えこふぁーむニュース

社長コラム2009年11月19日 16:34

えこふぁーむの取り組み

有限会社 えこふぁーむ
代表取締役  中 村 義 幸
鹿児島県肝属郡肝付町後田3098-2
TEL:0994-31-5758 FAX:0994-65-2781
Web    http://www.ecopig.jp
E-mail    ecofarm@ecopig.jp


【 えこふぁーむ設立の背景・きっかけ 】
日本は金額ベースでは経済大国・輸出大国、重量ベースでは輸入超過。
食糧自給率約40%、穀物自給率30%以下。
日本への年間総輸入量が8億トン、年間総輸出量が1億トン。
狭い国内に残る7億トンのうち、4億5千万トンが廃棄物(一廃約5千万トン、産廃約4億トン)。
食品廃棄物・・・食べ残し(残飯)、調理屑、食品加工屑、賞味期限切れなど、 「食品廃棄物」の総排出量は約2,000万トン。家庭からはその半分に当る1,000万トンが排出。
食品小売店やスーパーなどの食品販売業や、ファストフード、ファミリーレストラン等、外食産業などから合わせて約600万トン、食品製造業から約400万トンが排出。
別の統計からカロリー(熱量)ベースで見てみると、供給される食料の約30%が廃棄処分 (供給量-摂取量)。食べずに捨てられたものの価値は、年間で約11兆円。これは日本の農林水産業の年間生産額とほぼ同じ額に相当。
農家が苦労して作物を育てたり、漁師が一生懸命魚介類をとっている、その一方でそれに見合う分の食料を捨てているという生活を、日本人は送っています。


【 現在の取り組み・特徴 】
『食品リサイクル法』の施行に伴い、生ごみを乳酸発酵させて独自の飼料化に取り組んでおります(特許申請中)。生ごみは地域の学校給食センターや老人ホーム等から調理くずや食べ残しを回収しております。
出来た自家配合飼料は黒豚に給餌して、耕作放棄地や杉の伐採跡地等の遊休地にて放牧による飼育をしています。杉の伐採跡地では、広葉樹を植林して山の再生事業にも取り組んでいます。
その際、土壌汚染・地下水汚染を防ぐ意味で窒素量等の土壌分析をしながら、放牧地を休ませる輪転方式をとり、環境負荷の軽減に配慮しています。
繁殖用豚舎では発酵床方式で土着菌により糞尿を分解させています。臭いの無い豚舎として、迷惑施設からの脱却を目指しております。ここから出来た完熟堆肥を用いて、無農薬野菜を栽培しております。
と畜後は精肉・加工品共に直販方式で販売しております。 その折,個体情報履歴(トレーサビリティー)の公表にも取り組んでおります。 こうして私共の想いと共に、生ごみは肉や野菜や広葉樹林に姿を変えて地域を循環していきます。


【 現在の課題 】
個体情報の公表に際して、豚群管理が基本となるが個体識別番号(ID)を離乳後に耳標にて付与します。耳標が外れると個体情報公表豚肉としての出荷が出来ずに付加価値が下がってしまいます。IT関連分野の技術の進歩と共に、ICチップやICタグの導入も視野に入れる必要があります。
個体識別に間違いがあってはいけないので、より一層の現場での情報管理能力の向上が求められます。
個体情報公表の普及にあたっては、生産農家における情報管理の徹底と出荷先である屠場の協力が不可欠です。
経営面ではトレーサビリティーシステムのソフト開発費用や個体情報公開にかかる費用等を商品価格に反映させることが出来るよう、営業面でのさらなる努力が必要です。


【 今後の展望 】
今後は消費者の利便性も考慮して、携帯電話での読み取り機能を利用した個体情報のQRコード化もすすめる方針です。さらには、未出荷分についても個体情報を見られるようにし、公開情報の信頼性と透明性を高めて生産農家と消費者との距離を縮めていきたいと思います。
現在、「焼酎廃液の飼料化試験」にも取り組んでおり、成功すると地域特性に応じた社会貢献につながりそうです。九州をLOHAS(ロハス)アイランドやバイオマスアイランドと捉え,グリーンツーリズムや「食」を通じた都農交流等,体験型・滞在型での第一次産業を活用した地域活性化の可能性を探っております。
「食」の分野は、健康問題・環境問題に直結しています。安全な食べ物と多様な生き物を育む自然環境を是非、次世代にバトンタッチしていきたいと思います。


【 イ メ ー ジ 】
生ゴミ→ 餌→ 豚→ 堆肥→ 有機農産物→ 食品→ 日常生活→ 生ゴミ
↓   ↓
肉  エネルギー(自家消費)


【 付 記 】
平成16年度   消費者志向優良企業 の< 品質・安全分野 >で 経済産業大臣表彰 受賞
平成16年度   (財)かごしま産業支援センター 研究開発助成事業 (3,000千円)
平成16年10月 ap bank 第1回融資先として選定 (5,000千円)
平成18年 1月 生産情報公表豚肉の「生産行程管理者」と「小分け業者」のJAS認証取得


【ご留意事項】
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