マイクロファイナンス 現地訪問記
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現地訪問記2012年9月4日 16:25
【マイクロファイナンス機関の顧客】 Nguyenさんの話
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ベトナムのマイクロファイナンス機関「TYM」からお金を借りている顧客をご紹介いたします。TYMは、マイクロファイナンス貧困削減投資ファンド「ベトナムONE」の投資先です。(TYMの顧客をご紹介するのは今回が初めてです!)【Nguyen Thi Thanh Nhungさんへのインタビュー】------------------年齢:33歳性別:女性家族構成:5人(夫、娘3人)職業:縫製工房------------------Q.マイクロファイナンスの利用を始めてから自身の生活や家族にどのような変化がありましたか ?Nguyenさん:TYMでお金を借りてビジネスを拡大し、縫製工房を作ることができました。最初はミシンが一つあるだけでしたが、現在では300平方メートルの工房に30台のミシンを置けるようになりました。
Q.TYMを選んだ理由は何ですか?Nguyenさん:私が貧しい女性で、金融にアクセスすることが困難だったからです。TYMのスタッフは熱意があり、特に私がビジネスで最も大変だった時期に大いに助けてくれました。私はTYMでお金を借りたことで、様々な経験を得ることができ、更にその経験を活かして他の人を助けることもできるようになりました。
Q.差支えがなければ、月収を教えていただけませんか?Nguyenさん:現在は月に9,000万ドン(およそ34万円)の売上があり、8,000万ドン(およそ30万円)の原価がかかります。利益は1,000万ドン(およそ4万円)です。
Q.夢を教えてください。Nguyenさん:TYMからもっとたくさん融資を受けられるようになりたいと思います。その資金をビジネスに使い、家族のために収入を増やしたいです。また、縫製工房をさらに拡大すれば、この地域により多くの仕事を生み出すことができます。--------現在TYMには十分な資金が無く、ローンを利用したいと思う人全員に、貸し出したくても、貸し出せていないのが現状です。そこで、現地の資金ニーズに応えるため「ベトナムONE」を組成しました。1口3万円。皆さまからの出資金は、ベトナムドンに変換し、現地で活用されます。
---------現在募集中のファンドは下記2つです。
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現地訪問記2012年5月11日 14:06
【マイクロファイナンス機関の顧客】Tounさんの話
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カンボジアのマイクロファイナンス機関サミックの顧客をご紹介いたします。サミックは、マイクロファイナンスファンド「カンボジアONE」と「カンボジア2」の投資先です。---------------------------------------------------------------現在、ベトナムのマイクロファイナンス機関TYM向けのファンド、「ベトナムONE 第二次募集」が募集中です!どうぞ宜しくお願いいたします。「ベトナムONE 第2次募集」詳細はこちら:
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現地訪問記2011年4月16日 13:21
スタディツアー報告 vol.6:借りての向上心に心を打たれた
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スタディツアー第2回に参加した方の感想をご紹介します。初めての海外旅行がこのスタディツアーだったとのこと、ハードスケジュールだったと聞いていますが、その後、大丈夫でしょうか。よい経験をしていただけていれば企画者として嬉しく思います。-------マイクロファイナンス・スタディツアーに参加して(砂糖ヤシをとるため、15メートル以上あるとおもわれる木をのぼる借り手の方。たくましくてかっこよかったです。)マイクロファイナンスの現場そしてカンボジアの国をみてみたいという気持ちでこのツアーに参加しました。カンボジアは内戦によって不安定(危険がいっぱい)、世界遺産に登録されたアンコール・ワットやアンコール・トムの遺跡を訪れる観光客でにぎわっている(歴史がいっぱい)、そんなイメージをもって現地に向かいました。シェムリアップに到着し、翌日カンボジアのマイクロファイナンス機関で働く方や借り手の方を訪問していきました。カンボジアにおけるマイクロファイナンスの不良債権率は3%程度ということで、未来は暗くないと感じることができました。また不安な気持ちを抱えながらも、お金を借りビジネスを成功させようとする借り手の方々の向上心に心を打たれました。