歌津小太郎こぶ巻ファンド ファンドニュース 被災地からのレポート

被災地からのレポート2015年11月17日 11:32

今年もこの季節がやって来ました!

こんにちは、(有)橋本水産食品渡邊笑美です。

今年もお歳暮の受付がスタートしました。
藤崎本館7Fギフトセンターと、ミュージックセキュリティーズ・セキュリテセットでは、
11/12(木)から受付開始となっております。
 

※こちらは、手づくり昆布巻セットCK-5
(藤崎本館7階 お歳暮ギフトセンター)



※こちらは、セキュリテセット『歌津小太郎ギフトセットB』
(ミュージックセキュリティーズ 買って応援!セキュリテセット)


また、歌津小太郎でも、メール・TEL・FAXからのご注文も随時受付ております。
是非この機会に、"歌津小太郎”をクリックして下さい。(*'▽')

”歌津小太郎”おすすめ厳選ギフトより


歌津小太郎ホームページ→http://www.utatsukotaro.co.jp/
藤崎本館7Fギフトセンター→https://shop.fujisaki.co.jp/shopping/net/CategoryTop.xhtml
ミュージックセキュリティーズ→http://www.securite.jp/blog/community_news.php?ba=b10820a33357










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被災地からのレポート2015年11月6日 10:43

皆さん、ありがとうございます!

こんにちは、(有)橋本水産食品渡邊笑美です。
先日、千葉が座間市&蓮田市両市のイベントに参加してきました。


11月1日(日)に行われた、座間市”市民ふるさとまつり”の様子


座間市民ふるさとまつりではお神輿が登場。



11月3日(火)に行われた、蓮田市 ”雅楽谷(ウタヤ)の森のフェスティバル”の様子


”歌津のお母ちゃん達の旨いもん”を届けたく、売り場には歌津小太郎選りすぐりの
商品が並びました。
お陰様でお持ちした商品は両日とも『完売』(*^^)v 
天気にも見守られ、お得意様から、今回初めて「歌津小太郎」を知ったお客様、
そして何と言っても、座間市ではかおる建設工業の皆さん、蓮田市でははすだ支援隊の
皆さんの協力があってからこそだと感じています。

これからも皆さんに”旨いもん”をお届けできるよう、歌津のお母ちゃん達は日々
”旨いもん”を作り続けていきたいと思います。


はすだ支援隊の皆さん


『完売御礼』!!ありがとうございます!(^^)!





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被災地からのレポート2015年10月30日 11:18

今年も歌津の旨いもん!届けます。

こんにちは、(有)橋本水産食品渡邊笑美です。
千葉に代わりまして、イベント参加情報をお伝え致します。

今では毎年恒例となりました、座間市&蓮田市両市のイベント。


(今年の蓮田イベントのポスター)

歌津のお母ちゃん達の旨いもんを皆さんに味わってもらいたく、
今年も千葉が足を運ぶ事となりました!


(昨年の蓮田イベントの様子)


(昨年の蓮田完売達成シーン)

皆さんも是非、お近くの際には寄ってみてください!
歌津小太郎ハッピにバンダナ帽姿の千葉が目印です。


【イベント案内】
〇2015年11月1日(日)9:00~15:00 座間市民ふるさとまつり
開催場所:神奈川県座間市 座間中学校
※雨天決行

〇2015年11月3日(火)9:00~16:00 雅楽谷の森フェスティバル
開催場所:埼玉県蓮田市 蓮田市役所特設会場
※雨天決行

【出店商品】両日共通
歌津小太郎商品から、塩蔵わかめ、陸中漬、ひと味ぼれ、さんま昆布巻、めかぶ漬。
また、昨年同様活ほたての『ホタテ焼』もやります!

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被災地からのレポート2015年10月23日 14:00

親睦会


 こんにちは。有限会社橋本水産食品の渡邊笑美と三浦恵です。
 今回も千葉に代わり、私達が『歌津小太郎』最新情報をお伝えします!(^^)!

 9月より新メンバーが4名加わり、合計22名となった橋本水産食品。 新工場オープンに向け、皆で食事をしながら、意見交換してまいりました!!



