで決して見通しの明るい状況にはなっていませんが、今出来ることを一つ一つ形にして、皆さまからのご期待に応えてまいりたいと思います。

     【販売再開情報】
    6月4日(水)~  ほや醤油漬(120g) 1,080円(税込)
     


    取扱いは、仙台藤崎百貨店「歌津小太郎コーナー」のみでの販売となっております。(一日30個限定)

    6月12日(木)~ 手づくり昆布巻セット 4,320円(税込) 
                         ※他にも 手づくり昆布巻セット 3,240円(税込)と、5,400円(税込)があります。


    こちらは、藤崎本館7階お中元ギフトセンター


    こちらは、藤崎本館地下2階歌津小太郎コーナー

     藤崎百貨店のHP からご注文いただけます。→ www.fujisaki.co.jp/ 



    <あとがき>
    いつも長~くなってしまう歌津小太郎のブログの一部は、我々を気にかけてくださる出資者の方などからの情報発信に対するアドバイスを元に構成しています。自分達にとっては当たり前すぎてこれまでお伝えできていなかった歌津のことに漁師の仕事や海の旨いもののことなど、「こんなこと知りたい!」とリクエストを頂ければ今後のブログで反映していきたいと思いますのでよろしくお願いします。 (すぐには全てに対応出来ないかもしれません。そのときはゴメンナサイ!)


    今回の教訓ですが、まず教訓のというよりは2011年6月のことを思い出していてゾッとしたのが、「もしも震災が6月で、それから3-4ヶ月の避難所生活だったらどんなことになっていただろうか?」ということでした。というのは、6月というとかなり暑いですので、その中で電気も水道も寸断されたとなると、衛生面でかなりストレスの多い生活だったと思います。そういえば阪神大震災も1月でしたので、寒さのほうの苦労はあったかと思いますが、日本全体が「暑い時期の大震災」をここのところ経験していないのではないかということに気がつきました。となると、私たちが経験した「3月に被災、それから数ヶ月の避難所生活」よりも大変な事態がありうるのだ――私は想像したくもないのですが、是非ともそういった防災計画や行政の方などの専門の方には念頭において頂ければと思いました。


    昔の生活を地域の年配者から伺うと、モノを冷やすといえば「井戸水でスイカを冷やす」というように、日常生活の中に井戸があり、電気がなくてもくみ上げることが出来てという生活だったといいます。馬場中山生活センターのご近所には数軒、現役で井戸水を使っていた家がありましたので、給水車が来るようになるまではそれが水供給の命綱でした。水道が整備され、各家庭の井戸はどんどん使われなくなってしまいましたが、もっと多くの現役井戸があったら、水の供給確保に加えて食材を冷やす場面でも井戸水が活用できたのではないかと思いました。とにかく「水」で最初に苦労し、「井戸」に助けられたので、災害時の井戸の効用について教訓として強く述べておきたいと思います。

    記事担当 千葉孝浩


    避難所のすぐ下にある民家の井戸です。これが重要なライフラインでした。手押しポンプは元々はついていませんでしたが、震災後に急遽支援物資として取り付けて頂きました。都会からきたボランティアさんが珍しがりながら水を汲んでいるところです。 馬場中山HP20110619

     ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
    ブログの本文中に写真を沢山入れると間延びしてしまうので、5月ブログから後半に特集写真のコーナーを設けています。今回のテーマはちょうど丸3年を迎えた「苗プロジェクト」。登米市の農業者の方が、馬場中山地区のおばあさん・お母さんたちと話し合いながら立ち上げて下さったものです。 この「苗プロジェクト」の2011年6月の活動を中心にご紹介したいと思います。


    お隣の町・登米市で農業を営むEさんによる畑仕事のニーズのヒアリングです。  馬場中山HP20110531


    そして6月4日、トラックに満載の堆肥と、  馬場中山HP20110604



    野菜の苗が届きました!  馬場中山HP20110604


    地域のおばあさん達が驚嘆しています! 馬場中山HP20110604


    第二避難所(青い屋根)裏の畑です。堆肥の使い方などをレクチャーしています。 馬場中山HP20110604


    一番左が「苗プロジェクト」を立ち上げたEさんです。馬場中山HP20110604


    早速、植えています。  馬場中山HP20110605


    6月10日、苗プロジェクトの第二便が届けられました!  馬場中山HP20110610



    クワ・鎌・ジョウロもあります。 馬場中山HP20110610


    第一便で間に合わなかった苗がこんなに沢山届きました! 馬場中山HP20110610



    クワや鎌を持ってやる気満々のみなさんです。 馬場中山HP20110610


    ナスの苗を定点観測しましょう。植え付け後10日です。 馬場中山HP20110615


    20日後です。ちょっと判りにくいですが実がつき始めました! 馬場中山HP20110625



    25日後です。ピンポン玉くらいになりました!ここからの成長が早いのがナスです。 馬場中山HP20110630



    トマトです。まだ青いですね。  馬場中山HP20110630


    こちらはジャガイモです。ジャガイモは5月下旬にタネイモを植えました。  馬場中山HP20110630


    ちょっと判りにくいですがキュウリです。  馬場中山HP20110630


    苗プロジェクトのキュウリです。植えてから一ヶ月を待たずに収穫です。 馬場中山HP20110630

    と、ここまでが2011年6月の写真でした。

    最後に現在の「苗プロジェクト」の活動をご紹介します。

    2014年5月16日、今年の「苗プロジェクト」第一便が届けられました。ダンボールに苗が満載です。 馬場中山カオル商店HP20140516

    お隣町の登米市のEさんが立ち上げた「苗プロジェクト」は3周年を迎えました! 現在は、継続して支援してくださる方が減りましたが、その代わりに堆肥を有料にして運営費の一部にするなど、徐々に自主運営化して続けています。馬場中山地区のおよそ70軒が参加していますので、仮設住宅に移り、バラバラに暮らしている皆さんも、この「苗プロジェクト」の到着日には一同に集まり、にぎやかな日となります。

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