笑顔で挨拶をしてくれる借り手の方の表情はとても印象的でした。一方、観光客が集まる場所で物乞いをするこどもたちの姿も目に焼き付いています。決して無関係とはおもわず、この問題を考えていきたいとおもいます。ビルや田園風景、観光客や現地の人々、言葉では表現できないほど多くのものが混在するカンボジア。一面しかみることはできていないですが、危険な国ではなかったです。また訪れてみたいとおもいました。マイクロファイナンスの情報は書籍やインターネットを通してでしか得ることができませんでしたが、このツアーではマイクロファイナンス機関で働く方や借り手の方と直接お話をすることができ、貴重な経験となりました。貧困という問題はすぐに解決できるものではないですが、マイクロファイナンスは解決の1つの手段になる可能性をもっていると感じました。一緒に旅をした皆さまからは多くの刺激をいただきました。夜のミーティング、とても勉強になりました。私にとってはこれが初めての海外経験でしたが、充実したものになりました。ありがとうございます。伊澤貴大
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現地訪問記2011年3月8日 18:14
スタディツアー報告 vol.3:優秀な人の「就職先」としてのマイクロファイナンス機関-参加者の感想②
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今回は、ツアー参加者の一人、古川さんから寄せられた感想をご紹介します。古川さんは、大学4年生で、卒業式と就職を目前に控えてのツアー参加ということだけあり、雇用の受け皿としてのマイクロファイナンス機関という、投資家目線とはまた異なる観点から、コメントを頂きました。-----------------------------マイクロファイナンス・スタディーツアー感想(珍しそうに私たちを見つめるこの男の様子が印象的だったと、古川さんが選んでくれた1枚です。)私が今回このスタディーツアーに参加した動機は「マイクロファイナンスの現場を知りたい!特に融資を受ける側!」という一点でした。二年前にムハマド・ユヌスさんの自伝を読んで以来、マイクロファインスについて学んでいましたが、現場がわからなかったため勉強のイメージ・方向性があいまいのまま学んでしまったという反省がありました。その現状を打開しようと思い、今回参加を決意しました。実際にツアーに参加させてもらい、当初の現場を見るという目標を達成したのみならず、融資側からの話を多く聞けて、マイクロファイナンスに関する知識も深める事が出来ました。特に印象的だった事はカンボジアと日本のマイクロファイナンスに関する認識の広がり・深さの違いというものです。具体的にマイクロファイナンス機関で働いている人の(日本の銀行業でMBAを持っている人に比べて)非常に多くの方々がMBAを持っており、またビジネススクールではマイクロファイナンスを仕事とするための勉強を行っている、という話を聞いた時の事です。国の経済力の違いがあるので一概に比較はできないと思いますが、非常に優秀な方々がマイクロファイナンス機関に勤めており、勤め先として超一流であるという事実は、日本で学んでいた時には想定していなかった事でありました。カンボジアにおいてはMBAを持つ非常に優秀な人材を集めて、よりよい融資をしていきたいというマイクロファイナンスに対する認識の深さと、MBAを持っている人の就職先としてマイクロファイナンス機関が選ばれる認識の広さの両面を実感しました。そして何よりの収穫は、人との出会いです。マイクロファイナンスに対する思いは共通のものとして持っていても、非常に様々なバックグランドを持った方々が参加者として集まり、6日間終始共に行動し、話をしていく中で参加者の方々の中からも非常に多くの事を学ぶ事が出来ました。特にLIP所属の杉山さん、大杉さん、現地ガイドのソチアさん※1、HISの木村さん※2のおかげでこのツアーがより充実したものとなりました。本当にありがとうございました。LIP、ミュージックセキュリティ、HIS、そして参加者の方々の今後の発展を心より祈念しております。古川隆太郎-----------------------------(チャンカールー支店の融資担当者達。右端はまだ新卒・入社1週間の新人。その隣は、働きながら大学院に通うベテランスタッフ)今回、セイラニティ本社での講義の中で、CEOのセタさんから、セイラニティの人事や採用についてのお話も伺いました。設立当初は、内戦の影響等もあり、学歴の高い人材はあまりなく、高卒の人でも雇っていたが、最近は、大卒というのを採用条件にしている、と言っていました。国が安定してきたこと、そして、マイクロファイナンス機関の業務が非常に専門化していることの現れであると感じました。※1現地日本語係員の方です。※2本スタディツアーの担当者の方です。
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