 社長の挨拶から始まり、専務の千葉、奥さん、そしてスタッフからの話で会食が始まりました。
 社長の話の中で、「歌津小太郎は皆があっての工場。うまいもんを造る為にはとにかく身体が大切!声を掛け合って、助けあってこそが美味しいものづくりに繋がる。」 社長の言葉はいつも私達従業員を思いやる言葉でいっぱいです。とてもありがたい限りです。

 スタッフの話の中でも先輩スタッフが新メンバーに熱いメッセージを話してくれました。 新メンバーが良い商品を造りあげる為に、細かく指導してくれる先輩方。 それに、一生懸命応えようと日々努力している、新メンバー。 伝統とこだわりを守る為、おいしい商品づくりを続ける為お互いが向上していけるよう頑張っていきたいと思った事と思います。
 皆さん一丸となって頑張って行きましょう!!(≧▽≦)/



 
 只今、新商品発売に向け、フル稼働しております。こうご期待(^_-)-☆

                                                                 
                                                                                                  
                                                                        さて皆さん、この画像から
                                                                       連想するものは・・・( *´艸`)
                                                                       美味しいよ~☆

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被災地からのレポート2015年10月13日 09:39

おかげ様で。

有限会社橋本水産食品渡邊笑美と三浦恵です。
今回は、千葉に代わりまして『歌津小太郎』のnowを私達がお伝えします。(*'▽')


この度、『歌津小太郎こぶ巻ファンド』は、皆様からのたくさんのご支援により、
平成27年9月末にて募集金額満額を達成する事が出来ました。
心より感謝申し上げます。


そこで歌津小太郎では、感謝の気持ちを込め、出資者様への特典といたしまして、
今が“旬”のとれたてさんま、その名も『トロさんま昆布巻』をご用意いたしました。


これまでの「さんま昆布巻」からさらに進化させ、冷凍していない「生」のさんまから
作ったので脂の乗りが違います。
これまで出来なかった事がようやく少しずつではありますが形になり、今回の企画にたどり着きました。


皆様どうぞ、歌津小太郎の『トロさんま昆布巻』。是非ご堪能下さい。(⌒∇⌒)



一つ一つ、心を込めて包装作業中です。



全国各地に、歌津小太郎『トロさんま昆布巻』が届けられます。


歌津小太郎ホームページも随時最新情報更新中!!
http://www.utatsukotaro.co.jp/

買って応援!セキュリテセット
https://www.securite.jp/news/oen?a=2825








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被災地からのレポート2015年9月11日 09:25

第二工場の完成まであと少し!歌津-小さな町から大きな挑戦!

歌津小太郎の第二工場建設の現在の様子です。   



9/10 いよいよ看板取り付けまで来ました!!


私、千葉が見守る中、看板取り付け中(>_<)


☆☆無事取り付け完了!(≧▽≦) これが目印!!!皆さんのお越しお待ちしております!!☆☆


  ”歌津小太郎 こぶ巻ファンド”の有限会社橋本水産食品の千葉孝浩です。歌津小太郎では、2012年6月28日からファンド募集を始めまして、3年2カ月を経過しました。震災から数えると、4年半もの時間が経過しまして、報道で東北の現状の話題が取り上げられることが少なくなりました。しかし、こちらの被災地応援ファンドでは現在でも新たに歌津小太郎の応援をして下さる方が増えております。そして、先日出資者の方が800人を超えました!本当にありがとうございます。

  歌津小太郎があります宮城県南三陸町は、いわゆる『平成の大合併』で2005年に誕生した町ですが、元々は合併当時の人口13,500人ほどの志津川町(しづがわちょう)と同じく人口5,400人の歌津町の二つに分かれていました。小さいほうの歌津町の中心部からも離れた場所にあります歌津/馬場・中山地区――地域の人とはたいてい顔見知りというくらい小さな漁師町に住む我々にとって、『800人』ってスゴイ人数なのです。こんな小さな町の名も知らなかったであろう歌津小太郎を長きにわたって応援して下さる皆さんに感謝致します。

