国連パレスチナ難民救済事業機関
2018年の国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に対する支援を米国が大幅に凍結したことを受けて、UNRWAは5億ドル(約555億円)の調達を目標とした世界的な資金調達キャンペーンを開始しました。ピエール・クレヘンビュールUNRWA事務局長は「医療や教育、食料支援が滞り、数百万人の脆弱なパレスチナ難民の尊厳ある暮らしが脅かされる」と米国の拠出凍結による及ぼす影響を指摘しました。セキュリテはこの「#尊厳を守る」キャンペーンに賛同し、寄付サイトを立ち上げました。本サイトで集まった寄付金は全額UNRWAへ送付させていただきます。パレスチナ難民の尊厳と希望を守るため、ご賛同頂ければ幸いです。
窮地のパレスチナ人道支援緊急会合で河野氏共同議長に
NHK「米支援打ち切りで危機 パレスチナ難民」
NHK「パレスチナ難民支援」
イスラエル建国(1948年)とその後の戦争などで故郷を追われたパレスチナ人とその子孫に医療や教育、食料支援などを行う国際連合の一機関です。現在、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区やガザ地区、ヨルダン、レバノン、シリアにいる534万人のパレスチナ難民がUNRWAに登録しています。UNRWAは、52万5千人以上の子どもたちが通う700以上の学校、140以上のクリニックを運営し、25万5千人以上の生活を支える約44万件のマイクロファイナンス(少額融資)を提供しています。
UNRWAは今までパレスチナ難民の苦悩の歴史をずっと見守り、寄り添ってきました。だからこそ今このキャンペーンを始めたのです。 私はすべてのパレスチナ難民の方に確約します。私たちが誇りをもつUNRWA学校での授業はきちんと続けます。医療サービスやその他のサービスも継続して提供します。非常に困難な状況ですが、これは絶対に必要なことです。 資金援助の減少はヨルダン・シリア・レバノン・ガザ、そして東エルサレムを含むヨルダン川西岸に住む、何百万の社会的に脆弱なパレスチナ難民の日々の生活に大きな打撃となりうるものです。様々な活動が危機に瀕しています。52万5千人の子供たちに対する初等・中等教育、170万人の非常に貧しいパレスチナ難民に対する緊急食糧支援と生活資金の援助、300万人の難民への一次医療、そして、過去70年にわたる不当で不安定な状況を耐えてきた530万人の難民の尊厳と人間の安全保障が危機に瀕しています。UNRWAのマンデートは売り物ではありません。UNRWAの役割は、国連総会で167の国によって認められ延長されてきたのです。善意を持つすべての人々、すべての団体、すべての企業、すべての基金、海外に離散しているパレスチナの人々に、パレスチナ難民の支援への結束を呼びかけます。
世界中の人に、僕たちの教育が危機に瀕していると伝えたい。僕たちは誇りをもつ、意思の強い生徒です。僕たちが地球市民になれるよう、そして僕たちが夢や願いを追求できるよう、世界中の人に応援して欲しいのです。一人一人の寄付が重要です。僕も自分から、最初の寄付をしたいと思います。
今年で難民生活が70年になるパレスチナ難民、その生活、教育、医療を支えてきたUNRWA。
そのUNRWAが米国の資金援助のカットのために未曾有の危機にさらされています。難民の子供達が学校に行けるように、病気の患者さんが診療を受けられるよう、皆様のご協力をお願いします。
【集英社新書プラス】連載◇ガザの声を聴け!