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被災地からのレポート2013年3月12日 10:00

気まぐれで開店する鉄工場

 

玉乗りしながら計算して、笛を吹きながら皿回しをするようなくらいに、年度末でいろんな事にいっぱいいっぱいです。


復興途上だから、設備も整わないからとかいっても、年度末は分け隔てなく襲ってきます。まして、この様な環境だからこそ、平時以上に年度末が大変な状態になっていたりします。


4時にギブアップ。頭がこんがらがって限界です。


これまでであれば、ギブアップしても頭の中がぐるぐるまわりで眠れない夜に突入でしたが、この頃は次の仕事場へ避難します。


製作中の物は、沖でロープをひっかける時に使う漁具。


ステンパイプを機械でまげて、溶接機でバチバチ!!って


頭の整理をするために、あいつには黙々と作業をさせる時間が必要だという優しさ(?)も手伝って、この作業場には部材とリストが置かれていたりします。(笑
思い通りにならない作業を通して、脳の興奮が静まります。


(三陸とれたて市場のホームページより引用)

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被災地からのレポート2013年3月11日 10:00

2年目の今日を迎えて

 

どれだけ文明が進んでも、どれだけ技術が進歩しても、どれだけの富を蓄えたとしても。


人はどこまでも生き物でしかなく、牙を剥いた自然を前にしては、赤子にも及ばない小さくてか弱い、儚い生き物であることを身体で教えられた経験でした。


だからこそ、その儚い命の中で、せめても、みんなが笑顔で生活できるそんな社会を作っていきたいと、この場所を離れずに願うのかも知れません。


3月11日をひっそりと迎え、今、この場所で立ち上がろうとしている仲間を抱きしめたいくらいに感慨深く思うと同時に、あの日、握りしめた冷たくなった70体もの御仏に、泥をぬぐって旅支度をさせたあの場所での、唇を噛みちぎるほどに感じた人間のか弱さとみじめさを背負って、3年目に入る自らの仕事を、ライフワークとして進めていければと思っています。


この春には、新しい未来に向かってとれたて市場離陸します。


(三陸とれたて市場のホームページより引用)

 

 

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被災地からのレポート2013年2月26日 10:00

あべこべな被災地。でも進む。

 

広域にわたり沿岸部が一度に壊れ果てた今回の大津波。


2年目を目前に、いろいろな復旧・復興事業が動き始めてきましたが、なにせ限られたリソースの中、どこもかしこもいっぱいいっぱいな状態で、思い通りに事は進みません。


やることはただ一つ。焦らずにイライラせずに、目の前にある問題をこなしながら、未来を見据えて進んでいくことだけ。


建物の修繕計画もスケジュールにまだ落とし込めていないのに、役者が登場!なんてことがあってもご愛嬌です。


大型貨物から降ろされたのは、グリーストラップに業務用浄化槽。設置工事はたぶん初夏頃の予定であったり。


しばらくはこの場所でお休みいただき、みんなの準備が整ったら、思いっきり活躍してもらう予定です。


そんな出番待ちの役者に囲まれて、復興作業が進みます。


(三陸とれたて市場のホームページより引用)

 

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被災地からのレポート2013年2月15日 10:00

浜に活気が戻ってきました。

 

防波堤が地盤沈下して、いまだに潮を被るような環境が続き、この港に船もまともに係留できない状態が続いていました。


被災前であれば、多くの船が留まり、浜では網作業や水揚げとかで賑やかさがあったこの場所も、こんな環境なので、工事関係者がポツポツ出入りするくらいで閑古鳥でした。


その寂しさを振り払うかの様に、この数日、見渡す限りにロープを伸ばして、イサダ漁の網作り作業が動き始めています。


沖で船団を組んできた仲間が、2年ぶりにこうやってみんな集まり、今月末から操業が始まるイサダ漁に向けて、一気に準備を整える、てんやわんやの大騒ぎ。

「あれ?どうだったべかね?? こうだったような・・・。
おめぇ笑うなよ。なにせ2年ぶりに見本もなく作らなきゃならないんだからさ。」 ブランクを埋めるのが大変です。


ゆっくりみんなで一歩一歩。あの日の事を思い出す暇も無いくらいに、浜が少しずつそのペースを取り戻そうとしています。 


(三陸とれたて市場のホームページより引用)

 

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被災地からのレポート2013年1月1日 10:00

謹賀新年 2013年 元旦

 

明けましておめでとうございます。


旧年中は、大変お世話になりました。


本年は三陸にとって、伸るか反るかの大勝負をしなければならない、極めて難しい舵取りを要求される年になるはずです。


復興ならびに地方再生を果たすために、全身全霊を傾けて取り組む覚悟ですので、新年も変わらぬご指導、ご鞭撻の程、よろしくお願いします。


帰省している富士は、まれに見る暖かな陽気と、言葉を失うまでの美しい富士山が船出を祝してくれています。


また今年も、富士山をご神体に祀る富士山本宮浅間大社に願掛けをして、10日までには三陸に戻ります。


2年も足踏みさせてしまった海チームが、いよいよ沖に戻れる年となります。函館から、安全に回航してこれますように♪

 


三陸とれたて市場のホームページより引用

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被災地からのレポート2012年10月25日 14:45

ちいさなちいさな漁師小屋の再生に、おおきなおおきな思いを込めて

先日皆様にお伝えいたしましたカヨさん番屋の設計作業が本格的に進んでおり、
今月中には最終的な設計・仕様・見積り等の、建て方に必要な一切が出そろってくる予定でいます。