  歌津小太郎は2012年6月にファンド募集をした際に想定していたよりも、大きな飛躍を遂げることとなりました。それが冒頭の写真、第二工場の建設です。

  最近になって、こちらのサイトで歌津小太郎のことを知った方もいらっしゃると思いますので、改めて歌津小太郎の震災の日からの歩みをご紹介しましょう。多くの出来事は、こちらのブログで2年前、2013年秋に長い文章と沢山の写真でご紹介しています。まずはそちらをご覧ください。

   ~~大変長い文章です。ぜひぜひ、お時間のあるときにでもご覧になって下さい~~
 ◎2013年10月19日 歌津小太郎の復活物語(前編) 2012年7月まで 
http://www.musicsecurities.com/blog/community_news.php?ba=b10820a32654

◎2013年10月24日 歌津小太郎の復活物語(後編) 2013年9月まで
http://www.musicsecurities.com/blog/community_news.php?ba=b10820a32661

  今、気がついたのですが、上記のブログの中で何度か触れている“歌津小太郎ホームページの活動日誌○月○日”をご覧ください”とありますのが、歌津小太郎ホームページをリニューアルする前の古いほうのホームページを指していまして、現在は参照先が無くなってしまっていました。申し訳けありません!!! ただ、上記の二つの本文中だけでも当時の概要を知って頂けるのではないかと思います。

  後編のほうで出てきておりますのが2013年4月に完成した歌津小太郎の工場です。ファンド募集を開始した際は、震災前の規模のおよそ半分の面積のこの工場だけでなんとか復活を遂げるという計画でした。そこに転機がおとずれたのは2014年5月――地場産業の復興に寄与する事業に対して大変に大きな支援をして下さる補助金制度の募集があり、それを活用して建設出来ることになりましたのが、冒頭の写真の第二工場です。

  歌津の地域でもっと多くの人が仕事に就けて、同時に歌津の美味しさを日本全国に発信する、そんな理想を掲げて膨大な申請書類を作成しました。『事業採択』の通知を頂いたとき、声をあげて“ヤッター”と叫んだ1年前がつい先日のように思えます。

  それからあまりにめまぐるしく、いろいろなことに行動をしなければならず、改めて振り返る瞬間がなかったのですが、この第二工場の補助金がおりることとなったのは、歌津小太郎にはファンド出資者という大きなバックアップがあることを地元金融機関も高く評価して下さったことが大変に大きいのだということ、皆さんにお伝えできていなかったように思います。本当にありがとうございます。

  第二工場は10月中旬の完成を目指し、急ピッチで建設が進んでいます。この工場が出来ますと、今まで第一工場の中で、一日に何度も生産品目の切り替えを行い非効率に行っていた作業が飛躍的に改善します。また、小規模ですが直売コーナーも設けますので、お客様と直接接したり、ガラス越しになりますが全て手作業の歌津小太郎の『旨いものづくり』の様子もご覧いただいたりすることが出来ます。


第二工場建設の完成予想図です。




藤崎百貨店の売り場の様子です。


こちらは、塩ウニとホヤ醤油漬です。


  新工場のオープンを前に、製造スタッフの増強も行っています。また、沢山生産が出来るようになるということは、それだけ多くの皆さんに販売しなければ事業としては回りませんので、販路の拡大に関してもようやく着手しはじめました。

  手始めに、といっても“ようやく”といった感もありますが、9月1日よりメールでのご注文の受付を開始しました。

  ◎歌津小太郎ホームページ メールでのご注文方法
 http://www.utatsukotaro.co.jp/product/mail-order/index.html

  こうして、“ようやく”メール注文を受けられるようになったのは、これまで製造スタッフと兼務の事務担当しかいなかったところに、9月から事務作業・発送を専任で担当する者をおくことが出来るようになったからです!
  数10個という単位の生産しかできないためにお中元やお歳暮のラインナップにいれられない『塩うに』や『ほや醤油漬』を入れた詰め合わせセットなどは、このメール注文でご連絡を頂ければ対応出来ます!

 小さな漁師町の小さな水産加工会社の歌津小太郎。三陸の他の事業者さんの復興スピードに比べても、ナント歩みが遅いと思われる方もいらっしゃるかもしれません。沢山、改善しなければならない課題を抱えていますが、それでも三陸の海の幸の復興とともに一歩ずつ、着実に前進を続けております。そして11月になりますと第二工場の生産開始、ここから歌津小太郎の新しいステージが始まります!『歌津の旨いもの』をより多く、パワーアップしてお届けすることが出来るようになるのです。これからも応援を宜しくお願いします!


