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お知らせ2017年1月10日 15:00

「阿蘇プラザホテル」余白のある部屋

デザインと資金調達の2方面から事業者をサポートする「finan=sense.」の次のプロジェクトは平成28年熊本地震で被害を受けた阿蘇にあるホテルの「リノベーション」。

阿蘇は温泉や阿蘇山の自然に恵まれた観光地ですが、今回の地震で多くの宿泊施設が被害を受けたのはもちろん、温泉地へのアクセスの一部も寸断されました。被災観光地というイメージを払しょくし、再び観光客を呼び戻し阿蘇にさらなる活気をもたらすために、阿蘇プラザホテルは熊本地震から一年となる2017年4月14日に合わせて、デザインオフィスnendoのデザインで一室のみオリジナル仕様にリノベーションいたします。

今回は昨年行われたデザインオフィスnendoの代表、佐藤オオキさんから阿蘇プラザホテルの代表、稲吉淳一さんへのプレゼンテーションの様子の一部を紹介いたします。

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デッキで囲まれた空間


佐藤 できるかぎり窓の外に広がる情景を楽しんでいただきたい、ということが最初に浮かびました。そこでまずは、部屋を壁で細かく仕切っていくのではなく、1つの大きな縁側のようなイメージで、ぐるりと部屋を囲むように「デッキ」を設置しました。(下の画像で)木の色の部分がその「デッキ」で、全て同じ高さになっています。

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▲空間を取り囲む大きなデッキ

次にこのデッキにミニキッチンやダイニング、書斎といった機能を配置していきました。
さらに、半屋外にあるテラスのちょっとした座れる場所を、足湯スペースにできないかな、とも考えました。(笑)窓の外に広がる景色がすごく綺麗なので、阿蘇五岳を眺めながら足湯に浸かる、そんな時間があっても良いのでは、と感じたからです。

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▲半屋外のテラス

利用される方にとってすっきりと気持ちがいい空間を作れないか、という考えからはじまり、部屋の中央ではなく、周辺に機能を集めていくことによって、部屋の真ん中に「抜け」が生まれ、室内のどこからでも眺望が楽しめる空間になりました。

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▲中央に「抜け」が生まれ空間が広く感じられる

 

目線の変化


この部屋のもう一つの特徴は、様々な高さの目線から外の眺望を楽しむことができる、ということです。
このデッキの広い部分はリビングやベッドルームとしての「中二階」や「ロフト」のような位置づけになっていて、ここに座ったり寝ころんだりすると、少し高い位置から窓の外を見ることができます。このデッキスペースに上がるために、床が階段のようにあがっていて、少しゆったり座れるようになっています。このように、色々な高さのところに立ったり、座ったりできることで、目線がずれて、様々な高さからの眺望を楽しむことができるようになりました。この高さのデッキは、テーブルとして使うのにもちょうど良い高さになっています。

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▲周辺に必要な機能を配置

結果として、壁がないことで圧迫感がなくなり解放感のある空間となりました。
さらに、ベッドに横になったままでも景色を堪能することができる、部屋にいながらまるで「展望台」にいるような気分を楽しんでいただけるのではないかと、少し高さがあるデッキスペースにソファやベッドを配置しました。

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▲再びテラスの話題に

「展望台」のようなデッキスペースという考え方から、ひょっとしたらここのテラスは「半屋外」という位置づけにするのはどうだろう、と考えました。
気温があまり高くならないこともあり、外で過ごせる時期が限られてしまうことがとても残念だなと感じたからです。

稲吉 そうですね。

佐藤 そこで、二重サッシにすることで、いつでも快適に過ごせる「半分外」の空間にしました。本を読んだり、簡単な食事をしたり、お茶を飲んだり、はたまた足湯をしたりなど、様々な目的で楽しめるスペースになるのではないでしょうか。

稲吉 思ったよりもいいなあ。これはすごいなあ、いいなあ。

 

素材と家具


佐藤 内装の素材については、地元の物を色々な部分でしっかりと使っていきたいと思いました。例えばミニキッチンでは、い草の和紙を壁紙として、また竹細工で作ったパターンをベッドスペースの壁面に使うことが出来ないかと考えています。さらには、阿蘇山の火山灰や溶岩などが原材料となった陶器をタイルとして書斎スペースで使うなど、地元のものをうまく混ぜることで、熊本らしさを表現することを目指しています。

稲吉 なるほど、なるほど。

佐藤 家具もセレクトさせていただいたのですが、純和風の物ではなくて、日本の文化から影響を受けたイタリア人やスペイン人のデザイナー、北欧のデザイナーなどの作品をあえてミックスすることによって、和風を主張するのではなく、なんとなく「和」が感じられるような空間に仕上がるのではと考えています。
日本にあまり入ってないような家具を取り入れるなど、そういった要素で目玉があっても面白いのでは、と感じています。

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▲家具のセレクト

稲吉 すごい。こう来るとは思わなかった。この考えは、すごく思い切っていますね。

(プレゼンテーションの紹介をおわります)


これから、阿蘇の様々な魅力を五感で感じられる特別な一室ができあがりそうです。募集開始は2017年早々を予定しています。ぜひ楽しみにお待ちください。
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