- セキュリテ
プロフェッショナルインタビュー File 001
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- 神亀酒造
小川原 良征 - 取材日: 2009年3月7日(土)
場所: 神亀酒造

- 神亀酒造
今はまだ18%くらい。でも、30%を超えればあっという間に60%くらいにはなると思う。
2~3年で。客は馬鹿じゃないから、美味しいものに慣れたら、一気にそっちにいく。戻ることはない。
職人と米。酒造りの心得を持つ職人が少なくなりすぎた。また、純米酒に適した酒米も足りない。
いま門戸を開いてはいるが、一人前の杜氏になるまでに10年かかる。各工程につき3年ずつ。主たる工程が3つあるのでまとめて10年。
さらにそれらを通して、もう一度専門的にやると5年。合計15年かかる。
何か問題があったとき、個々の工程にさかのぼって考えられないとだめなので、一人前になるためには全部の工程を熟知しておく必要がある。
ほとんど任せてできるようになってきているので、やれてきてのだと思う。 昭和58年から意識して、杜氏や蔵人を入れ替え、育成に取り組んできているので、 これでも20年かかっているということになる。
通年採用をされていると伺いましたうちの仕事はまるまる6ヶ月。泊まり込みの期間は5ヶ月。仕込みは終わっても、絞り作業は残っていて、その担当などの仕事が1ヶ月くらいある。
蔵での働き方は、労働基準法などの制度にはそぐわない面がある。一日の労働時間で区切って、1日8時間週40時間とされてしまったのでは酒はつくれない。
うちは年間で210~220日の労働日数と決めていて、従業員自体で管理をさせて、各自で順番に休ませている。
夏の間は基本給があり、冬の造りの期間はさらに、特別給が上乗せされるようになっている。そうするとだいたいの年棒が決まる。杜氏クラスの年俸で700万円弱。
本当は1000万円プレイヤーにしたいと思っている。
うまくそうできるように色々と検討中。一人前になったらいい暮らしができるような仕事に。
週休2日というが、それではものづくりはできない。技術を習得しようとしたとき、1日休んだら、技術が戻るのに3日はかかる。スポーツ選手と同じ。
醸造アルコール添加のお酒だと、自分たちの仕事の甲斐が出てこない。一生懸命つくっても、味が一緒になってしまうから。造り甲斐がない。
うちは、純米にしぼっているので、従業員もやる気をもって働いてくれている面があると思う。人には、恵まれている。
仕込みのあと、熟成期間を取るため回収に時間はかかるが、銀行筋も今は理解してくれている。理解してくれるまでが大変だった。
昭和61年に全量純米にすることができた。そこがひとつの潮目だったかもしれない。平成3年には収益もあがるようになってきた。
基本的にうちは全部税理士が銀行と交渉してくれるので、自分はものづくりに専念できる。 全部、個人資産を明かして、相続税も全て計算してもらっている。 税理士もすべてを任せれば本気になってくれて、自分のことのように考えてくれる。
蔵人にしても、税理士にしても、「任せる」がキーワードなのですねそう。新人の蔵人でも、おぼつかなくても、全部責任をもってやらせる。 1、2本失敗してもいいから、覚えたことをすべて、責任持ってやってみろとやらせてみると、 すぐに成長してできるようになる。逆に中途半端にサポートしたりすると伸びない。
地方では冬の間、外国人が一時的に手伝うこともあるとかそれはある。が、最終的には日本人でないと造りは難しいと思う。アメリカでもカリフォルニア米を使って、 日本から杜氏が出て行って、現地で人を雇ってやったりしているが、うまい酒はできない。 発酵文化に育った人とそうでない人の差なのか、味覚や感性が違うから、造れるようにならないのではないかと思う。
「絞り」の工程は、酒質は落ちるけど、労務費のことを考えたら機械化してもよい。
だけどあえて機械化はしていない。そこで働く人員が1人減れば、それはすなわち後継者が1人減るということだから。
単純に力を使うだけのものを運ぶような仕事は、ベルトコンベアなど色々な機械を導入して無くしている。
一方で、酒つくりをするために必要な技術を体で覚えるために必要な工程は昔のままにしている。
例えば、今の「船」は昔ながらの縦のものだが、もろみが健全に発酵しているかどうかで下がり方のスピードが違うので、
そこでおかしいことがあれば気がつくことができる。それが、機械化された新しい形だと気がつけない
神亀では、「釜屋」「追い回し」「こうじ屋」「回り者」とそれぞれ3人単位でローテーションさせている。
蔵人が18人いて2,000石くらいというのが、ちょうどいいのではないか。何か他の蔵が大変なときにもヘルプに出せる規模。
そうすれば、技術交流もできる。(註:神亀は現在10名)








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