<あとがき>
  震災直後から避難所生活、その後の地域の活動を通じて、歌津の地域や漁師の生業(なりわい)の復興に関して、漁師さん達と腹を割った議論を重ねました。そして、津波で全てを失っても、再び漁師を続けるという強い意志と、そう思わせる歌津の海の魅力を再認識していきました。漁師さん達も、仙台の老舗デパートで三陸の水産加工品を販売する私たち歌津小太郎の商品が、どんなに人気を博しているか、『歌津さんところの塩ウニにホヤ醤油漬はまだなの?』と常連のお客様に復活を熱望されていた商品が多数あったことなど、知らなかったと言います。おそらく、震災や津波など何もなかったら、そこまで深く漁師さんと水産加工屋の我々が話し合うことはなかったと思います。

  『歌津をブランド化する努力をしていなかった』、一言でいえばそういったことですが、これからは違います。地域で一体となって、歌津の旨いものを発信していきたいと思います。歌津小太郎の第二工場には、漁師さん達の期待感も一杯です。大役を担うこととなりますが、こちらも精一杯ガンバリマス!



 記事担当: 千葉孝浩



 9月2日の夜明け前の中山漁港。既に仕事を始めた漁師さんの船が見えます。この時期の沿岸部での操業は、サケ漁が主体となります。


 初秋を感じる夜明け前の空、この風景の中で仕事する漁師さんを羨ましく思った瞬間でした。(馬場中山カオル商店HP20150902


●セキュリテからのお知らせ●
 

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被災地からのレポート2015年9月2日 10:35

三陸のさんま 2015

暑かった夏が終わり9月に入りますと、私たちはそわそわし始めます!



   ”歌津小太郎 こぶ巻ファンド”の有限会社橋本水産食品の千葉孝浩です。歌津小太郎ではファンドの特典を9月下旬から10月下旬までの一カ月間に集中して送らせて頂いています。特典内容は、歌津小太郎の大人気商品の『さんまこぶ巻』を中心に歌津のうまいものとなっております。皆様に一番美味しい状態のものをお届けしたくて、『さんまこぶ巻』の中でも秋に水揚げされたさんまをそのまま使った『新物さんまこぶ巻』、これがほんの一カ月程度の限定商品なのですがコレを味わって頂こうとこだわっているからです。

   『こぶ巻なんて、お正月のおせち料理で食べるくらいかな~』そんな方も多いかと思いますが、私達のこぶ巻は仙台の老舗デパート・藤崎のデパ地下の歌津小太郎直営店舗で、年間を通じて一番良く売れる大人気商品なのです。8月中旬の帰省シーズンも『都会に戻る娘や親戚に持たせたい』と、こぶ巻をお求めになるお客様が大変多かったです。





  脂がのった特大サイズのサンマから昆布がトロっとさんまがトロっと 二重奏の味わい

 

   震災から2年半後、2013年秋にその年のさんまの水揚げを待ってようやく『さんまこぶ巻』が復活したときの様子は、こちらのブログでその裏話も含めてご紹介させて頂きました。それがこちらとなります。

●2013年9月19日 サンマを待ちわびる日々
 https://www.securite.jp/news/oen?a=2125

●2013年9月20日 さんまのこぶ巻製造再開
 http://www.musicsecurities.com/blog/community_news.php?ba=b10820a32626




  さて、ここからが本題です。今年の三陸のさんまの状況ですが、例年に比べスタートが遅れているとのことです。 見込みとしましては、9月中旬から『新物さんまこぶ巻』の仕込みに取りかかれそうです。皆様、今シーズンのさんまにどうぞご期待下さい!


今年も美味しい昆布巻!!届けっからね(^^)/



 <あとがき>
  しばらく停滞していたFacebookページのほうですが、8月の蓮田でのイベントの様子をご紹介しています。三陸のうまいものの写真を掲載していますので、こちらも合わせてご覧になって下さい。   

Facebookページリンク



記事担当: 千葉孝浩

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被災地からのレポート2015年8月19日 09:16

南三陸・歌津の海と地域を研究!