三陸町にあった、ちいさなちいさな漁師小屋の再生を果たすため、
遠く離れた山口県の建築士チームとの間で、細かな作り込みやすり合わせ、
進捗情報が、ネットを介して飛び交います。


建屋の設計担当、電気ガス浄化槽などのインフラ舞台や、風景に溶け込むように、
そして何よりも昔の面影を垣間見れる施設になるよう、
総合デザインや外構設計を担当するチームなど、
いったい何人の方々がこのプロジェクトに携わってくれているのか
全体像が解らないほどに、大プロジェクトになっていました。


資源豊かなこの浜が、誇りを持ってお客様を迎えられる場所になりますように。

みんなが童心に帰ってはしゃげる元気な浜になりますように。

その舞台作りが、追い込みに入っています。

これからは、具体化したプランを実現に移すための予算確保に入ります。

またひとつ、大切なものが生まれようとしています。




三陸とれたて市場のブログより)-----------------------------------

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三陸とれたて市場ファンドの募集は終了していますが、
他の事業者の方々のファンドはまだまだ募集中です。
セキュリテ被災地応援ファンド(1口1万500円)の一覧はこちら:
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被災地からのレポート2012年10月15日 13:58

景色の再生計画!始まります。

牡蠣剥きライブを行っていた「かよさんの牡蠣番屋」。
著名な料理人にはじまり全国からのお客様まで、
本当に多くの方々が集い、愛された、思い出深い場所でした。

基礎を残してすべてが流失したその建物は、その後、流されなかった思い出が集まり、
そして多くの方々の献身的なまでのご支援に支えられ、再びその姿が紙の上に蘇ってきました。

そもそも、お客様を受け入れるなんてことを想定して作られた建物ではありませんでした。
築50年近くの古い長屋。でも、その狭さと風情が、多くの方々を魅了した場所でした。

現在、山口県建築士会徳山支部の皆様方と一緒に、残された写真や記憶、
そしてこれから先に進んでいくであろう未来図を共有しあい、その実現に向けて一本一本線が引かれます。

なんか、とっても素敵な場所になりそう。あのころの趣を残して。
新しいランドマークの設計が本格的に始まっています。


三陸とれたて市場のブログより)---------------------

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被災地からのレポート2012年9月20日 16:16

それは、この町の漁業を力強く立ち上げなおすこと

失った思い出を取り戻すため、
そして未来に漕ぎ出すためのプラットフォームを作るため、
多くの方々のご協力により、ひっそり静かに、そして力強く、
新しいプロジェクトが誕生しようとしています。


被災後3日目に、廃墟と化した町の真ん中で確認できた、かよさんの生存情報。
あの日から僕たちの仲間は、かよさんにもう一度牡蠣を剥かせたいと、
いつになるのか解らない途方に暮れる状況を前にして、みんなで誓い合いました。


それは、この町の漁業を力強く立ち上げなおすこと。
そして、身ぐるみはがされ未来を失った人々に、
少しでも生きる気力と未来につながる道を確保するためにと・・・。


三陸に仕事を!プロジェクトは、各地域の創生を達成するために、
次のステージに向かって動き始めています。

ライブ中継していたあの牡蠣納屋。
みんなが集い食事し、海の事をいっぱい教えてもらったあの場所を取り戻すために
動き始める大型企画。進捗をぜひ心待ちにしてください。



三陸




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被災地からのレポート2012年7月3日 17:00

岩手県産のたこ焼き!試食!!

 


追い立てられるようなスケジュールが続き、自分の机にまともに座れないような状態が続いておりました。


今月を乗り越えれば、何とかひと段落着く予定。まだまだやることが山積み状況となっております。


さて、漁師のおつまみ研究所では、いろんなものの試験製造に入っており、驚くような商品開発も始まっています。


ひさしぶりにスーパーを歩き、調味料などを眺めていたら目に留まったのがたこ焼き粉。あの煮だこをたこ焼きにしたら、いったいどんな形に仕上がるのか。疑問が沸いたので材料を揃え・・・。


具は、漁師の煮だこ、そして岩手の春の風物詩「いさだ」。


イサダとは、ツノナシオキアミの事。桜えびよりも小型で安価なエビですが、試しにたこ焼きに入れたら風味が抜群です。


煮だこイサダ入り、煮だこのみ、焼く傍からみんながハフハフ状態です。乾燥イサダ、是非たこ焼きに使ってみてください。

 


上記は三陸とれたて市場HPより引用

 

 

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被災地からのレポート2012年6月22日 20:00

岩手の冬のお料理が・・・

三陸とれたて市場には、連日多くの方々が打ち合わせやら視察、各種ご支援に足を運んでいただけております。


地域再生に向けて、何をどうすればという命題について、いつも口から出てしまうのがこの土地の四季折々に水揚げされる豊かな魚介類と、特異なまでに発達した漁師料理の数々です。


そこで必ず出てくるのが、生産量日本一のあわびネタ。

 

 


被災による影響から、ずいぶん縁遠いものとなってしまったあわびも、被災前の話になれば驚くほど多岐に渡る内容で、最後には食べさせられなくてごめんなさいと言うことになってしまいます。


でも、あまりにも話が盛り上がり、何とかそれを食べさせたい雰囲気になってしまい、海チームが近くにいたので、冷凍庫からCAS凍結されたあわびの肝を出して、作っておねだりです。


はぁ?お前はいつも突然だよなぁ。突然来るお客様が相手なのでどうすることも出来ません。というわけで、あわびの肝の甘辛煮が完成。お昼からこれをネタに会話がさらに弾みます。


(本ブログは、三陸とれたて市場のHPより引用しております。)

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