インタビュー

    セキュリテ
    プロフェッショナルインタビュー File 001
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    神亀酒造
    小川原 良征
    取材日: 2009年3月7日(土)
    場所: 神亀酒造

    神亀酒造

2.  とびきりの米を、杜氏に預けたい
もうひとつ、足りないとおっしゃっていた「お米」については

酒米としていろいろ開発はしているがなかなかいい米ができない。 米価が下がりすぎているので、生産意欲がなくなってしまうという問題もある。 酒米専用の農家はあまりない。安いので反収を増やさないといけなくなる。

3割減産して、米価を2割上げられれば、もっとお米はおいしくなる。 やはり反収が上がりすぎると、お米はおいしくなくなってくる。 単純にお米がうまくないから、みな食べないのではないか。

うまければ消費量は増えるはず。食糧自給率も上がるはず。 徳島県の阿波山田錦、1反あたり6俵半以上取るな、といっている。 価格は米価が下がっても固定価格で買っている。 そういう取引をしていれば、生産者は品質で返してくれるから損はない。

お米の生産者も、農協との兼ね合いで独自の動きができないというようなことがあるか?

単位産地ごとの農協の役員の意識改革が必要。全農徳島が頑張れば、JAにも話が通るはず。 全農徳島には研究部会があり、品質水準を守れなかったら、除名になる仕組みがある。 全農徳島は品質向上面という意味で進んでいる。兵庫県の全農が全農徳島を見学にくるくらい。 あとは蔵元も、米のことをもっと知らないと。現地を実際に訪れて、自分の目で見ているのはまだ100人に2人くらいではないか。

お菓子作りでも伝統工芸でも職人は、材料からすべて自分のコントロール下で吟味できる。ただ、酒造りでは、米は蔵元が握っているので、杜氏がコントロールすることはできない。 でも、蔵元がとびきりの米を杜氏に預ければ、杜氏も普段しないような手間をかけた丁寧な仕事で返してくれるようになる。そういう職人のプライドを使ってあげない手はない。

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