本当に暑い日が続いていますね!  


8月のとある早朝、歌津・中山港から歌津半島を眺める


少し海のほうに目を移すと、、、


太平洋から登る朝日です。この日は雲ひとつない晴天でした。(馬場中山カオル商店HP20150801)


”歌津小太郎 こぶ巻ファンド”の有限会社橋本水産食品の千葉孝浩です。例年ならこの時期は100kmほど離れた仙台・藤崎デパートの直営店と歌津との往復を週に2回ほどこなしまして、お中元商戦やお盆の帰省時のお土産品としての『うんめぇもの需要』に対応しているのですが、この夏は第二工場の建設が佳境ということもありまして、ほとんど歌津を離れることなく過ごしております。


実は我が町、南三陸町・歌津地区は入り組んだ海岸線と、平地が少なくてすぐに高台や森林となるという地形のおかげか、仙台に比べると夏の平均気温は2-3℃低いように思います。35℃を越える瞬間もありますが長時間続くことはなく、夕方には海風が心地よく吹いてきます。そんなわけでこの夏、私自身は夏バテすることもなく、歌津小太郎の仕事と先日ご紹介しました『歌津うんめぇもの研究会』の商品開発といった新しい事業をなんとかこなしております。


さて今回は歌津のうんめぇもの研究の基盤となる『歌津の地域の魅力』をご紹介したいと思います。実はあたりまえに享受していたのであまり自分達では気づいていなかったのですが、震災後に来て頂いたボランティアの皆さんから教えられて改めて私たちの町の魅力に気がつくことが出来ました。そんな気づきをご紹介します。

第一の魅力は何といっても『海』だと思います。夏なので子供たちの海での遊びについてご紹介しましよう。私の年代の小学生時代の夏休みの過ごし方は、午前中は野球、午後は海で泳ぐという毎日でした。自宅のほんの目の前が海ではありましたが馬場中山地区の海岸線は子供目線からいうと大人の漁師の仕事場としての海でして、全て遊泳禁止でしたので、自転車で2kmほどの距離にある長須賀海水浴場で毎日のように遊んでしました。男の子たちは砂浜ではなく防波堤から飛び込みをして度胸試しをする、そんな遊び方をしていました。  








現在の長須賀海水浴場の様子です。海水浴場から防潮堤に変わろうとしています。(2015.8.16撮影)

海で遊ぶうちにおのずと、海の生き物にも詳しくなります。正式な名前は判らなくても、磯の海藻の種類はたいてい判りました。その経験は今も活かされていますね。

子供たちにとっては遊び場の海ですが、大人にとっては、そう、漁師さんにとっては職場そのものです。自宅からすぐ目の前に広がる太平洋が職場。海が荒れればお休み。都会で毎日通勤電車で職場に通うボランティアさんからは、心の底からうらやましいと言って頂きました。


次に、お金の値打はつけられないと思いますが、太平洋から登る『朝日』。四季折々にいろんな表情がありますが、震災後の不自由な避難所生活のときには、毎朝、この朝日に勇気を貰いました。



歌津・中山漁港からの朝日

3番目にあげるとしたら、『地域の伝統・風習』でしょうか。漁師町ならではの習慣が沢山あり、それがボランティアの方には新鮮に映ったようです。伝統の漁法であったり、漁師の中でのルールであったり、初めて見聞きする人には未知の世界が沢山あったようで、いろんな質問を頂きました。「古い慣習は窮屈ではあるかもしれないけど、それを次の時代につなげること。それが他にはない歌津の魅力の一つになるよ!」そんな風に言って貰い、改めて地域の特色の一つなのだと知りました。






アワビの開口時の様子(2015.1.9) 
(※開口とは地元の漁協が漁業権を持っている組合員に漁を許可することを言います)


ついこの前、震災前の歌津、中山漁港の写真が数枚出てきたのでご紹介します。撮影日時は2008年2月1日となっていました。一年で最も寒い時期のはずですが、写真からはのどかで穏やかな港の雰囲気が伝わる画像になっているように感じます。あらためてこんな感じだったかなぁと懐かしく思います。今後も歌津の海や山の写真を掲載させて頂き、より多くの皆さんに歌津を知って頂き、地元の者には気づかない“歌津の魅力再発見”に結びつくように、私たちにとっては何気ない地元の風景・風物の姿を写真でご紹介したいと思います。









<あとがき>
『歌津うんめぇもの研究会』の活動を始めてからうんめぇものを育む我が町の再発見をしたくなりまして、こんな記事にしてみました。皆さんに歌津の魅力が伝われば嬉しいです。
記事担当: 千葉孝浩
写真協力: 千葉小太郎

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被災地からのレポート2015年8月4日 14:58

『歌津うんめぇもの研究会』始動!



”歌津小太郎 こぶ巻ファンド”の有限会社橋本水産食品の千葉孝浩です。今回は、本当は7月上旬にすぐにでもご報告したかった私たちの地域・南三陸町歌津地区の話題を遅ればせながらご報告させて下さい。(ただいまお中元商戦の終盤で、なかなかパソコンに向かう時間が取れず、タイムリーな情報発信が出来ずにおりますことをお許し下さい)


大震災から4年4カ月を経ました7月8日、東日本大震災で被災した宮城県南三陸町の食を売り出す「南三陸ブランド戦略協議会」が発足しました。地元の漁業者や農業者、食品加工業者などが協働で活動を盛り上げまして、海産物のみそ漬けや缶詰などのこれまでになかった新しい加工品の商品開発をするというもの。既存のそれぞれの事業者の販路に加えて、高級志向の強い顧客層をターゲットにするという広がりも狙いまして、秋から県内外で本格的に販売を始める予定でおります。


南三陸町の地域別に歌津、志津川、戸倉の各地区で、1次産業の活性化や6次産業化に取り組む3グループで構成しています。私たち歌津小太郎は『歌津うんめぇもの研究会』というネーミングで漁業者や農業者、加工業者や小売業者の仲間たちとともに活動を行います。そして私、千葉がこの研究会の会長と申しますか世話役となっております。


7月8日の「南三陸ブランド戦略協議会」の発足式では、多くの報道陣や食に関する流通などの関係者、行政の方々にお越しいただき、様々な試作品・コラボ商品の『うんめぇもの』を試食して頂きました。  







例えば、地元産大豆を使ったみそで漬けたホタテやホヤの加工品や、タコのトマト煮の缶詰といった試作品は、南三陸の農業者と漁師と食品加工業者のコラボの典型的なものとしてご紹介。 ワカメの茎の甘煮は、漁師の家庭料理として沢山ある定番メニューの一つとして食されているものですが、そんな普通のうんめぇものを普段は人前でプレゼンすることなどない漁師さん自身から、『甘煮に合うワカメの茎の見分け方』に始まり各家庭の秘伝の味の秘密を紹介させて頂くなど、大いに盛り上がりました。


今後、『歌津うんめぇもの研究会』は秋からの本格的な新商品販売に向けて準備を進めて参ります。地域の取り組みにも歌津小太郎の得意分野であるモノづくり部門で関わりを持ち、生産者と加工業者が一体となって取り組める組織をめざしながら、歌津の地域全体のうんめぇものの新規ブランドを構築していくことを計画しています。


今後、この『歌津うんめぇもの研究会』の活動もこちらで随時、ご報告させて頂きたいと思います。 歌津小太郎も歌津の他の事業者さん仲間たちも、震災からの4年の間に地域を思う気持ちが以前にも増して深くなり団結力も強まりました。


この日を迎えるまでの関係者皆さまのご苦労に報いるためにも「楽しくなければ続かない」の活動理念を合言葉に5年先、10年先も継続する事業となるよう、異業種や世代の垣根を超えて、関わっている一人一人がやりがいを感じながら取り組むそんな『歌んめぇもの研究会』となるよう全力で頑張って参りたいと思います。
これからも引き続き応援を宜しくお願いします。

記事担当: 千葉孝浩  
※今回は、千葉孝浩@歌津小太郎・歌津うんめぇもの研究会会長兼務 として記事を書かせて頂きました。











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被災地からのレポート2015年7月3日 13:10

バナナはないけど『ばなな漁港』

唐突ですが『ばなな漁港』と検索してみて下さい。


馬場中山カオル商店HP20150617

”歌津小太郎 こぶ巻ファンド”の有限会社橋本水産食品の千葉孝浩です。
今回もときおり頂く質問のなかからちょっと面白い情報をお伝えします。

歌津小太郎の創業の地である南三陸町(旧・歌津町)にはリアス式海岸の入り組んだ地形の合わせて小さな漁港が沢山あります。なかでも直線距離で2kmくらいに隣接する馬場地区と中山地区、それに名足(なたり)地区、この3つの地域のそれぞれの小さな漁港を総称して『ばなな漁港』と呼ばれているのです。

実際のところ、私たち地域のものにとっては、3つの漁港をまとめて総称するという必要性はあまりなく、馬場漁港は馬場漁港であり、中山漁港は中山漁港とそれぞれ呼び分けています。しかし、行政側からみるとこの3つの改修工事などを行う際に、3件それぞれプロジェクトを構築するよりも、距離の近いこの3漁港を同時進行で改修工事を行ったほうが効率的といった理由だと思いますが、行政側のほうで震災よりももっと前からこの3漁港を総称して示すために『ばなな漁港』と名付けて下さいました。

冒頭の写真は、そのばなな漁港の目の前の湾内に設置する防波堤のブロックでして、一つ一つに“ばなな離岸”と刻印がされています。果物のバナナが語源ではないので、“ばなな”とひらがなで表記するのが正しい表記とされているようです。港の見学にいらした方が、この“ばなな”という表記を見て、『なんですかソレ?』と思うことも多々あるようです。また、県の港の復興計画の中からは馬場漁港や中山漁港が復興計画のプロジェクト件名から外れてしまっているので、『小さな漁港だから見捨てられたのではないか?』と心配して下さって問い合わせがきたりしたこともありました。

そこで今回はこの『ばなな漁港』をキーワードに私たちの町の港の復興の様子や風景をご紹介したいと思います。
歌津小太郎の工場は、そのうちの馬場漁港のお隣に海に面して建てられていました。


震災直後の旧・歌津小太郎工場敷地



小太郎社長が海水汲みを行っているのが中山漁港です



昨年2014年8月の写真となりますが、中山漁港でのホタテの水揚げの様子です。



2015年1月9日撮影。ばなな漁港の沖合より。海からすぐに標高400m級の山々が連なっていることが判るかと思います。



ここからは、現在のこの3つの漁港の様子をご覧いただきます。


“ばなな”の“ば”:馬場漁港です。(地図でいうと一番南)   

2015年7月2日 小太郎社長撮影

“ばなな”の真ん中の“な”:中山漁港です。

2015年7月2日 小太郎社長撮影

 “ばなな”の最後の“な”: 名足漁港です。

2015年7月2日 小太郎社長撮影


唐突にお伝えしたように『ばなな漁港』で検索すると、まずは釣り人向けの情報、次いで行政の漁港整備の情報、さらにブログなどでこの“ばなな漁港”を取り上げて下さった方の情報がヒットします。地域にいる私自身は普段はあえて検索することなどないので、第三者から見た私たちの地域の情報を知る機会となりました。

現在、『ばなな漁港』は高さ8メートルの防潮堤建設の計画のもと、周辺の用地確保のための整備が進められていて、海が目の前に広がるいつも見慣れていた風景が、近い将来にはコンクリートの壁に覆われたような港に大きく変わってしまします。未だに地元でも賛否が両論の中、着々と復興事業は進められています。
安心して暮らすための担保は防潮堤がしっかりと守ってくれることになりますが、生業を育んできた海への影響は今後少なからず出てくることも私たちは覚悟しておかなければなりません。

震災から4年3ヶ月が経過して被災地の復興も少しずつ目に見えて変化してきましたが、ここに住み続けるための葛藤は今も抱える切実な課題です。そんな中でも漁師は今日の稼ぎに海に出ます…
 「みんな本当に頑張っています!!」


2015年6月25日撮影。「ウニの開口」の様子

記事担当: 千葉孝浩

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